TOYO TIRE
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東洋ゴム工業本社 | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 |
大証1部(廃止) 5105
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本社所在地 |
日本 〒550-8661 大阪府大阪市西区江戸堀一丁目17番18号 |
設立 | 1945年8月1日 |
業種 | ゴム製品 |
法人番号 | 7120001049019 |
代表者 | 代表取締役社長 中倉健二 |
資本金 | 304億8462万7991円 |
売上高 |
単体1989億円、連結2940億円 (2011年3月期) |
純資産 |
単体775億円、連結796億円 (2011年3月) |
総資産 |
単体2223億円、連結3052億円 (2011年3月) |
決算期 | 3月31日 |
外部リンク | http://www.toyo-rubber.co.jp/ |
東洋ゴム工業株式会社(とうようゴムこうぎょう、英: Toyo Tire & Rubber Co.,LTD.)は、大阪府大阪市西区江戸堀に本社を置く、タイヤ・自動車部品等のメーカーである。
概要
主に自動車タイヤ、工業用ゴム、建築免震ゴム、プラスチック製品、軟・硬質ポリウレタン製品、防水シート、船舶用救命装置、鉄道車両用空気バネ、自動車部品用防振ゴム、シートクッション、スポーツ用品の製造・販売する大手企業として知られる。また創業当初より、旧三和銀行の融資筋にあったことから、みどり会(UFJグループ)に属する企業の一社でもある。
TOYO TIRES(トーヨータイヤ)のブランド名で、「専用タイヤ発想」をコンセプトに、それぞれの車種に合う自動車タイヤを製造しており、特に海外での評判は高い。また対米向けにはNITTO(ニットー)ブランドもあり、これまでは日本では逆輸入でしか入手できなかったが、2006年以降、NITTOブランドのタイヤも日本で販売。タイヤのシェアは国内第4位に位置する。
箱根ターンパイクのネーミングライツを取得し、2007年3月1日から「TOYO TIRES ターンパイク」に名称が変更されている。
2008年5月16日、同業のトップメーカーであるブリヂストンと業務・資本提携を発表した。
沿革
- 1904年-平野護謨製造所として創業
- 1943年12月 - 株式会社平野護謨製造所として設立(資本金140万円)
- 1945年8月 - 東洋ゴム化工株式会社と合併し、東洋ゴム工業株式会社(資本金950万円)に社名変更。
- 1947年8月 - トラックタイヤ初輸出
- 1949年5月 - 株式を大阪証券取引所に上場
- 1955年5月 - 株式を東京証券取引所に上場
- 1961年9月 - 株式を名古屋証券取引所に上場
- 1964年9月 - ポリウレタンフォームの生産・加工のため、兵庫工場(兵庫県加古郡)新設
- 1966年7月 - 米国でのタイヤ販売を促進するため、業界に先駆け、「Toyo Tire (U.S.A)Corp.」設立
- 1971年4月 - 公害防止機器、工業用ゴム製品の生産のため、明石工場(兵庫県加古郡)新設
- 1975年7月 - 業界初のタイヤ試験場(宮崎県児湯郡都農町)開設
- 1978年4月 - 東北トーヨーゴム株式会社を吸収合併
- 1979年2月 - 日東タイヤ株式会社(現・日東化工株式会社)と生産、技術、販売、管理等業務全般にわたり提携
- 1987年11月 - 株式会社オルビス(現・CACオルビス)設立
- 2000年2月 - 国内全8製造事業所で ISO 14001を認証取得
- 2002年10月10日 - 伊丹工場(兵庫県伊丹市)跡地にダイヤモンドシティ・テラスオープン
- 2005年11月 - NITTOブランドの国内販売会社ニットージャパン(東洋ゴムが100%出資)を設立
- 2008年5月20日 - ブランドステートメント「driven to perform」を制定
- 2010年10月 - マレーシアのタイヤメーカー「シルバーストーン」を傘下に置くと発表。
- 2011年6月 - 名古屋証券取引所上場廃止。
主要事業所
主な国内関連会社
- 福島ゴム株式会社
- 東洋ソフラン株式会社
- ティー・ジー・ケー株式会社
- 綾部トーヨーゴム株式会社
- トーヨータイヤ物流株式会社
- ソフランユーボード株式会社
- オリエント工機株式会社
- 仙台サービス株式会社
- 桑名サービス株式会社
- 東洋ゴム兵庫サービス株式会社
- 東洋精機株式会社
- 東洋ゴム化工品販売株式会社
- 株式会社トーヨータイヤジャパン(2007年4月設立の全国統一販売会社・もと全国10社を統合。茨城県、新潟県、富山県、島根県、高知県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県を除く各都道府県に営業拠点を持つ。)
- ニットージャパン株式会社
- トーヨーソフランテック株式会社
- 昌和不動産株式会社
- 株式会社エフ・ティー・ジー
- 株式会社アイシティ
- トーヨー・アドバンスト・テクノロジー株式会社
- 株式会社ソフランアールジー
主な製品
この項目には発売予定の新製品、提供開始前の新サービス、開店前の店舗、営業・運用開始前の交通機関・車両などに関する記述があります。ウィキペディアは未来を予測する場でも宣伝サイトでもありません。Wikipedia:検証可能性に基づき、正確な記述を心がけてください。また、特に重要と思われることについてはウィキニュースへの投稿も検討してください。 |
自動車用タイヤ製品
- PROXES(プロクセス)シリーズ
- アメリカで高い評価を得たTOYO TIRESのプレミアムブランドシリーズ。快適性を追求したCT01に始まり、SUV/LUV専用のS/TとスポーツタイヤのT1Rが追加、従来TRAMPIOシリーズにあったサーキット向けのR1R、R888が編入された。
- TRANPATH(トランパス)シリーズ
- ミニバンやSUVなど、腰高で重量のある車に対応したシリーズで、国内向け商品の主力。内外非対称パターンと高い剛性で偏磨耗防止と高い安定性を実現した。ミニバン向けMPシリーズ(MP4,MP3,MP Sports)とSUV向けのS/U、SU Sports、A/T、M/Tがあるが、SUV向けフラッグシップのS/TがPROXESシリーズに編入されたのに対し、大型高級ミニバン向けのLuはフラッグシップながらPROXESではなくこのシリーズに残されているところにブランド戦略が表れている。2011年3月にMPシリーズの5代目モデルとなるmpFが発売された。
- TRAMPIO(トランピオ)シリーズ
- スポーティタイヤのシリーズ。現行品は高速ツーリング向けのVimodeのみ。以前はTRAMPIOブランドでモータースポーツへの参戦も積極的に行っていた。ツーリングカー向けタイヤに強く、全日本ツーリングカー選手権でチャンピオンを獲得したこともある。現在モータースポーツ活動としては、D1グランプリにワークス・チームを送り込んで参戦しているが、ブランド名はTRAMPIOではなく、TOYO TIRESである。
- DRB(ディーアールビー)
- ストリート系スポーティータイヤ。
- ECO WALKER(エコウォーカー)
- 2009年10月1日発売の省燃費・耐摩耗性能に優れたスタンダードタイヤシリーズ。
- TEO(テオ)シリーズ
- 静粛性と燃費の良さを重視した、主にセダンおよびコンパクトクラス向けのシリーズ。TRNASAS TEOから扁平サイズよりTeo Plusに移行した。Teo Plusの登場とともにTRANSAS(トランサス)シリーズから改称。
- GARIT(ガリット)シリーズ
- スタッドレスタイヤのシリーズ。アイスバーンに対する引っかき性能を高めるために、鬼グルミの殻を粉砕した粒を配合しているのが特徴。2006年秋発売のG4が標準現行品だが、先代のG30も廉価品として量販店のセット品として発売されている。2007年には非積雪地域向けのPxを追加したがやはり中心はG4である。2009年9月には氷上性能をG4に対し大幅に向上させたGARIT G5が発売された。
化工品
- 低反発ウレタン製品
- LRB60など。ベッドに使用されるマット、車椅子のクッションなどに使われている。
提供番組(協力作品)
- 知っとこ!(毎日放送)
- 新車情報→新車ファイル クルマのツボ→岡崎五朗のクルマでいこう!(tvk)
- SPORT(フジテレビ)
- 激スポ!(テレビ東京)
- 水曜ロードショー(日本テレビ)
- 金曜ロードショー(日本テレビ)
- Sabato Ganzino (TOKYO FM)
- トラック野郎シリーズ(1作目~8作目) 東映 ※ニットータイヤ
- ワイルドスピードX2及びワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT ※ニットータイヤ
- 近年、複数の格闘技団体のリングコーナーポストに広告を掲載している
CM
『GARIT』・『TRANPATH』共に竹野内豊・天海祐希を起用している(それ以前は、阪神タイガース在籍時の掛布雅之、GARITは宮川俊二を、TRANPATHは唐沢寿明や工藤静香、ジャン・アレジ・後藤久美子夫妻〈ジャン・アレジは『PROXES』のCMにも出演していた〉をそれぞれ起用していた時期があった)。
コンプライアンス違反など
偽装問題
- 2007年11月5日現在。
- 断熱パネルの性能を偽装し、不正に認定を受けていたことが判明した。
- 断熱パネルの性能試験を受ける際、サンプルには燃えにくい物質を混ぜていた。しかし、販売される製品には、その物質は使われていなかった(製品は、認定基準の1/3程度の性能しかない)。
- 問題の断熱パネルは1992年から販売され、学校など176の建物で使われている(東洋ゴム工業が、改修工事を行う予定)。
- 性能の偽装は、歴代の担当者が把握していた。2007年10月、「ニチアス」の耐火性能の偽装が発覚し、この時点で初めて上司に報告があり偽装が明らかになった、とされている。
無許可業者への産廃処理委託
- 2010年12月16日発覚。
- 同社仙台工場(宮城県岩沼市)が、煤塵処理の許可を受けていない業者・『ピアエンジニアリング』に対し、工場から排出された煤塵の処理を委託していたとして、茨城県警から同工場ならびに同社本社が家宅捜索を受けた[1][2]。
脚注
- ^ 東洋ゴム本社捜索…無許可業者に産廃委託の疑い 読売新聞 2010年12月16日
- ^ 当社に対する家宅捜索に関するお詫びとお知らせ 東洋ゴム工業ニュースリリース 2010年12月16日