Craft Egg

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株式会社Craft Egg
Craft Egg Inc.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
150-0042
東京都渋谷区宇田川町40番1号
Abema Towers
設立 2014年5月1日
業種 情報・通信業
法人番号 6011001099973 ウィキデータを編集
事業内容 スマートフォンアプリの企画・開発
代表者 代表取締役社長 森川修一
資本金 1億107万5000円
純利益 20億6400万円(2019年09月30日時点)[1]
総資産 55億6600万円(2019年09月30日時点)[1]
従業員数 118名(2019年9月現在)
主要株主 (株)サイバーエージェント
主要子会社 株式会社Colorful Palette
関係する人物 近藤裕一郎(Colorful Palette代表取締役社長、Craft Egg取締役)
外部リンク https://www.craftegg.co.jp/
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株式会社Craft Egg(クラフトエッグ、: Craft Egg Inc.)はスマートフォンアプリの企画・開発・運営を事業内容とする日本の企業。

概要[編集]

コンサルティング会社で営業をしていた森川修一がサイバーエージェントのゲーム事業部へ営業を行った際に同社の役員と意気投合し、2014年5月1日、サイバーエージェントグループ内に株式会社Craft Eggを設立した[2]

事業内容は、スマートフォンゲームの企画・開発・運営。社訓として「人生を豊かにするコンテンツをつくる」を掲げているほか、会社が大事にしている価値観として「YOLK(黄身)」を掲げている。黄身はCraft Eggの『Egg』、すなわち会社の核をなす考え方のことであり、「ユーザーファースト」「チームワーク」「チャレンジ」「プロ意識」の4つの価値観を重要視した開発・運営を行っている[3]。社名の由来は「ものづくり」のクラフトと新しい発見は大変だというコロンブスの卵からきている[2]

森川は設立初期、2Dや3Dを使用した女の子の青春ゲームを作りたいと考えていた。しかし、当時の会社の規模では開発が難しく、さらに、できるだけ早く作品をリリースする必要もあった。そのため、森川と取締役の村上徹がそれぞれプロデューサーを務め、お互いに1タイトルずつグループ内のゲームエンジンを使用したスマートフォンゲーム『モンスターパズルアドベンチャー』と『東京マッドカーニバル』をリリースした。さらに、取締役の近藤裕一郎もプロデューサーとして『なないろランガールズ』をリリースした。この3タイトルは短期間で配信が終了してしまうも、このときに経験したメディアミックス作品への挑戦やキャラクターコンテンツへ向き合った経験が「人生を豊かにするコンテンツをつくる」という会社方針や、設立から半年後の2014年末にブシロードから開発依頼を受けたアプリゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』の制作へと繋がった[4][5]

開発体制[編集]

森川らは企画・開発を行う際に、プロデューサーやディレクターなど、ひとりの企画力やセンスに頼る業界内の開発体制に限界を感じていた。そのため、『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』からは「みんなでつくる」ことを意識したチームワーク重視の体制となり、プロデューサーひとりの判断ですべてを決めるのではなく、社員全員がセクションの垣根を超えて意見を言い合うなど協力体制を築く方針へと変更になった。このため、セクションに関係なく、すべてのチームのスタッフが各キャラクターの設定やストーリーなどバックグラウンドを理解して意見を言い合える環境を整えている[6]。また、事業の状態や制作コスト、キャラクター人気などを理由にコンテンツにおける意思決定をすることはせず、作り手の視点に偏りすぎることのないユーザーファーストな運営体制を徹底している[7]

作品のシナリオやキャラクターデザイン、イラストなどの制作もCraft Egg内で内製しているため、タイトルのイベント更新頻度が多くてもクオリティの高い内容を届けられるようにスケジュールを組むことが可能な環境となっている[8]。また、各セクションで制作されたものをリリース前にチャットツールにて全体に共有し、要望や感想、改善提案を出し合うなど、セクションの垣根を越えて社員全員が発言できる環境を整えている[9]

ユーザーから寄せられた問い合わせや要望への対応では定型文による回答や返信は基本的に行っておらず、可能な限り各案件について個別に対応するようにしている[3]

関連企業[編集]

2018年6月1日、子会社として「株式会社Colorful Palette(カラフルパレット)」を設立。Craft Egg取締役である近藤裕一郎が代表取締役社長に就任した。社名には「人生を彩るコンテンツをつくる」という願いが込められている。Craft Eggの新スタジオとしてアプリ開発をメインにメディアミックス展開を重点に置いた活動をしていくために設立された[10]

評価[編集]

2017年3月16日より同社が開発しブシロードと共同企画・配信・運営を行うスマートフォン向けアプリケーションゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』は、2017年3月の配信開始以降、App Storeのセールスランキングで上位圏内を維持し、2017年内に約91億円の売上高を記録。2周年記念の2019年3月にはセールスランキング初の1位を獲得し、サイバーエージェントグループにおけるゲーム事業の収益に貢献した[11][12][13]。また、2017年12月4日に発表された『Google Play 2017年 ベストゲーム』においてAndroid用ゲームアプリとして、ユーザー投票部門とアトラクティブ部門の2部門にて大賞を受賞した[14][15]

開発ゲーム[編集]

サービス継続中のゲーム[編集]

発売年月 作品名 プラットフォーム 運営元 備考
2017年03月16日 バンドリ! ガールズバンドパーティ! App StoreiOSGoogle PlayAndroid Craft Egg、ブシロード キャラクター原案・キャラクターデザイン、シナリオ制作なども担当。
2018年01月09日 バンドリ!ガルパ AR! iOSAndroid Craft Egg、ブシロード イベント専用アプリとして1ヶ月間期間限定配信。
2019年までに、リアルイベントに合わせ2度のアップデートが実施されている。

運営会社を他社に変更したゲーム[編集]

発売年月 作品名 変更年月 変更先 プラットフォーム 備考
2015年08月19日 なないろランガールズ 2016年01月18日 エイティング App StoreiOSGoogle PlayAndroid エイティングとの共同開発であったが、権利を移行[16]
2016年09月25日にサービスを終了。

終了したゲーム[編集]

発売年月 終了年月 作品名 プラットフォーム
2014年11月14日 2015年06月30日 モンスターパズルアドベンチャー iOSAndroid
2014年12月12日 2015年07月01日 東京マッドカーニバル iOSAndroid

参加作品[編集]

テレビアニメ[編集]

劇場アニメ[編集]

  • 劇場版「BanG Dream! FILM LIVE」(2019年) - キャラクター原案、衣装デザイン、脚本スーパーバイザー・脚本監修(西野裕子)、製作委員会参加

ミュージックビデオ[編集]

漫画・イラスト[編集]

  • BanG Dream! ガールズバンドパーティ! Roselia Stage(連載:コミックガルド、2017年) - 原作
  • バンドリ! ガールズバンドパーティ! イラスト&ショートストーリー(連載:電撃G's magazine、2017年 - 2018年) - イラスト&ショートストーリー制作

関係人物[編集]

Craft Egg
  • 森川修一(代表取締役社長)
  • 村上徹(取締役)
  • 日高裕介(取締役)
  • 落合雅也(取締役)
  • 川邊俊彦(監査役)
  • 湯田雅(『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』プロデューサー)
  • 沢村英祐(『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』コンテンツプロデュース室リーダー、シナリオチームリーダー)
  • 西野裕子(『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』シナリオライター、品質管理担当)
  • 今井新(『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』シナリオライター)
  • 久永修平(『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』イラストレーター)
  • 井上順行(『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』キャラクター演出(Live2D)チームリーダー)
  • 廣石好美(『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』デザインチームリーダー)
  • 森田昌朗(『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』クライアントチームリーダー)
Colorful Palette
  • 近藤裕一郎(代表取締役社長、Craft Egg取締役)
  • 塚田陸(取締役)

脚注[編集]

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出典[編集]

  1. ^ a b 株式会社Craft Egg 第6期決算公告
  2. ^ a b 【インタビュー】人生を豊かにするコンテンツを生み出す!ものづくりにこだわる『ガルパ』を手がけたCraft Egg(クラフトエッグ)に訊く”. インサイド (2017年8月1日). 2018年3月21日閲覧。
  3. ^ a b ユーザー800万人超のリズムゲームはいかにして生まれたのか? 『ガルパ』のCraft Eggが秘訣を語るセミナーをレポート” (2018年12月26日). 2019年4月14日閲覧。
  4. ^ 【インタビュー】人生を豊かにするコンテンツを生み出す!ものづくりにこだわる『ガルパ』を手がけたCraft Egg(クラフトエッグ)に訊く” (2017年8月1日). 2019年4月14日閲覧。
  5. ^ 週刊ファミ通 2019年3月28日号、週刊ファミ通編集部、p22 – p49
  6. ^ 「ガルパ」の一番のファンは社員!? コンテンツの力で人生を豊かにする” (2018年3月19日). 2019年4月14日閲覧。
  7. ^ 【CEDEC 2018】『ガルパ』運営における最上流思想は"ユーザーファースト"…Craft Eggが大切にする価値観とともにその考え方が明かされた” (2018年8月24日). 2019年4月14日閲覧。
  8. ^ 運営、大丈夫なの…?更新頻度がハンパないスマホゲーム「ガルパ」の裏側を社長に訊いてみた【やしろあずき「ゲーム飯」第4回Craft Egg】” (2018年8月6日). 2019年4月4日閲覧。
  9. ^ “「ガルパ × シナリオ塾 ~【ガルパ】ゲームと一緒に成長するキャラクターについて~」Craft Eggシナリオチームが語るシナリオの書き方”. (2018年7月11日). https://www.creativevillage.ne.jp/43023 2018年7月22日閲覧。 
  10. ^ “【インタビュー】『ガルパ』開発で知られるCraft Eggが新会社「Colorful Palette」設立! 近藤裕一郎氏と塚田陸氏に聞く設立の経緯と事業内容、ビジョン”. (2018年8月2日). https://gamebiz.jp/?p=215719 2018年8月3日閲覧。 
  11. ^ サイバーエージェント、『バンドリ!』が大ヒット…第2四半期ゲーム事業の売上高が29.6%増の358億円に” (2017年7月6日). 2019年5月26日閲覧。
  12. ^ IP作品の垣根を飛び出した『ガルパ』のオリジナリティ Craft Eggが目指す徹底したユーザーファーストと“ガルパイズム”を取材” (2019年4月27日). 2019年5月26日閲覧。
  13. ^ IGAWorks、2017年の二次元アイドルモバイルゲームの調査を発表…第1位は推定売上266億円の『デレステ』” (2018年5月21日). 2019年5月26日閲覧。
  14. ^ Google Play 「ベスト オブ 2017 」ベスト アプリとベスト ゲームが決定”. Google Japan Blog. Google (2017年12月4日). 2018年3月21日閲覧。
  15. ^ Google、17年のGoogle Playの人気コンテンツを紹介する「ベスト オブ 2017」を発表…ベストゲームは『ファイアーエムブレム ヒーローズ』、アプリは『AWA』”. Social Game Info (2017年12月5日). 2018年3月21日閲覧。
  16. ^ Craft Eggとエイティング、『なないろランガールズ』の提供元をCraft Eggからエイティングに2016年1月18日より移行へ”. Social Game Info (2015年12月23日). 2018年3月21日閲覧。

外部リンク[編集]

Craft Egg
Colorful Palette