.ai
.ai | |
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施行 | 1995年 |
TLDの種類 | 国別コードトップレベルドメイン |
現在の状態 | 利用可 |
管理団体 | Offshore Information Services |
後援組織 | アンギラ |
利用地域 | アンギラに関連のある団体 |
使用状況 | アンギラを中心にいくつかのサイトで使われている。第三レベルの登録は世界中の誰でも可能だが、あまり使われていない。 |
登録の制限 | 第三レベルの登録には無し。 |
階層構造 | 第二・第三レベルの登録はアンギラに居住しているか否かに関わらず誰でも可能。 |
ウェブサイト | Nic.com.ai |
.aiは、国別コードトップレベルドメイン (ccTLD) の一つ。イギリス領アンギラに割り当てられている。アンギラ政府によって管理されている。1995年に登録が開始された。
概要
[編集]人工知能 (AI) に関連したウェブサイトのドメインとしても多く利用され[1]、イーロン・マスクが設立した「xAI」、画像生成AIの「Stability AI」などのAI大手企業も.aiドメインを利用している[2]。
.aiドメインから得た登録料はアンギラ政府の財政に充てられ、ニューヨーク・タイムズによると、2018年に.aiドメインの販売から得られた総収益は290万ドルだった[3]。アンギラは観光業に依存しコロナ禍で打撃を受けたが、2022年11月のChatGPTの登場によるAIブームで.aiドメインの登録が急増し大きな収入を得ることとなり、2023年には登録料から約3,200万ドルを得ており、これはアンギラの国内総生産の10%以上に相当する[4]。
アンギラのエリス・ウェブスター首相は「これを思いがけない幸運と呼ぶ人もいる」と語り、政府はこの資金を70歳以上の国民に無料の医療を提供するために使用し、また学校や職業訓練センターの建設、空港の改修などに割り当てている[4]。
ドメインの恩恵を受けた有名な地域として他にツバル(.tvドメイン)がある。ツバルは長い間、VerisignやGoDaddyなどの商業パートナーと契約し、.tvドメインのライセンス料を取得してきたが、アンギラは独自に管理しているため、ツバルと違い政府がほぼすべての収入を受け取っている[5]。
サブドメイン
[編集].aiは直接第二レベルに登録できるほか、以下のカテゴリーラベルが存在する。
- off.ai
- com.ai
- net.ai
- org.ai
以上のドメインはアンギラに居住しているか否かに関わらず、誰でも登録することができる。登録料は2年間100ドルである。しかし、あまり使用されていない。
脚注
[編集]- ^ Liam Tung (2018年12月24日). “Why one tiny island is still a domain name giant”. ZDNET. 2023年4月4日閲覧。
- ^ アンギラの国別ドメインを使うAI企業続々!? 今こそ知っておくべき基礎知識
- ^ Lohr, Steve (2020年2月4日). “Tropical Breezes, Pristine Beaches and a Domain Name to Die For”. The New York Times 2023年4月4日閲覧。
- ^ a b AI boom makes millions for unlikely industry player, Anguilla
- ^ The Tiny Caribbean Island That’s Making A Fortune From AI