特装車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

特装車(とくそうしゃ)とは、自動車メーカーが生産した自動車(完成車)に対し、特定の用途や目的の為に部品や装置を取付けたり、ボディシャシに対して改造を加えられたものを指す。

商用車[編集]

商用車においては、貨物自動車やトラックのシャーシの上に、一般的な屋根のない荷台(平ボデー)ではなく、多種多用途な装備を架装したりマイクロバスを改造した自動車のこと等を指す。 具体的にはアルミバン・冷凍・冷蔵車キャリアカータンクローリーコンクリートミキサークレーン車などが挙げられるが、 これらの車両は、自動車メーカーにおいて製造された「運転台(キャビン)と車枠(シャシー)のみ、いわゆるキャブシャシー」の状態で架装メーカーに納入され、ユーザーが希望する用途に応じた装備の設計・製作・取付加工を施し、改造車検を通した上でユーザーに引き渡されるのが通常である。 特装車は新車のキャブシャシーに架装されるのが一般的であるが、事故等で廃車となった車両から取り外された荷台を、別の中古車の荷台を取り外した上に再架装するなど、現車に乗っている荷台を下ろして架装する場合も少なからず存在する(この場合も改造車検となる)。

乗用車[編集]

完成車に対し自動車メーカー、あるいは自動車メーカー系の架装メーカーによって、専用エアロパーツエンジンサスペンション等への換装、ボディの改造が施されて販売される車両についても、自動車メーカーでは特装車として扱う事がある[1]。また、高齢者や体の不自由な人向けの福祉車両に改造される車両も特装車の範疇に入る。

その他[編集]

商用車の特装車は、需要の殆どが特定の仕様に集中する冷凍・冷蔵車キャリアカークレーン車など、自動車メーカーによってある程度仕様を設定しカタログモデル化されているものもある。 カタログモデル化することで、メーカーからは半完成車として出荷でき納期短縮が可能となる、架装メーカーも量産効果が見込めることから価格の低廉化が可能となるなど、購入するユーザーのメリットも多い。

しかし、顧客から設定外の仕様を求められる場合もあり、あらゆる仕様を自動車メーカーがカタログモデル化することは非現実的である。 近年ではこれまで架装メーカーで改造を行っていた部分を含め、自動車メーカーの生産工場で標準車と同じライン上で生産する(つまり、生産工場を出荷後に架装メーカーによる改造を必要としない)ケースが出てきた。[2]

また予め自動車メーカー側で、

  • ダンプカー用(ホイールベースが短く最低地上高が高い2デフシャシー)
  • コンクリートミキサー車用(ダンプシャシーにフライホイールPTO付き)
  • タンクローリー用(運転台が低く車両前方に飛び出している前2軸・後1軸の高床シャシーでリアオーバーハングが短い)
  • 冷凍冷蔵車用(冷凍機架装の為にシャシー側面の片一方が空けられており大容量の燃料タンクを複数装備)
  • 高所作業車用(走行安定性向上のためワイドトレッド化するため、標準キャビン車にワイドキャビン車用の車軸が取り付けられている)
  • 消防車用(総輪駆動やオートマチック車のダブルキャブ車にフルパワーPTO付き)

などとして、架装に適した特装ベースシャシーが生産される車型もある。これらの特装ベースシャシーを流用し、メーカーの想定とは異なる架装が行われることもある。

主なメーカー[編集]

自動車メーカー系[編集]

トヨタ[編集]

日産自動車[編集]

マツダ[編集]

三菱自動車工業[編集]

ホンダ[編集]

スバル(富士重工業)[編集]

  • 桐生工業 - 主にスバルブランド車の架装や富士重工業で行ってきたバス車体架装車のアフターサービスを行う。

いすゞ[編集]

日野自動車[編集]

三菱ふそう[編集]

その他[編集]

架装車体製造メーカー[編集]

その他[編集]

注釈[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]