ビートに抱かれて

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ビートに抱かれて
プリンスのシングル
収録アルバム パープル・レイン
リリース 1984年5月16日 (1984-05-16)[1]
規格 7インチ12インチCDシングル
録音

1984年5月1日 (ベーシック・トラック) 1984年5月2日 (ベーシック・トラック、オーバーダブ)

1984年5月3日 (ミックス)
ジャンル
時間
  • 3:47 (7インチ)
  • 5:52 (12インチ/アルバム)
レーベル ワーナー
作詞者 プリンス
プロデュース プリンス

ミュージックビデオ
«When Doves Cry» - YouTube


{{{This album}}}

『ビートに抱かれて』(原題:When Doves Cry)はアメリカのミュージシャンプリンスの楽曲で、1984年のアルバム「パープル・レイン」のリードシングルである。 世界的ヒットとなり、アメリカでは5週間にわたってチャートの頂点に立つなど彼の最初のナンバーワンシングルである。 ビルボード誌によると、この曲は1984年のベストセラーシングルだった。 米国だけで200万枚を売り上げ、アメリカレコード協会からプラチナ認定を受けた。 [6] 1989年にその認定要件は引き下げられることになるが、その引き下げ前にソロアーティストが認定を勝ちとった最後のシングル曲である。

この曲は、ローリング・ストーン誌によるローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレーテスト・ソング500で52位を記録し、ロックの殿堂にも登録されている。 [7]

プリンスの死後、この曲はBillboard Hot 100で8位に再チャートインしたが、1984年9月1日以来この曲がトップ10に入るのは初めてのことだ。 2016年4月30日の時点で、米国で1,385,448枚を売り上げている。 [8]

背景と構成[編集]

プリンス/パープル・レイン」のDVDによると、プリンスは監督から映画の特定の部分のテーマに合う歌を書くように依頼された‐-両親の間の複雑な問題と情事について。 翌朝、プリンスは2曲を完成させたが。そのうちの1曲がこの曲だった。 プリンスの伝記作家であるペル・ニルセンによると、この歌はバニティ6のメンバーであり当時のガールフレンドでもあったスーザン・ムーンジーとの関係からインスピレーションを受けている。

プリンスは、 「パープル・レイン」に収録予定だった他のすべてのトラックが完成した後、この曲を作った。 彼自身が、ボーカルとすべての楽器を演奏した。 この曲で特徴的なのは、80年代のダンスソングでは非常に珍しい、ベースラインの欠落だ。プリンスは後年、もともとベースラインはあったが、歌手のジル・ジョーンズと相談し、あまりにもありきたりだからベースを収録しないことにした、と言っている。 [9] この曲は、印象的なギターソロとLinn LM-1ドラムマシン、ループされた喉声によって始まる。 歌メロの後には、さらに長い、ギターとシンセサイザーのソロがあり、 最後はクラシック音楽に触発されたキーボードのフレーズで終わる。 キーボード奏者のMatt Finkは2014年、バロックシンセサイザーのソロは半分の速さにしたバッキングトラックに合わせて、1オクターブ下・半分の速さでプリンス自身が演奏し、その録音をスピードアップして完成させたということを明かした。 その後、Finkはソロを学び、アルバムの速度で演奏するように課された。 [10]

ラジオ用に編集されたバージョンでは、長いギターとシンセサイザーのソロが始まると曲がフェードアウトするか、完全に削除され、エンディングまでスキップされる。

パープルレインツアーパフォーマンス中は、プリンスのベースプレーヤーであるBrown Markは、ベースラインを含まない他の曲と同じく、その曲にもベースラインを追加した。 [11]

キーはAマイナーである。

評価[編集]

この曲は、1984年7月7日から1984年8月4日の5週間にわたって米国で第1位をとり、ブルース・スプリングスティーンの『 Dancing in the Dark』をトップの座から遠ざけた。 作表体系が違ったため、この歌はAmerican Top 40年末カウントダウンでは年間2位シングルとして発表された(1位は『セイ・セイ・セイ』)。[12] ヴィレッジ・ヴォイスPazz&Jopの評論家投票では年間最優秀シングルに選ばれた。 ビルボードは、1984年のベストシングルに位置づけた。 2016年、プリンスの死後、同曲はビルボードホット100に20位で再チャートインし、ピーク時には8位に達した。

Bサイドは、元々 Apollonia 6のセルフタイトルアルバムに収録するべく作られた、カルトファンのお気に入り『 17 Days』だった。 英国で発行された12インチシングルには、『17 Days』の他、前のアルバム「1999のタイトルトラック『1999』と『D.M.S.R.』の2つのトラックが含まれた。 『17 Days』の正式なタイトル『17 Days (the rain will come down, then U will have 2 choose, if U believe, look 2 the dawn and U shall never lose)』は、Hot 100で1位を獲得した楽曲のB面収録曲としては最も長いタイトルである(85文字)。

この曲はプリンスの代表曲の1つになった。 スピンは史上6位に、 ローリング・ストーン史上52位に(1980年代の曲の中ではGrandmaster Flash and the Furious Fiveの 『The Message』に次いで2位)、 2006年、 VH1の「80年代最高の100曲」では5位にランクインした。 2008年10月13日、この歌はオーストラリアVH1のトップ10ナンバーワンポップソングカウントダウンで第2位に選ばれた。 「80年代の80曲」ポッドキャストは、59位にランク付けしている。 [13]

この曲は、1990年にMC Hammerのヒット曲『Pray』でサンプリングされたが、これはプリンスによって法的に許可された僅かな例の一つである。

ミュージック・ビデオ[編集]

ミュージックビデオ (プリンス自身が監督した)は、1984年6月にMTVで公開された。 1985年のMTV Video Music Awardsで最優秀振り付け賞にノミネートされた。 [14] このビデオは、表現の過激さから、ネットワークの幹部の間で論争を巻き起こした。

トラックリスト[編集]

7インチシングル:ペイズリーパーク/ 0-20170(米国)[編集]

  1. 『When Doves Cry』– 3:47
  2. 17 Days (The rain will come down, then U will have 2 choose. If U believe, look 2 the dawn and U shall never lose.)』– 3:54

12インチシングル:ワーナーブラザーズ / W9286T(英国)[編集]

  1. 『When Doves Cry』– 5:52
  2. 17 Days (The rain will come down, then U will have 2 choose. If U believe, look 2 the dawn and U shall never lose.)』– 3:54
  1. 『1999』– 6:22
  2. 『D.M.S.R.』– 8:05
  • 2×12インチパック

CDシングル(1989)[編集]

  1. 『When Doves Cry』
  2. 『Purple Rain』(アルバムバージョン)

チャート[編集]

賞とノミネート[編集]

カバー[編集]

  • 子供の頃、アメリカの俳優兼歌手のQuindon Tarverが1996年の映画「 ロミオ+ジュリエット 」でこの曲をカバーした。 これは、サウンドトラックアルバム「ウィリアム・シェイクスピアのロミオ+ジュリエット」に収録され、そして1997年7月にオーストラリアで3位のヒットとなった。[47]
  • 2016年のプリンスの死後、Choir! Choir! Choir! が 「1999」へのオマージュとして1999人の人々とこの曲をカバーした。 それはトロントのマッセイホールで撮影された。 [48] [49]
  • 2018年、Sam Perry「The Voice Australia」でこの曲をカバーし、第7シーズン の勝者となった。 [50]

脚注[編集]

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  1. ^ Uptown, 2004, p.48
  2. ^ 25 Essential Prince Songs”. Rolling Stone. 2016年4月24日閲覧。
  3. ^ Purple Rain - Review”. AllMusic. 2016年4月24日閲覧。
  4. ^ Shuker, Roy (1994). Understanding Popular Music. Abingdom: Routledge. p. 95. ISBN 041523509X. https://books.google.com/books?id=PMpOGoVFGFoC&pg=PA95&lpg=PA95#v=onepage&q&f=false. 
  5. ^ Otherworldly Creature, Benign Visitor: Prince Remembered, By Simon Price”. The Quietus (2016年4月22日). 2017年7月29日閲覧。
  6. ^ "American single certifications – Prince – When Doves Cry". Recording Industry Association of America. If necessary, click Advanced, then click Format, then select Single, then click SEARCH
  7. ^ Archived copy”. 2010年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月12日閲覧。
  8. ^ Hip Hop Single Sales: Prince, Desiigner & Drake”. HipHopDX (2016年4月30日). 2016年4月30日閲覧。
  9. ^ Prince In Print”. Princetext.tripod.com. 2012年1月8日閲覧。
  10. ^ Murphy (2014年6月25日). “'Purple Rain' Turns 30: The Revolution's Dr. Fink Breaks Down Prince's Classic Track-by-Track”. vibe.com. 2017年12月28日閲覧。
  11. ^ Coryat. “His Highness Gets Down!”. 2004年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2004年5月30日閲覧。
  12. ^ CASEY KASEM'S YEAR-END COUNTDOWN - 1984”. web.archive.org (2018年4月14日). 2019年5月27日閲覧。
  13. ^ CK1 (2016年4月22日). “#59: Prince - When Doves Cry”. 80ofthe80s.libsyn.com. 2016年4月23日閲覧。
  14. ^ Prince & the Revolution - "When doves cry"”. mvdbase.com. 2012年1月8日閲覧。
  15. ^ Kent, David (1993). Australian Chart Book 1970-1992 (illustrated ed.). St Ives, N.S.W.: Australian Chart Book. p. 239. ISBN 0-646-11917-6. 
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  40. ^ ERROR: Billboard chart was invoked without providing an artist. Artist is a mandatory field for this call."{{{artist}}} Chart History (Hot Rock Songs)". Billboard.
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  42. ^ New Zealand End of Year Chart 1984” (英語). THE OFFICIAL NZ MUSIC CHART. 2017年2月14日閲覧。
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  47. ^ australian-charts.com”. 2016年1月10日閲覧。
  48. ^ Ortved, John (2016年6月17日). “Breathing New Life Into Pop Songs with Choir! Choir! Choir!”. The New Yorker. http://www.newyorker.com/culture/culture-desk/breathing-new-life-into-pop-songs-with-choir-choir-choir 2017年6月28日閲覧。 
  49. ^ Rinaldi, Luc (2016年5月9日). “Watch a 2,000-person choir sing Prince”. Toronto Life. http://torontolife.com/culture/music/choir-choir-choir-remembers-prince-when-doves-cry-massey-hall/ 2017年6月28日閲覧。 
  50. ^ Sam Perry (looping artist)

参照資料[編集]

  • Uptown: The Vault –The Definitive Guide to the Musical World of Prince:Nilsen Publishing 2004、 ISBN 91-631-5482-X

関連項目[編集]

外部リンク[編集]