山田参助

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
山田 参助
生誕 1972年????
職業 漫画家
イラストレーター
活動期間 1994年 -
ジャンル ストーリー漫画ゲイ漫画
代表作あれよ星屑
若さでムンムン
『ラムネイッキ』
受賞 2019年:第23回手塚治虫文化賞新生賞(『あれよ星屑』)
第48回日本漫画家協会賞大賞コミック部門(『あれよ星屑』)
テンプレートを表示
笹山鳩
別名 山田参助
出身地 日本の旗大阪府豊中市
学歴 大阪芸術大学
ジャンル 歌謡曲
職業 歌手
担当楽器 ボーカル
活動期間 2002年 -
レーベル Pヴァイン
共同作業者
椿町ネオン
公式サイト

山田 参助(やまだ さんすけ、1972年[1] - )は、日本漫画家イラストレーターボーカリストゲイ雑誌や一般誌で活動している。『コミックビーム』にて『あれよ星屑』、『コミック乱』にて『ニッポン夜枕ばなし』を連載。

来歴[編集]

大阪芸術大学卒業(現在の美術学科彫刻コース)。

大学在籍中に投稿誌であるゲイ雑誌『さぶ』への投稿が編集者の目に留まり、直ぐに連載を打診され、1994年にデビューする[2]。『さぶ』やゲイ雑誌『SAMSON』では連載コラムや短編漫画作品、官能小説挿絵などを担当し、2005年度にはSAMSONの表紙を手がけた。

活動はゲイ雑誌だけに留まらず、自主映画俳優として参加や吉本興業劇場イベントなどのチラシイラストを担当、かつて『さぶ』にコラムを掲載していた漫画家・西原理恵子の単行本へのゲストや、山本直樹が監修する雑誌『マンガ・エロティクス』での掲載といった漫画作品に加え、ゲイ雑誌ではない一般成人誌『プレイタウン情報』(オデッセウス出版)での風俗レポート(女性の風俗嬢相手)作品の掲載や、他名義にて児童向け図書である『こぶとり爺さん』などの作画も行うなど、多才な姿を見せている。

同人誌での活動も行っており、描き下ろし作品以外にも過去の雑誌掲載作品を発行することもある。『さぶ』に連載されていた『若さでムンムン』という作品は同人誌として発行されたが、その後『クイック・ジャパン』なども発刊する太田出版から過激な内容ながらも成人向け表示を行わず全年齢向けの単行本として刊行された。

絵のタッチを掲載誌や作品により変えることがあり、時には線の細いタッチで可愛らしい風俗嬢や美女を描き、時にはコミカルなタッチのキャラを描くこともあるが、真骨頂はアクが強く緻密なタッチで描かれる男性で、濃い男臭さとどこか和風の雰囲気を漂わせる。

2010年、山田参助が笹山鳩名義で活動している武村篤彦との歌謡曲デュオ、泊がPヴァインレコードよりCDデビューを果たした。2016年現在は、泊、恥御殿バンドのメンバーとして活動中。

2020年6月29日発行の『日刊ゲンダイ』より『やる気まんまん』の新シリーズである『新やる気まんまん オット!どっこい』の連載開始[3]

2022年2月21日から3月13日まで個展「山田参助博覧会」を東京都のヴァニラ画廊にて開催する予定[2]

漫画作品[編集]

単行本[編集]

雑誌連載[編集]

  • どないするねん(1994年12月 - 1998年3月、『さぶ』、サン出版
  • 山田参助の突貫風俗ルポ(1999年9月 - 2008年4月、『プレイタウン情報』、オデッセウス出版)
  • 獄中通信(2006年 - 2007年、辻幸雄原作、『あなたの知らない刑務所世界』、コアマガジン
  • 平成色事浮世絵草子 好色三人男(2008年6月 - 2008年11月、『ズバ王』、ジーオーティー
  • ぴちぴち症候群(シンドローム)(2008年12月 - 2009年11月、『ズバ王』、ジーオーティー)
  • 俺んちのめし(2011年、『エキサイティングマックス!Special』、ぶんか社
  • 親父衆(2011年10月 - 2014年11月、『ジャンプ改』、集英社)第十九会、第二十三会、第三十三会
  • ニッポン夜枕ばなし(2014年6月 - 、『コミック乱』、リイド社

読み切り[編集]

  • チョンガズム(1999年3月、「さぶ」、サン出版)
  • 終末のタンゴ(1999年8月、「さぶ」、サン出版)
  • ペッパーランチ監禁レイプ事件(2007年、鶴岡直輝原作、「超有名事件裁判傍聴ファイル完全版」、コアマガジン)
  • ポケットにマッチ(2011年、「花丸漫画」、白泉社
  • 飆風(2015年10月、「マンガアンソロジー谷崎万華鏡」、中央公論新社[4]

イラスト[編集]

ゲスト・寄稿[編集]

  • もっと煮え煮えアジアパー伝(2003年、鴨志田穣・西原理恵子共著、講談社)ゲスト
  • できるかなV3(2003年、西原理恵子、扶桑社)ゲスト、イラスト
  • Prints21No.83(2007年夏号、プリンツ21発行)田中小実昌と開高健について小文
  • できるかなV3(角川文庫版)(2008年、西原理恵子、角川文庫)解説まんが「サイバラさん」
  • NOW-中村佑介画集(2014年、中村佑介飛鳥新社)コメント

音楽作品[編集]

アルバム[編集]

シングル[編集]

自主制作DVD[編集]

  • 2008:「花咲く港〜風景とうたごえ〜」 (泊名義)
  • 2013:「みずぶね」 (泊名義)

参加作品[編集]

  • 2015:VIDEOTAPEMUSIC「世界各国の夜」 カクバリズム
    3. Hong Kong Night View feat.山田参助(泊)

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ 山田参助『あれよ星屑』インタビュー 「バディもの」の“萌え”を男の手に取り返せ!”. このマンガがすごい!WEB. 2016年8月25日閲覧。
  2. ^ a b “「山田参助博覧会」ヴァニラ画廊で開催、「あれよ星屑」などの生原稿や資料を展示”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年2月13日). https://natalie.mu/comic/news/465507 2022年2月13日閲覧。 
  3. ^ 挑め!令和のセックスファイト!「やる気まんまん」17年ぶり復活、山田参助が描く”. コミックナタリー (2020年6月29日). 2020年12月24日閲覧。
  4. ^ マンガアンソロジー谷崎万華鏡 - 中央公論新社”. 中央公論新社. 2015年10月10日閲覧。
  5. ^ “手塚治虫から藤本タツキまで、マンガ家の自画像から読み解くマンガ史刊行”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年12月3日). https://natalie.mu/comic/news/456177 2021年12月3日閲覧。 

外部リンク[編集]