三十九夜
三十九夜 | |
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The 39 Steps | |
監督 | アルフレッド・ヒッチコック |
脚本 |
チャールズ・ベネット アルマ・レヴィル(撮影用台本) イアン・ヘイ(台詞) |
原作 |
ジョン・バカン 『三十九階段』 |
製作 |
マイケル・バルコン イヴォール・モンタギュー[1] |
出演者 |
ロバート・ドーナット マデリーン・キャロル |
音楽 |
ルイス・レヴィ(音楽監督) ハバート・バス[1] ジャック・ビーヴァー[1] チャールズ・ウィリアムズ[1] |
撮影 | バーナード・ノウルズ |
編集 | D・N・トゥイスト |
製作会社 | ゴーモン・ブリティッシュ |
配給 |
ゴーモン・ブリティッシュ 東和商事 日本ヘラルド(リバイバル) |
公開 |
1935年6月6日 1936年3月5日 1996年5月18日(リバイバル) |
上映時間 | 88分 |
製作国 | イギリス |
言語 | 英語 |
製作費 | £50,000 |
『三十九夜』(さんじゅうきゅうや、The 39 Steps)は、1935年のイギリスのサスペンス映画。監督はアルフレッド・ヒッチコック、出演はロバート・ドーナットとマデリーン・キャロルなど。ジョン・バカンの小説『三十九階段』を原作としている。
同原作の映像化作品の中では最も有名で、英国映画協会が1999年にアンケート調査した20世紀の英国映画トップ100では4位にランクされている[2]。
ストーリー
[編集]ミュージックホールの「ミスター・メモリー」という記憶力の卓越した男の芸を見ていたハネイは、銃声で騒動になったホールから、謎の女性とともに自分のアパートに戻る。彼女は軍の重要な機密が奪われそうになっていると語るが、未明にスコットランドの「アル・ナ・シェラ」という場所に印がついた地図を持って刺し殺される。見張りの男たちをまいて汽車に乗り込んだハネイは、新聞で自分が殺人犯になっていることを知り、警察をフォート橋でかわして目的地に向かう。その土地に住む農夫の妻の手助けで「ジョーダン教授」と名乗る地元の名士のところに行くが、実は教授が陰謀の黒幕で、ハネイは銃で撃たれるものの、農夫の妻が貸し与えたコートの胸の聖書に弾が当たって助かる。警察に報告するハネイだったが、警察は彼の話を信じてくれず、教授と知り合いという署長と警察に見切りをつけ、殺された女性が残した「39階段」の言葉の意味を知るために、教授の陰謀を自分で暴こうとする。演説会場で演説者のフリをするが教授の手先につかまり、汽車で乗り合わせた女性パメラと一緒に手錠で繋がれる。なんとか抜けだした二人は宿で一夜を明かし(その間に手錠をパメラは外す)、教授の目的がミスター・メモリーであることを知ると、ホールでミスター・メモリーに「39階段とは何か」と質問する。「それはとあるスパイ組織の名前で」と語ろうとした彼は教授に撃たれ、軍事機密は書類などではなくミスター・メモリーの頭の中に隠されていたことをハネイたちは知る。
その他のスタッフ
[編集]- 美術: オットー・ヴェルンドルフ、アルベルト・ユリオン
- 録音: アルバート・バーチ
- 衣装: J・ストラスナー
キャスト
[編集]- リチャード・ハネイ: ロバート・ドーナット
- パメラ: マデリーン・キャロル
- アナベラ・スミス: ルーシー・マンハイム
- ジョーダン教授: ゴッドフリー・タール
- マーガレット: ペギー・アシュクロフト - 小作人の若妻。
- ジョン: ジョン・ローリー - 小作人。
- ルイーザ・ジョーダン: ヘレン・ヘイ - ジョーダン教授の妻。
- “シェリフ”・ワトソン: フランク・セリアー - ジョーダン教授の友人。
- ミスター・メモリー: ワイリー・ワトソン - 記憶屋。
- アルフレッド・ヒッチコック:カメオ出演
作品の評価
[編集]Rotten Tomatoesによれば、48件の評論のうち、96%にあたる46件が高く評価しており、平均して10点満点中8.94点を得ている[3]。
英国映画協会が1999年に英国の映画やテレビ業界の1,000人に対して行ったアンケートによる20世紀の英国映画トップ100で4位に選ばれている[2]。
雑誌「タイムアウト」が150人を超える俳優、監督、脚本家、プロデューサー、評論家や映画界の有力者に対して行ったアンケートによる英国映画ベスト100で13位に選ばれている[4]。
ヒッチコックの登場シーン
[編集]開始7分ほどのロバート・ドーナットとルーシー・マンハイムが劇場から駆け出すシーンでゴミを放っている[5]。
出典
[編集]- ^ a b c d クレジットなし。“The 39 Steps (1935) - Full Cast & Crew” (英語). IMDb. 2012年5月21日閲覧。
- ^ a b “The BFI 100: 1-10” (英語). 英国映画協会. 2012年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月21日閲覧。
- ^ “The 39 Steps (1935)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年5月10日閲覧。
- ^ Dave Calhoun, Tom Huddleston, David Jenkins, Derek Adams, Geoff Andrew, Adam Lee Davies, Paul Fairclough, Wally Hammond, Alim Kheraj, Phil de Semlyen (2018-09-10). “100 Best British Movies of All Time” (英語). Time Out 2020年5月10日閲覧。.
- ^ “The 39 Steps (1935)”. hitchcock.tv. 2012年5月21日閲覧。
関連項目
[編集]- 三十九階段 (原作)
- 三十九階段 (1959年の映画)
- 39階段 (1978年の映画)
- 陰謀の報酬 (2008年のテレビ映画)
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、三十九夜に関するカテゴリがあります。
- 三十九夜 - allcinema
- 三十九夜 - KINENOTE
- The 39 Steps - オールムービー
- The 39 Steps - IMDb
- The 39 Steps - TCM Movie Database
- The 39 Steps - Rotten Tomatoes
- The 39 Steps (1935 film) - インターネット・アーカイブ
- IVC 淀川長治『三十九夜』解説ページ