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ツインシティ (平塚市・寒川町)

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ツインシティは、神奈川県平塚市寒川町にかけた地域で構想されている都市開発計画2002年神奈川県及び「東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会(相模原市平塚市藤沢市茅ヶ崎市厚木市伊勢原市海老名市座間市綾瀬市寒川町)」が基本計画を策定した。同地区に東海道新幹線新駅(神奈川県)の誘致が進められている。

概要

1997年東海道新幹線新駅(神奈川県)を寒川町倉見地区に誘致する構想がまとまった際に、相模川の対岸の平塚市大神地区へ新たな橋をかけて両地区が一帯となって開発を進める構想も進められることとなった。これが「ツインシティ構想」である。

2002年には神奈川県及び「神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会」により、環境共生モデル都市を目指す「ツインシティ整備計画」が策定された。2016年には、平塚市大神地区側で土地区画整理組合が発足した。平塚市ツインシティ大神地区にはTHE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA(イオンモール運営)、大和ハウス工業株式会社三井不動産株式会社が立地された。

東海道新幹線新駅

N700系

計画の核となる新幹線新駅は当初、JR東海側は「東海道新幹線は、品川駅開業後でも設備能力の限界まで列車を設定していくことになるため、新たに中間新駅を設置することは、全体の輸送力を落とすことになり、その実現は難しい。長期的に、中央新幹線の開業など、東海道新幹線の輸送力に余裕が生じた場合などにおいては、検討の対象になる。その際、周辺地区の都市形成やアクセス整備が進んだ上で、十分な需要見込みの検証とともに、新駅設置及び良好なダイヤ設定が可能な物理的条件の確保等、必要な事項を十分検討した上で可否を判断していく。」との見解を示した。そして2010年に、JR東海が高座郡寒川町倉見地区に新幹線新駅を設置することを前向きに検討していることが明らかになった。

相模鉄道いずみ野線延伸

相鉄11000系

現在、新駅の誘致地区であるツインシティ地区に相鉄いずみ野線を延伸する計画がある。2016年4月、国土交通省の交通政策審議会の「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」の答申において、2030年頃までに整備すべき24路線の一つに相鉄いずみ野線の延伸(湘南台 - 倉見・約8km)が位置づけられた。相鉄いずみ野線の延伸は2010年度に、神奈川県藤沢市相模鉄道慶應義塾大学の4者で「いずみ野線延伸の実現に向けた検討会」を設置し、湘南台 - 倉見(約8km)までのうち、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス (SFC) までの約3・3kmを第1区間として位置づけ、先行整備が検討されている[1]

ツインシティ地区周辺

産業

厚木アクスト

新幹線新駅の誘致が行われているツインシティ地区周辺は工業地帯としても発展し、相模原市、平塚市、厚木市を中心に大規模工業団地が造営され、広義的に京浜工業地帯の一翼を担う。なお、相模原市、厚木市は業務核都市に指定されている。また、「東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会」を構成する9市1町と愛川町大和市を加えたエリアは神奈川県の「さがみロボット産業特区」に指定されている。「東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会」を構成する綾瀬市は政令市を除くと県内最多の工業事業所数を誇る。

商業

平塚市ツインシティ大神地区では2023年4月28日にイオンモールが運営する「THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA」が開業[2]

学術研究

新幹線新駅の誘致が行われているツインシティ地区から程近くには慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)があり、相鉄いずみ野線が延伸された場合、ツインシティ地区と慶應SFCが一直線につながり、新幹線新駅を中心としたエリアが学術研究地区として発展することが期待されている。ツインシティ地区周辺には数多くの学術研究機関があり、以下はツインシティ地区周辺にある主な学術研究機関である。

交通

ツインシティ地区には現在JR相模線倉見駅があり、東海道新幹線首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が通過する。また、新幹線新駅の誘致地区であるツインシティ地区に相鉄いずみ野線を延伸する計画がある。現在ツインシティ地区周辺では公共交通網の整備が進み、2015年(平成27年)に首都圏中央連絡自動車道寒川北IC - 海老名JCT間が開通し、北関東方面へのアクセスが大幅に向上した。

さらに、2018年(平成30年)に新東名高速道路厚木南IC、2021年(令和3年)に東名高速道路綾瀬スマートICが開設されている。以下はツインシティ地区及びその周辺を通過する鉄道と主な道路である(建設途中も含む)。

脚注

関連項目