Lily Chou-Chou

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Lily Chou-Chou(リリイ・シュシュ)は、映画内の架空のシンガーソングライター、および実在する日本の音楽ユニットの名前。

概要[編集]

Lily Chou-Chouとは2001年公開の映画『リリイ・シュシュのすべて』(岩井俊二監督)に登場する架空のシンガーソングライターのことであるが、映画から生まれた同名の音楽ユニットも実在し、映画内で流れる曲を担当している。またLily Chou-Chouの歌はいずれもSalyu[注 1]が歌唱している。[1][2]

「リリイ・シュシュ」と言う名前は、ドビュッシーの最初の妻(Rosalie Texier)の愛称である"Lily"と、2番目の妻との間に出来た娘(Claude-Emma)の愛称"Chou-Chou"から付けられている。

シンガーソングライター(架空)[編集]

映画『リリイ・シュシュのすべて』に象徴的存在として出てくるシンガーソングライターの名前で、映画の中の役である架空の存在[1]。従って以下のプロフィールやディスコグラフィーも映画の設定上の架空のものである。映画での役は歌手のSalyu[注 1]が務めるが、劇中で流れるLily Chou-Chouのミュージック・ビデオ等に肖像として現れるにとどまり、演技者としての出演はない。

プロフィール[編集]

リリイ・シュシュ
Lily Chou-Chou
出生名 鈴木 圭子(すずき けいこ)
生誕 (1980-12-08) 1980年12月8日(37歳)
レーベル MASH MUSIC ENTERTAINMENT
  • 1980年12月8日生。本名は鈴木 圭子(すずき けいこ)。
  • 12歳で全寮制のミッションスクールに入校し、バンド「Bradberry Orchestra(ブラッドベリ・オーケストラ)」を始める。
  • 1995年2月21日、ボーカルとして起用された加山葛比路のバンド「フィリア」でシングル「アディクション」によりメジャー・デビュー。その後、バンドはシングル「アブノーマリティー」「マニック&デプレッシブ」とアルバム『フェティッシュ』をリリース後、わずか1年で解散。
  • 解散から一年後、元フィリアの木下有法とアレンジャーの野田周を伴い、「リリイ・シュシュ」として始動する。

ディスコグラフィー[編集]

発売元はすべてMASH MUSIC ENTERTAINMENT(架空のレコードレーベル)。

アルバム[編集]

  発売日 タイトル 収録曲
1st 1997年7月21日 ジュエル
2nd 1998年7月21日 エロティック
3rd 1999年7月21日 呼吸

シングル[編集]

  発売日 タイトル 収録曲
1st 1998年6月21日 沈黙の木
2nd 1999年6月21日 回復する傷
3rd 2000年4月19日 グライド

ユニット (実在)[編集]

Lily Chou-Chou
ジャンル J-POP
活動期間 2000年 - 2001年
2010年 -
レーベル ZONE LABEL2000年
UNLIMITED RECORDS2001年
烏龍舎2010年
事務所 烏龍舎2000年 - )
公式サイト Lily Chou-Chou
メンバー 小林武史音楽プロデューサー作曲家キーボード
Salyuボーカル
名越由貴夫ギター
旧メンバー 岩井俊二

音楽ユニットとしての「Lily Chou-Chou」は、2001年に公開された映画「リリイ・シュシュのすべて」と連動する形で始動[注 2]。当時は楽曲制作を担当する音楽プロデューサーの小林武史、歌唱担当のSalyu、プロモーションビデオの制作や歌詞などを担当する岩井俊二の3人で活動していた[注 3]。シングルやアルバムといった作品をリリースした後、映画の公開終了とともに一旦ユニットとしての活動を終了する。その後、2010年から活動を再開するが、メンバー構成は小林武史とSalyuに新しく加わったギターの名越由貴夫の3人となり、岩井俊二の名前は含まれていない。[3][4]

なお、2009年から小林武史は大沢伸一とともに劇中に登場するバンドと同名で同じくSalyuをボーカルに据えた「Bradberry Orchestra(ブラッドベリ・オーケストラ)」というユニットをスタートさせている[5]が、Lily Chou-Chou関連プロジェクトとの関係について公式には言及されていない。

来歴[編集]

1998年、音楽プロデューサーの小林武史と彼に見出されたSalyu[注 4]、そして映画監督であり作家の岩井俊二の3人で結成[4]

2000年4月19日、シングル『グライド』で、Sony Music Associated Records内レーベル・ZONE LABELよりデビュー。インターネット上で配信される岩井作の小説『リリイ・シュシュのすべて』と連動した形でアーティスト活動を行う。同年、数回ほど小規模なライブを行っている。

2001年東芝EMI内レーベル・UNLIMITED RECORDSに移籍。映画『リリイ・シュシュのすべて』が公開される。映画内で使用された楽曲は、1stアルバム『呼吸』に収録されている。映画公開終了とともにプロジェクトも終了、個々それぞれの活動を再開する。解散後の活動はメンバーそれぞれの項を参照のこと。

2003年、映画『KILL BILL』に、「回復する傷」(アルバム『呼吸』収録)が劇中歌として使用された[2]。これは同映画の監督であるクエンティン・タランティーノが歌声に惚れ込んだことにより起用が実現したものである。

2010年11月5日、約9年ぶりの活動再開を発表。それに合わせ、新しい公式サイトや公式YouTubeチャンネル、Twitterアカウント、Facebookアカウントも開設された。[3][4]

2010年12月8日に「エーテル」を配信限定リリース、同年12月15日に中野サンプラザホールでライブ公演「Lily Chou-Chou Live“エーテル”」を行った。

2015年10月、全国5都市で開催されたライブツアー『JFL presents LIVE FOR THE NEXT supported by ELECOM』の札幌公演と東京公演に出演し、5年ぶりにライブを行う[7]

2016年10月8日から11日までの4日間にわたり、岡山県犬島精錬所美術館発電所跡で開催されたイベント『円都空間 in 犬島 produced by Takeshi Kobayashi』にLily Chou-Chou Projectとして出演[8]

2017年9月5日、野外ライブフェスイベント『Reborn-Art Festival 2017 YEN TOWN BAND × Lily Chou-Chou LIVE』に、YEN TOWN BANDと共に約1年振りに出演をする[9]

メンバー[編集]

元メンバー[編集]

ディスコグラフィー[編集]

シングル[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲
1st 2000年4月19日 グライド AICT-1203
2nd 2000年6月21日 共鳴(空虚な石) AICT-1236

非売品CD[編集]

  発売日 タイトル 収録曲 備考
2001年10月 呼吸-前奏曲- 映画観覧者先着配布。

配信限定[編集]

発売日 タイトル 備考
2010年12月8日 エーテル iTunesmobile限定。公式YoutubeアカウントでもPVが公開された。PV制作に森千裕が参加。

アルバム[編集]

  発売日 タイトル 規格品番 収録曲
1st 2001年10月17日 呼吸 TOCT-24690

その他[編集]

  • 「リリイ・シュシュのすべて」 オリジナル・サウンドトラック『アラベスク』
    「Sight」が収録されている。
未発表曲
  1. My Memory(2010年12月15日)

映像作品[編集]

  • 『YEN TOWN BAND・Lily Chou-Chou Projet 円都空間 in 犬島』(2017年6月14日)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b 映画『リリイ・シュシュのすべて』およびLily Chou-Chou関連作品の中では、Salyu本人の名前は一切触れられておらず、わずかにアルバム「呼吸」の歌詞カードに "Lily Chou-Chou are Salyu,Takeshi Kobayashi,Shunji Iwai" と記述されるだけに止まる。
  2. ^ 監督の岩井俊二が映画の企画段階で現実世界と映画世界との融合を狙っていたことから、それに合わせて結成された。なお、このプロジェクト以前にも小林武史と岩井俊二は既に1995年から映画『スワロウテイル』(1996年公開)でのYEN TOWN BANDCHARA)で、映画の作品世界と連動した音楽プロジェクトを手掛けている。
  3. ^ 映画の中ではソロのシンガーソングライターの名前だったことから、現実でもボーカルを務めるSalyu自身が"Lily Chou-Chou"として紹介されることもあったが、あくまでもユニットの名称である。
  4. ^ Sony Musicの新人育成機関SDグループに所属して1年半ほど経った頃に小林が興味を持ち、彼の事務所に誘った[6]

出典[編集]

外部リンク[編集]