現代詩手帖
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『現代詩手帖』(げんだいしてちょう)は、思潮社が発行する現代詩の月刊雑誌である。
歴史
[編集]創刊号は1959年6月号。『文章倶楽部』や『世代』の編集者であった小田久郎[1][2]によって神田駿河台で創刊された[3]。目的は『結社的ないしは同人誌的な馴れあいや仲間うちの閉鎖性を廃した[注 1]詩壇ジャーナリズムの確立をめざす』ことであった[2]。創刊号の公称発行部数は、2,000部だった[3]。
現代詩手帖賞
[編集]1960年創設の新人賞。毎号掲載の「新人作品」欄での選評を経て、年間で最も優秀な新人を顕彰する。4月初旬に発表、5月号に詳細が掲載。現代詩の新人賞としては最も歴史あるものの一つであり、清水昶、金井美恵子、伊藤比呂美、関口涼子らを輩出した。
歴代受賞者
[編集]- 第1回 1960年 生米高
- 第2回 1961年 栗原まさ子
- 第3回 1962年 山本哲也、矢崎義人
- 第4回 1963年 長谷康雄
- 第5回 1964年 沖浦京子
- 第6回 1965年 該当者なし
- 第7回 1966年 清水昶
- 第8回 1967年 金井美恵子
- 第9回 1968年 福田薬師
- 第10回 1969年 山口哲夫、帷子耀
- 第11回 1970年 該当者なし
- 第12回 1973年 宮園マキ
- 第13回 1974年 青木はるみ
- 第14回 1976年 まきまさみ、谷内修三
- 第15回 1977年 沢孝子、田辺美砂
- 第16回 1978年 斎藤真智子、伊藤比呂美
- 第17回 1979年 倉田比羽子
- 第18回 1980年 白石公子
- 第19回 1981年 牧村則村
- 第20回 1982年 糸井茂莉
- 第21回 1983年 岸野昭彦
- 第22回 1984年 筏丸けいこ、山本英子
- 第23回 1985年 河津聖恵、千島数子
- 第24回 1986年 飯島詭理(究極Q太郎)、鈴木智則
- 第25回 1987年 中村ひろ美
- 第26回 1988年 長谷部奈美江、関口涼子
- 第27回 1989年 田中久雄、高岡淳四
- 第28回 1990年 該当者なし
- 第29回 1991年 杉本優子、三浦優子
- 第30回 1992年 高橋美弥子
- 第31回 1993年 石井孝幸、清村霧子
- 第32回 1994年 福田拓也
- 第33回 1995年 柏木麻里
- 第34回 1996年 加藤律子
- 第35回 1997年 飯田伸一
- 第36回 1998年 本間淳子
- 第37回 1999年 石田瑞穂、小笠原鳥類
- 第38回 2000年 桑折浄一、駒ケ嶺朋乎(コマガネトモオ)
- 第39回 2001年 峠谷光博
- 第40回 2002年 杉本真維子、藤原安紀子
- 第41回 2003年 小池田薫、水無田気流
- 第42回 2004年 三角みづ紀
- 第43回 2005年 廿楽順治、永澤康太
- 第44回 2006年 最果タヒ、望月遊馬
- 第45回 2007年 佐藤雄一
- 第46回 2008年 奥津ゆかり、文月悠光
- 第47回 2009年 白鳥央堂、高村而葉
- 第48回 2010年 岩尾忍、暁方ミセイ
- 第49回 2011年 榎本櫻湖、ブリングル
- 第50回 2012年 依田冬派
- 第51回 2013年 森本孝徳
- 第52回 2014年 岡本啓
- 第53回 2015年 板垣憲司、野崎有以
- 第54回 2016年 マーサ・ナカムラ、水沢なお
- 第55回 2017年 該当者なし
- 第56回 2018年 小縞山いう、水下暢也
- 第57回 2019年 石松佳、柳本々々
- 第58回 2020年 川島雄太郎、紫衣[4]
- 第59回 2021年 蜆シモーヌ
出典
[編集]- ^ 大井浩一 (2009年5月14日). “現代詩手帖:創刊50年 創刊編集長、小田久郎さんに聞く - 毎日jp”. 毎日新聞社. 2009年5月25日閲覧。
- ^ a b 「表紙に見る「現代詩手帖」の変遷」『現代詩手帖』第52巻第6号、思潮社、2009年5月。
- ^ a b 平林敏彦「'60年代安保前夜の乾坤一擲」『現代詩手帖』第52巻第6号、思潮社、2009年5月、p.50。
- ^ “【第58回現代詩手帖賞】川島雄太郎さんと紫衣さんが受賞”. 本のページ (2020年4月5日). 2020年4月18日閲覧。
- ^ “思潮社 現代詩手帖 » 第60回現代詩手帖賞決定!”. 思潮社. 2023年2月28日閲覧。
脚注
[編集]- ^ 原文ママ