伏木駅

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伏木駅
駅舎(2005年)
駅舎(2005年)
ふしき
Fushiki
能町 (3.2km)
(1.7km) 越中国分
所在地 富山県高岡市伏木古国府1-20
所属事業者 JR logo (west).svg西日本旅客鉄道(JR西日本)
JR logo (freight).svg日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 氷見線
キロ程 7.3km(高岡起点)
電報略号 フキ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
271人/日(降車客含まず)
-2014年-
開業年月日 1900年明治33年)12月29日
備考 簡易委託駅
みどりの窓口
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伏木駅(ふしきえき)は、富山県高岡市伏木古国府にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)氷見線である。

かつては駅のすぐそばに伏木港駅があった。

歴史[編集]

竣工式当日の伏木駅。右上は中越鉄道社長の高広次平、左下は伏木駅駅長土倉又三郎。
昭和10年代の伏木駅構内
  • 1900年明治33年)12月29日 - 中越鉄道の高岡駅 - 伏木駅間開業にともない開業(一般駅)する[1][2]。なお、当時は終着駅(起点駅)であった[3]
  • 1912年(明治45年)4月4日 - 中越鉄道が島尾駅まで延伸され、中間駅となる[4][5]
  • 1914年(大正3年)12月19日 - 富山県が当駅構内より河口に至る専用鉄道において運輸業務を開始する[6]
  • 1919年(大正8年)7月12日 - 当駅の移転新築を行う[7]
  • 1920年大正9年)
  • 1922年(大正11年)9月2日 - 軽便鉄道法廃止により、氷見軽便線が氷見線に改称される[9]
  • 1928年昭和3年)11月28日 - 未明に駅舎が焼失する。なお、駅舎は改築中で、同日中に竣工の予定だった[10][11]
  • 1942年(昭和17年)8月1日 - 線路名称が改定され、中越線の高岡駅 - 伏木駅間が氷見線に編入されたことにより氷見線単独の駅となる[12]。なお、これにより所属線区は中越線から氷見線に変更され、氷見線の起点は高岡駅に変更となる[13][12]
  • 1952年(昭和27年)12月26日 - 当駅を現在地に移転し、また新築を行う[7]
  • 1953年(昭和28年)7月1日 - 当駅 - 雨晴駅間に越中国分駅が開業する[14]
  • 1974年(昭和49年)10月1日 - 営業範囲を改正し、旅客、荷物及び車扱貨物を取扱う駅となる[15]
  • 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物の取扱を廃止する[16]
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR西日本およびJR貨物の駅となる[12]。日本貨物鉄道の駅としては、車扱貨物を取扱う[12]
  • 1996年(平成8年)3月16日 - 日本貨物鉄道の駅において営業範囲を改正し、専用線発着コンテナ及び車扱貨物の取扱を開始する[12]

駅構造[編集]

島式ホーム1面2線を持ち、列車交換が可能な地上駅[17]。駅舎は下り線側にあり、駅舎とホームは跨線橋で連絡している[17]

北陸広域鉄道部が管理し、伏木観光推進センターJR部会が窓口業務を受託する簡易委託駅[18]であるが[17]みどりの窓口自動券売機がある[19]

駅構内の南端から、東に向かって分岐する側線があり、その先は貨物列車用の操車場となっている。

のりば[編集]

ホーム 路線 方向 行先
駅舎側 氷見線 下り 氷見方面
反対側 氷見線 上り 高岡方面

※案内上、のりば番号は設定されていない(のりば番号標はなく、駅掲示時刻表にも番号記載はされていない)。

貨物取扱・専用線[編集]

1935年(昭和10年)度における伏木駅及び新湊線周囲概況。当駅より伸びる専用線の姿も確認し得る

JR貨物の駅は、専用線発着のコンテナ貨物及び車扱貨物の取扱駅となっている[12]

かつては日本製紙伏木工場に至る専用鉄道や多くの専用線を接続していたが[6][20]、漸次廃止されており、最後まで残っていた日本製紙伏木工場へ接続する専用鉄道も2008年(平成20年)9月30日の同工場の閉鎖に伴い[21]、列車による貨物運輸は行われていない[22]。しかし、日本製紙伏木工場跡の土地を取得した富山県に本社を置く豊富産業グループの日本車両リサイクル(2013年(平成25年)5月11日より社名を「日本総合リサイクル」に変更[23])が[24]、当該専用鉄道を2012年(平成24年)10月4日に操業を開始した鉄道車両・船舶・大型バスなどの解体施設への搬入経路としている[25]。また、当駅より300メートルの伏木内港に横付けし、更にそこから600メートル延伸して伏木外港万葉埠頭に鉄路を接続して、当該港湾の貨物運輸に便宜を供する構想も発表されている[26]

保管車両が留置されている側線(2016年(平成28年)5月29日)

かつては港に面する油槽所群へ至る専用線があったが[20]、当該側線にはジェイアール貨物・北陸ロジスティクスが保管し修復を待っている茨城交通ケキ102型ディーゼル機関車静岡鉄道清水市内線モハ65型電車など数両が留置されている[27]。また、戦前より一畑電車において運用されていたト60及びト61、蒲原鉄道が保有していたト2及びワ12の計4輌の木製貨車も保管されている[28]

1970年(昭和45年)10月1日現在における当駅接続の専用鉄道及び専用線は以下の通りであった[20]

  • 専用鉄道
    • 東亜合成化学工業、日本重化学工業、中越パルプ工業及び十条製紙専用鉄道(真荷主:日米石油(但し東亜合成化学工業に限る)及び丸星肥料、通運事業者:伏木海陸運送及び北陸運送(但し日本重化学工業に限る)、動力:国鉄機関車、作業粁程:0.3粁(東亜合成化学工業)、0.5粁(日本重化学工業)、0.7粁(中越パルプ工業1番線)、1.0粁(中越パルプ工業2番線)、1.3粁(十条製紙)、総延長粁程:0.7粁(東亜合成化学工業)、0.4粁(日本重化学工業)、1.0粁(中越パルプ工業)、1.0粁(十条製紙))
  • 専用線
    • 伏木海陸運送一号線(真荷主:三菱石油、動力:国鉄機関車及び手押、作業粁程:0.2粁、総延長粁程:0.2粁)
    • 伏木海陸運送二号線(動力:国鉄機関車、作業粁程:0.1粁、総延長粁程:0.1粁)
    • 伏木海陸運送三号線(総延長粁程:1.8粁、備考:私有機関車の車庫線として利用)
    • 富山県線(通運事業者:伏木海陸運送、動力:国鉄機関車及び手押、作業粁程:0.2粁、総延長粁程:0.2粁)
    • 日本石油線(通運事業者:伏木海陸運送、動力:伏木海陸運送所有機関車、作業粁程:0.6粁、総延長粁程:0.9粁)
    • 出光興産線(通運事業者:伏木海陸運送、動力:伏木海陸運送所有機関車、作業粁程:1.3粁、総延長粁程:0.1粁)
    • エッソ・スタンダード線(通運事業者:伏木海陸運送、動力:伏木海陸運送所有機関車、作業粁程:1.2粁、総延長粁程:0.1粁)
    • 共同石油線(通運事業者:伏木海陸運送、動力:伏木海陸運送所有機関車、作業粁程:1.1粁、総延長粁程:0.2粁)
    • 昭和石油線(通運事業者:伏木海陸運送、動力:伏木海陸運送所有機関車、作業粁程:0.9粁、総延長粁程:0.2粁)

また1985年(昭和60年)時点における当駅常備貨車は以下の通りであった[29]

  • 出光興産所有
    • タサ2400形(石油類(ガソリン除く)専用)1両
    • タキ9800形(石油類(ガソリン除く)専用)3両
    • タキ3000形(ガソリン専用)1両
  • 西井所有
  • 昭和シェル石油所有
    • タム4000形(石油類(ガソリン除く)専用)1両
    • タキ2100形(石油類(ガソリン除く)専用)1両
  • 東亞合成化学工業所有
    • タム3900形(カセイソーダ液専用)1両
    • タム7600形(カセイソーダ液専用)3両
    • タキ2600形(カセイソーダ液専用)2両
    • タキ2800形(カセイソーダ液専用)3両
    • タキ4200形(カセイソーダ液専用)7両
    • タキ7750形(カセイソーダ液専用)8両
    • タキ200形(トリクロールエチレン専用)3両
    • タキ7050形(四塩化炭素専用)1両
    • タキ11450形(メタリルクロライド専用)1両
    • タキ5450形(液化塩素専用(航送用))3両
  • 日本石油所有
    • タキ2100形(石油類(ガソリン除く))6両

利用状況[編集]

「富山県統計年鑑」「高岡市統計書」によると、1日平均乗車人員は以下の通りである[30][31]

年度 1日平均
乗車人員
1997年 717
1998年 724
1999年 629
2000年 602
2001年 539
2002年 461
2003年 403
2004年 378
2005年 372
2006年 346
2007年 312
2008年 310
2009年 314
2010年 311
2011年 281
2012年 284
2013年 291
2014年 271

駅周辺[編集]

如意の渡し乗場跡にある、義経と弁慶の像「義経記 如意の渡」

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道
氷見線
能町駅 - 伏木駅 - 越中国分駅

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 『官報』5255号、1901年(明治34年)1月11日、印刷局
  2. ^ 鉄道省編、『日本鉄道史 中篇』、1921年(大正10年)、鉄道省
  3. ^ 中越鉄道編、『開業二十年誌』、1916年(大正5年)5月、中越鉄道
  4. ^ 『官報』第8640号、1912年(明治45年)4月11日、印刷局
  5. ^ 鉄道省編、『日本鉄道史 後篇』、1921年(大正10年)、鉄道省
  6. ^ a b c 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和18年4月1日現在』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
  7. ^ a b 鉄道年表(高岡市・富山県を中心に) - 高岡市立博物館(2016年(平成28年)7月24日閲覧)
  8. ^ a b 大正9年8月17日鉄道省告示第58号(『官報』、1920年(大正9年)8月17日、内閣印刷局)
  9. ^ 大正11年9月2日鉄道省告示第109号(『官報』、1922年(大正11年)9月2日、印刷局)
  10. ^ 大阪毎日新聞(1928年11月29日付、朝刊2面)
  11. ^ 東京朝日新聞(1928年11月29日付、夕刊2面)の記事「伏木駅全焼す」によれば、バラック建築に取り掛かり目下操車場で仮営業、本建築は翌年4、5月頃になるという。
  12. ^ a b c d e f 石野哲、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編Ⅱ』、1998年(平成10年)10月、JTB
  13. ^ 日本国有鉄道編、『日本国有鉄道百年史年表』、1972年(昭和47年)10月、日本国有鉄道
  14. ^ 昭和28年6月30日日本国有鉄道公示第195号(『官報』、1953年(昭和28年)6月30日、大蔵省印刷局)
  15. ^ 昭和49年9月12日日本国有鉄道公示第208号(『官報』、1974年(昭和49年)9月12日、大蔵省印刷局)
  16. ^ 昭和59年1月30日日本国有鉄道公示第174号(『官報』、1984年(昭和59年)1月30日、大蔵省印刷局)
  17. ^ a b c 郡司武編、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地』43号、2013年(平成25年)6月、朝日新聞出版
  18. ^ JRの利用について - ほっとホット高岡(高岡市公式ウェブサイト、2012年2月9日閲覧) ※駅業務の委託に関する出典。
  19. ^ 伏木駅 駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
  20. ^ a b c 日本国有鉄道貨物局編、『専用線一覧表 昭和45年10月1日』、1970年(昭和45年)、日本国有鉄道貨物局
  21. ^ 日本製紙グループ事業再編について - 2007年(平成19年)10月24日、日本製紙
  22. ^ 川島令三編、『中部ライン 全線・全駅・全配線第7巻 富山・糸魚川・黒部エリア』、2010年(平成22年)10月、講談社
  23. ^ 「日本総合リサイクル」に 日本車両リサイクル - 2013年(平成25年)5月11日、北日本新聞
  24. ^ 富山県滑川市に拠点を置き、構造物や自動車の解体・再資源化および車両整備やタイヤ販売などを行う企業グループ。豊富産業・三豊工業・日本オートリサイクル・日本車両リサイクルの4社で構成される。 ※出典:事業内容 - 豊富産業(2012年2月9日閲覧)、富山新聞「経済人 挑戦」(連載記事、2011年2月9日付)
  25. ^ 伏木の車両解体工場完成 日本車両リサイクル - 2012年(平成24年)10月5日、北日本新聞
  26. ^ 高岡貨物駅を拡張 県、拠点港選定で構想 - 北日本新聞(2016年(平成28年)7月24日閲覧)
  27. ^ 旧伏木駅にレア車両続々、来春にも公開 - 北日本新聞(2016年(平成28年)7月24日閲覧)
  28. ^ 木製貨車あったト 北陸ロジスティクス、修復後今春公開 - 北日本新聞(2016年(平成28年)7月24日閲覧)
  29. ^ 「昭和60年版私有貨車番号表」『トワイライトゾーンMANUAL13』ネコ・パブリッシング、2004年
  30. ^ 統計年鑑 - 富山県(2016年(平成28年)7月24日閲覧)
  31. ^ 高岡市統計書過去のデータ(平成18年版~) - 高岡市(2016年(平成28年)7月24日閲覧)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]