Xsan
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開発元 | Apple |
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最新版 |
7[1]
/ 2020年11月12日 |
対応OS | macOS Big Sur以降 |
種別 | Cluster File System |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト | Xsan |
Xsan(エックスサン)は、Appleが開発・発売するSAN用共有ファイルシステムソフトウェアである。
概要
[編集]Xsanは、ストレージエリアネットワーク上にあるストレージを複数のサーバ、クライアントから直接に読み書き可能とすることで、ファイルアクセスの高速化を図ったファイルシステムである。1台以上のXsanメタデータコントローラ、1台以上のストレージ、1台以上のXsan クライアントと、それらを接続するストレージアクセス用のファイバーチャネルネットワークおよび2系統イーサネットワークで構成される。
Xsanは、クアンタムのStorNext File Systemをベースに開発されている[2]。このため、Windows、UNIX、Linux環境のStorNextとの相互接続も可能となっている[3][4]。
主な用途としては、大規模な計算クラスターやFinal Cut Proを用いた映像プロジェクトなどを想定している[5]他、かつてのTime Machine ServerやカレンダーServer等、macOS Serverの様々なサービスでの利用も想定されていた。
バージョンごとの変遷
[編集]2004年4月にAppleがXsanの開発を発表[6]。
Ver.1系列
[編集]- 2005年1月 - Xsan 1.0[7]:16TBのストレージボリュームをサポート[8]
- 2005年6月 - Xsan 1.1:ストレージボリュームのサポートを最大2PB (2048TB) に拡張
- 2005年11月 - Xsan 1.2:バグ修正、全体的な信頼性の改善
- 2006年4月 - Xsan 1.3:バグ修正、2TBを超えるLUNのサポート、全体的な信頼性の改善
- 2006年8月 - Xsan 1.4:Universal Binary化、セキュリティアップデート、ACLのサポート、フェイルオーバーやクオータ等の機能改善
- 2006年12月 - Xsan 1.4.1:バグ修正、フェイルオーバーや信頼性等の機能改善
- 2007年10月 - Xsan 1.4.2:Mac OS X v10.5 Leopard対応、バグ修正、フェイルオーバーや互換性・信頼性等の機能改善[9]
Ver.2系列
[編集]- 2008年2月 - Xsan 2発表[10]。ユーザインタフェースの改良、Spotlight対応、MultiSAN対応、動作保証ストレージにPromise VTrak E-Class RAIDを公式認定[11][12]。
- 2008年6月 - Xsan 2.1:Xsan Adminのバグ修正、フェイルオーバーや互換性・信頼性等の機能改善[13]
- 2008年10月 - Xsan 2.1.1:ファイルシステムの信頼性の向上、Xsan Adminの信頼性向上、ファイルシステムのパフォーマンスの向上等、機能改善[14]
- 2009年9月 - Xsan 2.2:Mac OS XおよびMac OS X Server v10.5.8以降v10.6 Snow Leopard対応、64ビット化、拡張属性(extended attributes)対応[15]、信頼性の向上、セキュリティアップデート[16]など[17]。このバージョンからIntel Macのみの対応となった。
- 2009年12月 - Xsan 2.2.1:ファイルシステムの信頼性の向上、cvfsckの向上など[18]
- 2011年7月 - Xsan 2.3:OS X Lion/Lion Serverに標準添付(実質無償化)。システム環境設定にXsanクライアント向けペインが含まれるようになった。
Ver.3系列
[編集]- 2012年7月 - Xsan 3:OS X Mountain Lion/Mountain Lion Serverに標準添付
- 2013年10月 - Xsan 3.1:OS X Mavericks/ Mavericks Serverに標準添付
Ver.4系列
[編集]- 2014年10月 - Xsan 4:OS X Yosemite/Yosemite Server 4.0に標準添付
- 2015年9月 - Xsan 4.1:OS X El Capitan/Server 5.0に標準添付
Ver.5系列
[編集]- 2016年9月 - Xsan 5:macOS Sierra/macOS Server 5.2に標準添付
- 2017年9月 - Xsan 5.0.1:macOS High Sierra/macOS Server 5.4に標準添付
Ver.7系列
[編集]- 2020年11月 - Xsan 7:macOS Big Sur以降に標準添付、コマンドラインツールのみとなった[19]。
- 2023年9月 - Xsan 7.1: macOS Sonomaに標準添付、Intelバイナリのため、AppleシリコンのMacではRosettaで稼働する[20]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ [1]
- ^ “Xsan Introduction”. 2007年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月2日閲覧。
- ^ “SAN クライアントと Xsan および StorNext コントローラとの互換性”. 2017年2月2日閲覧。
- ^ “ストレージ分野にも本格進出を果たしたアップルコンピュータ [後編]”. enterprise.watch.impress.co.jp. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “アップルがSANを提供するもう一つの理由、「高解像度の映像編集」”. cloud.watch.impress.co.jp. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “アップル、Mac OS X用のSANファイルシステムを発表”. cloud.watch.impress.co.jp. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “米Apple、最大35GFLOPSの「Xserve G5」新版を発表”. cloud.watch.impress.co.jp. 2021年12月15日閲覧。
- ^ “小規模SANを容易に構築できるアップルの「Xsan」”. cloud.watch.impress.co.jp. 2021年12月15日閲覧。
- ^ Xsan 1.4.2 について
- ^ “アップル、Leopardに対応したSANファイルシステム「Xsan 2」”. cloud.watch.impress.co.jp. 2021年12月15日閲覧。
- ^ アップル - Server - ストレージ
- ^ promise mac support
- ^ Xsan 2.1 のアップデートについて
- ^ Xsan 2.1.1 のアップデートについて
- ^ Xsan 2.2:[拡張属性を有効にする
- ^ Xsan 2.2 のセキュリティコンテンツについて
- ^ Xsan 2.2 のアップデートについて
- ^ Xsan 2.2.1 ファイルシステムアップデートについて
- ^ “Xsan Management Guide For Mac v1.1.”. Apple. 2021年12月9日閲覧。
- ^ cvversions 参照