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五所塚

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日本 > 神奈川県 > 川崎市 > 宮前区 > 五所塚
五所塚
五所塚の街並み
五所塚の街並み
五所塚の位置(川崎市内)
五所塚
五所塚
五所塚の位置
五所塚の位置(神奈川県内)
五所塚
五所塚
五所塚 (神奈川県)
北緯35度36分17.1秒 東経139度34分26.54秒 / 北緯35.604750度 東経139.5740389度 / 35.604750; 139.5740389
日本の旗 日本
都道府県 神奈川県
市町村 川崎市
宮前区
支所 向丘出張所
町名制定 1961年(昭和36年)
面積
 • 合計 0.153981855 km2
人口
2021年(令和3年)12月31日現在)[2]
 • 合計 1,469人
 • 密度 9,500人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
216-0021[3]
市外局番 044(川崎MA[4]
ナンバープレート 川崎

五所塚(ごしょづか)は、神奈川県川崎市宮前区町名。現行行政地名は五所塚1丁目及び五所塚2丁目。住居表示未実施区域[5]。面積は0.154km2[1]

地理

宮前区の北部に位置する。多摩丘陵の斜面に宅地が立ち並ぶ町である[6]

五所塚は北端で多摩区長尾と、東端で神木本町と、南端でと接している(特記のない町名は宮前区所属)。

面積

面積は以下の通りである[1]

丁目 面積(km2
五所塚1丁目 0.076
五所塚2丁目 0.078
0.154

歴史

当地は、かつて武蔵国橘樹郡長尾村と同郡平村の各一部であり、ほとんどが畑で占められていた[7]。戦後昭和34年より川崎市によって山を切り崩し谷を埋める大規模な宅地造成が行われ、造成中は「長尾団地」[8]、分譲住宅地完成後には「五所塚団地」[9]と名付けられ、独立した町域となった[6]

地名の由来

五所塚第1公園内にある南北に5つ並んだに由来する[6]。この塚には平将門の乱の兵士、あるいは長尾景虎の従者の墓という言い伝えもあるが、十三塚と同様に、村境を鎮護する信仰施設という見方もなされている[10][11]

沿革

  • 江戸時代 - 当地は長尾村、平村の各一部に属した。
  • 江戸時代の文化・文政期 - 「新編武蔵風土記稿」の長尾村の頁に「墳墓五ヶ塚」が登場。昔し塚より石の箱と真鍮の丸が掘り出され、古代の明器であろうが今は失われているという話しが記録される。[12]
  • 1889年明治22年) - 町村制施行に合わせて、長尾村・平村など4村が合併して向丘村が成立。当地は向丘村大字長尾と大字平の各一部となる。
  • 1938年昭和13年) - 向丘村が川崎市に編入。当地は川崎市大字長尾と大字平の各一部となる。
  • 1961年(昭和36年) - 宅地開発により、五所塚一丁目・二丁目が成立[13]
  • 1972年(昭和47年) - 川崎市が政令指定都市に移行。当地は高津区五所塚となる。
  • 1975年(昭和50年) - 長尾の一部が多摩区に編入され、住居表示が施行されるのに伴い、五所塚一丁目の一部が多摩区長尾二丁目・三丁目の各一部となる[14]
  • 1982年(昭和57年) - 高津区から宮前区が分区。当地は宮前区五所塚となる。

名所・旧跡

  • 五所塚(ごしょづか) - 高さ2m前後の塚が南北に5つ並ぶ。中世の信仰塚であったと考えられている。
  • 権現台遺跡(ごんげんだいいせき) - 縄文時代中期から後期の集落跡。
  • 見晴らし坂 - 富士山、箱根、生田緑地、東京府中方面、秩父の山並みなどの眺望が良いことから宮前区が坂道の愛称を選定。みやまえカルタ「雲近く 屋根を見下ろす 見晴らし坂」

町域の新旧対照

五所塚が成立する前のは、以下のようになっていた[15]

現町丁 設定前の字
五所塚1丁目 長尾字東高根、長尾字西高根、平字風久保の各一部
五所塚2丁目 平字風久保の一部

世帯数と人口

2021年(令和3年)12月31日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[2]

丁目 世帯数 人口
五所塚1丁目 278世帯 596人
五所塚2丁目 374世帯 873人
652世帯 1,469人

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

1995年(平成7年) 1,454人 [16]
2000年(平成12年) 1,475人 [17]
2005年(平成17年) 1,504人 [18]
2010年(平成22年) 1,444人 [19]
2015年(平成27年) 1,380人 [20]
2020年(令和2年) 1,422人 [21]

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

1995年(平成7年) 525世帯 [16]
2000年(平成12年) 550世帯 [17]
2005年(平成17年) 585世帯 [18]
2010年(平成22年) 570世帯 [19]
2015年(平成27年) 560世帯 [20]
2020年(令和2年) 595世帯 [21]

学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2022年3月時点)[22][23]

丁目 番・番地等 小学校 中学校
五所塚1丁目 1~11番 川崎市立長尾小学校 川崎市立平中学校
12~21番 川崎市立向丘小学校
五所塚2丁目 全域

事業所

2016年(平成28年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[24]

丁目 事業所数 従業員数
五所塚1丁目・2丁目 13事業所 57人

交通

バス

登戸駅川崎市バス菅生営業所を結ぶバス(同営業所管轄)、向ヶ丘遊園駅梶が谷駅を結ぶ東急バス久地駅登戸駅とあじさい寺を結ぶコミュニティバスあじさい号が当地を経由している。

その他

日本郵便

警察

町内の警察の管轄区域は以下の通りである[26]

丁目 番・番地等 警察署 交番・駐在所
五所塚1丁目 全域 宮前警察署 神木交番
五所塚2丁目 全域

脚注

  1. ^ a b c 町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”. 川崎市 (2018年5月22日). 2021年12月12日閲覧。
  2. ^ a b 令和3年町丁別世帯数・人口 12月末日現在” (XLS). 川崎市 (2022年1月25日). 2022年2月20日閲覧。 “(ファイル元のページ)
  3. ^ a b 五所塚の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 区別町名一覧表(宮前区)”. 川崎市 (2022年1月28日). 2022年4月10日閲覧。
  6. ^ a b c 「たちばな地名探訪」 前川清治、労働教育センター、1997年。ISBN 4-8450-0283-3、P102~104。
  7. ^ 「川崎の町名」日本地名研究所編、川崎市発行、1991年、P213。
  8. ^ 長尾団地の造成はじまる【昭和34年11月25日】(川崎市映像アーカイブ)
  9. ^ 丘陵地帯に続々団地 【昭和35年12月27日】(川崎市映像アーカイブ)
  10. ^ 川崎市(2004)、P74。
  11. ^ 五所塚と権現台遺跡(川崎市教育委員会公式web)
  12. ^ 新編武蔵風土記稿3 長尾村
  13. ^ 川崎市(2004)、P68。
  14. ^ 住居表示新旧対照案内図 No.20 長尾1,2,3,4,5,6,7丁目(川崎市発行、昭和50年2月1日施行)
  15. ^ 昭和36年川崎市告示第46号(同年5月10日発行「川崎市公報」第378号、P136~141所収。 原文)。
  16. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  17. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  18. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  19. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  20. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  21. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  22. ^ 宮前区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2022年4月1日). 2022年4月24日閲覧。
  23. ^ 宮前区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2020年12月28日). 2022年4月24日閲覧。
  24. ^ 平成28年経済センサス-活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  25. ^ 郵便番号簿 2021年度版” (PDF). 日本郵便. 2022年2月28日閲覧。
  26. ^ 地域課”. 宮前警察署. 2022年4月3日閲覧。

参考文献