究極タイガー

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究極タイガー
ジャンル 縦スクロールシューティング
対応機種 アーケード
開発元 東亜プラン
発売元 タイトー
音楽 上村建也
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板(916.59キロバイト
稼働時期
  • 日本 1987年10月 (1987-10)
デバイス 8方向レバー
2ボタン
CPU MC68000 (@ 7 Mhz)
Z80 (@ 3.5 Mhz)
TMS32010 (@ 3.5 Mhz)
サウンド YM3812 (@ 3.5 Mhz)
ディスプレイ ラスタースキャン
縦モニター
320×240ピクセル
54.88Hz
パレット1792色
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究極タイガー』(きゅうきょくタイガー)は、1987年に発売されたアーケードゲームである。ジャンルは縦スクロール型シューティングゲーム。販売はタイトー、製作は東亜プラン。日本国外では『TWIN COBRA』(ツイン・コブラ)のタイトルで発売された。

概要[ソースを編集]

数種類のメインショットの使い分け、画面の半分を覆い尽くすほどの強力なボンバー、高速弾を主体とした激しい敵攻撃などのシステムをバランスよく盛り込み、縦スクロールシューティングゲームにおけるスタイルのスタンダードの1つを完成させた。後年の『雷電』(1990年)などの本作を踏襲した多くのフォロワーが登場している。前年の『飛翔鮫』(1987年)に続く本作の大ヒットで東亜プランはアーケードシューティングゲームメーカーとしての地位を確立し、多くのシューティングゲームを発売することとなった。

ゲーム内容[ソースを編集]

システム[ソースを編集]

8方向レバーと2ボタン(ショット、ボンバー)で自機「バトルタイガー」を操作する。ショットは対空と対地共通で飛行機、船、戦車、一部の建物を破壊する。ボンバーは強力な爆弾で弾数表示の分だけ使える。

ステージ最後には大型戦車や要塞等の敵ボスが待ち構えており、撃破するか制限時間を超過するかにより面クリアとなる。

敵弾に被弾または飛行機に衝突するとミスとなり、残機が無くなるとゲームオーバー。

ステージは10面あり、10面をクリアするとさらに難易度が上昇した1面~10面が始まる。そのサイクルをゲームオーバーまで続くループ式。

アイテム[ソースを編集]

ショットパワーアップ(S) 
特定の敵を倒すと出現、取得するとショットがパワーアップする(10段階)。
武器チェンジ
特定の敵を倒すと出現、丸状アイテムの色が「赤→緑→青→黄→赤…」の順に一定時間で変化する。取得したときの色によりショットの武器が変わる。武器と同じ色で取得すると2000点獲得。
  • レッドガン(赤) 初期装備。自機正面を攻撃する。パワーアップすると攻撃範囲が横に拡がる。直線的で横や後方からの攻撃に多少の苦戦を強いられるが、連射が利くので青の次に有効な装備。
  • グリーンストーム(緑) 雑魚を貫通する高威力レーザー。自機正面の狭い範囲を攻撃する。赤以上に直線的かつ横に脆いという欠点はあるものの、一部のボス戦で威力を発揮する。
  • ブルーアイ(青) 弾丸を自機前方に扇状に発射する。広範囲を攻撃可能かつ近距離で連射すると大ダメージを与えられる。
  • イエロークロス(黄) 前後左右に弾丸を同時に発射する。挟撃などに対応しやすいが、斜め方向は死角となる。
ボンバー(B) 
自機の前方に落下し、広範囲の爆発で大きなダメージを与える。ザコ敵を一掃する他、敵弾も消滅できる。ボタンを押してから爆発までに若干のタイムラグがある。初期値は3発、アイテムを取得すると弾数が増える。最高7発までストック可能。
勲章(★)
地上の建物や大きい船の船橋などを壊すと出現する。ステージクリア時に(取得した数)×3000点が加算される。ステージ途中でミスした場合は取得数は0に戻る。
エクステンド(1UP)
取得すると残機が1加算される。ノーミスで勲章を一定数出現させると出現する。

海外版[ソースを編集]

2人同時プレイが可能であるなど本作と若干の相違点がある。

究極タイガーとの相違点
2人同時プレイおよび途中参加が可能。それに伴い自機のカラーリングも異なる。
ミス後は一定地点まで戻ることなくその場から再開される。ボスと相討ちとなった場合はこれにより着艦シーンが飛ばされBGMも前面を引き継ぐ。
自機の移動速度が究極タイガーより速くなっている代わりに一画面上に発射できる弾数が少なくなっている(『究極タイガー』は4連射であるのに対し、『TWIN COBRA』は3連射となっている)。

他機種版[ソースを編集]

東亜プランが開発した製品の中では移植プラットフォーム数が一番多い。

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 究極タイガー
  • 日本 1989年3月31日 (1989-03-31)
PCエンジン エーアイ タイトー 2メガビットHuCARD[1] TP01001 -
2 究極タイガー
  • 日本 1989年8月4日 (1989-08-04)
ファミリーコンピュータ マイクロニクス CBSソニー 2メガビットロムカセット[2] CBS-QT -
3 究極タイガー
  • 日本 1991年2月22日 (1991-02-22)
  • アメリカ合衆国 1991年
メガドライブ 東亜プラン
グラフィックリサーチ
トレコ 5メガビットロムカセット[3]
  • 日本 T-24033
  • アメリカ合衆国 1128
-
4 究極タイガー
  • 日本 1993年1月15日 (1993-01-15)
X68000 カネコ カネコ フロッピーディスク - -
5 究極タイガー
  • 日本 1994年2月1日 (1994-02-01)
FM TOWNS ビング ビング CD-ROM - -
6 東亜プランシューティングバトル1
  • 日本 1996年8月30日 (1996-08-30)
PlayStation ガゼル バンプレスト CD-ROM SLPS-00436 -
アーケード版の移植、『タイガーヘリ』『TWIN COBRA』を同時収録
PCエンジン版
  • 開発はエーアイ[4]。PCエンジン版のみの裏技として、セレクトボタンを押しながら黄色アイテムを取得すると、射撃のうち横方向の弾は誘導弾にすることができるため、多少使い勝手が向上した。他にも、1面スタート直後に画面左下に移動してボムを発射すると、自機が3機増える。また、BGMのアレンジを『女神転生シリーズ』などのサウンドコンポーザーである増子司が担当している[5]
ファミリーコンピュータ版
  • 開発はマイクロニクス。自機がやられたときの復活は戻りではなくてその場復活になっており、一定時間無敵になるアイテムも登場する。
メガドライブ版
  • 開発はグラフィックリサーチ。先行のPCエンジンに比べると移植度は落ちるが、アレンジされたBGMは高く評価されている[6]
X68000版
FM TOWNS版
  • オマケゲームで『究極タイヤー』なるドットイートゲームも収録されている。
PlayStation版『東亜プランシューティングバトル1』
  • 『タイガーヘリ』『TWIN COBRA』と共に収録されている。なお、プレイステーション2で『究極タイガー』と『TWIN COBRA』をプレイする場合、動きが非常に遅くなる(ソフトの互換性に問題があるため)。

スタッフ[ソースを編集]

PCエンジン版
  • デザイナー:印内紀美
  • ミュージシャン:増子司
  • サブ・プログラマー:熊捕勇人
  • メイン・プログラマー:荒居弘之
ファミリーコンピュータ版
  • プログラマー:ながたたかひこ
  • キャラクター:くろだてつや
  • サウンド:ながたたかひこ
  • スペシャル・サンクス:なかにしゆういち、19 KUBOTA、Y.KAZZO(やぎかずお)、つかだまさひこ
  • プロデューサー:高橋章二、P.M.D.C.
  • アシスト:かわむきゆういちろう
メガドライブ版
  • パブリッシャー:里見治
  • プロデューサー:くすせひろみつ
  • アシスタント・プロデューサー:つちだたつひこ、おうがたかし、さわだみどり、くろだたかし、村山明宏
  • プログラム・デザイナー:浜田康之、OSHIETE KAWACHAN
  • アート・クリエーター:NUMATARO(おおぬまいさむ)、しわすえとう、KENCHAN ARUMON MARK-2(のむらけんじ)、HARADA RIKU-SHICYOH、野村十稔、HASHIURI YUKI、KIDOKORO MAI(城所哲也)
  • ミュージック・アレンジャー:RAIKA NO PAPA(菅野ひろと)
  • スーパー・データ・メーカー:DOTSUKANPO ITOH(いとうまさひろ)
  • エグゼクティブ・ディレクター:沢田義明
  • スペシャル・サンクス:DAMENANOYO-N SHIGECY(いしはらかずしげ)、SILPHEED、SILENCE TAKAHASHI(たかはしりょう)、DADIDA SYOHJI、TETRIS KUDASAI MACCHAN、玉山文人、YUKIMI PAPA(もりしたゆきみ)、URAKURANI MAN、EGAWA BUCYOH、YAMANAKA SAN(やまなかちぐさ)、HEX DEC BIN IMOTO

評価[ソースを編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 33/40点 (PCE)[7]
(ゴールド殿堂)
22/40点 (FC)[8]
21/40点 (MD)[9]
マル勝PCエンジン 35/40点 (PCE)
PC Engine FAN 24.37/30点 (PCE)[1]
(総合32位)
ファミリーコンピュータMagazine 20.17/30点 (FC)[2]
メガドライブFAN 17.26/30点 (MD)[3]
メガドライブ大全 否定的 (MD)[10]
受賞
媒体 受賞
第2回ゲーメスト大賞 ベストシューティング賞4位 (AC)[11]
年間ヒットゲーム9位 (AC)[11]
ピュアシューティング賞 (AC)[11]
ゲーメスト ザ・ベストゲーム 第42位 (AC)[12]
(1991年)
アーケード版
  • ゲーム誌『ゲーメスト』1989年2月号(Vol.29)にて発表された「第2回ゲーメスト大賞」(1988年度)で、読者投票によりベストシューティング賞で4位、年間ヒットゲームで9位、ピュアシューティング賞(編集部特別賞)を獲得している[11]
  • 1991年にそれまで稼働されていたアーケードゲーム全てを対象に行われたゲーメスト読者の人気投票によるゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』では42位を獲得した[12]。また、巻末の「ビデオゲームフルリスト」の紹介文では、「タイガーヘリの続編。(中略)弾が速く難しかった」と評されている[13]
  • 1998年にそれまで発売されていたアーケードゲーム全てを対象に行われたゲーメスト読者の人気投票によるゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、「システム的には取り立てて特徴のないオーソドックスな縦シュー。だが、洗練された敵の配置や攻撃パターン、敵を撃つ単純な爽快感といった、いわゆる『作り込み』の部分の対するこだわりが非常に深い」、「敵アルゴリズムは実に練り込まれており、当時氾濫していた縦シューとは、完成度の点で明らかに一線を画していた」、「東亜シューティング黄金期の最高峰に位置するゲームが究極タイガーなのである」と紹介されている[14]
PCエンジン版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では8・9・8・8の合計33点(満40点)でゴールド殿堂入りを獲得[7]、、『マル勝PCエンジン』では9・8・9・9の合計35点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、24.37点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で32位(485本中、1993年時点)となっている[1]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「かなりの難しさを誇った業務用からの移植作。業務用で縦長画面がPCエンジンでは横長画面になっているが、ゲームバランスは変わらない。ゲームのウリである硬い敵と威力抜群のボンバーもしっかり移植された」と紹介されている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.13 4.06 4.08 4.35 4.16 3.60 24.37
ファミリーコンピュータ版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計22点(満40点)[8]、、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.17点(満30点)となっている[2]。同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「ゲーセンで大人気だったゲーム。難易度も高く、ビシバシ撃ちまくるシューティングの原点にかえったゲーム。パワーアップした自機は痛快」と紹介されている[2]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.29 3.37 3.43 3.63 3.27 3.18 20.17
メガドライブ版
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計で21点(満40点)になっている[9]
  • ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、17.26点(満30点)となっている[3]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 2.82 3.00 3.02 3.06 2.74 2.62 17.26
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、「タテ画面→横画面にしただけでも恐れ多い。タテが寸詰まりになったせいで、ザコに撃ち込める時間が減ってしまい、固い敵がもっと固くなってしまったのだ」、「『大旋風』や『TATSUJIN』のように、生みの親の東亜プランが移植する幸運にも恵まれず、『究極』のメガドラ版は究極になり得なかった」と評している[10]

関連作品[ソースを編集]

ジャイロダイン』(1984年 タイトー)
製作は東亜プランの前身にあたるクラックス。本作および『タイガーヘリ』の原点とも言える。
タイガーヘリ』(1985年 タイトー)
前作。詳しくは内部リンク先参照。
究極タイガーII』(1995年 タイトー)
制作は東亜プランの一部スタッフが移ったタクミ
ダッシュ野郎』(1988年 タイトー)
東亜プラン制作、タイトーより販売。縦スクロールのレースゲーム。ゲーム中に『究極タイガー』での自機バトルタイガーがアイテムキャリアーとして飛来する。

脚注[ソースを編集]

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  1. ^ a b c d e 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」、『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店1993年10月1日、 73頁。
  2. ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」、『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店1991年5月10日、 222頁。
  3. ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」、『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店1993年7月15日、 54頁。
  4. ^ 株式会社エーアイ 開発実績
  5. ^ スタッフロールにてTSUKASA. MACCO(増子司)の記述あり
  6. ^ 徳間書店刊 メガドライブFAN 1991年3月号より
  7. ^ a b 究極タイガー まとめ [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年11月22日閲覧。
  8. ^ a b 究極タイガー まとめ [ファミコン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年11月22日閲覧。
  9. ^ a b 究極タイガー まとめ [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年11月21日閲覧。
  10. ^ a b 「Chapter 03 1990年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』 太田出版2004年9月29日、68頁。ISBN 9784872338805
  11. ^ a b c d 「ゲーメスト大賞11年史」、『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、 22 - 23頁、 ISBN 9784881994290
  12. ^ a b 「最も愛されたゲームたち!! 読者が選んだベスト30」、『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社1991年7月1日、 63頁、 ISBN 雑誌03660-7
  13. ^ 「ビデオゲーム フルリスト」、『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社1991年7月1日、 175 - 216頁、 ISBN 雑誌03660-7
  14. ^ 「ザ・ベストゲーム」、『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、 78頁、 ISBN 9784881994290