和希そら
和希 そら(かずき そら、10月5日[1][2] - )は、宝塚歌劇団雪組に所属する男役。雪組3番手スター[3]。
岡山県岡山市[1][4]、市立旭東中学校出身[1][4]。身長168cm[1][5]。血液型B型[6]。愛称は「そら」、「そーちゃん」[1][4]。
来歴[編集]
2008年、宝塚音楽学校入学。
2010年、宝塚歌劇団に96期生として次席入団[7][8]。月組公演「THE SCARLET PIMPERNEL」で初舞台[7][9]。その後、宙組に配属[7][2]。
2014年の「ベルサイユのばら」で新人公演初主演[9][10]。男装の麗人オスカルを演じる[9]。
2016年の「エリザベート」新人公演で、狂言回しとなる大役ルキーニ(本役:愛月ひかる)に抜擢[10][9]。
2018年のショー「ハッスル メイツ!」でバウホール公演初主演[11][10]。
2021年の「夢千鳥」で2度目のバウホール公演主演[12][2]。新型コロナウイルスの影響により、僅か4日で公演終了となる[13]。同年12月10日付で雪組へと組替え[5][8]。
2022年の「心中・恋の大和路」(ドラマシティ・日本青年館公演)で、東上公演初主演[13][8]。
2023年の「双曲線上のカルテ」(ドラマシティ・日本青年館公演)で、2度目の東上公演主演を務めることが発表された[14]。
人物[編集]
宝塚初観劇は、雪組公演「霧のミラノ/ワンダーランド」[6]。
学生時代は帰宅部で、毎日ダンスのレッスンに通っていた[6]。
尊敬する恩師の勧めで宝塚の舞台を観て衝撃を受け、自分もこの舞台で踊りたいと、音楽学校受験を決意した[6]。
特技は目薬を差すこと[4]。
主な舞台[編集]
初舞台[編集]
- 2010年4 - 5月、月組『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』(宝塚大劇場のみ)
宙組時代[編集]
- 2010年11 - 2011年1月、『誰がために鐘は鳴る』
- 2011年5 - 8月、『美しき生涯』『ルナロッサ』
- 2011年10 - 12月、『クラシコ・イタリアーノ』 - 花売り少年、新人公演:マシュー・オズモンド(本役:蒼羽りく)『NICE GUY!!』
- 2012年2月、『仮面のロマネスク』 - ジャン『Apasionado!!II』(中日劇場)
- 2012年4 - 7月、『華やかなりし日々』 - 新人公演:ロナウド(少年時代)(本役:星吹彩翔)『クライマックス』
- 2012年8 - 11月、『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』 - 新人公演:アンスバッハ(本役:凪七瑠海)
- 2013年1月、『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』(博多座) - リンチ
- 2013年3 - 6月、『モンテ・クリスト伯』 - 新人公演:ルイジ・ヴァンパ(本役:七海ひろき)『Amour de 99!!-99年の愛-』
- 2013年7 - 8月、『うたかたの恋』 - クライス/グスタフ『Amour de 99!!-99年の愛-』(全国ツアー)
- 2013年9 - 12月、『風と共に去りぬ』 - 青年、新人公演:ルネ(本役:七海ひろき・悠未ひろ)
- 2014年2月、『ロバート・キャパ 魂の記録』 - コーネル・フリードマン『シトラスの風II』(中日劇場)
- 2014年5 - 7月、『ベルサイユのばら-オスカル編-』 - 小公子/ランロス、新人公演:オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ(本役:凰稀かなめ) 新人公演初主演[10][9][2][5]
- 2014年8 - 9月、『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』(全国ツアー) - 小公子/近衛隊士/ルイ・シャルル
- 2014年11 - 2015年2月、『白夜の誓い -グスタフIII世、誇り高き王の戦い-』 - レクセル、新人公演:ヤコブ・ヨハン・アンカーストレム(本役:緒月遠麻)『PHOENIX 宝塚!!-蘇る愛-』
- 2015年3 - 4月、『TOP HAT』(梅田芸術劇場・赤坂ACTシアター) - シンプソン店長/ホテルのダンサー(ジャン)/漁師
- 2015年6 - 8月、『王家に捧ぐ歌』 - エジプトの戦士(伝令)、新人公演:ケペル(本役:愛月ひかる)
- 2015年10 - 11月、『メランコリック・ジゴロ』 - バート『シトラスの風III』(全国ツアー)
- 2016年1 - 3月、『Shakespeare〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』 - ジョン・ヘミング/ジョン・ヘミング(マーキューシオ)、新人公演:リチャード・バーベッジ(本役:沙央くらま)『HOT EYES!!』 トリプルエトワール
- 2016年5月、『ヴァンパイア・サクセション』(ドラマシティ・KAAT神奈川芸術劇場) - ランディ・ケンパー
- 2016年6月、『Bow Singing Workshop〜宙〜』(バウホール)
- 2016年7 - 10月、『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 - 黒天使、 新人公演:ルイジ・ルキーニ(本役:愛月ひかる)[10][9]
- 2016年11 - 12月、『双頭の鷲』(バウホール・KAAT神奈川芸術劇場) - ストーリーテラー
- 2017年2 - 4月、『王妃の館-Château de la Reine-』 - ピエール『VIVA! FESTA!』
- 2017年6月、『A Motion(エース モーション)』(梅田芸術劇場・文京シビックホール)
- 2017年8 - 11月、『神々の土地』 - マキシム『クラシカル ビジュー』
- 2018年1月、『WEST SIDE STORY』(東京国際フォーラム) - アニータ[9][10][2]
- 2018年3 - 6月、『天(そら)は赤い河のほとり』 - カッシュ『シトラスの風-Sunrise-』
- 2018年8月、『ハッスル メイツ!』(バウホール) バウ初主演[11][9][10][12][2][5]
- 2018年10 - 12月、『白鷺(しらさぎ)の城(しろ)』 - 殿上人『異人たちのルネサンス』 - クレディ
- 2019年2月、『黒い瞳』 - トリオ(愛)『VIVA! FESTA! in HAKATA』(博多座)
- 2019年4 - 7月、『オーシャンズ11』 - ライナス・コールドウェル
- 2019年8 - 9月、『追憶のバルセロナ』 - フェイホオ『NICE GUY!!』(全国ツアー)
- 2019年11 - 2020年2月、『El Japón(エル ハポン)-イスパニアのサムライ-』 - 藤九郎『アクアヴィーテ(aquavitae)!!』
- 2020年8月、『壮麗帝』(ドラマシティ) - イブラヒム
- 2020年11 - 2021年2月、『アナスタシア』 - リリー[2]
- 2021年4月、『夢千鳥』(バウホール) - 白澤優二郎/竹久夢二 バウ主演[12][13]
- 2021年6 - 9月、『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』 - G・レストレード警部『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』[5]
- 2021年11 - 12月、『プロミセス、プロミセス』(ドラマシティ・東京建物 Brillia HALL) - J・D・シェルドレイク
雪組時代[編集]
- 2022年3 - 6月、『夢介千両みやげ』 - 三太『Sensational!』[3]
- 2022年7 - 8月、『心中・恋の大和路』(ドラマシティ・日本青年館) - 亀屋忠兵衛 東上初主演[13][8]
- 2022年10 - 12月、『蒼穹の昴』 - 順桂[4]
- 2023年2 - 3月、『BONNIE & CLYDE』(御園座) - バック・バロウ[4]
- 2023年4 - 7月、『Lilac(ライラック)の夢路』 - ゲオルグ『ジュエル・ド・パリ!!』
- 2023年8 - 9月、『双曲線上のカルテ』(ドラマシティ・日本青年館) 東上主演[14]
出演イベント[編集]
- 2012年7月、『宝塚巴里祭2012』[15]
- 2013年11月、悠未ひろディナーショー『Heroe』[16]
- 2016年12月、タカラヅカスペシャル2016『Music Succession to Next』
- 2017年3月、実咲凜音ミュージック・サロン『Million Carat!!』[17]
- 2017年9 - 10月、朝夏まなとディナーショー『LAST EYES!!』[18]
- 2017年12月、タカラヅカスペシャル2017『ジュテーム・レビュー-モン・パリ誕生90周年-』
- 2018年2月、『宙組誕生20周年記念イベント』
- 2019年12月、タカラヅカスペシャル2019『Beautiful Harmony』
- 2022年11月、朝月希和ミュージック・サロン『La Lumière〜朝の月のように〜』[19]
TV出演[編集]
受賞歴[編集]
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e 『宝塚おとめ 2022年度版』 宝塚クリエイティブアーツ、2022年、79頁。ISBN 978-4-86649-189-9。
- ^ a b c d e f g 宙組・和希そら 3年ぶり主演作 竹久夢二を奔放に、繊細に スポニチAnnex。
- ^ a b 宝塚雪組公演千秋楽にトップスター・彩風咲奈「次は花のお江戸で人生修業」 東京公演へあいさつ スポーツ報知。
- ^ a b c d e f <華宝塚>人物表現する力磨く 雪組・和希そら 東京新聞。
- ^ a b c d e 宝塚歌劇宙組一筋のスター・和希そらが12月10日付で雪組に組み替え スポーツ報知。
- ^ a b c d e 『To The Future/宝塚GRAPH 2013年5月号』 阪急コミュニケーションズ、2013年、102頁。
- ^ a b c 100年史(人物) 2014, p. 122.
- ^ a b c d 宝塚雪組男役和希そら東上初主演「心中・恋の大和路」が開幕 サンスポ。
- ^ a b c d e f g h 和希そら、初主演作「ハッスルメイツ!」2日開幕“宙組魂”発する スポーツ報知。
- ^ a b c d e f g 宙組20周年、記念イヤーに輝く“男”/和希そら 日刊スポーツ。
- ^ a b 宙組・和希そらバウ初主演作“快幕”「『そーらーパワー』感じて!」 スポーツ報知。
- ^ a b c 宝塚宙組・和希そら主演「夢千鳥」骨太愛憎劇を好演 デイリースポーツ。
- ^ a b c d 宝塚 雪組スター和希そら主演 日本物の名作「心中・恋の大和路」開幕 デイリースポーツ。
- ^ a b 異端児の外科医描く、宝塚雪組「双曲線上のカルテ」主演は和希そら ステージナタリー。
- ^ 宝塚巴里祭2012('12年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 悠未ひろディナーショー「Heroe」('13年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 実咲凜音ミュージック・サロン「Million Carat!!」('17年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 朝夏まなとディナーショー「LAST EYES!!」('17年・ホテル阪急インターナショナル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 朝月希和ミュージック・サロン「La Lumiere〜朝の月のように〜」('22年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 『2018年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2019年、87頁。ISBN 978-4-86649-090-8。
- ^ 『2021年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2022年、85頁。ISBN 978-4-86649-190-5。
参考文献[編集]
- 監修・著作権者:小林公一 『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。
- 監修・著作権者:小林公一 『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0。