田村哲夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

田村 哲夫(たむら てつお、1936年2月26日-)は、日本の教育者。学校法人青葉学園理事長、学校法人渋谷教育学園理事長。同学園幕張中・高校校長、同学園渋谷中・高校校長。藍綬褒章受章。

来歴・人物[編集]

2011年11月2日国際連合教育科学文化機関事務局長補(自然科学担当)グレッチェン・カロンジ(右から2人目)、国際連合教育科学文化機関事務局長補(人文社会科学担当)ピラール・アルヴァレス・ラソ(中央)、日本ユネスコ国内委員会委員中西友子(左から2人目)らと

1936年2月26日、東京府生まれ。麻布高校を経て1958年東京大学法学部を卒業し、住友銀行に入行[1]

1962年に同行を退き、学校法人渋谷教育学園理事に。1970年からは同学園理事長。学園経営においては、2000年以降、渋谷教育学園幕張中学校・高等学校首都圏屈指の進学校に押し上げ[2]、また、従来からあった東京・渋谷女子高等学校を廃止して渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校を新設、進学校化に取り組んだ。学園教育の場においては、年に6度ほど校長講話という生徒と対話する時間を設けている[3]

学校法人渋谷教育学園理事長、同学園幕張中・高校校長、同学園渋谷中・高校校長のほか、東京医療保健大学理事長、青葉学園理事、母校の麻布学園理事、さらに日本私立中学高等学校連合会会長[4]日本ユネスコ国内委員会会長、中央教育審議会委員を務める[1]。中教審委員在任中、ゆとり教育を推進した。一方、みずからの中学・高校では、経営を優先して土曜日授業を続けた。これに対して、東京大学教授の市川伸一は「利益誘導」だととられかねないと批判した[5]

翻訳家でもあり、リチャード・ホフスタッター「アメリカの反知性主義」などがある[1]雅号は「哲山(てつざん)」。2014年旭日中綬章受章。

自調自考[編集]

自分で調べ、自分で考えるという意味の渋谷教育学園の教育目標である。英訳するとアクティブラーニングという。同様の教育理念をモットーとする学校としては武蔵中学校・高等学校がある[6][7]

田村が校長を務める各学校の各教室の壁(天井の低い一部教室を除いて黒板の上)には、彼が書いた「自調自考」が掛けられている[8]この「自調自考」は横書きであるが、田村が毛筆で縦書きしたものを、1字ずつに分けて横書きに組み換えコピーしたものであり、多少バランスが悪い[要出典]

自調自考教育の一環として、道徳の時間に特別授業「校長講話」を設け、直接生徒に対して自立と依存について語りかけている。中学1年生から高校3年生まで順に、「人間関係」「自我のめざめ」「新たな出発」「自己の社会化」「自由とは」「自分探しの旅立ち」というテーマを設けている[9]

社会的活動[編集]

  • 日本私立中学高等学校連合会会長(2004年 - 2008年)
  • 日本ユネスコ国内委員会会長
  • 文部科学省中央教育審議会委員(第1期、第2期、第4期)

著作・翻訳[編集]

参考文献[編集]

田村, 哲夫 (2015). 教えて!校長先生 渋谷教育学園はなぜ共学トップになれたのか. 中央公論新社. ISBN 978-4-12-150543-9. 

脚注[編集]

外部リンク[編集]