ヨーロッパのスポーツ

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ヨーロッパのスポーツでは、ヨーロッパで盛んに行われているスポーツについて記述する。

ヨーロッパのスポーツは高度に組織化されており、多くの競技がプロフェッショナルリーグを持っている。今日世界的に知られるスポーツの多くはヨーロッパ(特にイギリス)の伝統的なスポーツに起源があり、これらが近代に整備されて誕生したものである。

団体競技[編集]

「見るスポーツ」はヨーロッパに見られるごく一般的な光景である(カンプ・ノウバルセロナ)。

フットボール(サッカー)[編集]

ヨーロッパで最も人気のあるスポーツはサッカー(アソシエーション・フットボール)であろう。欧州のクラブチームは世界でも実力、経済力ともにトップレベルであり、UEFAチャンピオンズリーグ(ヨーロッパ・クラブ大陸選手権)は最も権威あるサッカーの大会の一つとされる[1]。ヨーロッパのナショナルチームUEFA欧州選手権に出場し、FIFAワールドカップでは南米の国々に並んで常に上位に食い込んでいる[2]。特に人気があり成功を収めているサッカーリーグスペインリーガ・エスパニョーライングランドプレミアリーグイタリアセリエAフランスリーグ・アンドイツブンデスリーガである[3]

フットボールに加え、いくつかの地域では他の団体競技に人気が集まっている。

アイスホッケー[編集]

アイスホッケーはヨーロッパでも北欧東欧を中心として人気が高い国が多い。フィンランドで特に人気のあるスポーツであり、フットボール人気を凌ぐ。スウェーデンチェコラトビアベラルーシスロバキアカザフスタンロシアではフットボールに次ぎ、オーストリアデンマーク、ドイツ、スロベニアスイスでも非常に人気がある[4]

ハンドボール[編集]

ハンドボールはヨーロッパ全土で人気が高い国が多い。アイスランドでフットボールに匹敵し、ドイツ、デンマーク、ルーマニアノルウェーでフットボールに次ぎ、スペイン、スウェーデン、クロアチア、フランスなどでも人気が高い[5]。また、ポーランドハンガリー、スロベニアなどでも人気がある。

バスケットボール[編集]

バスケットボールはヨーロッパで広く行われている競技で、特に地中海諸国と東欧でメジャーなスポーツである。バスケットボールの伝統がある国は旧ユーゴスラヴィア諸国(特にセルビア、スロベニア、クロアチア)、リトアニア、ロシア、ギリシャ、スペインで、フランス、ドイツ、イスラエルトルコがこれらに続いている[6]。とりわけ、リトアニアでは全ての団体競技人気を凌ぎ、ギリシャ、スペイン、トルコではフットボールに次ぐ。

バレーボール[編集]

バレーボールも地中海諸国と東欧で盛んなスポーツである[7]。ポーランドではフットボールに匹敵し、ブルガリア、イタリアでフットボールに次ぎ、ギリシャ、セルビア、オランダなどでも人気が高い。

ラグビーユニオン(15人制ラグビー)[編集]

ラグビーラグビーユニオン)はイングランドスコットランドウェールズアイルランド、南フランス、北イタリアで盛んで、この6カ国代表による対抗戦シックス・ネイションズが毎年開かれている[8]。この他、ルーマニア、ジョージアなども盛ん。

ラグビーリーグ(7人制ラグビー)[編集]

ラグビーリーグはイギリスとフランスの一部で親しまれている。

水球(ウォーターポロ)[編集]

水球は旧ユーゴスラビア諸国(セルビア、モンテネグロ、クロアチアなど)、ハンガリーなどで人気が高く、イタリア、ドイツなどでも親しまれている。とりわけ、セルビア、ハンガリーでは国技と呼ばれており、ハンガリーではフットボールに匹敵する。

フィールドホッケー[編集]

フィールドホッケーはイギリス、オランダ、ドイツ、ベルギーなどで親しまれている。とりわけオランダで人気が高く、フットボールに次ぐ。

クリケット[編集]

クリケットはイギリスの南東部に起源を持つ競技で、イギリス(イングランド及びウェールズ)、オランダなどで親しまれている。

アメリカンフットボール[編集]

アメリカンフットボールはドイツ、スウェーデンなどで親しまれている。

フットサル[編集]

フットサルはスペイン、ポルトガルを初め、ドイツ、オランダなどで親しまれている。

個人競技[編集]

個人競技も盛んに行われている。現代の個人競技の中心的存在であるオリンピックはヨーロッパ発祥であり、1896年にギリシャで初めて近代オリンピックが開催された。ECが発足して初めてEC加盟国で行われた五輪は1972年ミュンヘンオリンピックで、マーストリヒト条約が署名された1992年にはバルセロナオリンピックが開催された(ただし、マーストリヒト条約発効は翌年の1993年である)。EUになって初めてEU圏内で行われた五輪はアテネオリンピック2004年)で、EU諸国の選手は金メダル81個、銀メダル101個、銅メダル113個、計295個のメダルを獲得した[9]2012年第30回オリンピックロンドンで行われた。EUで開催された冬季五輪1992年アルベールヴィルオリンピック(フランス)、2006年トリノオリンピック(イタリア)である。

陸上競技、水上競技(ウォータースポーツ)の最も権威ある大会の多くはヨーロッパで開催される。いくつかのメジャーなゴルフトーナメントもヨーロッパで行われており、ライダーカップではヨーロッパ代表チームとアメリカ代表チームが対戦する。自転車競技はベルギー、フランス、ドイツ、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、スペイン、スイスなど多くの国で一般的なスポーツであり、三大ツール(イタリアのジロ・デ・イタリア、フランスのツール・ド・フランス、スペインのブエルタ・ア・エスパーニャ)をはじめとするロードレースの大会はテレビなどを通じて毎年多くの人が観戦する[10]。ラケットスポーツも盛んな土地柄である。とりわけ、テニスもほぼ欧州全土で人気のあるスポーツで、4つのグランドスラムのうちの2つがフランス(全仏オープン)とイギリス(ウィンブルドン)で行われる。バドミントンはデンマークで盛ん。卓球はスウェーデン、ドイツなどで盛んである。

寒冷な気候の国ではウィンタースポーツが重要である。北欧やアルプスの国々では様々な種類のスキースノーボード競技に人気が集まっている。これらの国々は冬季オリンピックのメダル上位常連国である[11]

いくつかの国ではその国固有の競技が盛んなところもある。アイルランドゲーリック・ゲームズ、スペインの闘牛などが例としてあげられる。

モータースポーツはヨーロッパ各国で行われている。フォーミュラ1は創成期からヨーロッパのドライバーやチームが上位を占めており、多くのグランプリが欧州で開催される。モーターサイクル・スピードウェイはポーランド、スカンディナヴィア、チェコ、イギリスで盛んである。

特定のスポーツ大会ではヨーロッパの国々から集められた選手で構成されるヨーロッパ代表が出場することがあり、その場合には欧州旗がエンブレムとして使われる。

関連項目[編集]

参照[編集]