興行戦争

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興行戦争(こうぎょうせんそう)とは、プロレス格闘技団体がビッグイベントに対し、興行前後や同日に近辺の地でライバル団体、対立団体が対抗してプロレス興行のビッグイベント、総合格闘技の興行を起こしあうことを言う。

概要[編集]

プロレス・格闘技団体は、日米ともに複数の団体を統轄する統一組織やコミッショナーが無く、プロ野球サッカープロボクシングのように、一年を通してのスケジュール管理がなされていない。

それゆえ権限を持つ興行主、ビッグネームのプロレスラー・格闘家の威厳を保つ(顔に泥を塗られた程度の個人的な理由で行う事もある)ため相手団体が2、3ヶ月前になって急遽近辺で興行を発表する。その結果、団体同士で外人レスラーフリーランス、格闘家の獲得合戦が発生し、それを巡りトラブル、裁判も多発している。

これまでの主な興行戦争[編集]

日本[編集]

米国[編集]

  • WWFの全米侵攻以降のアメリカでは、PPVが毎月1回日曜日にあり、また興行収入より視聴率主義を重視するために、会場での興行によって「ファン層を広げる」意思が全く無く、1990年代後半から2000年代初頭にかけての「マンデー・ナイト・ウォーズ」の様に、TVでの興行にTVの興行をぶつけ合うという、少ないパイの取り合いを行っていた。
  • 毎年3月末~4月初頭に行われるWWEのイベントレッスルマニアが行われる前の1週間にはアメリカインディー団体が「はしご観戦」をしてくれる客を狙って大規模な興行を行っている。[5]

メキシコ[編集]

  • 2011年5月13日にWWEメキシコシティ公演とメキシコのメジャー団体CMLLの大会が重なった。

脚注[編集]

  1. ^ 『Gスピリッツ Vol.19』P84(2011年、辰巳出版ISBN 4777808920
  2. ^ 『Gスピリッツ Vol.19』P87-88(2011年、辰巳出版、ISBN 4777808920
  3. ^ BI砲と対戦したアリオンとマスカラスは、国際プロレスが募集した、未来日の外国人選手をファン投票をもとに招聘する『あなたがプロモーター』なる企画で1位と2位になっており、1位のアリオンは国際プロレスに出場することがほぼ決まっていたが、日本プロレスの妨害工作で国際プロレスへの出場が中止となり、日本プロレスに出場している。
  4. ^ 神宮球場VS川崎球場、スタジアムプロレス史を塗り替える興行戦争…金曜8時のプロレスコラム スポーツ報知 2020年8月28日
  5. ^ 米国で「レッスルマニアウィーク」に試合決定!BOLA2023優勝者マイク・ベイリーと対戦 スポニチアネックス2023年2月1日

関連項目[編集]