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[[ファイル:The Earth seen from Apollo 17.jpg|thumb|200px|地球の外観]]
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'''地球科学'''(ちきゅうかがく、{{Lang-en|earth science}}、{{Lang|en|geoscience}})とは、[[地球]]を研究対象とした[[自然科学]]の一分野であり、その内容は[[地球の構造]]や[[環境]]、[[地球史年表|史]]など多岐にわたる。近年では[[太陽系]]に関する研究も含めて'''地球惑星科学'''({{Lang-en|earth and planetary science}})ということが多くなってきている<ref>{{Cite web|url = http://www.sci.u-toyama.ac.jp/earth/intro_p1.html |title = 地球科学とは~はじめに~ |accessdate = 2017-08-12}}富山大学理学部地球科学科</ref>。[[日本]]では、ほぼ同義で主に[[高等学校]]での[[科目]]名や{{要検証範囲|[[大学]]での[[学科 (学校)|学科]]名として|date=2017年7月}}'''地学'''という略称が{{要出典|範囲=一般的に用いられてきた|date=2017年7月}}。
'''地球科学'''(ちきゅうかがく、{{Lang-en|earth science}}、{{Lang|en|geoscience}})とは、[[地球]]を研究対象とした[[自然科学]]の一分野であり{{sfn|西村|2010|pp=まえがき}}{{sfn|鹿園|2009|p=7}}、その内容は[[地球の構造]]や[[環境]]、[[地球史年表|地球史]]など{{sfn|西村|2010|pp=まえがき}}多岐にわたる{{sfn|鹿園|2009|p=7}}。近年では[[太陽系]]に関する研究も含めて'''地球惑星科学'''({{Lang-en|earth and planetary science}})ということが多くなってきている<ref>{{Cite web|url = http://www.sci.u-toyama.ac.jp/earth/intro_p1.html |title = 地球科学とは~はじめに~ |accessdate = 2017-08-12}}富山大学理学部地球科学科</ref>。[[日本]]では、ほぼ同義で主に[[高等学校]]での[[科目]]名や{{要検証範囲|[[大学]]での[[学科 (学校)|学科]]名として|date=2017年7月}}'''地学'''という略称が{{要出典|範囲=一般的に用いられてきた|date=2017年7月}}。


== 学史 ==
地球に関する研究は[[石炭]]の[[発掘]]などの実用的な目的の中[[地層]]の[[層序]]や[[堆積]]構造などを解明する[[地質学]]が発達したことに始まるが、[[自然史学]]的な色彩が濃かったために、比較的進歩は遅く、[[20世紀]]になってよう地球に対する認識大きく進展して、[[プレートテクトニクス]]見などの飛躍を見せた。しかしながら地球に関してはまだ解明されていないことが多く、まだ本格的な研究は始まったばかりと言っても{{要出典|範囲=過言ではない|date=2017年7月}}。現段階で地球は実質的に[[人類]]の生活できる唯一の[[天体|星]]であり、[[資源]]の利用法など、人類の進歩のために{{要出典|範囲=その解明の必要性はむしろ高まりつつある|date=2017年7月}}。また、近年大きな関心を寄せられている[[地震予知]]や[[環境問題]]、[[火星探査]]などに直接関わる分野として注目され始めており、{{要出典|範囲=今後の更なる発展が期待される|date=2017年7月}}学問である。
ギリシャ時代では、地球に関する研究は[[石炭]]の[[発掘]]と密接に関係していた{{sfn|鹿園|2009|pp=9-12}}。18世紀は<!-- [[地層]]の[[層序]]や[[堆積]]構造などを解明する →出典に明記なし。[[地質学]]を参照すればよいだろう-->[[地質学]]が発達・確立した。{{要出典|範囲=[[自然史学]]的な色彩が濃かったために|date=2017年8月}}、比較的進歩は遅く、19世紀の終わり頃から[[地球物理学]]や[[地球化学]]展した{{sfn|鹿園|2009|pp=9-12}}。1960年代に[[プレートテクトニクス]]達し{{sfn|鹿園|2009|pp=9-12}}。しかしながら地球に関してはまだ解明されていないことが多く、まだ本格的な研究は始まったばかりと言っても{{要出典|範囲=過言ではない|date=2017年7月}}。現段階で地球は実質的に[[人類]]の生活できる唯一の[[天体|星]]であり、[[資源]]の利用法など、人類の進歩のために{{要出典|範囲=その解明の必要性はむしろ高まりつつある|date=2017年7月}}。また、近年関心が高まった[[環境問題]]<ref>{{Cite book ja-jp
|editor = 松岡 憲和・田中 博・杉田 倫明・手塚 章・村山 祐司・恩田 裕一
|year = 2007
|title = 地球環境学―地球環境を調査・分析・診断するための30章―
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|isbn = 978-4-7722-5203-4
|page = 1
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地球科学あるいは地球惑星科学は、ひとつの学問体系というよりは地球に関する様々な学問分野の総称であり、[[地質学]]・[[鉱物学]]・[[地球物理学]]・[[地球化学]]などに細分化されている。またその研究対象も、分野によって[[大気圏]]・表層環境・[[生命圏]]・地球内部・[[太陽系]]など多様であるが、最近ではこれらの相互関係に重点を置いて地球全体をひとつの[[システム]]としてとらえ総合的に研究しようとする[[地球システム学]](惑星システム学)が提唱されている{{誰2|date=2017年8月}}。
地球科学あるいは地球惑星科学は、ひとつの学問体系というよりは地球に関する様々な学問分野の総称であり、[[地質学]]・[[鉱物学]]・[[地球物理学]]・[[地球化学]]などに細分化されている。またその研究対象も、分野によって[[大気圏]]・表層環境・[[生命圏]]・地球内部・[[太陽系]]など多様であるが、最近ではこれらの相互関係に重点を置いて地球全体をひとつの[[システム]]としてとらえ総合的に研究しようとする[[地球システム学]](惑星システム学)が提唱されている{{誰2|date=2017年8月}}。
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== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|author = [[文部省]]編|title = [[学術用語集]] 地学編|url = http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi|year = 1984|publisher = [[日本学術振興会]]|isbn = 4-8181-8401-2|pages = }}
* {{Cite book|和書|author = [[文部省]]編|title = [[学術用語集]] 地学編|url = http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi|year = 1984|publisher = [[日本学術振興会]]|isbn = 4-8181-8401-2|pages = }}
* {{Cite book|和書||last = 鹿園|first = 直建|year = 2009|title = 地球惑星システム科学入門|publisher = 東京大学出版会|isbn = 978-4-16-062714-6|ref = harv}}
* {{Cite book|和書||last = 西村|first = 祐二郎|year = 2010|title = 基礎地球科学 第2版|publisher = 朝倉書店|isbn = 978-4-254-16056-7|ref = harv}}


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2017年8月28日 (月) 12:29時点における版

地球の外観

地球科学(ちきゅうかがく、英語: earth sciencegeoscience)とは、地球を研究対象とした自然科学の一分野であり[1][2]、その内容は地球の構造環境地球史など[1]多岐にわたる[2]。近年では太陽系に関する研究も含めて地球惑星科学英語: earth and planetary science)ということが多くなってきている[3]日本では、ほぼ同義で主に高等学校での科目名や大学での学科名として[要検証]地学という略称が一般的に用いられてきた[要出典]

学史

ギリシャ時代では、地球に関する研究は石炭発掘と密接に関係していた[4]。18世紀では地質学が発達・確立した。自然史学的な色彩が濃かったために[要出典]、比較的進歩は遅く、19世紀の終わり頃から地球物理学地球化学が発展した[4]。1960年代にプレートテクトニクスが発達した[4]。しかしながら地球に関してはまだ解明されていないことが多く、まだ本格的な研究は始まったばかりと言っても過言ではない[要出典]。現段階で地球は実質的に人類の生活できる唯一のであり、資源の利用法など、人類の進歩のためにその解明の必要性はむしろ高まりつつある[要出典]。また、近年、関心が高まった環境問題[5]地震予知火星探査などに直接関わる分野として注目され始めており、今後の更なる発展が期待される[要出典]学問である。

地球科学あるいは地球惑星科学は、ひとつの学問体系というよりは地球に関する様々な学問分野の総称であり、地質学鉱物学地球物理学地球化学などに細分化されている。またその研究対象も、分野によって大気圏・表層環境・生命圏・地球内部・太陽系など多様であるが、最近ではこれらの相互関係に重点を置いて地球全体をひとつのシステムとしてとらえ総合的に研究しようとする地球システム学(惑星システム学)が提唱されている[誰によって?]

地学

地学(ちがく)という言葉は、幕末geography訳語として提唱されたものであるが、明治になって geography を「地理学」、geology を「地質学」と訳すのが普遍的になったため、「地学」という語義はやや曖昧[要出典]である。

一般には物理学化学生物学などと同様に、高校の授業科目や大学受験科目として、地球や天文に関するものを「地学」と呼ぶことが多い。[要出典]大学などにおける専攻分野としての「地学」は地質学・鉱物学を主体とするものであるが、通常これに加え古生物学自然地理学などが含まれる。さらに広義には「地球科学」とほぼ同義に用いられることがある。

分野

以下に、地球科学あるいは地球惑星科学と総称される主な研究分野を挙げる。これらは必ずしも独立の用語ではなく、同義あるいは互いを包括する語として用いられることが頻繁にある。

関連分野

参考文献

  • 文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年。ISBN 4-8181-8401-2http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi 
  • 鹿園, 直建『地球惑星システム科学入門』東京大学出版会、2009年。ISBN 978-4-16-062714-6{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。 
  • 西村, 祐二郎『基礎地球科学 第2版』朝倉書店、2010年。ISBN 978-4-254-16056-7 

脚注

  1. ^ a b 西村 2010, pp. まえがき.
  2. ^ a b 鹿園 2009, p. 7.
  3. ^ 地球科学とは~はじめに~”. 2017年8月12日閲覧。富山大学理学部地球科学科
  4. ^ a b c 鹿園 2009, pp. 9–12.
  5. ^ 松岡 憲和・田中 博・杉田 倫明・手塚 章・村山 祐司・恩田 裕一(編)、2007、『地球環境学―地球環境を調査・分析・診断するための30章―』、古今書院 ISBN 978-4-7722-5203-4 p. 1

関連項目

外部リンク