オペル・ティグラ

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ティグラTigra )は、GMが製造、オペルブランドで販売していた乗用車である。

概要[編集]

オペル・コルサをベースとしており、初代はクーペ、2代目はクーペカブリオレとして製造・販売していた。

国によりブランドが異なり、イギリスではボクスホールオーストラリアではホールデンブラジルではシボレーブランドで販売していた。

初代(1994年-2001年)[編集]

オペル・ティグラ(初代)
概要
製造国 スペインの旗 スペインサラゴサ
販売期間 1994年2001年(生産終了)
ボディ
ボディタイプ 2ドアクーペ
プラットフォーム GM4200プラットフォーム
パワートレイン
エンジン 1.4L X14XE 直列4気筒
1.6L X16XE 直列4気筒
変速機 4速AT
5速MT
車両寸法
ホイールベース 2,429 mm
全長 3,922 mm
全幅 1,604 mm
全高 1,340 mm
車両重量 980-1,075 kg
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1994年コルサ(日本名:ヴィータ)をベースにした小型のクーペとしてデビューした。乗車定員は4名だが、「後部座席の搭乗員は身長160cm以下に限る」という制限があるほど天井が低い。後部座席は背もたれを倒してラゲッジスペースとして使うことが可能であった。運転席にはシートの高さを調節する機構が付いていた。オーディオはカセットテープ・AM・FMとオプションのCDチェンジャーだが、社外品のアダプターを使えば1DINサイズのオーディオには交換ができた。日本では1995年に1.4Lのガソリンエンジンモデルが当時のインポーターであるヤナセから輸入され、1999年の最終モデルでは1.6Lエンジンが搭載された。欧州では2001年まで生産された。

2代目 (2004年–2009年)[編集]

オペル・ティグラ(2代目)
概要
製造国 フランスの旗 フランスセリゼユーリエ[1]
販売期間 2004年 - 2009年(生産終了)
ボディ
ボディタイプ 2ドアクーペカブリオレ
プラットフォーム GM・ガンマプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 1.3L CDTI Ecotec 直列4気筒(ディーゼル)
1.4L Z14XEP 直列4気筒(ガソリン)
1.8L Z18XE 直列4気筒(ガソリン)
変速機 5速MT
5速AMT
車両寸法
ホイールベース 2,491 mm
全長 3,921 mm
全幅 1,685 mm
全高 1,364 mm
車両重量 1,235-1,278 kg
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2004年3月、ジュネーヴモーターショーにて開閉可能のルーフをもった2人乗りのクーペカブリオレとしてデビュー。併せて同モーターショーにて2004年カブリオ・オブ・ザ・イヤーを受賞した。日本人デザイナーである児玉英雄が関わった最後のモデルである。

製造はフランスのコーチビルダーであるユーリエに委託され、2009年夏まで生産された。なお、日本で正規輸入が行われることはなかった。

脚注[編集]

  1. ^ Opel. Opel In France”. Car-cat.com. 2019年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月19日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]