小野寺ずる

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おのでら ずる
小野寺 ずる
生年月日 (1989-05-17) 1989年5月17日(34歳)
出身地 日本の旗 日本 宮城県気仙沼市
身長 158 cm
血液型 O型
職業 女優
ジャンル 舞台テレビドラマ映画
活動期間 2011年 -
所属劇団 □字ック2013年 - 2018年
事務所 BLUE LABEL
公式サイト ZURULABO
 
受賞
TAMA映画祭
最優秀作品賞

2020年海辺の映画館―キネマの玉手箱
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小野寺 ずる(おのでら ずる、1989年5月17日 - )は、日本俳優、脚本演出家、漫画家。

宮城県気仙沼市出身。女子美術大学卒業[1][2]。所属事務所はBLUE LABEL

略歴[編集]

宮城県気仙沼市の沿岸部で18年間生まれ育ち、幼少期には日本舞踊や作文朗読に親しみ、軽音楽部に所属し歌や楽器演奏をしていた[3]

神奈川県女子美術大学[1]に進学し、絵では食べていけないと始めた就職活動が難航する中で「舞台などをやってみたら」「好きなことをやり、アルバイトをしながら生活するのも、少しの間ならいいのでは」と父に勧められて、4年生になった直後の2011年4月にオーディションに合格して劇団「□字ック」第三回本公演『燦燦』で初舞台に立ち、舞台を中心に活動を開始する[3][4]

2013年に劇団「□字ック」に入団し[5]KAKUTA燐光群タカハ劇団堤幸彦演出作品など外部作品にも多く出演するなど年7、8本のハイペースで舞台出演を続ける。2014年には主演を務めた劇団「□字ック」第八回本公演『荒川、神キラーチューン』での演技により「CoRich舞台芸術まつり!2014」にて俳優賞[6]を受賞。2018年6月、5年間在籍した劇団「□字ック」を退団。[4][7]

2019年3月に個人表現研究所「ZURULABO」を開設し、同年5月に「小野寺ずる 30年生きたね記念! 第一回研究発表会」として60分の一人芝居『同じ浄土に咲く花で』を上演する[4]

役者活動の傍らで、「糞詩人」「ド腐れ漫画家」と自称し、『演劇ぶっく』、『日刊SPA!』の連載や自身のSNSを通じて漫画やポエムを発表している[1]

2022年からは脚本、演出としての活動も本格的にスタートさせた。

人物[編集]

身長は159cm[1]

特技は東北弁、絵を描く、ドラム演奏[8]

趣味は写真鑑賞、過眠、散歩。

芸名の「ずる」の由来は、母が「ちずる」という名の親友を呼ぶときの「ずるちゃん」の響きに惹かれたことから。漢字表記では「狡(ずる)い」の「狡」で、「狡」の字がセクシーだと思ったとしている[3]

出演[編集]

舞台[編集]

劇団□字ック公演
  • 燦燦(2011年4月、第三回本公演)
  • ワールドワールドワールド(2011年9月、劇団劇場vol.4)
  • 鳥取イヴサンローラン(2011年11月、第四回本公演)
  • 鬼畜ビューティー(2012年6月、第五回本公演)
  • 渇望(2013年7月、番外公演)
  • SUMMER4分(2013年9月、鬼FES.2013)
  • ねこねこアボガド(2013年9月、鬼FES.2013) - 脚本/演出/振付/出演
  • 退カヌコビヌカエリミヌヌ(2013年11月、第七回本公演)
  • 荒川、神キラーチューン(2014年5月、第八回本公演) - 主演
  • ある女の挫折と再生(2014年)※名嘉友美 脚本/演出
  • 媚微る(2014年12月、第九回本公演)
  • 東京(2015年5月、TABACCHI プロデュース公演「40 minutes VOL2」)
  • 荒川、神キラーチューン(2016年6月 - 7月、第十一回本公演)
  • 丸山事件(2017年7月、ライブハウス公演「Y FUTAMATA」)※青木秀樹 脚本/演出
  • 滅びの国(2018年1月、第十二回本公演)
ZURULABO公演
  • 同じ浄土に咲く花で(2019年5月) - 企画/出演[4]
  • 美食家(2022年10月) -脚本/演出/出演
  • ワルツ(2023年2月)-脚本/演出※15minutes made in本多劇場参加作品
外部公演
  • 君を好きにできない(2012年、コーヒーカップオーケストラ)
  • 首吊り台から歌ってみせる(2012年、メガロザ)
  • ハッピーネガティブ・ボーイフル(2012年、吉本神保町花月)
  • つまんなかったら言ってね、死ぬから。(2012年、あんかけフラミンゴ)
  • 好き好き大好き、超愛してる(2012年、オーストラ・マコンドー)
  • 大女優祭(2012年、江古田のガールズ)
  • 西暦2040年に死んだばあちゃんの娘(2013年、コーヒーカップオーケストラ)
  • 燦燦(2013年、リップルエンターテイメントproduce)
  • きれいなお空を眺めていたのに(2013年、こゆび侍)
  • ギョーザ丸、出港す(2013年、トリコロールケーキ)日替わりゲスト
  • Romantic Love?(2013年、劇団競泳水着)
  • ダイヤモンドブス(2013年、HAPPY BIRTHDAY×ロ字ック ライブ)
  • 危険な二人〜燃えっカスにもなりゃしねえ!〜(2014年、新宿コントレックス)
  • あなたに贈るキス2(2014年、Initial Film)
  • 真夜中の首脳会議(2014年、THEラブ人間) - ドラム&コーラス
  • 話グルマ(2015年、スケッチ群像劇)
  • フォルケフィエンデ〜人民の敵〜(2015年、雷ストレンジャーズ
  • ずぶ濡れのハト(2015年、日本劇作家協会主催リーディング)
  • ベンチ(2015年、タイタニックゴジラ 15Minutes Made vol.13)
  • かもめ(2015年、演劇ユニットnoyR)
  • ファニー・ピープル(2016年、シンクロ少女)
  • カムアウト(2016年、燐光群
  • アンコールの夜(2016年、KAKUTA
  • ねこはしる(2016年、KAKUTAとアルケミスト
  • 夜明けに、月の手触りを(2016年、mizhen 新人戯曲賞優秀作品) - 主演
  • フォルケフィエンデ〜人民の敵〜(2016年、雷ストレンジャーズ)
  • 西戸山ワルツ(2017年、サンモールスタジオproduce)
  • 上野パンダ島ビキニーズ(2017年)
  • ダズリング=デビュタント(2017年、あやめ十八番
  • 湾岸線浜浦高架下4:00A.M(土、日除ク)(2017年、燐光群) - リーディング出演
  • 瘡蓋の底(2017年、タカハ劇団
  • グランメゾン・アカシア(2017年、日本劇作家協会主催 リーディング)
  • マイナス2.5(2018年)
  • 若様組まいる〜アイスクリン強し〜(2018年)
  • Last Night In The City(2018年、シンクロ少女)
  • 人魚の瞳、海の青(2018年、日本劇作家協会リーディング) - 主演
  • ロマン(2018年、水素74%)
  • ジーザス・クライスト・レディオスター(2018年)
  • OTAMESHI!鳥皮ささみ(2019年、なかないで、毒キノコちゃん)
  • 見よ、飛行機の高く飛べるを(2019年、ことのはbox) - 主演
  • 古-inishie-(2019年、エヌオーフォー)
  • 日本劇作家協会主催 リーディングフェスタ2019(2019年)
  • Better Call Shoujo(2020年、シンクロ少女) - 主演
  • バクステ!3rd stage.(2020年、エヌオーフォー)
  • 病室(2021年、劇団普通)
  • COCOON PRODUCTION 2022「広島ジャンゴ 2022」(2022年4月5日 - 30日、東京・Bunkamura シアターコクーン/5月6日 - 16日、大阪・森ノ宮ピロティホール[9]
  • チキン南蛮の夜(2023年、くによし組) - 主演
  • いいね!光源氏くん(2023年8月12日 - 19日、三越劇場) - 笹本絹代 役[10]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

配信ドラマ[編集]

バラエティ番組[編集]

CM[編集]

受賞歴[編集]

  • CoRich舞台芸術まつり!2014 俳優賞(劇団□字ック『荒川、神キラーチューン』)[6]

著書[編集]

雑誌連載[編集]

  • 小野寺ずるのお芝居のアソコ(『演劇ぶっく』) - イラスト&エッセイ
  • 小野寺ずるのお散歩エロジェニック(『演劇キック』) - イラスト&エッセイ
  • 小野寺ずるの女の平和(『えんぶ』) - インタビュー企画
  • 小野寺ずるのド腐れ漫画帝国 ( 日刊SPA! ) - 漫画連載

詩集[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 小野寺 ずる”. タレントデータバンク. 2020年4月29日閲覧。
  2. ^ a b 小野寺ずる(インタビュー)「「ガールズトークの本音を監視カメラで覗くようなイメージ」/AbemaTV生ドラマ「もうちょい、奪い愛」小野寺ずるインタビュー」『ムービーハイウェイ』、トキオ・ゲッツ、2017年2月17日http://movie-highway.com/interview/%E3%80%8C%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%9C%AC%E9%9F%B3%E3%82%92%E7%9B%A3%E8%A6%96%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%81%A7%E8%A6%97%E3%81%8F%E3%82%88%E3%81%86/2020年4月29日閲覧 
  3. ^ a b c d 小野寺ずる(インタビュアー:竹内みちまろ)「小野寺ずる、『奪い愛、冬』生ドラマでダレノガレ明美のメイド役を務める彼女はどんな女優?」『ミニシアター通信』、2017年2月5日https://minicine.jp/4/0209.html2020年4月29日閲覧 
  4. ^ a b c d “色情狂の幽霊、現る!? 小野寺ずる×藤原佳奈 舞台『同じ浄土に咲く花で』が5月25日から四谷三丁目・喫茶茶会記で上演”. エントレ (ヴィレッヂ). (2019年4月19日). http://entre-news.jp/2019/04/58453.html 2020年4月29日閲覧。 
  5. ^ 🍀小野寺ずる🌿の2013年4月1日のツイート2020年4月29日閲覧。
  6. ^ a b 俳優賞”. CoRich舞台芸術まつり!. 舞台芸術まつり!2014春. こりっち. 2020年4月29日閲覧。
  7. ^ □字ックの2018年6月30日のツイート2020年4月29日閲覧。
  8. ^ 小野寺 ずる”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2020年4月29日閲覧。
  9. ^ Inc, Natasha. “天海祐希が子連れガンマン、鈴木亮平がその愛馬に!蓬莱竜太「広島ジャンゴ 2022」(コメントあり)”. ステージナタリー. 2021年12月2日閲覧。
  10. ^ 室龍太主演、舞台「いいね!光源氏くん」追加キャストに長野凌大・小野寺晃良ら”. ステージナタリー. ナターシャ (2023年6月20日). 2023年6月21日閲覧。
  11. ^ “ダレノガレ明美、生ドラマで長セリフに挑戦 -『奪い愛、冬』スピンオフ配信”. マイナビニュース (マイナビ). (2017年1月12日). https://news.mynavi.jp/article/20170112-a300/ 2020年4月29日閲覧。 
  12. ^ Inc, Natasha. “「主夫メゾン」結木滉星 / 稲葉友 / 奥野壮 / 磯村勇斗 / 瀬戸利樹インタビュー - 映画ナタリー 特集・インタビュー”. 映画ナタリー. 2021年3月7日閲覧。

外部リンク[編集]