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コルテン・ウォン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コルテン・ウォン
Kolten Wong
セントルイス・カージナルス時代
(2019年5月2日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ハワイ州ヒロ
生年月日 (1990-10-10) 1990年10月10日(34歳)
身長
体重
5' 9" =約175.3 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 二塁手
プロ入り 2011年 MLBドラフト1巡目(全体22位)
初出場 2013年9月4日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

コルテン・カハ・ウォンKolten Kaha Wong , 1990年10月10日 - )は、 アメリカ合衆国ハワイ州ヒロ出身のプロ野球選手二塁手)。右投左打。フリーエージェント(FA)。愛称はウォンガー[1]中国系アメリカ人

弟のキーン・ウォンもプロ野球選手[2]

経歴

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プロ入り前

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2008年のMLBドラフト16巡目(全体486位)でミネソタ・ツインズから指名されるも契約せず、ハワイ大学マノア校に進学した。大学時代は1年先輩にプロ入り後も再び同僚となるグレッグ・ガルシアがいた[3]

プロ入りとカージナルス時代

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2011年のMLBドラフト1巡目(全体22位)でセントルイス・カージナルスから指名され、入団した。

2012年は、AA級スプリングフィールド・カージナルスでプレーした。またこの年のオールスター・フューチャーズゲームにも選出された。オフには、アリゾナ・フォールリーグに参加した。

2013年は、主にAAA級メンフィス・レッドバーズでプレーしたが、8月16日にメジャーに昇格した[4]。ポストシーズンのメンバーにも名を連ね、ワールドシリーズにも出場した。第4戦では、9回二死で代走として出場したが上原浩治牽制球でアウトとなった。これは、ワールドシリーズ史上初めてのプレーだった。

2014年は、正二塁手に定着し、5月にはナショナルリーグルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞した。同年10月12日、ナショナルリーグ優勝決定シリーズの第2戦で4-4の9回裏にジャイアンツのセルジオ・ロモからサヨナラとなるソロ本塁打を放った。レギュラーシーズンでは113試合に出場し、打率.249、12本塁打、42打点、20盗塁成績を記録した。守備では12失策を喫して守備率.975に終わった。

2015年は150試合に出場して規定打席に到達した。打率.262、11本塁打、61打点という成績をマークした。

2016年3月2日、2020年までの5年間総額2550万ドルの契約を延長した(2021年の球団側選択オプションを破棄された場合の違約金100万ドルを含む。オプション行使の場合は年俸1250万ドルとなる)[5]。同年は121試合に出場し、打率.240、5本塁打、23打点、7盗塁(失敗なし)を記録。またリーグ8位タイの7三塁打を記録した。

2020年10月28日に球団が延長オプションの放棄を発表したため、FAとなった[6]

ブルワーズ時代

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2021年2月5日にミルウォーキー・ブルワーズと2年総額1800万ドルの契約を結んだ[7]。2023年の契約はチームオプションとなる。

2022年オフにチームオプションを行使された[8]

マリナーズ時代

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2022年12月2日にジェシー・ウィンカーエイブラハム・トロとのトレードで、金銭と共にシアトル・マリナーズへ移籍した[9]。マリナーズでは67試合で打率.165、2本塁打、19打点と低調な打撃成績に終わった。8月1日にDFAとなり[10]、同月3日にリリースされた[11]

ドジャース時代

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2023年8月18日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ[12]。9月1日にアクティブ・ロースターに登録されると、同日のアトランタ・ブレーブス戦に代打として出場し、ピアース・ジョンソンから本塁打を放った[13]。オフの11月3日にFAとなった[14]

オリオールズ傘下時代

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2024年2月28日にボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結んだ[15]。3月22日にオプトアウトを行使し2日後に放出された[16]

ダイヤモンドバックス傘下時代

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2024年4月10日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ[17]。AAA級リノ・エーシズで31試合に出場し、打率.271、出塁率.339、長打率.383で2本塁打16打点を記録した。5月27日に放出された[18]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2013 STL 32 62 59 6 9 1 0 0 10 0 3 0 0 0 3 0 0 12 2 .153 .194 .169 .363
2014 113 433 402 52 100 14 3 12 156 42 20 4 5 1 21 3 4 71 12 .249 .292 .388 .680
2015 150 613 557 71 146 28 4 11 215 61 15 8 0 5 36 2 15 95 10 .262 .321 .386 .707
2016 121 361 313 39 75 7 7 5 111 23 7 0 0 5 34 2 9 52 3 .240 .327 .355 .682
2017 108 411 354 55 101 27 3 4 146 42 8 2 1 3 41 11 12 60 4 .285 .376 .412 .788
2018 127 407 353 41 88 18 2 9 137 38 6 5 6 3 31 3 14 60 6 .249 .332 .388 .720
2019 148 549 478 61 136 25 4 11 202 59 24 4 6 5 47 5 13 83 2 .285 .361 .423 .784
2020 53 208 181 26 48 4 2 1 59 16 5 2 2 1 20 1 4 30 1 .265 .350 .326 .675
2021 MIL 116 492 445 70 121 32 2 14 199 50 12 5 0 3 31 1 13 83 2 .272 .335 .447 .783
2022 134 497 430 65 108 24 4 15 185 47 17 6 2 5 46 2 14 88 5 .251 .339 .430 .770
2023 SEA 67 216 194 21 32 6 0 2 44 19 1 1 0 2 16 0 4 46 0 .165 .241 .227 .468
LAD 20 34 30 4 9 0 0 2 15 8 2 1 0 1 2 0 1 7 1 .300 .353 .500 .853
'23計 87 250 224 25 41 6 0 4 59 27 3 2 0 3 18 0 5 53 1 .183 .256 .263 .519
MLB:11年 1189 4283 3796 511 973 186 31 86 1479 405 120 38 22 34 328 30 103 687 48 .256 .330 .390 .720
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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内野守備


二塁(2B) 遊撃(SS)
























2013 STL 18 22 43 0 8 1.000 -
2014 107 196 273 12 70 .975 -
2015 147 312 410 17 107 .977 -
2016 88 132 256 8 67 .980 -
2017 106 191 276 10 78 .979 -
2018 119 165 306 9 73 .981 -
2019 147 250 412 9 103 .987 -
2020 53 59 129 2 29 .989 -
2021 MIL 113 164 229 2 51 .995 -
2022 131 182 255 17 60 .963 1 3 0 0 0 1.000
2023 SEA 65 86 139 3 21 .987 -
LAD 11 7 15 1 3 .957 -
'23計 76 93 154 4 24 .984 -
MLB 1105 1766 2743 90 670 .980 1 3 0 0 0 1.000
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2016 STL 6 7 0 0 0 1.000 8 16 0 0 0 1.000 4 3 0 0 0 1.000
MLB 6 7 0 0 0 1.000 8 16 0 0 0 1.000 4 3 0 0 0 1.000
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 各年度の太字年ゴールドグラブ賞受賞

表彰

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記録

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MiLB

背番号

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  • 16(2013年 - 2023年途中)
  • 25(2023年途中 - 同年終了)

脚注

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  1. ^ Cards' Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月20日閲覧
  2. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2020』廣済堂出版、2020年、342頁頁。ISBN 978-4-331-52282-0 
  3. ^ 「セントルイス・カーディナルス」『2017MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 107頁
  4. ^ Wong joins Cards as Freese loses playing time
  5. ^ Wong agrees to five-year extension” (英語). MLB.com (2016年3月2日). 2016年3月6日閲覧。
  6. ^ Cardinals Decline Kolten Wong's Option” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年10月28日閲覧。
  7. ^ Brewers Sign Kolten Wong” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月5日閲覧。
  8. ^ Brewers Exercise Kolten Wong's Club Option” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年12月3日閲覧。
  9. ^ Press release: Brewers acquire outfielder Jesse Winker and infielder Abraham Toro from Mariners”. www.mlb.com. 2022年12月3日閲覧。
  10. ^ “Mariners designate infielder Kolten Wong for assignment”. ESPN.com. (2023年8月1日). https://www.espn.com/mlb/story/_/id/38117391/mariners-designate-infielder-kolten-wong-assignment 2023年9月19日閲覧。 
  11. ^ Kolten Wong: Released after DFA” (英語). cbssports.com (August 4, 2023). 2023年9月19日閲覧。
  12. ^ Former Seattle Mariners 2B Kolten Wong Signs with National League Contender” (英語). si.com (August 18, 2023). 2023年9月19日閲覧。
  13. ^ Stephen, Eric (September 1, 2023). “Dodgers September call-ups are Kolten Wong and Emmet Sheehan”. SB Nation. September 19, 2023閲覧。
  14. ^ 130 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 3, 2023). November 8, 2023閲覧。
  15. ^ “Orioles add Kolten Wong, Julio Teheran with spring invites”. ESPN.com. (February 28, 2024). https://www.espn.com/mlb/story/_/id/39616955/orioles-add-kolten-wong-julio-teheran-spring-invites February 28, 2024閲覧。 
  16. ^ https://www.mlbtraderumors.com/2024/03/kolten-wong-triggers-opt-out-with-orioles.html
  17. ^ Diamondbacks sign second baseman Kolten Wong to minor-league contract” (英語). arizonasports.com. April 10, 2024閲覧。
  18. ^ Diamondbacks Release Kolten Wong” (英語). mlbtraderumors.com. May 28, 2024閲覧。

関連項目

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外部リンク

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