大猫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

大猫(おおねこ)は、日本に伝わる巨大の怪異。江戸時代江戸麻布瓦版に記録があるほか、同時代の説話集新著聞集』などにも記述がある。

概要[編集]

麻布の大猫を報じた瓦版[1]
麻布の大猫
麻布・笄町付近の下屋敷のお付きの盲目の針医師が、治療の帰りに消息を絶った。多くの人々が医師を捜しても行方がわからなかったが、何日か後、畑の肥壺で医師が発見され、介抱の末に正気を取り戻した。
これを聞いた下屋敷は、狐に化かされたのだろうと狐退治に乗り出し、あちこちから集められた狐釣りの名人たちが、夜ごとに狐を捕えに挑んだ。結果、その1人の農民が捕まえるに至ったが、それは狐ではなく、3尺2寸もの見たことも聞いたこともない大猫で、尾が二股に割れていたという[1]
新著聞集
貞享2年(1685年)5月。紀州熊野の山中の洞窟に虎のような獣がおり、里の犬や狐などを捕えて食べて、人を追いかけることもあった。銃を撃つと素早く逃げた。
ある者が仕掛けでこれを捕えたところ、それはイノシシほどの大きさの大猫だったという[2]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b 湯本豪一 『図説 江戸東京怪異百物語』 河出書房新社〈ふくろうの本〉、2007年、51頁。ISBN 978-4-3097-6096-4
  2. ^ 神谷養勇軒 「新著聞集」『日本随筆大成』第2期5、早川純三郎編輯代表、吉川弘文館1974年、359頁。ISBN 978-4-642-08550-2

関連項目[編集]