メタル・ジャスティス

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メタル・ジャスティス
メタリカスタジオ・アルバム
リリース 1988年8月25日
録音 1988年1月-5月
ジャンル スラッシュメタル
レーベル アメリカ合衆国の旗エレクトラ・レコード
イギリスの旗ヴァーティゴ
日本の旗CBSソニー
ユニバーサル・ミュージック(リイシュー盤)
プロデュース メタリカ、フレミング・ラスムッセン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 6位(アメリカ)
メタリカ 年表
メタル・ガレージ
(1987年)
メタル・ジャスティス
(1988年)
メタリカ
(1991年)
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メタル・ジャスティス(...And Justice For All)は、メタリカ1988年に発表した4作目のスタジオ・アルバム。

解説[編集]

ジェイソン・ニューステッド加入後としては初のスタジオ・アルバムだが、ベースの音がほとんど聴こえないミックスのため、物議を醸した。

変拍子の多用や大作指向の楽曲から、オールミュージックでは「メタリカの作品中最も複雑で野心的」と評されている[1]

タイトル・ナンバーは、同名の原題で、腐敗した法曹界を描いた映画『ジャスティス』にインスパイアされた。ジャケットも、ギリシア神話の女神、テミスの石像が縄で縛られ、持っている天秤は金によって傾けられている、という皮肉が込められている。

その他に、腐敗や核戦争など、アルバムを通しての社会的なテーマが強く、従来のヘヴィメタル・バンドのどうしようもない歌詞(ファンタジー、ドラッグやアルコール、自動車や二輪車、性的な内容)と比べ、知的であると新聞等のメディアに取り上げられた。

シングル「ワン」は、メタリカにとって初のミュージック・ビデオが制作され、同曲はグラミー賞のベスト・メタル・パフォーマンス部門を受賞。

収録曲[編集]

「ザ・プリンス」は日本盤ボーナス・トラックで、ダイアモンド・ヘッドのカヴァー。

  1. ブラッケンド - Blackened (Hetfield, Ulrich, Newsted)
    核戦争後の壊滅的な世界を描いている。当時は、アフガニスタン紛争イラン・イラク戦争などの真っ只中だった。
  2. メタル・ジャスティス - ...And Justice for All (Hetfield, Ulrich, Hammett)
    先述の通り、同名の原題である映画『ジャスティス』にインスパイアを受けたタイトル・ナンバー。司法システムの矛盾点を突いている。
  3. アイ・オブ・ザ・ビホールダー - Eye of the Beholder (Hetfield, Ulrich, Hammett)
    表現の自由や選択の自由について歌っている。
  4. ワン - One (Hetfield, Ulrich)
    ダルトン・トランボーの小説『ジョニーは戦場へ行った』をヒントに作られ、メタリカにとって初のミュージック・ビデオには、原作映画のシーンが差し込まれている。
    「One」とは「孤独」、そして地雷(映画では砲弾)により手足を失った「だるま」という意味で、研究のために機械に縛り付けられ、生かされている恐怖を描いている。
    グラミー賞のベスト・メタル・パフォーマンス部門を受賞。
  5. ザ・ショーテスト・ストロー - The Shortest Straw (Hetfield, Ulrich)
  6. ハーヴェスター・オブ・ソロー - Harvester of Sorrow (Hetfield, Ulrich)
    映画『シャイニング』から着想を得た楽曲。
    最愛の父親が、虐待嬰児殺しで狂気に変わっていくストーリー。
  7. ザ・フレンド・エンズ・オブ・サニティ - The Frayed Ends of Sanity (Hetfield, Ulrich, Hammett)
  8. トゥ・リヴ・イズ・トゥ・ダイ - To Live is to Die (Hetfield, Ulrich, Burton)
  9. ダイアーズ・イヴ - Dyers Eve (Hetfield, Ulrich, Hammett)
    ジェイムズ・ヘットフィールドが、新興宗教の間違った教育を受けさせた亡き両親への怒りを綴った内容となっている。
  10. ザ・プリンス - The Prince (Sean Harris, Brian Tatler)

レコーディングメンバー[編集]

脚注[編集]