磯崎由加里

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
磯崎 由加里
Yukari Isozaki
埼玉西武ライオンズ・レディース #1
2018年9月17日対愛知ディオーネ戦 県営大宮球場
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 山口県
生年月日 (1991-07-26) 1991年7月26日(32歳)
身長
体重
161 cm
kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2015年
初出場 2015年5月16日
最終出場 2019年10月13日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム
  • 第4回IBAF女子ワールドカップ日本代表 (2010)
  • 第5回IBAF女子ワールドカップ日本代表 (2012)
  • 第6回IBAF女子ワールドカップ日本代表 (2014)
  • 磯崎 由加里 (いそざき ゆかり、1991年7月26日 - ) は、日本の元女子プロ野球選手。ポジションは投手

    愛称(ニックネーム)は「いっそ~」「いそぴ~」[1]

    経歴[編集]

    プロ入りまで

    野球をやっている父親の姿を見ていたのが、野球を始めたきっかけである[2]

    埼玉栄高校では、女子硬式野球チームに所属。高校卒業後は、多数の女子プロ野球選手を輩出している名門校・尚美学園大学の女子硬式野球チームに所属した。

    2010年には、女子野球の世界大会である第4回IBAF女子ワールドカップの日本代表メンバーに選出され、日本の2連覇に貢献。続く2012年第5回2014年第6回にも選出され、3大会連続で代表メンバー入りを果たした。特に第5回大会では、先発投手部門のベストナイン及び大会のMVPに選出される活躍ぶりを見せ、日本の女子野球を代表する選手の1人として躍進した。

    プロ入り後

    2015年に女子プロ野球の世界に入り、埼玉アストライアに入団。同年はルーキーながら16試合に登板し、リーグ4位の防御率2.07・2度の完投勝利を含む7勝を挙げる活躍を見せた。

    プロ2年目となる2016年は登板機会が増えたが、防御率3.04・8勝10敗と負け越すなど、1年目と比べると調子を落とした。同年のシーズンオフ、手術を受けることを自身のブログにて発表した[3]

    2017年、前年末の手術から復活を果たし、登板している。同年はキャリアハイの22試合に登板し、防御率2.98・11勝2敗1セーブ・勝率.846を記録。自身初の個人タイトルである最多勝利最高勝率を獲得し、ベストナインにも選ばれた。

    2018年は21試合に登板したが、防御率3.67・5勝6敗と負け越して、前年よりも成績を落とした。

    2019年11月1日、今季限りで女子プロ野球リーグを退団することが発表された[4]

    アマチュア界へ復帰

    2020年からは、栃木県に本拠地を置く「エイジェック女子硬式野球部」に所属。背番号は16。

    2021年12月31日付でエイジェック女子硬式野球部を退団。

    2022年1月21日、広島県に本拠地を置く「はつかいちサンブレイズ」へ移籍。背番号は11。

    2023年の女子野球アジアカップではコーチとして招集された[5]

    2024年、埼玉西武ライオンズ・レディースへ移籍。背番号は1。

    プレースタイル・人物[編集]

    プレースタイル[編集]

    • 50m走のタイムは7.38秒、遠投は64mという身体能力[1]
    • 投球スタイルは、緩急を付けつつ、変化球を低めに集めて打たせて取るピッチングとしている[2]
    2019年1月のイベントより

    人物[編集]

    • 憧れの選手・好きな選手として、JWBLでは中島梨紗を、NPB (及びMLB) ではダルビッシュ有大谷翔平の名を挙げている[2]。背番号11はそこからきている。
    • 好きな食べ物は果物寿司[2]
    • 他の選手達からは、普段は女の子らしいが、試合では力強いピッチングを見せると評されている[2]

    詳細情報[編集]

    年度別投手成績[編集]





















































    W
    H
    I
    P
    2015 アストライア 16 - 2 0 0 7 4 0 0 .636 281 61.0 70 0 27 - 5 14 3 0 36 18 2.07 1.59
    2016 20 - 5 1 0 8 10 0 0 .444 457 103.2 121 0 32 - 9 27 5 0 53 45 3.04 1.48
    2017 22 - 3 1 1 11 2 1 0 .846 436 98.2 124 1 31 - 3 25 4 0 47 42 2.98 1.57
    2018 21 - 3 1 0 5 6 0 1 .455 377 82.0 111 1 24 - 5 25 1 0 51 43 3.67 1.65
    2019 18 - 5 3 0 5 7 0 0 .417 358 78.0 94 2 34 - 9 30 1 0 52 41 3.68 1.76
    JWBL:5年 97 - 18 6 1 36 29 1 1 .554 1909 423.0 520 4 148 - 31 121 14 0 239 189 3.13 1.65
    • 2019年度シーズン終了時。
    • 「-」は記録なし。
    • 太字はリーグ1位。

    年度別打撃成績[編集]

















































    O
    P
    S
    JWBL:5年 96 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 - 0 0 0 .000 .000 .000 .000
    • 2019年度シーズン終了時。

    記録[編集]

    • 初登板:2015年5月16日、対京都フローラ戦、2回3失点
    • 初奪三振:同上、1回表に小西つどいから見逃し三振
    • 初勝利:2015年5月23日、対レイア戦、6回1失点
    • 100奪三振:2019年4月17日、対愛知ディオーネ戦、星川あかりから見逃し三振

    タイトル[編集]

    • 最多勝利:1回 (2017年)
    • 最高勝率:1回 (2017年)

    表彰[編集]

    • ベストナイン:1回 (投手部門:2017年)

    背番号[編集]

    • 16 (2015年、2020年 - 2021年)
    • 11 (2016年 - 2019年、2022年 - )

    脚注[編集]

    1. ^ a b 磯崎 由加里 - 埼玉アストライア選手名鑑. 2017年9月3日閲覧。
    2. ^ a b c d e 2015年新入団選手 磯崎由加里 - 女子プロ野球ルーキー 新人選手 (ルーキー) 紹介コーナー. 2017年9月3日閲覧。
    3. ^ 磯崎由加里 2016年11月13日ブログ - 女子プロ野球・埼玉アストライア公式ブログ. 2017年9月3日閲覧。
    4. ^ “大量退団の女子プロ野球、埼玉からは13人も…全選手一覧”. スポーツ報知. (2019年11月1日). https://hochi.news/articles/20191101-OHT1T50200.html 2021年9月28日閲覧。 
    5. ^ 出場選手一覧 第3回 BFA 女子野球アジアカップ”. 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト. 2023年4月21日閲覧。

    関連項目[編集]

    外部リンク[編集]