ラシード・ドワイヤー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
ラシード・ドワイヤー Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Rasheed Dwyer
国籍 ジャマイカの旗 ジャマイカ
競技 陸上競技短距離走
種目 200m
大学 ジャマイカの旗 GCフォスター大学
生年月日 (1989-01-29) 1989年1月29日(29歳)
出身地 ジャマイカの旗 セント・メアリー教区
身長 188cm[1]
体重 80kg[1]
成績
世界選手権 200m:準決勝1組9着(2017年
4x100mR:予選2組1着(2015年
地域大会決勝 英連邦競技大会
200m:優勝(2014年
4x100mR:2位(2010年
国内大会決勝 ジャマイカ選手権
200m:優勝(2014年)
最高世界ランク 200m3位(2015年)
自己ベスト
100m 10秒10(2016年)
10秒08w(2016年)
200m 19秒80(2015年)
編集 テンプレートのヘルプを表示する

ラシード・ドワイヤーRasheed Dwyer1989年1月29日 ‐ )は、ジャマイカセント・メアリー教区出身の陸上競技選手。専門は短距離走100mで10秒10、200mで19秒80(ジャマイカ歴代4位)の自己ベストを持つ。2015年北京世界選手権男子4×100mリレーの金メダリストである。

200mがメインのスプリンターで、2014年に初の19秒台となる19秒98をマークすると、2015年にはジャマイカ歴代4位の19秒80をマーク。200mでは2017年ロンドン世界選手権で準決勝進出、2014年英連邦競技大会と2015年北中米カリブ選手権で金メダル獲得などの実績を持つ。リレー種目では2015年北京世界選手権の4×100mリレー予選で世界選手権初出場を果たし、ジャマイカの決勝進出に貢献している(予選のみの出場)。

経歴[編集]

2008年[編集]

7月の世界ジュニア選手権男子4×100mリレー予選で3走(オシェイン・ベイリーデクスター・リー、ドワイヤー、ヨハン・ブレーク)を務め、今季ジュニア世界最高記録(当時)の39秒62をマークしての決勝進出に貢献したが、決勝での出番はなかった[2]。決勝でジャマイカは銀メダルを獲得し、予選を走ったドワイヤーもメダルを手にした。

2010年[編集]

7月の中米カリブ競技大会男子200m決勝で20秒49(0.0)の自己ベスト(当時)をマークし、チュランディ・マルティナ(20秒25)に次いで銀メダルを獲得した[3]。3走を務めた男子4×100mリレーも38秒78をマークしての銀メダル獲得に貢献した[4]

10月の英連邦競技大会(コモンウェルスゲームズ)に出場すると、男子200mは準決勝で敗退したが、3走を務めた男子4×100mリレーは38秒79をマークしての銀メダル獲得に貢献した[5]

2011年[編集]

8月のユニバーシアード男子200m決勝を20秒20(-0.3)の自己ベスト(当時)で制し、この種目ではジャマイカ勢初の金メダリストとなった[注 1][6]

2013年[編集]

2連覇がかかった7月のユニバーシアード男子200m決勝で20秒23(+2.4)をマークするも、アナソ・ジョボドワナ(20秒00)に敗れ銀メダルに終わった[7]

2014年[編集]

5月の世界リレー男子4×200m予選で1走(ドワイヤー、ジャーメイン・ブラウンジェイソン・リバーモアウォーレン・ウィア)を務め、1分20秒15の大会記録(当時)をマークしての決勝進出に貢献したが、決勝での出番はなかった[8]

6月のジャマイカ選手権男子200m決勝で20秒04(+0.5)の自己ベスト(当時)をマーク。ウサイン・ボルトやヨハン・ブレーク、前回大会2位のニッケル・アシュミードなどは不在だったものの、前回大会チャンピオンのウォーレン・ウィア(20秒17)や前回大会3位のジェイソン・リバーモア(20秒25)らを破り初優勝を成し遂げた[9]

7月の英連邦競技大会男子200m決勝で20秒14(+0.5)をマークし、同じジャマイカのウォーレン・ウィア(20秒26)とジェイソン・リバーモア(20秒32)を破り金メダルを獲得した[10]

アメリカ大陸代表として出場した9月のコンチネンタルカップ男子200mでは、自身初の19秒台となる19秒98(+0.2)をマーク。アロンソ・エドワードに同タイム着差ありで敗れ2位に終わったが、20秒の壁を突破した9人目のジャマイカ人となった[11]

2015年[編集]

5月の世界リレー男子4×200m決勝で2走(ニッケル・アシュミード、ドワイヤー、ジェイソン・リバーモア、ウォーレン・ウィア)を務め、1分20秒97をマークしての金メダル獲得に貢献した[12]

7月のパンアメリカン競技大会男子200m準決勝でジャマイカ歴代4位の記録となる19秒80(+2.0)をマークし、自己ベストを0秒18も更新するとともに、同じジャマイカ人のドン・クォーリーが1971年大会でマークした19秒86の大会記録も塗り替えた[13]。迎えた決勝では連続での19秒台となる19秒90(+0.3)をマークしたが、アンドレ・ドグラス(19秒88)に敗れ金メダルを逃した(3位のアロンソ・エドワードには同タイム着差ありで競り勝った)[14]

8月の北中米カリブ選手権男子200m準決勝を20秒17(+0.8)の大会タイ記録(当時)で突破すると、決勝では20秒12(+1.8)の大会記録を樹立して優勝し、2014年英連邦競技大会に続いて主要国際大会(シニア)の個人種目で金メダルを獲得した[15]

8月の世界選手権男子200mジャマイカ代表に選出[16]。しかし、19秒80という今シーズン世界ランク2位(当時)の記録を持ち、北中米カリブ選手権チャンピオンというワイルドカードも持っていながら、6月のジャマイカ選手権で20秒69(-2.6)の5位に終わっていたため、5番手の選手として出場はかなわなかった。しかし、男子4×100mリレーでは枠(6枠)が空いたためリレーメンバーに選出されると[17]、予選で3走(ネスタ・カーターアサファ・パウエル、ドワイヤー、ニッケル・アシュミード)を務め、37秒41をマークしての決勝進出に貢献したが、決勝での出番はなかった[18]。決勝でジャマイカは金メダルを獲得し、予選を走ったドワイヤーもメダルを手にした。

2016年[編集]

7月のジャマイカ選手権男子200m予選で20秒46(+1.0)をマークし、タイムで拾われて決勝に進出したが[19]、決勝には出場していない[20]

2017年[編集]

6月のジャマイカ選手権男子200m決勝ではヨハン・ブレーク(19秒97)に次ぐ20秒26(+1.0)で2位に入り、ロンドン世界選手権ジャマイカ代表の座を掴んだ[21]

世界選手権個人種目初出場となった8月のロンドン世界選手権男子200mは、予選を20秒49(-0.6)で突破したものの準決勝は20秒69(+2.1)とタイムを落とし敗退した[22]

自己ベスト[編集]

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒10 (+1.4) 2016年4月16日 ジャマイカの旗 キングストン
10秒08w (+2.6) 2016年3月12日 ジャマイカの旗 スパニッシュ・タウン 追い風参考記録
200m 19秒80 (+2.0) 2015年7月23日 カナダの旗 トロント ジャマイカ歴代4位

主要大会成績[編集]

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2008 世界ジュニア選手権 ポーランドの旗 ブィドゴシュチュ 4x100mR 予選 39秒62 (3走) 決勝進出[注 2]
2009 中米カリブ選手権 (en キューバの旗 ハバナ 4x100mR 2位 39秒31 (3走)
2010 北中米カリブU23選手権 (en アメリカ合衆国の旗 ミラマー 200m 3位 20秒64 (+2.8)
4x100mR 2位 39秒36 (4走)
中米カリブ競技大会 (en アメリカ合衆国の旗 マヤグエス 200m 2位 20秒49 (0.0)
4x100mR 2位 38秒78 (3走)
英連邦競技大会 (en インドの旗 デリー 200m 準決勝 21秒13 (+0.4)
4x100mR 2位 38秒79 (3走)
2011 ユニバーシアード (en 中華人民共和国の旗 深圳 200m 優勝 20秒20 (-0.3) 自己ベスト
ジャマイカ男子初優勝
4x100mR 予選 DQ (3走)
2013 ユニバーシアード (en ロシアの旗 カザン 200m 2位 20秒23 (+2.4)
2014 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x200mR 予選 1分20秒15 (1走) 決勝進出[注 3]
英連邦競技大会 (en イギリスの旗 グラスゴー 200m 優勝 20秒14 (+0.5)
コンチネンタルカップ (en モロッコの旗 マラケシュ 200m 2位 19秒98 (+0.2) 自身初の19秒台
アメリカ大陸代表
2015 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x200mR 優勝 1分20秒97 (2走)
パンアメリカン競技大会 (en カナダの旗 トロント 200m 2位 19秒90 (+0.3) 準決勝19秒80 (+2.0):大会記録・自己ベスト
北中米カリブ選手権 (en コスタリカの旗 サンホセ 200m 優勝 20秒12 (+1.8) 大会記録
世界選手権 中華人民共和国の旗 北京 4x100mR 予選 37秒41 (3走) 決勝進出[注 4]
2017 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x200mR 3位 1分21秒09 (3走)
世界選手権 イギリスの旗 ロンドン 200m 準決勝 20秒69 (+2.1)
2018 英連邦競技大会 (en オーストラリアの旗 ゴールドコースト 200m 準決勝 20秒82 (+0.3)

ダイヤモンドリーグ[編集]

ダイヤモンドリーグの総合成績を記載。獲得ポイント欄の( )内は出場したポイント対象レースの数を意味する。

種目 総合順位 獲得ポイント
2013 200m 6位 1 (1レース)
2014 200m 4位 3 (2レース)
2015 200m 3位 4 (1レース)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 女子は1985年神戸大会グレース・ジャクソンが優勝している。
  2. ^ 予選のみ出場。決勝のジャマイカは39秒25で2位。
  3. ^ 予選のみ出場。決勝のジャマイカは1分18秒63で優勝。
  4. ^ 予選のみ出場。決勝のジャマイカは37秒36で優勝。

出典[編集]

  1. ^ a b MAR Continental Cup 13-14SEP2014 - Media Guide.pdf (PDF, 2.3 MB) 国際陸上競技連盟 2015年8月30日閲覧
  2. ^ 第12回世界ジュニア選手権男子4×100mリレー予選リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月21日閲覧。
  3. ^ Martina completes dash double as Brenes runs 44.84 at the CAC Games”. 国際陸上競技連盟 (2010年7月29日). 2016年2月21日閲覧。
  4. ^ Smith on target for CAC decathlon gold”. Jamaica Observer (2010年7月31日). 2016年2月21日閲覧。
  5. ^ Relay men grab silver”. Jamaica Gleaner (2010年10月13日). 2016年2月21日閲覧。
  6. ^ Jamaica's medal tally now seven”. Jamaica Gleaner (2011年8月20日). 2016年2月21日閲覧。
  7. ^ ATHLETICS: Jamaica cops two more medals on day five of World University Games”. Jamaica Gleaner (2013年7月10日). 2016年2月21日閲覧。
  8. ^ 2014年世界リレー男子4×200m予選リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月21日閲覧。
  9. ^ Dwyer upstages Weir to claim 200 crown”. Jamaica Gleaner (2014年6月30日). 2016年2月21日閲覧。
  10. ^ 'Sweepers' brush aside any doubt about Jamaica's sprint dominance”. Jamaica Observer (2014年8月1日). 2016年2月21日閲覧。
  11. ^ Dwyer joins sub-20 club”. Jamaica Gleaner (2014年9月15日). 2016年2月21日閲覧。
  12. ^ Men's 4x200m – IAAF/BTC World Relays, Bahamas 2015”. 国際陸上競技連盟 (2015年5月4日). 2016年2月21日閲覧。
  13. ^ Dacres captures Pan Am discus gold”. Jamaica Observer (2015年7月24日). 2016年2月21日閲覧。
  14. ^ Dwyer cops silver, Facey bronze in 200m finals”. Jamaica Observer (2015年7月25日). 2016年2月21日閲覧。
  15. ^ Dwyer, Jefferson and Burks the stars of the final day of NACAC Championships”. 国際陸上競技連盟 (2015年8月9日). 2016年2月21日閲覧。
  16. ^ Bolt and Fraser-Pryce front Jamaica’s team for IAAF World Championships, Beijing 2015”. 国際陸上競技連盟 (2015年8月11日). 2016年2月21日閲覧。
  17. ^ Watts clears air on Chambers' exclusion from World Championships team”. Jamaica Gleaner (2015年8月13日). 2016年2月21日閲覧。
  18. ^ 第15回世界選手権男子4×100mリレー予選リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年2月21日閲覧。
  19. ^ #NatlTrials: Favourites advance to men’s 200m final”. Jamaica Observer (2016年7月2日). 2016年8月7日閲覧。
  20. ^ Supreme Ventures/National Senior Championships Jamaica Athletics Administrative Association National Stadium — 06/30/2016 to 07/03/2016”. Jamaica Observer (2016年7月5日). 2016年8月7日閲覧。
  21. ^ 2017年ジャマイカ選手権リザルト”. ジャマイカ陸上競技連盟 (2017年6月27日). 2017年6月27日閲覧。
  22. ^ 2017年世界選手権男子200m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2017年8月10日). 2017年8月10日閲覧。

外部リンク[編集]