大宇・次世代トラック
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大宇・次世代トラック 型式無 | |
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概要 | |
製造国 | 韓国全羅北道群山市小龍洞 |
販売期間 | 1995年10月19日 - 2004年7月 |
デザイン | ベルトーネ社 |
ボディ | |
乗車定員 | 2名 |
ボディタイプ | 2ドアキャブオーバー型大型トラック |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
カミンズ・ISM 大宇総合機械・DVシリーズ DDC・シリーズ60 |
変速機 |
6速MT 10速MT 16速MT 12速AMT(2003年3月以降) |
系譜 | |
先代 | 大宇・大型トラック |
後継 | タタ大宇・ノブス |
次世代トラック(じせだいトラック、朝: 차세대 트럭)は、大韓民国の自動車メーカー、大宇商用車(大宇重工業トラック事業部)により製造・販売された大型トラックである。本車は大宇商用車が初めて独自開発したトラックであり、韓国製トラックにおいても初となる。スローガンは「パワフルで快適なトラック」。
歴史
[編集]- 1990年9月、大宇自動車トラック事業部による商用車製品の開発および工場の新設の為、T-Project Team(Tプロジェクト・チーム)を開設。
- 1991年10月、大宇自動車トラック事業部による大型トラックの自社開発計画を確定。
- 1992年10月 - 1995年5月、英MIRAによる風洞試験に合格、伊ベルトーネ社による設計を最終確定。また英ミルブルック社による高難易度走行テストに合格、発売を最終確定。
- 1995年5月、大宇重工業群山工場が完工し、事前予約を開始。
- 1995年6月、大宇自動車がトラック事業部を大宇重工業へ売却し、社名を大宇商用車へ変更。
- 1995年9月、予約分の生産開始。
- 1995年10月19日、韓国総合貿易センターにて新車発表会を開催し、正式発売。ラインナップは8トン/11.5トン/19トンカーゴ車、セミトラクタ、15トンダンプ車、6㎥ミキサー車、11 - 15トンアームロール車、11トンごみ収集車、14klバキューム車。当時としては画期的で流麗なデザインと利便性、部品供給・メンテナンスが安易であり、部品価格も合理的であり、部品互換性・耐久性・最高出力・燃費性能も優れており、競合車の販売台数を上回った。インテリアやキャビンが競合車とは異なり、ブランドのみ変更された形の為、部品互換性が優れており、当時の大型トラックは小型ワイパーを3枚装備する場合が大多数を占めていたが、本車は大型ワイパーを2枚装備した。なお、雙龍・SYトラックはメルセデス・ベンツ製エンジンの搭載により、耐久性に優れていた事により好調な販売台数を維持し、2社は激しい競争を繰り広げた。なお、結果は総合的に優れていた本車が勝利した[1]。
- 1995年12月15日、大宇技術賞授賞式にて大宇技術賞大賞を受賞。また耐久性、最高出力、燃費性能がヒュンダイ・91Aや亜細亜・グラントと比較して格段に優れており、次世代トラックは多くのシェアを獲得した。
- 1996年1月、先代車であるいすゞ・ニューパワーをベースとする大宇・大型トラックが生産終了。この頃から本車は韓国における大型トラック市場を席巻する事となる。
- 1996年3月、 19トンダンプ車、8.5トン/14トン/19.5トンカーゴ車を追加発売。
- 1996年8月、6.5トン/11トンウィング車、6.5トン/11トン冷凍車、7.5トン/11トンレッカー車、15トンセルフローダー車、8トン/11トン特殊ダンプ、8トンごみ収集車、8klバキューム車、11トン下水道洗浄車、タンクローリー車等を追加発売。また、大宇重工業との共同生産車として28m/32m/36m/40m/43m/46mコンクリートポンプ車、12m/15m自走式コンクリートポンプ車、21トンハイドロ式クレーン車と、特殊自動車に分類される車型を追加発売。
- 1997年3月8日、23トンダンプ車、24トンカーゴ車を追加発売。
- 1997年12月、雙龍自動車はIMFによる韓国救済により経営難に陥り、大宇自動車に買収され、1998年に競合車である雙龍・SYトラックは本車に統合される形で生産終了。雙龍・SYトラックはキャビンとエンジンを除く箇所において独自開発を試みたが、メルセデス・ベンツ製品を搭載していた為、メルセデス・ベンツへロイヤルティーを支払っていた。一方、本車は完全独自開発の為、他メーカーへのロイヤルティーが殆ど無く、生産を優先された[1]。
- 1998年9月、韓国製トラックでは初めてRHD仕様を発売。輸出地域を拡大した[1]。
- 1999年9月20日、24トンダンプ車、25トンカーゴ車、90トンセミトラクタを追加発売。
- 2001年1月、一部改良を実施。エンジン性能の向上、フロントグリルの変更により後期型へ移行。この後期型は「次世代・ウルトラ」としても知られており、現在もミキサー車として運行される車両が多数見受けられる。
- 2002年(時期不明)、ホイールを10穴へ変更。一部ではノブスのブレーキ音へ改造した車両も存在する。
- 2003年3月、セミトラクタ、カーゴ車にZF製12速AMTをオプション設定。また、搭載エンジンはカミンズ・ISM、大宇総合機械・DVシリーズ、また1997年から1999年にかけて、2001年から2004年にかけて韓国へ正規輸入されたDDC・シリーズ60。
- 2004年7月、一部改良を実施。車名をノブスへ改称したと同時に生産終了。本車は似た設計となるノブスとの部品互換性が高く、メンテナンスも安易な為、加えてノブスが現行車である事により、中古車市場では高値で取引される[1]。また、ノブスも電子装置による故障が少なく、現在も人気を博している。
搭載するトランスミッション
[編集]- 6速MT
- 10速MT
- 16速MT
- 12速AMT(2003年3月以降)
ラインナップ
[編集]- 8トンカーゴ車
- 8.5トンカーゴ車
- 11トンフルトレーラー
- 11.5トンカーゴ車
- 14トンカーゴ車
- 16トンカーゴ車
- 19トンカーゴ車
- 19.5トンカーゴ車
- 20.5トンカーゴ車
- 22トンカーゴ車
- 24トンカーゴ車
- 25トンカーゴ車
- 8トンダンプ車
- 14.5トンダンプ車
- 15トンダンプ車
- 19トンダンプ車
- 21.5トンダンプ車
- 23トンダンプ車
- 24トンダンプ車
- 6㎥ミキサー車
- 39トンセミトラクタ
- 60トンセミトラクタ
- 75トンセミトラクタ
- 90トンセミトラクタ
- 28mコンクリートポンプ車
- 32mコンクリートポンプ車
- 36mコンクリートポンプ車
- 40mコンクリートポンプ車
- 43mコンクリートポンプ車
- 46mコンクリートポンプ車
- 12m自走式コンクリートポンプ車
- 15m自走式コンクリートポンプ車
- 21トントラッククレーン車
- 15トンセルフローダー車
- 23トンバルク車
- 7.5トンレッカー車
- 11トンレッカー車
- 10klタンクローリー車
- 12klタンクローリー車
- 14klタンクローリー車
- 16klタンクローリー車
- 18klタンクローリー車
- 20klタンクローリー車
- 22klタンクローリー車
- 24klタンクローリー車
- 26klタンクローリー車
- 28klタンクローリー車
- 31klタンクローリー車
- 10klLPGバルクタンクローリー車
- 12klLPGタンクローリー車
- 15klLPGタンクローリー車
- 6.5トンウィング車
- 11.5トンウィング車
- 6.5トン冷凍車
- 11トン冷凍車
- 8トン特殊ダンプ車
- 11トン特殊ダンプ車
- 8トンアームロール車
- 11トンアームロール車
- 15トンアームロール車
- 8トンごみ収集車
- 11トンごみ収集車
- 8klバキューム車
- 14klバキューム車
- 11トン排水溝清掃車
登場作品
[編集]- 『ちょっとやそっとじゃ彼らは止められない』
- ソウル銅雀消防署の救助工作車として登場。撮影用の小道具では無く、実際の消防車である。
- 『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』
- ハ・ドヨンがチョン・ジェジュンを交通事故により気絶させる際にミキサー車として登場する。なお、ノブスのデカールを塗装している。
- 『哀しき獣』
- キム・グナムがミョン・ジョンハクらから逃走する際にセミトラクタとして登場。また、停止していたミョン・ジョンハクらの車両に衝突し、制御を失い横転するシーンでも登場する。
車名
[編集]正式な車名は無いと思われがちであるが、「次世代トラック」が正式な車名である。
脚注
[編集]- ^ a b c d “대우 차세대트럭 - 나무위키”. namu.wiki. 2024年1月22日閲覧。