Versailles (バンド)

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Versailles
Versailles World Tour 2010 "Method of Inheritance"にて
基本情報
出身地 日本の旗 日本
ジャンル シンフォニックメタル
パワーメタル[1]
ネオクラシカルメタル
プログレッシブ・メタル
ヘヴィメタル
クラシック音楽[1]
活動期間 2007年 - 2012年
2015年 -
レーベル Sherow Artist Society
(2007年 - 2009年)
ワーナーミュージック・ジャパン
(2009年 - )
事務所 シャトゥー・エージェンシー
アトミックモンキー(業務提携)
公式サイト chateau-agency.com/versailles/
メンバー KAMIJOボーカル
HIZAKI(ギター
TERU(ギター)
MASASHI(ベース
YUKI(ドラムス
Jasmine You(ベース・故)
Versaillesのロゴ

Versailles(ヴェルサイユ)は、日本ヴィジュアル系メタルバンド[1]コンセプトは薔薇の末裔。

概要[編集]

KAMIJO(元・LAREINE)とHIZAKI(元・SULFURIC ACID)を中心に2007年に結成。メンバー全員が18世紀の頃のフランスを意識した格好をしており、曲やPVにも色濃く反映されている。 6月に「ベルサイユ バンド」がYahoo! JAPANの検索上位にランクイン。また、『めざましテレビ』などで男性限定ライブの様子やインタビューなどが放送された[2]2008年3月下旬にはヨーロッパでバンド初の海外ライブを行った。

Versaillesの楽曲の歌詞は全て物語として繋がっているが、オムニバスアルバム「CROSS GATE 2008〜chaotic sorrow〜」収録のSFORZANDOは例外である[3]

アメリカで同名のアーティストが商標登録を行っていたため、2008年8月19日に公式サイト上にてアメリカでのライブを行うための新バンド名を募集することとなった。その結果、同年9月14日に「Versailles-Philharmonic Quintet-(ヴェルサイユ・フィルハーモニック・クインテット)」とすることを発表。なおこのバンド名はアメリカ国内でのみ使用されるバンド名であり、「Versailles」という元のバンド名を捨てたのではないとのこと[4]

メジャーデビュー直後、ベーシスト・Jasmine Youの体調不良のため、活動を一時的に休止。しかし2009年8月9日、Jasmine Youが急死し[5]、当分の間活動を見合わせていたが、2009年10月25日の「V-ROCK FESTIVAL '09[注 1][6]出演より活動を再開した。

2010年9月4日、渋谷C.C Lemon Hallでのライブにて新メンバーのMASASHI(ベーシスト)が加入。

2012年12月20日、NHKホールでのライブをもって活動休止。

2015年12月20日、活動再開を発表。同月28日に、「復活の儀式」(ライブ)を執り行うことを発表した[7]

メンバー[編集]

エターナルメンバー[編集]

  • Bass茉莉花勇/Jasmine You(ジャスミン ユウ) (元雀羅、元HIZAKI grace project)
    公式設定では1979年3月8日生まれ。愛知県名古屋市出身。B型。
    体調不良を理由に2009年夏頃から活動を休止していたが、同年8月9日に急死。死因は非公表。

歴史[編集]

  • 2006年
    • 秋 この頃からKAMIJO、HIZAKIはバンド構想を進め始める。
  • 2007年
    • 3月29日 KAMIJOのブログにて、メンバーを発表。
    • 3月30日 KAMIJOのブログにて、バンド名を発表。
    • 6月21日 SHOXX誌上限定で読者限定シングル&デジタル写真集『THE REVENANT CHOIR』を販売(同年9月10日に販売終了)。
    • 6月23日 目黒鹿鳴館にて男子限定先行ショーケースを行う。(記者会見+ライブといった構成)
    • 6月24日 恵比寿リキッドルームにて初お披露目ライヴ。
    • 7月20日 サポートとして参加していたTERU(ギタリスト)が前バンド、藍華柳の卒業に伴い正式加入。
    • 8月30日 Shibuya O-EASTにてVersaillesが主催したイベント「The Red Carpet Day」にてドイツレーベル・CLJ RECORDSと公開契約した。
    • 10月31日 初のアルバムであり、初の一般流通音源である「Lyrical Sympathy」を国内とヨーロッパで発売。[9]
    • 11月2日 初の全国ツアー「日本耽美革命」を札幌KRAPS HALLより開始。
    • 12月12日 各メンバーのプロデュースによる香水付きのDVD「Aesthetic Violence」を発売。
  • 2010年
    • 1月4日 Jasmine You -Memorial Ceremony- (Shibuya O-EAST) に出演。
    • 2月28日 ワールドツアー『Versailles World Tour 2010 "Method of Inheritance"』をスタートさせる。ペルーではVersaillesが日本人初となるライブを行った。
    • 9月4日 サポートとして参加していたMASASHI(ベーシスト)が正式加入。
  • 2013年
    • 1月 KAMIJOがソロ活動を開始[11]
    • 4月 HIZAKI、TERU、MASASHI、YUKIはボーカルにZINを迎えた「Jupiter」を結成[12]
  • 2015年
    • 12月20日、活動再開を発表[7]
    • 12月28日、「復活の儀式」と題したライブをZepp DiverCity Tokyoで開催[7]
  • 2016年
    • 3月24日8月7日に舞浜アンフィシアターで完全復活ライブ「Chateau de Versailles」を行うことを発表[13]
    • 6月25日、Zepp DiverCity Tokyoで初お披露目ライブから9周年のアニバーサリー・プレミアム・ショーケースライブを開催[13][14]
    • 9月14日、リテイク・ベスト・アルバム『The Greatest Hits 2007-2016』発売[14]
  • 2017年
    • 2月14日日本武道館で10周年記念公演。また来場者限定特典としてミニアルバム『Lineage ~薔薇の末裔~』を配布。
  • 2023年
    • 2月12日、YUKI(ドラム)が2023年いっぱいをもって活動休止することを『Versailles 15th Anniversary Tour -Holy Grail-』ファイナル公演にて発表。休止理由として、2020年2月に公表していた持病である右足のジストニアがドラムプレイに影響を及ぼしており、その治療のための時間が必要なこと、また家族にサポートが必要な人がおり、できるだけ側にいてあげたいことを挙げている[15]

逸話[編集]

  • 2008年8月19日に「“Versailles”という単語の後にもうひとつ単語を付け加え、新たな名前にする事に致しました」という記事がYahoo!ニュースに掲載されると同時にYahoo!ニュースのコメント欄は単語や言葉の前後に「Versailles」を付けたネタ投稿合戦場になり、祭り状態に発展した。その結果およそ90日間で30万件以上のコメントが投稿されるという珍事が起きた。
  • 高見沢俊彦が司会を担当する『ロックばんTV』に出演した際、KAMIJOが「僕たちの歩く道の先には、いつも(THE ALFEE)の高見沢俊彦様が、いらっしゃるんですよ」と発言し、ヴェルサイユ宮殿でライブをする際には、高見沢俊彦と一緒にライブをする事を誓った。

ディスコグラフィー[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b なお、この公演にはサポートベーシストとして摩天楼オペラの燿が参加、Jasmine Youが生前使用していたベースがステージ上に置かれた。

出典[編集]

  1. ^ a b c versailles reviews, music, news - sputnik music・2015年2月21日閲覧。
  2. ^ PROFILE詳細”. Versailles. 2007年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月10日閲覧。
  3. ^ 音楽専科社「SHOXX Vol.180」 p.176
  4. ^ Versailles(ヴェルサイユ)バンド名称決定について”. Sherow Artist Society (2008年9月14日). 2009年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月10日閲覧。
  5. ^ 「Versailles」より緊急のお知らせ”. Versailles (2008年8月9日). 2009年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月10日閲覧。
  6. ^ V-ROCK FESTIVAL'09 Photo Book”. musicJAPANplus (2009年11月17日). 2009年11月27日閲覧。
  7. ^ a b c “Versailles、復活の儀式を12月28日に全世界生中継”. BARKS. (2015年12月21日). https://www.barks.jp/news/?id=1000122573 2016年7月6日閲覧。 
  8. ^ a b インペリテリ - 新作『VENOM』のアートワークデザインを、日本の速弾きギタリストTERU(Jupiter)が担当!”. ビクターエンタテインメント (2015年2月10日). 2023年3月30日閲覧。
  9. ^ Versailles mini-album Japan & Europe Release”. JaME World (2007年9月1日). 2008年7月7日閲覧。
  10. ^ “Versailles「個々の成長の為」年内をもって活動休止”. ナタリー (ナターシャ). (2012年7月19日). https://natalie.mu/music/news/73193 2014年12月29日閲覧。 
  11. ^ “活動休止中Versaillesがベスト発売&KAMIJOソロ始動”. ナタリー (ナターシャ). (2013年1月30日). https://natalie.mu/music/news/83983 2014年12月29日閲覧。 
  12. ^ “Versaillesのメンバー4人が新ボーカル迎えバンド結成”. ナタリー (ナターシャ). (2013年4月2日). https://natalie.mu/music/news/87940 2014年12月29日閲覧。 
  13. ^ a b “耽美派最強バンド・ヴェルサイユが舞浜アンフィシアターにて完全復活”. BARKS. (2016年3月24日). https://www.barks.jp/news/?id=1000125497 2016年7月6日閲覧。 
  14. ^ a b “Versailles、復活へのカウントダウン・ドキュメント第1弾公開”. BARKS. (2016年7月6日). https://www.barks.jp/news/?id=1000128683 2016年7月6日閲覧。 
  15. ^ Versailles、ドラマーYUKIが活動休止を発表「必ず帰ってきます。約束します」”. BARKS. 2023年2月13日閲覧。

外部リンク[編集]