「ルマン24 (アーケードゲーム)」の版間の差分
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{{otheruses|セガのアーケードゲーム|1987年に発売した[[コナミ]]のアーケードゲーム|WECル・マン24}} |
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== ゲーム概要 == |
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本作が稼働した当時はまだ、[[フェラーリ]]や[[ポルシェ]]に対するライセンスの独占体制が敷かれていなかったため、堂々と実名で登場しているのが特徴といえる。 |
本作が稼働した当時はまだ、[[フェラーリ]]や[[ポルシェ]]に対するライセンスの独占体制が敷かれていなかったため、堂々と実名で登場しているのが特徴といえる。 |
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;[[日産・スカイラインGT-R|ニスモGT-R LM(R33)]](初級) |
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:[[1996年]]出場車。22・23号車どちらをモデルにしているかは不明。当時のドライバーは22号車が[[鈴木亜久里]]・[[影山正彦]]・[[近藤真彦]]、23号車が[[星野一義]]・[[長谷見昌弘]]・[[鈴木利男]]。LMGT1クラスで出場し、23号車が総合15位、22号車は途中リタイア。色違い仕様として1995年出場の白/青カラーがある。 |
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;[[フェラーリ・F40|フェラーリF40 GTE]](初級) |
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:1996年出場車。59号車(ENNEA-SRL)がモデルか。この車には[[太田哲也]]もドライブした。色違い仕様として44号車・45号車のIGOLカラー(黄/青)があるが、1996年ル・マンのF40勢は1台も完走できなかった。LMGT1クラス。 |
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;[[マクラーレン・F1|マクラーレンF1 GTR]](中級) |
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:1996年出場車。[[1995年]]に[[関谷正徳]]がドライブして優勝した仕様ではなく、1996年の33号車・34号車([[ガルフ・オイル|ガルフ]]レーシング)がモデル(この仕様は[[スカッドレース]]でも出ている)。色違い仕様は29号車の[[ハロッズ]]。2996年ル・マンの成績は34号車が総合5位、29号車が総合6位、33号車が総合9位(マクラーレンF1勢では30号車の総合4位が最高)。LMGT1クラス。 |
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;[[ポルシェ・911 GT1|ポルシェ911GT1]](中級) |
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:1996年出場車。25号車がLMGT1クラスで優勝(総合2位)、26号車が総合3位で新生ポルシェのアピールに成功(当時、ポルシェは経営が悪化して、1995年までレースにおけるワークス活動を休止していた)。色違い仕様は開発中の塗色仕様。 |
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;[[ザウバー・C9/メルセデス|ザウバーC9メルセデス]](上級) |
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:[[1989年]]出場車。この年の総合優勝車。メルセデスは[[1955年]]のレースで大事故を起こして以来、ル・マンに不参戦が続いており、復帰初年での優勝だった(2位もザウバーメルセデスでワンツーフィニッシュ)。シルバーアローと呼ばれ有名だが、色違い仕様であえて黒色を選ぶこともできる。 |
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;[[マツダ・787|マツダ787B]](上級) |
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:[[1991年]]出場車で、同年の総合優勝車。55号車は日本車初の優勝車として有名。その輝かしい戦績は上記リンクを参照。色違い仕様は18号車の白/青カラー。 |
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;[[ポルシェ・917|ポルシェ917K]] |
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:[[1970年]]出場車。この年の総合優勝車。ゲームでは隠し扱い。 |
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;ソニックバギー |
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:実在しない車だが、ゲーム中の性能はマツダ787Bに準拠。ピットインするとドライバーが[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ|ソニック]]から犬に変わる(ポチポチバギー)。隠し扱い。 |
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ポルシェ917Kは、スプリントレースでは1位の車として登場。24時間耐久レースでは、完走後のボーナスステージで登場。自車として使うには車選択時にコマンド入力が必要。 |
ポルシェ917Kは、スプリントレースでは1位の車として登場。24時間耐久レースでは、完走後のボーナスステージで登場。自車として使うには車選択時にコマンド入力が必要。 |
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== スタッフロール == |
== スタッフロール == |
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*Director |
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**Manabu Washio |
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*Chief Programmer |
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**Narito Serizawa |
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*Programmer |
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**Tadashi Kagawa |
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**Yoshio Hirasawa |
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**Atsushi Nakaza |
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**Kiyoteru Fujiki |
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**Jin-ichiro Okuda |
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**Hideshi Kawatake |
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*Chief Designer |
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**Kiyoshi Miyagi |
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*Car Model Designer |
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**Hiroyuki Izumo |
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**Satoru Okano |
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*Course Designer |
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**Sachio Hatayama |
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**Masaki Miyashita |
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**Takeo Iwase |
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**Harumi Azuma |
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*Effect&Motion Designer |
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**Kunio Watanabe |
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*Sound Producer |
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**Tai-hey |
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*Sound Supporter |
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**[[川口博史|Hiro]] |
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**Sei Matsumura |
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*Publicist |
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**Shunsuke Kato |
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*Licence Coordinator |
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**Shigeru Tateishi |
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**Masaru Agarida |
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*Assistant Director |
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**Takuya Onuma |
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*Voice |
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**Hisaki Nimiya |
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*Mechanical Supervisor |
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**Masao Yoshimoto |
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*Mechanical Engineer |
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**Toshiya Yamaguchi |
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*Electrical Engineer |
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**Hideyuki Yamada |
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*Cabinet Designer |
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**Mayumi Kitano |
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**Tetsuo Okabe |
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*Special Adviser |
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**[[寺田陽次郎|Yojiro Terada]] |
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**[[服部尚貴|Naoki Hattori]] |
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*Exective Producer |
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**Hisao Oguchi |
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*Special Thanks |
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**Atsushi Nakajima (GRAND PRIX SOKUHO) |
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**Kazuya Minakoshi (REV SPEED) |
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**Tadashi Nakano (ASATSU) |
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**Yasushi Koike (ASATSU) |
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**Jerome Nakajima (Abcisse) |
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**Maki Ikegami (Abcisse) |
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**Norimasa Yatsuzuka |
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**Kyoshi Ieizumi |
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**Shinsuke Miyamura |
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**Masaaki Ito |
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**Nobukazu Naruke |
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**Keishiro Kotera |
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**Yasuhiro Mori |
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**Kazuhiro Akaba |
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**Masaki Takahashi |
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**Staff of Ikebukuro GIGO |
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**Rookies of AM3 DESIGN |
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**[[マクラーレン|McLaren]] |
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**[[ケンウッド|KENWOOD]] |
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Presented by AM R&D Dept. #3 & #4 |
Presented by AM R&D Dept. #3 & #4 |
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*[[ダートデビルズ]] (「ル・マン」と同じくAM3研の作品。先発の「セガラリー2」や「デイトナUSA2」よりも先に市場から消えた) |
*[[ダートデビルズ]] (「ル・マン」と同じくAM3研の作品。先発の「セガラリー2」や「デイトナUSA2」よりも先に市場から消えた) |
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[[Category:1997年のコンピュータゲーム]] |
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[[en:Le Mans 24 (arcade game)]] |
[[en:Le Mans 24 (arcade game)]] |
2011年2月5日 (土) 16:30時点における版
『ル・マン24』 (Le Mans 24) は、セガが1997年に発売した、ル・マン24時間レースを題材にしたアーケードゲームである。
ゲーム概要
ル・マン24は、規定時間を走破した時の走行距離を競う耐久モードがゲームの中心である。コースを走破した時のタイムを競うスプリントモードや、対人対戦ができる通信モードも存在する。
持ち時間制
このゲームの持ち時間は、自分以外の車を抜く事により増加し、逆に抜かれると減少する。車の上に順位が表示されているライバルカーは9秒、表示されていないアザーカーは4秒(共に初期設定)を抜くことで、プレイヤーの持ち時間を増加させる。
また、周回を完了するごとに得られるLAP BONUSや、耐久モードでは「架空の6時間(後述)」経過毎に得られるHOURS BONUSも存在し、持ち時間を増加させる。
サルト・サーキット
本物のサルト・サーキットは一周13kmを超える長いサーキットであるが、このゲームでは一周1分数秒台で周回できるサイズに縮小されている。
耐久モード
このモードの目的は「サルト・サーキットで行われている耐久レースで、架空の24時間を完走する」ことにある。プレイヤーはピットから20位(初期設定)でスタートし、持ち時間が切れる前に24時間(ピットアウト時の演出や、自分たちより速い車両の存在などから推測すると、最後のスティントを託されたドライバーという設定であったことは想像に難くない)を走破すればゲームクリアとなる。「架空の1時間」は初期設定では20秒だが、30秒や40秒に設定で変更する事も可能である。その場合、30秒の場合はスタート時は30位、40秒の場合は40位となる。24時間を経過した瞬間の走行距離が記録となり、ベストテンがランキングされる。
サーキットは常に時間が経過しているため、朝から昼を経て夕方になり、夜になるという変化が存在する。また、架空の24時間のうちに必ず一度は雨が降る。雨が降っている間はグリップが大幅に低下する。また、プレイヤーカーのタイヤは3周ほどでグリップが低下する。ピットインすることでタイヤ交換を行い、グリップを回復する事が出来るが、前の順位のライバルカーと距離を離されてしまうため、その後のゲーム展開が大幅に不利になる。なお、ピットイン中は順位の低下はなく、持ち時間の減少も無いが、サーキット上の時間は経過しているため、ラップタイムはそのまま加算されていく。タイヤを交換せずに24時間を完走することも可能ではあるが、最後の方ではグリップが無きに等しい状態になる。なお、ガソリンの概念は存在しない。
持ち時間が切れるとオートパイロットになり、コンティニューをするかどうかの画面になる。指定されたクレジットを投入してスタートボタンを押すと継続プレイが可能になる。
24時間が経過すると、ゲームクリアとなりその瞬間にオートパイロットとなって順位が確定するため、順位争いをしているときは注意が必要である。 完走すると、ポルシェ917Kと1周だけの直接対決となるボーナスステージが始まる。 勝っても負けてもエンディングとはなるが、勝敗によってエンディングのBGMが変わる。
無線通信
レースの最中にピットから様々な内容の無線が入る。前方に事故車が存在する場合にその存在を予告して注意を促したり、雨が降って来ることを連絡して来たり、タイヤのグリップが低下しているのでピットインを促す連絡や、架空の6時間が経過してHOURS BONUSが加算される毎に、激励の言葉をかけてくれたりもする。これらは無線のノイズ音が一瞬入る他の内容は文字で表示されるが、24時間完走時のみ"24 Hours"という音声が流れる。
通信プレイ
このモードでは、複数人が通信プレイをすることが可能だが、「複数人が同一のレースに出場」という扱いではなく、「サーキットで複数のレースが同時に開催されるが、各プレイヤーは別々のレースに参加している」という状態になる。例えばあるプレイヤーの画面ではライバルカーとして表示されている敵車は、他のプレイヤーの画面にはアザーカーとして表示される。ただし、プレイヤーカーを抜いた場合に獲得できる秒数は、アザーカー相当の4秒ではなく、ライバルカー相当の9秒である。また、処理の関係でサーキット上に存在する敵車の合計は、複数人がプレイしているからといって倍になるわけではないために獲得できる時間が減少し、難易度が上昇する。
複数人がプレイしている場合にそれを実感できるイベントの一つとして、ピットからの無線がある。プレイヤーの誰かがラップタイムのコースレコードを更新した場合、通信プレイに参加している全プレイヤーに「1Pコースレコード!」(1Pがレコードを更新した場合)という無線通信が入る。またこのときプレーヤー画面にUFOが出現する(レコード→円盤→UFOからか)。
スプリントモード
このモードは、サルト・サーキットと市街地コースのいずれかを選んで、コースを持ち時間が無くなる前に3周することがゲームの目的である。プレイヤーは15位からスタートし、コース上をプレイヤーと同様に走行しているライバルカーを抜く事により持ち時間を増やし、3周してゴールした時のタイムが記録となる。なおコンティニューはできない。
対戦モード
複数人で対戦を行いたいときはこのモードを選ぶ。誰か一人がこのモードを選ぶと、デモ中の全ての筐体の画面にカウントダウンが表示されるので、他の参加者はその間にクレジットを入れてスタートボタンを押すと参加する事が出来る。
このモードでは、サルト・サーキットと市街地コースのいずれかを選んで、コースを持ち時間が無くなる前に他のプレイヤーより早く2周することがゲームの目的である。スタート前に2周するには十分な時間が与えられる代わりに、Lap Bonusによる加算と、時の経過による自然減算のみが持ち時間に影響するようになる。誰かが2周を完了した時点で全車の順位が確定し、ゲームが終了する。
設定
このゲームでは設定が重要になるので、一部設定を記す。
- 架空の一時間
- 初期設定が20秒で、10秒・30秒・40秒に変更可能。変更すると初期順位も同時に変更になる(10秒ならば10位、30秒ならば30位、40秒ならば40位)。
- 持ち時間
- 架空の6時間に相当する時間が初期設定である。設定をHARDにすると-30秒、EASYにすると+30秒。
- 敵車を抜いた時の加算時間
- 標準は9秒/4秒だが、18秒/8秒という設定が存在する。この設定の場合、1クレジット完走が大幅に楽になる。
- スペシャル仕様
- 各座席ごとに、特定の車両をスペシャル仕様として設定できる。通常よりも加速力が良くなり6速の最高速に達する。逆に言えば、スペシャル設定でない限り、車両選択時に表示されている最高速度は出ない。
その他
バグが多いことでも有名である。
- CPU車が突然ワープする、順位の対象になるCPU車の順位が勝手に補正される、など。
- これらの現象は、古典的ゲームのように仕様としてプレイヤーの視野の外でズルするわけではなく、バグであるため、プレイヤーの目の前で発生する事が多々ある。
- タイム処理にバグがある。
- 加算されるタイムが画面表示よりも実際は1秒少ない(上位の車の場合9秒→8秒、周回遅れの車の場合4秒→3秒)。
- タイム処理のバグの関係で、1クレジットで24時間モードを完走することは、SP設定の車両か隠し車両(ポルシェ917K)かつ、VERY EASY設定でなければ非常に困難である(ただし、標準設定で架空の24時間が実際の8分に相当するので、そう簡単に1クレジットで8分+ボーナスステージを遊ばれるゲームだと、店側としては設置に二の足を踏むこともまた事実である)。
- まれに、タイムの加算そのものが停止することもあり、この場合はその時点でほぼゲームオーバー確定である。
他にも、攻略上の仕様として黙認されているものも含めて、細かい不具合は多数ある。
国内向けには、完成品(TWIN筐体)として出荷された筐体と、『セガツーリングカーチャンピオンシップ』(TWIN筐体)からコンバートされた筐体がある。二者はハンドル径・ブレーキの固さ・ビューチェンジボタンの数などで判別できる。この作品は、TWINタイプの筐体のみ発売され、それ以外の形態の筐体は存在しない。 また、この筐体に対するほかの作品へのコンバージョンキットは存在しない。
すでに次世代の基板が見えている時期に、初期のMODEL3 STEP1.5仕様を採用していることからも、登場時期が明らかに遅く、最も多く供給されたセガ系列ロケの筐体すら、発売後1年も経たぬうちに海外に中古品として輸出されてしまったために、国内にはあまり現存していない。
登場車種
本作が稼働した当時はまだ、フェラーリやポルシェに対するライセンスの独占体制が敷かれていなかったため、堂々と実名で登場しているのが特徴といえる。
- ニスモGT-R LM(R33)(初級)
- 1996年出場車。22・23号車どちらをモデルにしているかは不明。当時のドライバーは22号車が鈴木亜久里・影山正彦・近藤真彦、23号車が星野一義・長谷見昌弘・鈴木利男。LMGT1クラスで出場し、23号車が総合15位、22号車は途中リタイア。色違い仕様として1995年出場の白/青カラーがある。
- フェラーリF40 GTE(初級)
- 1996年出場車。59号車(ENNEA-SRL)がモデルか。この車には太田哲也もドライブした。色違い仕様として44号車・45号車のIGOLカラー(黄/青)があるが、1996年ル・マンのF40勢は1台も完走できなかった。LMGT1クラス。
- マクラーレンF1 GTR(中級)
- 1996年出場車。1995年に関谷正徳がドライブして優勝した仕様ではなく、1996年の33号車・34号車(ガルフレーシング)がモデル(この仕様はスカッドレースでも出ている)。色違い仕様は29号車のハロッズ。2996年ル・マンの成績は34号車が総合5位、29号車が総合6位、33号車が総合9位(マクラーレンF1勢では30号車の総合4位が最高)。LMGT1クラス。
- ポルシェ911GT1(中級)
- 1996年出場車。25号車がLMGT1クラスで優勝(総合2位)、26号車が総合3位で新生ポルシェのアピールに成功(当時、ポルシェは経営が悪化して、1995年までレースにおけるワークス活動を休止していた)。色違い仕様は開発中の塗色仕様。
- ザウバーC9メルセデス(上級)
- 1989年出場車。この年の総合優勝車。メルセデスは1955年のレースで大事故を起こして以来、ル・マンに不参戦が続いており、復帰初年での優勝だった(2位もザウバーメルセデスでワンツーフィニッシュ)。シルバーアローと呼ばれ有名だが、色違い仕様であえて黒色を選ぶこともできる。
- マツダ787B(上級)
- 1991年出場車で、同年の総合優勝車。55号車は日本車初の優勝車として有名。その輝かしい戦績は上記リンクを参照。色違い仕様は18号車の白/青カラー。
- ポルシェ917K
- 1970年出場車。この年の総合優勝車。ゲームでは隠し扱い。
- ソニックバギー
- 実在しない車だが、ゲーム中の性能はマツダ787Bに準拠。ピットインするとドライバーがソニックから犬に変わる(ポチポチバギー)。隠し扱い。
ポルシェ917Kは、スプリントレースでは1位の車として登場。24時間耐久レースでは、完走後のボーナスステージで登場。自車として使うには車選択時にコマンド入力が必要。
ソニックバギーは、CPU車両としては全く登場しない完全隠し車両。自車として使うには、ポルシェ917K同様、車選択時にコマンド入力が必要。
ゲームにおける初級/中級/上級の分類は、初級=「操縦性が高く、最高速が低い」、上級=「操縦性が低く、最高速が高い」、中級はその中間であるが、実は操縦性にはそれほど差が無いので、初心者だからといって初級車を使う必要は無い(速度が遅い分、逆にゲームオーバーになりやすい)。性能的には、8車中ポルシェ917Kが頭抜けているが、上述のスペシャル仕様を設定すると、ザウバーC9メルセデス・マツダ787Bの2車は、ポルシェ917Kを上回る性能に変化する(最高速はわずかに負けるが、加速力で上回る)。
色違い仕様というのは、車選択時にコマンド入力することによって車の色を変えることができるというもので、CPU車両としてもスプリント・24時間耐久どちらにも登場する。
スタッフロール
- Director
- Manabu Washio
- Chief Programmer
- Narito Serizawa
- Programmer
- Tadashi Kagawa
- Yoshio Hirasawa
- Atsushi Nakaza
- Kiyoteru Fujiki
- Jin-ichiro Okuda
- Hideshi Kawatake
- Chief Designer
- Kiyoshi Miyagi
- Car Model Designer
- Hiroyuki Izumo
- Satoru Okano
- Course Designer
- Sachio Hatayama
- Masaki Miyashita
- Takeo Iwase
- Harumi Azuma
- Effect&Motion Designer
- Kunio Watanabe
- Sound Producer
- Tai-hey
- Sound Supporter
- Hiro
- Sei Matsumura
- Publicist
- Shunsuke Kato
- Licence Coordinator
- Shigeru Tateishi
- Masaru Agarida
- Assistant Director
- Takuya Onuma
- Voice
- Hisaki Nimiya
- Mechanical Supervisor
- Masao Yoshimoto
- Mechanical Engineer
- Toshiya Yamaguchi
- Electrical Engineer
- Hideyuki Yamada
- Cabinet Designer
- Mayumi Kitano
- Tetsuo Okabe
- Special Adviser
- Exective Producer
- Hisao Oguchi
- Special Thanks
- Atsushi Nakajima (GRAND PRIX SOKUHO)
- Kazuya Minakoshi (REV SPEED)
- Tadashi Nakano (ASATSU)
- Yasushi Koike (ASATSU)
- Jerome Nakajima (Abcisse)
- Maki Ikegami (Abcisse)
- Norimasa Yatsuzuka
- Kyoshi Ieizumi
- Shinsuke Miyamura
- Masaaki Ito
- Nobukazu Naruke
- Keishiro Kotera
- Yasuhiro Mori
- Kazuhiro Akaba
- Masaki Takahashi
- Staff of Ikebukuro GIGO
- Rookies of AM3 DESIGN
- A.C.O
- MAZDASPEED
- NISMO
- Mercedes-Benz
- Ferrari
- McLaren
- PORSCHE
- DUNLOP
- KENWOOD
- JOMO
- MICHELIN
- Mobil
- Racing On
- ampm
- TEAM TAISAN
Presented by AM R&D Dept. #3 & #4
その他
- 2001年3月にセガがドリームキャストで、また2002年6月にプレイステーション2で発売した『ル・マン トゥエンティフォー アワーズ』は本作とは全く関係が無い。ちなみに開発元はアタリ。海外ではテストドライブシリーズの一つである。
- 制作は、当時の第3AM研究開発部(AM3研)である。AM3研といえば『電脳戦機バーチャロン』が代表作だが、ことレースゲームに関する限り、『デイトナUSA』などのAM2研や、『セガラリー2』などのAM分室の後塵を拝していたことは否めない。
- 本作はツイン筐体を3台繋げて最大6人対戦までできるようになっているが、大半の設置店では筐体1台での営業で2人までしか対戦できず、「いつでもレースに参加できる」というセールスポイントが十分に生かされたとは言い難い。
- ゲーム中にスタートボタンを押すとハイビームを点灯することができる(昼間でも)。暗い画面での夜間走行にはかなり効果があるので、セロハンテープなどで固定する「裏技」が存在した。
- 本文中にある「スペシャル仕様」を設定すると、車種選択時にその設定をされた車種が最初に出てくるので、それによってこの設定がなされていることが分かる。ただし、何も設定しない場合最初に出てくるのがポルシェ911GT1なので、この車に設定がなされている場合だけ、一見判別することはできない(911GT1を選択するしかない)。
- 本作では走行距離・ラップタイムなどの記録がバックアップされない(電源を切るとランキングがリセットされる)。電源を切らなくても、設定画面に入っただけで(設定を何も変えなくても)ランキングがリセットされるほどである。これは、近年のセガの大型筐体ゲームではかなり珍しい。また、電源を投入したり設定画面から復帰する際の起動に所要する時間は、ネットワークの構築に時間がかかるためか、同時期の大型筐体の中では長い部類に入る。
- サウンドトラックCDが、マーベラスエンターテイメント(MMV)から1997年11月19日に発売された(MJCA-00005)が、2001年に廃盤となっている。2001年は、MMVがセガグループから離れ、主力をゲームミュージックからアニメへと転換していた時期で、『セガツーリングカーチャンピオンシップ』『セガラリー2』『デイトナUSA2』などのレースものも同時に廃盤となっている。
- 設定を変更することにより、1シートをLIVE画面にすることができる。通常のデモ画面のLIVE画面とは違い、車種・経過時間・ベストラップなどの情報が画面に表示されるようになるが、この状態の席にコインを投入してもゲームをすることはできない。
- リリース翌々年の1999年のル・マンで、メルセデスのCLRが、このゲームのクラッシュアクションに似た、空を飛んでコースアウトするという衝撃的なシーンが(ゲームと違って単独走行での離陸ではあるが)全世界に放映され、以後メルセデスは1988年以前同様、ル・マンに不参戦が続いている。
関連項目
- MODEL3
- en:Le Mans 24 Hours video games (英語版ウィキペディアにおける、ル・マン関係のゲーム紹介)
- インディ500 (アーケードゲーム) (セガツーリングカーに改造された筐体が、さらに改造されル・マンにというケースも。
- セガツーリングカーチャンピオンシップ (筐体が多数、ル・マンに改造された作品)
- スカッドレース (MODEL3における、初のレースゲーム)
- ダートデビルズ (「ル・マン」と同じくAM3研の作品。先発の「セガラリー2」や「デイトナUSA2」よりも先に市場から消えた)