高島春雄
表示
伝記の記載を年譜形式のみとすることは推奨されていません。 |
高島 春雄(たかしま はるお、1907年(明治40年)3月20日- 1962年(昭和37年)5月31日)は、日本の動物学者。
人物
年譜
- 1907年(明治40年)3月20日:高島米峰、きみの長男として東京市で出生。
- 1913年(大正2年):東京市本郷区誠之小学校に入学。
- 1919年(大正8年):旧制東京府立第五中学校に入学。
- 1925年(大正14年):旧制静岡高等学校理科に入学。
- 1929年(昭和4年):旧制静岡高等学校理科を卒業。
- 1933年(昭和8年):東京文理科大学理学部生物学科に入学。
- 昆虫趣味の会を創立、幹事に就任し、「昆虫界」の発行に力を注ぐ。
- 1936年(昭和11年):東京文理科大学卒業。
- 6月東京文理科大学副手。
- 東亜蜘蛛学会創立発起人、幹事となる。
- 1938年(昭和13年):虫聖会創立、総裁に就任。
- 1941年(昭和16年):日本動物学会庶務会計幹事、動物学雑誌の編集を担当(1946年(昭和21年))まで。
- 1943年(昭和18年):東京文理科大学講師(1947年(昭和22年))。
- 1946年(昭和21年):哺乳動物談話会創立発起人。
- 1947年(昭和22年):
- 1949年(昭和24年):
- 日本哺乳動物学会(戦後)創立発起人、委員。
- 国立自然教育園評議員。
- 1950年(昭和25年):日本動物分類学会創立幹事となり、会報の編集発行その他の会務を執行。
- 1952年(昭和27年):早稲田大学文学部講師。
- 1954年(昭和29年):日本昆虫学会評議員。
- 1957年(昭和32年):
- 「動物と動物園」編集委員。
- 日本動物園水族館協会の動物名統一協議会委員
- 優秀映画選定委員。
- 郵便切手図案審議会委員。
- 日本学術会議動物学研究連絡委員会動物命名法小委員会委員。
- 爬虫類学会創立世話人。
- 1962年(昭和37年)
- 2007年(平成19年)3月20日:生誕100年。
- 2012年(平成24年)
著書
- 『動物・脊椎動物』研究社学生文庫 1940
- 『動物園での研究』研究社 1941 少国民理科の研究叢書
- 『動物渡来物語』日本出版社 1947 国民科学文庫
- 『鶏と兎』1947 研究社学習文庫
- 『動物図絵』国民図書刊行会 1948
- 『昆虫の世界』雁書房 1949 少年少女学習文庫
- 『よい虫わるい虫』小学館 1949
- 『動物と私たち』中央公論社 1950 ともだち文庫
- 『動物園や博物館での研究』岩崎書店 1951 少年の観察と実験文庫
- 『動物の冬ごもり』中山周平絵 岩崎書店 1951 少年の観察と実験文庫
- 『なかよし動物学』縄書房 1952
- 『季節の動物・話題の動物』内田老鶴圃 1956 理科教養文庫
- 『滅びゆく動物たち』中央公論社 1957
- 『珍しい動物たち わたしの空想動物園』社会思想研究会出版部・現代教養文庫 1958
- 『動物の世界』あかね書房 少年少女最新科学全集 1967
- 『動物物語』八坂書房 1986
共著
- 『南の動物』古川晴男共著 光風館 1942
- 『帰化動物』丘英通共著 北方出版社 1947 理学モノグラフ
- 『昆虫の本 生活・採集飼育と標本の作り方』小林清之介共著 あかね書房 1952 小学生学習文庫
- 『鳥類の図鑑』黒田長久共著 小学館 1956 学習図鑑シリーズ
- 『とりと子どもの物語』神戸淳吉共著 実業之日本社 1956 お話博物館 2年生
- 『動物の世界』今泉吉典共著 小学館 1960 科学図説シリーズ
論文
- 1929年(昭和4年) ゴンドウの記, Lansania, Vol. 1, No. 7.
- 1929年(昭和4年) 邦産哺乳動物数種の和名弁,台湾博物学会々報,Vol. 19, No. 105, 574-577.
- 1929年(昭和4年) 台湾産猫科哺乳動物管見. 台湾博物学会々報,Vol. 19, No. 105, 564-569.
- 1930年(昭和5年) 日本哺乳動物名棄(1),台湾博物学会々報,Vol. 20, No. 109, 195-217.
- 1931年(昭和6年) 本邦近海産鯨族資料, Lansania, Vol. 3, No. 23.
- 1932年(昭和7年)3月15日 台湾産Felidae の和名に就て, 動物学雑誌,44(521), 109-112.
- 1932年(昭和7年)4月15日 渡瀬博士論著目録補遺,動物学雑誌 44(522), 162-163.
- 1932年(昭和7年)10月15日 渡瀬博士論著追補,動物学雑誌 44(528), 399.
- 1933年(昭和8年)1月15日 Felis viverrina台湾に産す,動物学維誌, 45(531), 30-31.
- 1935年(昭和10年)11月15日 河馬の潜水時記録, 動物学雑誌 47(565), 760-761.
- 1937年(昭和12年) 本州及四国産の翼手目目録.博物学雑誌, Vol. 35, No. 60, 286.
- 1937年(昭和12年)5月15日 日本産哺乳動物の新名,動物学雑誌, 49(5), 195-196.
- 1937年(昭和12年)11月15日 北支のハリネズミ, 動物学雑誌 49(11), 401-402.
- 1937年(昭和12年)11月15日 スナメリの誤算, 動物学雑誌 49(11), 402.
- 1939年(昭和14年)6月15日 JaguarとPuma, 動物学雑誌 51(6), 368.
- 1940年(昭和15年)5月15日 南滿洲鐵道株式會社北滿經濟調査所編, 北滿野生哺乳類誌, 動物学雑誌 52(5), 218.
- 1940年(昭和15年)7月15日 入來重盛著, 動物實習, 解剖スケツチ篇, 動物学雑誌 52(7), 279.
- 1940年(昭和15年)9月15日 熊さんの名を負ふ動物, 動物学雑誌 52(9), 365-366.
- 1940年(昭和15年)11月15日 黒田長禮, 原色日本哺乳類圖説, 動物学雑誌 52(11), 454-455.
- 1941年(昭和16年)5月15日 太平洋協會編, 南洋諸島, 自然と資源, 動物学雑誌 53(5), 267-268.
- 1941年(昭和16年)5月15日 直良信夫著, 日本産獸類雜話, 動物学雑誌 53(5), 268.
- 1941年(昭和16年)12月15日 直良信夫著, 古代の漁獵, 動物学雑誌 53(12), 587-588.
- 1941年(昭和16年)12月15日 杉田玄白著, 緒方富雄譯, 蘭學事始, 動物学雑誌 53(12), 588, 1941-12-15
- 1942年(昭和17年)1月15日 ミツチエル著, 高谷博・朝山新一共譯, 動物の子供時代, 動物学雑誌 54(1), 29-30.
- 1942年(昭和17年)3月15日 徳田御稔著, 日本生物地理, 動物学雑誌 54(3), 127.
- 1942年(昭和17年)4月15日 田中茂穂著, 随筆集, 動物學教室, 動物学雑誌 54(4), 160.
- 1942年(昭和17年)4月15日 鹿間時夫著, 支那大陸の脊椎動物化石, 前編, 動物学雑誌 54(4), 161.
- 1942年(昭和17年)5月15日 長野縣のテングカウモリ追記, 動物学雑誌 54(5), 191-192.
- 1942年(昭和17年)6月15日 東京市役所編輯並發行, 六十週年記念, 上野恩賜公園動物,動物学雑誌 54(6), 233-234.
- 1942年(昭和17年)7月15日 渡瀬庄三郎博士に因む動物追加, 動物学雑誌 54(7), 279-280.
- 1942年(昭和17年)7月15日 山田 學校閲 山田致知著, 動物生態寫眞集, 第二輯, 動物学雑誌 54(7), 281-282.
- 1942年(昭和17年)8月15日 巴陵宣祐著, 生物學史, 下巻, 動物学雑誌 54(8), 322-323.
- 1942年(昭和17年)9月15日 大村秀雄, 松浦義雄, 宮崎一老, 共著, 鯨, その科學と捕鯨の實際, 動物学雑誌 54(9), 372-373.
- 1942年(昭和17年)11月15日 平岩米吉著, 犬と狼, 動物学雑誌 54(11), 457-458.
- 1943年(昭和18年)1月15日 常木勝次著, 戰線の博物學者, 北支・蒙古篇, 動物学雑誌 55(1), 33.
- 1943年(昭和18年)8月15日 ウォーレス著, 湯淺 明譯編, ダーウィニズム, 動物学雑誌 55(8), 302.
- 1944年(昭和19年)3月15日 田子勝彌教授の訃, 動物学雑誌 56(1・2・3), 74-75.
- 1944年(昭和19年)6月15日 丘 淺次郎博士の名を負ふ動物, 動物学雑誌 56(4・5・6), 71-72.
- 1944年(昭和19年)6月15日 高倉 卯三麿先生を偲ぶ, 動物学雑誌 56(4・5・6), 72-73.
- 1944年(昭和19年)6月15日 員各位に謹告, 高島春雄 , 碓井益雄, 動物学雑誌 56(4・5・6), 79-80.
- 1948年(昭和23年)5月20日 谷津直秀博士の名を負ふ動物, 動物学雑誌 57(9), 152.
- 1950年(昭和25年)2月 日本における動物の変遷, 学術月報 3(1), 18.
- 1950年(昭和25年)6月 太平洋戰争中に於ける日本蜘蛛類・多足類学界の動向, 蜘蛛学雑誌 12(1・2), 8-17.
- 1951年(昭和26年)2月15日 日本の近海で見られるアザラシの種類及び習性について, 岸田久吉 , 高島春雄, 動物学雑誌 60(1・2), 37-38.
- 1951年(昭和26年)9月 野生動物の一斉調査, Shoemaker Corl D. [著] , 高島 春雄 [訳], 採集と飼育 13(9), 279-283.
- 高島春雄; 野村健一 (1951), “The tendency of research organizations, scientific bodies or publications connected with zoology in Japan during the Pacific war”, Acta Arachnologica 12 (3): 51-68, doi:10.2476/asjaa.12.51
- 1952年(昭和27年)2月 上野動物園に到来の北極熊, 採集と飼育 14(2), 42-44,図1p.
- 1952年(昭和27年)4月 北極熊行脚, 哺乳動物学雑誌 1(1), 8-11, 1952-04
- 1952年(昭和27年)6月 河馬渡来考, 動物文学 18(2), 14-15.
- 1952年(昭和27年)12月 四不像盛衰史, 山階鳥類研究所研究報告 (1), 5-14.
- 1953年(昭和28年)4月15日 入水鍾乳洞の動物(分類・動物地理・生態), 土井久作, 岸田久吉, 今村泰二, 上野益三, 高島春雄, 下泉重吉, 動物学雑誌 62(3・4), 123-124.
- 1953年(昭和28年)6月 野牛渡来考, 山階鳥類研究所研究報告 (2), 45-54.
- 1953年(昭和28年)6月 貘行脚, 山階鳥類研究所研究報告 (2), 78-82.
- 1953年(昭和28年) 日本に於ける動物の変遷(1),山階烏研報告. No. 3.
- 1954年(昭和29年)6月 日本に於ける動物の変遷(2),山階烏研報告. No. 4.
- 1956年(昭和31年)2月5日 新來動物の御紹介II, 動物分類學會會務報告 (10), 11-12.
- 1956年(昭和31年)3月 滅びゆく日本の動物-1-, 自然 11(3).
- 1956年(昭和31年)4月 滅びゆく日本の動物-2-, 自然 11(4).
- 1956年(昭和31年)8月5日 新來動物の御紹介IV, 動物分類學會會務報告 (11), 6-9.
- 1957年(昭和32年)3月 滅びゆく世界の動物, 自然 12(3).
- 1958年(昭和33年)7月10日 鼠鹿の渡来, 動物分類學會會務報告 (18), 2-3, 1958-07-10
- 1959年(昭和34年) 五島列島陸棲動物相管見,山階烏研報告 No. 13.
- 1960年(昭和35年)5月6日 世界のバク(獏)とサイ(犀), 動物分類学会会報 (23), 6-9.
脚注
参考文献
- 朝比奈正二郎 高島さんを憶う 動物分類学会会報 (29), 6-7, 1963-05-25
- 今泉吉典 当学会と高島さん 哺乳動物学雑誌 2(2), 33-34, 1963-5-5
- 今泉吉典 高島春雄氏年譜 動物分類学会会報 (29), 1-3, 1963-05-25
- 磐瀬太郎 動物学会の会名英訳 動物分類学会会報 (29), 5-6, 1963-05-25
- 古賀忠道 (1963-05-25). “高島さんと動物園(高島春雄氏追悼号)”. 動物分類学会会報 (日本動物分類学会) (29): 4-5. NAID 110002337218.
- 黒田長禮 弔辞 哺乳動物学雑誌 2(2), 33, 1963-5-5
- 黒田長禮 高島春雄君を想う 動物分類学会会報 (29), 6-7, 1963-05-25
- 馬渡静夫 高島さんをしのぶ 動物分類学会会報 (29), 8, 1963-05-25
- 岡田豊日 高島春雄氏の横顔 動物分類学会会報 (29), 9, 1963-05-25
- 鈴木実 高島先生をたたえる 動物分類学会会報 (29), 7, 1963-05-25
- 内田亨 高島春雄君の役割 動物分類学会会報 (29), 3, 1963-05-25