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沙流川

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沙流川

沙流川 2012年8月17日撮影
写真上/沙流川(富川) 日高本線から河口側を望む
写真下/沙流川(平取) 平取橋より下流側を望む
水系 一級水系 沙流川
種別 一級河川
延長 104 km
平均流量 58.0 m³/s
(平取観測所 2000年)
流域面積 1,350 km²
水源 熊見山日高町
水源の標高 1,175 m
河口・合流先 太平洋(日高町)
流域 日本の旗 日本
北海道日高振興局管内
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沙流川(さるがわ)は、北海道日高振興局管内を流れ太平洋に注ぐ一級河川。沙流川水系の本流である。2004年には国土交通省が行っている全国一級河川の水質調査で1位に選ばれている。

地理

北海道沙流郡日高町北東部の上川郡清水町との境界にある日高山脈北部の熊見山(標高1,175m)に源を発し南西に流れる。二風谷ダムを経由して、日高町字富浜と日高町富川南の境界から太平洋に注ぐ。

上流部は切り立った渓谷で、中流は河岸段丘、下流部は扇状地となっている。中流に最大のアイヌ集落である平取(びらとり)コタンがある。

源流域の日勝峠付近は、北海道における冷温帯上部の代表的森林として、1970年(昭和45年)12月4日に沙流川源流原始林の名称で、国の天然記念物天然保護区域)に指定されている。

地名由来

沙流川の名は、アイヌ語のサラ:Sar=葭原(よしはら)に由来。 別名をシシリムカ:Sisirimukaとも呼ばれているが、これは流砂で河口部が塞がりやすいことを示していると考えられる。

流域の自治体

北海道
沙流郡日高町平取町日高町(富川)

治水および利水

中流域には日高電源一貫開発計画[1]の中心河川としてほくでんエコエナジーにより出力3,000kW二風谷ダムが建設され、電力供給と洪水調節が行われている。

主要ダム

一次
支川名
(本川)
二次
支川名
三次
支川名
ダム名 堤高
(m)
総貯水
容量
(千m³)
型式 事業者 備考
沙流川 ウエンザル川 奥沙流ダム 30.0 530 重力式 北海道電力
沙流川 岩知志ダム 33.0 5,040 重力式 北海道電力
沙流川 額平川 宿主別川 平取ダム 56.5 45,800 重力式 北海道開発局
沙流川 二風谷ダム 32.0 27,100 重力式 北海道開発局
  • 備考:黄欄は建設中もしくは計画中のダム(2012年現在)。

支流

括弧内は流域の自治体

  • ウエンザル川(日高町)
  • ペンケヌーシ川(日高町)
  • パンケヌーシ川(日高町)
  • 千呂露川(日高町)
    • 二岐沢(日高町)
  • 仁世宇川(平取町)
  • 額平川(平取町)
  • 看看川(平取町)

主な橋梁

  • 嶺雲大橋 - 国道274号
  • 清流橋 - 国道274号
  • 中の沢橋 - 国道274号
  • 新岩魚橋 - 国道274号
  • 清瀬橋 - 国道274号
  • 岩瀬橋 - 国道274号
  • 日栄橋 - 国道274号
  • 大颱橋 - 国道274号
  • 千呂露橋 - 国道274号
  • 岩石橋
  • 右左府橋 - 北海道道847号三岩日高線
  • 三岡橋 - 北海道道847号三岩日高線
  • 日高大橋 - 国道237号
  • 三岩橋 - 国道237号
  • 黄金橋
  • 景勝橋 - 国道237号
  • 竜門橋 - 国道237号
  • 幌去橋 - 国道237号
  • 振内橋 - 国道237号
  • 池売橋 - 北海道道797号貫気別振内線
  • 幌毛志橋
  • 長知内橋 - 国道237号
  • 平取橋
  • 新平取大橋 - 国道237号
  • 荷菜大橋
  • 沙流川橋 - 国道235号

関連項目

脚注

出典・外部リンク