羆嵐

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羆嵐』(くまあらし)は、1977年昭和52年)に新潮社から出版された吉村昭小説

1915年大正4年)に北海道苫前郡苫前村三毛別六線沢 (現在の苫前町三渓)でヒグマが開拓民を襲った三毛別羆事件をモデルにした作品である。のちにテレビ・ラジオでドラマ化された。

あらすじ[編集]

北海道苫前村六線沢の島川家をヒグマが襲い、2人を殺害する。ヒグマは2人の通夜の席にも現れ、さらに隣家に侵入し子供や妊婦を殺害した。警察が出動するも効果が見られず、区長は荒くれ者だが凄腕の猟師山岡銀四郎(史実では山本兵吉)に応援を頼むことにした。熊を仕留めたのち、今後の対策を巡って村人たちは迷走する。自然の摂理に身を委ねることの重要さを知る銀四郎は人間の愚さに怒り、村人に背を向け去っていく。

テレビドラマ[編集]

1980年(昭和55年)に読売テレビ東映木曜ゴールデンドラマ『恐怖!パニック!!人喰熊 史上最大の惨劇 羆嵐』として放送された。現在は苫前町郷土資料館で50分の短縮版を観ることができる。

スタッフ[編集]

出演[編集]

ラジオドラマ[編集]

1980年 (昭和55年) にはTBSラジオラジオドラマとして放送された。昭和55年度第7回放送文化基金賞を受賞している。

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声の出演[編集]

舞台劇[編集]

1986年(昭和61年)4月、劇団GMGが東京都の芸術名作劇場で舞台劇の上演を行った。5幕12場で2時間30分にわたる演技は吉村昭からも高く評価されたという。ちなみに三毛別羆事件の調査を行った野生動物研究家の木村盛武も、熊の生態や開拓民の生活についてなどの指導を行っている。

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参考文献[編集]

  • 木村盛武 『慟哭の谷』 共同文化社、1994年ISBN 4905664896