平中悠一

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平中 悠一(ひらなか ゆういち、1965年12月4[1] - )は、日本小説家パリ大学修士課程修了。東京大学大学院博士課程修了。

経歴[編集]

17歳のときに執筆した『She's Rain』で、河出書房新社が主催する「文藝賞」を受賞しデビュー[1]。『Olive(オリーブ)』、『25ans (ヴァンサンカン)』など女性向けファッション雑誌にも連載を執筆し、ラジオパーソナリティとしても活動。

2010年からは、フランスノーベル文学賞作家パトリック・モディアノ翻訳を手掛けている。

2015年から、女性向け情報誌Hanako(はなこ)』で「平中悠一トリビュート連載 “She's Rain” 」が開始される。

略歴[編集]

作品リスト[編集]

単行本の装丁・装画の多くを、イラストレーター原田治、少女向けファッション雑誌『Olive』で活躍したイラストレーターの仲世朝子(なかせ あさこ)が手掛けた。

平中が、自身の公式ウェブサイトSNSTwitterTumblr)のアイコンにしている男性のイラストは、初のエッセイ集『ギンガム・チェック』の装画として仲世朝子が描いたものである。

小説[編集]

  • She's Rain シーズ・レイン』1985年河出書房新社。装丁:原田治。
    • 1990年に文庫化(河出文庫)。ハードカバーとはデザインが異なる。
    • 1993年に河出文庫「文藝コレクション」として再刊(新装版)。ハードカバー、1990年文庫版とはデザインが異なる。
  • 『EARLY AUTUMN アーリィ・オータム』1986年、河出書房新社。装丁:原田治。
    • 1996年に文庫化(河出文庫)。ハードカバーとはデザインが異なる。
  • 『それでも君を好きになる』1991年トレヴィル。装画:仲世朝子。出版社の解散により絶版。
  • 『麗しのUS』1992年、河出書房新社。装丁:奥村靫正
  • 『Go! Go! Girls (⇔swing-out Boys) 』1995年幻冬舎。装画:仲世朝子。
    • 1998年に文庫化(幻冬舎文庫)、上下巻。装画:仲世朝子。
  • 『アイム・イン・ブルー』1997年、幻冬舎。装丁:原田治。
  • 『僕とみづきとせつない宇宙』2000年、河出書房新社。装丁:谷口広樹。
  • 『ポケットの中のハピネス』2002年、河出書房新社。装丁:水木奏。短編小説集。

エッセイ[編集]

  • 『ギンガム・チェック Boy in his GINGHAM-CHECK』1990年角川書店。装丁:原田治、装画:仲世朝子。 
  • 『バック・トゥ・キャンパス - ギンガム・チェック』1992年、角川書店。
    • 角川文庫「ニュースタンダード・コレクション」として文庫化。
  • 『シンプルな真実 What's going on '90』1995年、角川書店。装丁:原田治。
  • 『ミラノの犬、バルセローナの猫』2004年作品社。装丁:仲世朝子。

絵本[編集]

  • 『Someday at Christmas Time サムデイ・アット・クリスマス・タイム』1991年、河出書房新社。イラスト:仲世朝子。
  • 『愛のことば』2001年、作品社。イラスト:谷口広樹。CDケースサイズのミニ絵本。

翻訳[編集]

共著[編集]

電子書籍[編集]

  • 『ベルリン日和 A moment for Berlin』2017年、ホリディ・インク、Amazon Kindle
  • 『小説文を想像力をふくらませて読んではいけない理由: 国語ぎらいには理由があった!!』2019年、ホリディ・インク、Amazon Kindle
  • 『クラシック名曲名盤 #新譜早耳2020 全497ツイート/1417タイトル試聴!!』2020年、ホリディ・インク、Amazon Kindle

ラジオパーソナリティ[編集]

  • 『パチパチ倶楽部』(FM大阪、1986 - 1987年)[1]
  • 『平中悠一のデイズ・イン・マイ・ポケット』(Kiss-FM KOBE、1992 - 1993年)

脚注[編集]

  1. ^ a b c 『DJ名鑑 1987』三才ブックス、1987年2月15日、129頁。NDLJP:12276264/65 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]