2019年イギリス総選挙

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2019年イギリス総選挙
United Kingdom general election, 2019
イギリス
2017年 ←
2019年12月12日
→ 次期
最長2024年

庶民院 全650議席
  Johnson (48791303991) (cropped).jpg Jeremy Corbyn 2016 (cropped).jpg Official portrait of Nicola Sturgeon (cropped 3).jpg
党首 ボリス・
ジョンソン
ジェレミー・
コービン
ニコラ・
スタージョン
政党 保守党 労働党 スコットランド国民党
党首就任 2019年7月23日 2015年9月12日 2014年11月14日
党首選挙区 アクスブリッジ・南ライスリップ英語版 イズリントン北英語版 不出馬[注 1]
前回選挙 317 262 35
現議席 298 244 35
必要議席 増加 28 増加 82 -[注 2]

  Official portrait of Jo Swinson crop 2.jpg Arlene Foster MLA (cropped) 2.jpg Mary Lou McDonald (official portrait) (cropped 1).jpg
党首 ジョー・スウィンソン英語版 アーリーン・フォスター英語版 マリー・ルー・マクドナルド英語版
政党 自由民主党 民主統一党 シン・フェイン党
党首就任 2019年7月22日 2015年12月17日 2018年2月10日
党首選挙区 東ダンバートンシャー英語版 不出馬[注 3] 不出馬[注 4]
前回選挙 12 10 7
現議席 21 10 7
必要議席 増加 305 -[注 5] [注 5]

2019UKElectionMap.svg

全国選挙区の地図

現職首相

ボリス・ジョンソン
保守党

2019年イギリス総選挙(2019ねんイギリスそうせんきょ、英語: United Kingdom general election, 2019)は、2019年12月12日イギリスで行われる予定の英国議会下院(庶民院)議員の総選挙である。

当初は、議会任期固定法により、次回の総選挙は2022年6月8日に実施されることになっていたが、ボリス・ジョンソン首相がイギリスの欧州連合離脱を推進するために解散総選挙を実施する動議や法案を提出し続け、4度目にようやく実施が決定した。12月に総選挙を行うのは1923年以来96年ぶりである。

概要[編集]

イギリスのテリーザ・メイ首相は議会下院において、欧州連合と合意した離脱協定案の承認を得ることができず、2019年7月に退陣に追い込まれ後任には離脱強硬派のボリス・ジョンソン前外相が就任した。

ジョンソンは就任時点での離脱期限である10月末の離脱を目指し、離脱協定案の承認がない「合意なき離脱」も辞さない姿勢を見せた。これに対し議会下院は9月5日、合意なき離脱を阻止する野党提出の法案を可決した。これを受け政府は事態打開のため、10月15日に総選挙を行う動議を提出したが否決された[1]。9月9日の議会閉会直前に再度、解散総選挙を行う動議を提出したが、野党議員のほとんどが反対や棄権にまわり、必要な票数を得られず否決された[2]

その後、再開された議会で10月28日、政府は総選挙を12月12日に実施する動議を提出したが、合意なき離脱が消えない限りは解散総選挙を支持しないことを明らかにしている労働党などが反対にまわったため三度否決された[3]。ここでジョンソン首相は作戦を転換し、12月12日に総選挙を実施する法案を提出。成立に議会の3分の2以上の賛成が必要な動議と違い、法案は過半数の賛成で可決できるためハードルを下げ、これに離脱反対を訴える自由民主党スコットランド国民党が、離脱阻止を訴えるために総選挙に賛成する意向を表明。最終的には労働党も賛成を表明し、議会下院は10月29日に法案を可決した[4][5]。翌日の貴族院でも可決され、11月6日の議会解散と12月12日の総選挙実施が確定した。

選挙データ[編集]

内閣[編集]

解散日・公示日[編集]

  • 2019年11月6日[6]

投票日・開票日[編集]

  • 2019年12月12日

改選数[編集]

  • 650

選挙制度[編集]

投票方法[編集]

  • 秘密投票、単記投票、1票制

選挙権[編集]

  • 18歳以上のイギリス国籍を有する男女、および英連邦市民、アイルランド共和国市民で一定の欠格要件(刑務所に服役中など)に該当しない市民で、居住地域の自治体で選挙人登録をした者。

被選挙権[編集]

  • 18歳以上のイギリス国籍を有する男女、および英連邦市民、アイルランド共和国市民で一定の欠格要件(刑務所に服役中など)に該当しない市民で、居住地域の自治体で選挙人登録をした者。

有権者数[編集]

  • 約4600万人[7]

各党の動き[編集]

党派別立候補者数[編集]

与党[編集]

野党[編集]

解散直後の11月6日、労働党のトム・ワトソン英語版副党首が個人的な理由で辞任し、総選挙には出馬しない意向を表明した[8]

プライド・カムリ(ウェールズ党)と自由民主党イングランド・ウェールズ緑の党は離脱反対の立場から共闘し候補者を調整[8]。離脱強硬派のブレグジット党は、保守党との同盟を拒否されたため600選挙区で候補を擁立する方針を打ち出したが、離脱派の票が分散するとの懸念を受け、最終的には保守党が議席を持つ選挙区には対抗馬を立てない方針をとった[9]

選挙結果[編集]

党派別獲得議席[編集]

議員[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ スタージョンはスコットランド議会議員であるため、出馬を見送った。庶民院における代表はイアン・ブラックフォード英語版である。
  2. ^ スコットランドの地域(全59選挙区)のみで出馬のため、過半数の獲得ができない。
  3. ^ フォスターは北アイルランド議会議員であるため、出馬を見送った。庶民院における代表はナイジェル・ドッズ英語版である。
  4. ^ マクドナルドは、ドイル・エアラン(アイルランド議会下院)議員であるため、出馬を見送った。
  5. ^ a b 北アイルランドの地域(全18選挙区)のみで出馬のため、過半数の獲得ができない。

出典[編集]

  1. ^ “英下院、首相提案の解散総選挙を否決 ブレグジット延期法案は可決”. BBC News. BBC. (2019年9月5日). https://www.bbc.com/japanese/49589020 2019年11月6日閲覧。 
  2. ^ “英首相が求める解散総選挙、下院が2度目の否決 英議会は閉会へ”. BBC News. BBC. (2019年9月10日). https://www.bbc.com/japanese/49643995 2019年11月6日閲覧。 
  3. ^ “英下院、解散総選挙をまた否決 ジョンソン首相は再提案へ”. BBC News. BBC. (2019年10月29日). https://www.bbc.com/japanese/50216391 2019年11月6日閲覧。 
  4. ^ “英下院、12月12日の解散総選挙を可決 ブレグジットこう着打破へ”. BBC News. BBC. (2019年10月30日). https://www.bbc.com/japanese/50229647 2019年11月6日閲覧。 
  5. ^ Mason, Rowena (2019年10月30日). “Brexit: Parliament breaks deadlock with vote for 12 December election” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/politics/2019/oct/29/uk-general-election-confirmed-for-12-december-after-brexit-stalemate 2019年10月30日閲覧。 
  6. ^ “英議会解散 12月12日に向けた選挙戦本格開始”. 産経ニュース. 産業経済新聞社. (2019年11月6日). https://www.sankei.com/world/news/191106/wor1911060010-n1.html 2019年11月6日閲覧。 
  7. ^ “【解説】 イギリス総選挙 仕組みを簡単に”. BBC News. BBC. (2019年10月30日). https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-50230941 2019年11月6日閲覧。 
  8. ^ a b “【英総選挙2019】 女王が議会解散認め、選挙スタートも保守・労働両党で幹部辞任”. BBC News. BBC. (2019年11月7日). https://www.bbc.com/japanese/50327427 2019年11月12日閲覧。 
  9. ^ “【英総選挙2019】 ブレグジット党、与党・保守党と議席争わない方針”. BBC News. BBC. (2019年11月12日). https://www.bbc.com/japanese/50384420 2019年11月12日閲覧。