町谷 (さいたま市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
町谷
油面川
油面川
■町谷の位置(埼玉県内)
■町谷
町谷
町谷の位置
北緯35度51分35.67秒 東経139度37分07.86秒 / 北緯35.8599083度 東経139.6188500度 / 35.8599083; 139.6188500
日本の旗 日本
都道府県 埼玉県
市町村 さいたま市
桜区
地域 浦和地区
人口
2017年(平成29年)9月1日現在)[1]
 • 合計 4,128人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
338-0836[2]
市外局番 048[3]
ナンバープレート 大宮
 人口は大字町谷のみ対象外。

町谷(まちや)は、埼玉県さいたま市桜区町丁及び大字。現行行政地名は町谷一丁目から町谷四丁目、および大字町谷(荒川河川敷にある飛び地)。町丁は住居表示実施済み[4]郵便番号は338-0836[2]。旧足立郡北足立郡)町谷村。

地理[編集]

さいたま市桜区中部の荒川左岸側の沖積平野(荒川低地)に位置する。地区の東側を南元宿西堀、南側を桜田、西側を道場、北側を栄和中島と接する。また、南側には対角線上に新開が位置している。地域の東部を南北に国道17号新大宮バイパス首都高速埼玉大宮線が縦断し、地域の北部を東西に埼玉県道57号さいたま鴻巣線新六間道路)が横断している。新大宮バイパスの東側に一丁目、西側に二〜四丁目が存在する。

地域内は宅地化が進み住宅地域である[5]。地区の南部境界、及び東部には油面川が流れる。荒川河川区域内の飛地は東部を鴨川が流れ、公園やゴルフ場などのレクレーション施設として利用されている。

地価[編集]

住宅地の地価は、2019年平成31年)1月1日の都道府県地価調査によれば、町谷三丁目26-15の地点で13万2000円/m2となっている[6]

歴史[編集]

足立郡(後に北足立郡)町谷村。古くは高鼻荘に属し、江戸期は武蔵国足立郡与野領のうちであった[7][8]。町谷村の町谷は町屋とも書く(後述)。正保年間に旗本である宮崎・牧野氏の相給地であった以外は幕府領で、村高は「武蔵田園簿」では221石(田158石、畑63石)、「元禄郷帳」では226石、「天保郷帳」では239石。助郷中山道浦和宿に出役していた。化政期の戸数は48軒で、村の規模は東西3余、南北2町余であった[7][8]

地名の由来[編集]

隣接する道場村(現:道場地区)に畠山重忠の館があった頃、城下町屋があったことによる[7][8]。かつては町屋と表記していたが、書きやすさから町谷と混同され、現在では町谷が町名となっている。昭和時代の住宅地図には町屋と表記しているものがある。

世帯数と人口[編集]

2017年(平成29年)9月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
町谷一丁目 395世帯 939人
町谷二丁目 398世帯 870人
町谷三丁目 731世帯 1,510人
町谷四丁目 384世帯 809人
1,908世帯 4,128人

小・中学校の学区[編集]

市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[12]

丁目 番地 小学校 中学校
町谷一丁目 1〜16番 さいたま市立土合小学校 さいたま市立土合中学校
その他 さいたま市立中島小学校
町谷二丁目 全域 さいたま市立栄和小学校
町谷三丁目 全域
町谷四丁目 全域

交通[編集]

地区内に鉄道は敷設されていない。最寄り駅はJR埼京線南与野駅であるが、町谷三丁目26-15の地点よりおよそ2.3 km[6]離れている。

道路[編集]

施設[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 「旧高旧領取調帳データベース」の町村の検索結果も参照。
  2. ^ 旗本領も1869年12月2日上知され、浦和県の管轄となる。
  3. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』には「明治末年まで」とある。

出典[編集]

  1. ^ a b さいたま市の人口・世帯(時系列結果)”. さいたま市 (2017年9月5日). 2017年9月20日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2017年9月25日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年5月29日閲覧。
  4. ^ 住居表示実施地区一覧” (PDF). さいたま市 (2019年2月26日). 2019年9月5日閲覧。
  5. ^ a b 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』921頁。
  6. ^ a b 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
  7. ^ a b c d e f 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』792頁。
  8. ^ a b c 新編武蔵風土記稿 町屋村.
  9. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』567頁。
  10. ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』1420頁。
  11. ^ a b c d e 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』増補4頁。
  12. ^ さいたま市立小・中学校通学区域一覧”. さいたま市 (2017年8月23日). 2017年9月20日閲覧。
  13. ^ 『「街の達人」でっか字埼玉便利情報地図2013年2版2刷』昭文社、2013年、62頁。ISBN 978-4-398-60135-3 

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]