野獣死すべし

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野獣死すべし』(やじゅうしすべし)は、大藪春彦小説1958年(昭和33年)に早稲田大学の文学同人雑誌『青炎』創刊号に掲載、同年に『宝石』誌に転載された。1959(昭和34年)には仲代達也主演にて映画化され、その後にも数回、映画化されている。

ニコラス・ブレイクの同名の本格推理小説がタイトルの由来である。

ストーリー[編集]

大学院に籍を置く学生、伊達邦彦は戦争で心に傷を受けた世代の生き残り。普段は物静かな秀才として平穏な日々を送っているが、それは表向きの顔にすぎない。彼の心の奥底には暗い憎悪と熱い怒りが渦巻き、影では射撃、スポーツ、特殊技術の習得にストイックに没頭していた。この世で信頼するものは金と武器、そして力。やがて彼は、心に巣食う闇と日頃培った能力を解き放つかのように、空前の完全犯罪を計画する。最初の殺人、強盗を犯し、逃げおおせる伊達。ただ己のみを信じ、何者をも拒むローンウルフ、伊達邦彦。“野獣”は野に放たれ、物語は幕を開けた…。

小説[編集]

第1作から上昇志向・または復讐を動機とする個人の犯罪譚であるが、第5作の「諜報局破壊班員」以降は国家エージェント小説に変化する。これは当時の007ブームによる編集者からの要求によるものとも言われる。以降、CIA、旧KGB韓国KCIA北朝鮮情報機関イスラエル諜報特務庁(モサッド)、さらにはマフィア犯罪組織と様々な組織と対決し、時としてはそれらに従事するが、伊達邦彦はあくまでもローン・ウルフとして描かれている(ジェイムズ・ボンドのような愛国的・自発的なスパイではない)。

シリーズ[編集]

映画[編集]

映画化第一作。大藪がカメオ出演している。
野獣死すべし 復讐のメカニック(1974年)
野獣死すべし(1980年)
野獣死すべし(1997年)
野獣死すべし 復讐篇(1997年)
仲代達矢(1959年版)と藤岡弘(1974年版)が主演した東宝作品は、2006年7月に大藪春彦没後10年企画としてDVD発売された。