コンテンツにスキップ

大橋勇武

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Report0723 (会話 | 投稿記録) による 2023年5月15日 (月) 02:26個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (外部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

大橋 勇武
Isamu Ohashi
生誕 (1967-05-14) 1967年5月14日
出身地 日本の旗 日本東京都 大田区
死没 (2023-04-19) 2023年4月19日(55歳没)
ジャンル フュージョン
職業 ギタリスト
担当楽器 ギター
活動期間 1983年 - 2023年

大橋 勇武(おおはし いさむ、Ohashi Isamu1967年5月14日 - 2023年4月19日[要出典])は、日本のフュージョンギタリスト。旧芸名は「大橋イサム」「大橋勇」。本名は「大橋勇」。

略歴

13歳でギターを始める[1]渡辺香津美カシオペアT-SQUAREYMOジャーニーTOTOゲイリー・ムーアなどに影響を受ける[1]

中学3年時の卒業イベントで、YMO、カシオペアのコピーを中心に、人前で初のバンド演奏を行う。高校時代はバンド活動に熱中。本格的にギタリストを目指す。

1983年、高校進学と共に、「音楽学校メーザー・ハウス」の一期生として入学。当時講師をしていた現・T-SQUARE安藤まさひろに師事。同年の大晦日、六本木・PIT INNで開催されたT-SQUAREのライブに急遽参加することになり、16歳でプロデビュー

1987年、19歳の時にはロックバンドPEARL」の初期メンバー・ギタリスト「KAZUYA」としてメジャー・デビュー・プロ活動を開始。ロックバンドPearlへ参加しギタリストデビュー、プロ活動を開始する。Pearl在籍時にはアルバム2枚、ミニアルバム1枚をリリースするが、1988年のAround and Aroundツアーを最後にPearlを脱退する[1]

メジャー・デビュー当時はカタカナ表記の名前「イサム」を使い、PEARL脱退後は本名の「勇」を主に使っていたが、2008年より「勇武」に改名したことを自身の公式サイトで発表している。

1991年、田中豊雪清水永二光田健一とバンド「Slap・Up・Slap」を結成。楽曲制作を担う。主な活動拠点は、六本木・PIT INN。同年松岡直也グループにオーディションを経て和田アキラの後任ギタリストとして参加。オーディション合格の報告は、同年7月24日、六本木・PIT INNでの「Slap・Up・Slap」ライブのMC。現在も松岡直也グループのギタリストを務める。

大橋の代表作「Battle for the championship」は1993年・1994年、「Battle and Chase」は1995年にフジテレビ系「F1グランプリ」のスターティング・グリッド紹介時のテーマ曲として採用。「Battle for the Championship」は、1993年にリリースされたF-1コンピレーション・アルバム『IMAGES』、「Battle and Chase」は1994年にリリースされたコンピレーション・アルバム『TRUTH2000』に収録。

1993年には堀兼久とボーカル+ギターのユニット「L'eclipse」(後に解散)、1999年にはインストゥルメンタル・ユニット「CORE ZONE」を結成。1995年・1996年は沢田研二、1998年から2001年はT.M.Revolutionのサポートメンバーを務めた。他にも数々の音楽家のセッションに参加、レコーディング、ツアーサポート、サウンドプロデュースなど、ジャズ・フュージョン系を中心に精力的な活動を展開している。

1999年、六本木・PIT INNで開催されたライブ音源収録アルバム『NO EDIT』リリース。DIMENSIONから増崎孝司勝田一樹須藤満らが参加。

2013年6月9日、自身初のスタジオ・ソロ・アルバム「Moon on The Water 〜水面の月〜」をリリース。7月1日のアルバム発売記念ライブにかつて1999年に結成したバンド「CORE ZONE」を新メンバー・野崎洋一(Key)、村上聖(Ba)、則竹裕之(Drm)で再結成。

2023年4月19日、逝去したことが音楽仲間らのSNSにて報告された[2][3]。55歳没。2023年4月23日に通夜、24日に告別式が代々幡斎場にて執り行われた。ライブハウスに置かれる告知ボードと同様のものが置かれ「大橋勇武 Gt. LAST LIVE THANK YOU」の文字が弔問客を迎えた。祭壇には愛器のギターや衣装が飾られた。

活動実績

演奏参加

ディスコグラフィ

シングル

  • Battle For The Championship(1993年)- 大橋勇 & TAIL TO NOSE
  • Re-Play(1994年)- L'eclipse
  • CRY OF LOVE(1994年)- L'eclipse
  • POLE POSITION F(1995年)
  • BORDER LINE(1996年)- L'eclipse

オリジナル・アルバム

  • L'ECLIPSE(1994年)- L'eclipse
  • DOUBLE VISION(1996年)- L'eclipse
  • No Edit(1998年)
  • 5040(2007年)- Low x Rex
  • Moon on The Water〜水面の月〜(2013年6月9日)

コンピレーション・アルバム

  • F-1 ON-BOARD SOUNDS II(1993年)
  • IMAGES 〜FORMULA 1 WORLD CHAMPIONSHIP '93〜(1993年)
  • POWER & GLORY 〜FORMULA 1 WORLD CHAMPIONSHIP〜'93(1993年)
  • BATTLE & CHASE 〜1994 F-1PACIFIC GRAND PRIX(1994年)
  • TRUTH2000 〜FORMULA 1 WORLD CHAMPIONSHIP〜(1994年)
  • ツヨシしっかりしなさい オリジナルサウンドトラック(1994年)- L'eclipse
  • PUSH 〜フジテレビヒット曲集〜(1995年)
  • F-1 ON-BOARD SOUNDS III(1995年)
  • IMPRESSIONS 〜FORMULA 1 WORLD CHAMPIONSHIP〜(1995年)
  • WINNING 〜BEST OF THE F-1 MUSIC & SOUNDS(1995年)
  • Super Guitarists(1999年)
  • J-FUSION COMPILATION(2003年)
  • Grand Prix 〜SUPER COLLECTION 2004〜(2004年)
  • Grand Prix 〜Eternal TRUTH〜(2005年)
  • GUITARFREAKS&drummania INSTRUMENTAL COLLECTION 2(2005年)
  • MUSIC IS A THING SUCH AS LIQUOR(2006年)
  • BATTLE FOR THE CHAMPIONSHIP(2009年)

参加アルバム

  • Refreshest(1991年)- T-SQUARE and friends
  • SOLITUDE(1994年)- T-SQUARE and friends
  • DISPENSATION(1996年)- JIMSAKU
  • T.K.BREEZE(1996年)- 伊東たけし
  • FAVOR OF MY FRIENDS(2000年)- 須藤満
  • MARS(2000年) - Gackt
  • Tomorrow(2002年)- 榊原大
  • Missing(2002年)- Grass Nation.
  • Call my Name(2002年) - Grass Nation.
  • COOL JAMMING(2004年)- 窪田宏
  • SOLAR(2005年)- 小林香織
  • 夢日記(2006年)- りあん
  • Tamura Naomi A.K.A. Sho-ta Sho-ta A.K.A. Tamura Naomi(2007年)- 田村直美
  • Chaos(2007年)- Tsuyoshi.O
  • GOLDEN BEST(2009年)- 小林香織

タイアップ

[注 1] 曲名 タイアップ
大橋勇 & TAIL TO NOSE
1993年 Battle For The Chmpionship フジテレビ系『F-1グランプリ中継』グリッド紹介のテーマ
L'eclipse(レクリプス)
1994年 Re-Play フジテレビ系アニメ『ツヨシしっかりしなさい』オープニング・テーマ(第77話 - 第96話)
CRY OF LOVE 全日本ツーリングカー選手権シリーズ最終戦 『インターTEC』(フジテレビ主催)イメージ・ソング

脚注

注釈

  1. ^ 楽曲が起用された年ではなく、音源化された年で記載

出典

  1. ^ a b c 大橋 勇武 « 高井戸音楽スクール&スタジオ”. www.takaidomusic.com. 2023年2月28日閲覧。
  2. ^ 藤原美穂Twitter 2023年4月19日付
  3. ^ 訃報”. 須藤満の<ひとりごと> (2023年4月20日). 2023年4月20日閲覧。

関連項目

外部リンク