天空シリーズ

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天空シリーズ(てんくうシリーズ)は、ドラゴンクエストシリーズの中で、第4作目と同じ世界観を持つ作品の呼称。「天空三部作」とも呼ばれている。

概略[編集]

前作までと変わってロトシリーズの世界観ではなくなったため、序曲のイントロが新しいものに変更された。ただし、天空シリーズ固有のイントロとされたわけではなく、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』まで使用された。

天空シリーズ通史[編集]

「レイドック王国」の王子は、魔王「ムドー」を討伐しようと、仲間たちと共にその居城に乗り込んだ。しかし、彼らは戦わずして敗北してしまうのであった。

目が覚めるとそこは「ライフコッドの村」。先程のことは夢だったのか。自分は妹の「ターニア」と一緒に暮らす村の少年である。それから間もなく、少年はレイドックの城の兵士に志願する(『ドラゴンクエストVI 幻の大地』)。

それから数百年の時が流れた。ひとりの天空人の娘が地上に降りた。娘は木こりの男と恋に落ち、ひとりの子供を授かった。しかし、天空人と人間は夫婦になれぬのが定めであった。木こりの若者は裁きの雷に打たれて死に、娘は悲しみに打ちひしがれたまま天空城へ連れ戻された。二人の間に産まれた子供は地上に残され、とある山奥の村の人々の手によって立派な「勇者」になるように育てられていた。かつて地の底に封印された地獄の帝王「エスターク」が復活し、それを倒すことができるのは天空の血を引く勇者のみ、と予言されていたからである。

やがて勇者は、7人の仲間たちと出会う。王宮戦士、姫とその付き人たち、武器商人、踊り子の姉妹…。本来ならお互いに接点がないはずの彼らであったが、運命に導かれて勇者のもとに集まったのだ。そして力を合わせてエスタークを倒し、魔族の王「デスピサロ」を正気に戻し、真の元凶「エビルプリースト」を倒すのであった(『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』)。

それからさらに数百年後のこと。天空の勇者の子孫を探して旅を続ける親子二人の姿があった。父親の名はパパス。その目的は達成されないでいたが、彼は息子である主人公と、数年ぶりに自宅のある「サンタローズの村」に帰ってきたのであった。そして主人公はしばらくの間、幼馴染の少女「ビアンカ」と一緒に廃城のお化け退治をしたり、妖精の世界を救ったりして過ごした。その後、パパスは「ラインハット王国」の王子「ヘンリー」の教育係として招かれる。主人公もパパスに同行するが、城内でヘンリー誘拐事件が起き、パパスは主人公を庇って命を落としてしまう。パパスの死後、主人公とヘンリーは共に連れ去られ、謎の宗教団体「光の教団」のもとで長く苦しい奴隷生活を強いられることとなった。

奴隷生活から逃れた後、主人公を待っていたのは「サラボナの町」の大富豪「ルドマン」の可憐なる令嬢「フローラ」とその姉である「デボラ」であった。フローラの花婿になった男には、伝説の「天空の盾」が与えられるという。フローラの花婿になるためには、火と水の2つのリングが必要だという。そのリング集めの途中に立ち寄った「山奥の村」では、美しく成長した幼馴染のビアンカとの再会を果たす。そして主人公は悩みぬいた末に、心に決めた女性と結婚する。花嫁を連れて旅を続けていくうちに、主人公が「グランバニア王国」の王族だと判明する。そしてその後、花嫁の産んだ男の子が、天空の血を引く新たな勇者なのであった(『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』)。

各作品の繋がり[編集]

  • 天空城は世界を統治する竜の神「マスタードラゴン」の城である。中央の棟の東側には図書室が、西側には花畑と泉があるといった城内の構造は、3作品を通してほぼ変わりない[1]
  • 『IV』にてマスタードラゴンが初登場し、『V』では「プサン」という人間の姿で登場する。また、『V』の主人公の花嫁は『IV』の勇者の子孫である。
  • 『IV』において、デスピサロから発せられた邪悪な波動に当たり、天空城の土台となっている雲に小さな穴が開いてしまった。それから数百年が経った『V』の時代でも、この穴の存在を確認することができる。

リメイク作品[編集]

ドラゴンクエストIV 導かれし者たち (PlayStation、2001年11月22日)
『IV』初のリメイク作品。
ドラゴンクエストV 天空の花嫁 (PlayStation 2、2004年3月25日)
『V』初のリメイク作品。2Dから3Dになった。
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち (ニンテンドーDS、2007年11月22日)
本編では初となる二度目のリメイク作品。基本的にPlayStation版を継承。
ドラゴンクエストV 天空の花嫁 (ニンテンドーDS、2008年7月17日)
『V』の二度目のリメイク作品。
ドラゴンクエストVI 幻の大地 (ニンテンドーDS、2010年1月28日)
『VI』初のリメイク作品。
また、『IV』、『V』、『VI』のニンテンドーDS版はスマートフォンでも出されている。

出典[編集]

  1. ^ 『ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書』P.37『天空城の変遷』