ハンバントタ
ハンバントタ හම්බන්තොට அம்பாந்தோட்டை Hambantota | |
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![]() Administrative Complex | |
位置 | |
座標 : 北緯06度07分28秒 東経81度07分21秒 / 北緯6.12444度 東経81.12250度 | |
行政 | |
国 | ![]() |
州 | |
県 | ハンバントタ県 |
市 | ハンバントタ |
人口 | |
人口 | (2012年現在) |
市域 | 12,071人 |
備考 | [1] |
ハンバントタ(シンハラ語: හම්බන්තොට、タミル語: அம்பாந்தோட்டை、英語: Hambantota)は、スリランカの南部州ハンバントタ県の都市である。ハンバントタ県の県都であり、スリランカの南海岸沿いに位置している。ハンバントッタともいう。
ハンバントタは塩田と熱帯の乾燥した気候で知られており、住民はマレー人が多数派を占める。ハンバントタは第6代大統領マヒンダ・ラージャパクサの元選挙区であり、同政権下では重点的なインフラ整備が進められた。
気候
[編集]ハンバントタはケッペンの気候区分ではサバナ気候に属す。ハンバントタには明確な乾季は存在しないが、1月から3月にかけてと6月から8月にかけては著しく降水量が減少する。逆に降水量が最も多いのは10月と11月である。年間の平均降水量は約1,050 mmである。平均気温は年間を通して僅かに変化するのみで、最も低い1月でも26.3°C、最も高い4月5月では28.1°Cである。
ハンバントタの気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 32.4 (90.3) |
33.2 (91.8) |
33.4 (92.1) |
34.2 (93.6) |
34.8 (94.6) |
36.1 (97) |
35.5 (95.9) |
35.5 (95.9) |
34.7 (94.5) |
34.6 (94.3) |
32.4 (90.3) |
32.7 (90.9) |
36.1 (97) |
平均最高気温 °C (°F) | 29.8 (85.6) |
30.2 (86.4) |
30.9 (87.6) |
31.2 (88.2) |
30.7 (87.3) |
30.3 (86.5) |
30.6 (87.1) |
30.1 (86.2) |
29.9 (85.8) |
30.1 (86.2) |
29.9 (85.8) |
29.6 (85.3) |
30.28 (86.5) |
日平均気温 °C (°F) | 26.3 (79.3) |
26.6 (79.9) |
27.4 (81.3) |
28.1 (82.6) |
28.1 (82.6) |
27.7 (81.9) |
27.6 (81.7) |
27.4 (81.3) |
27.2 (81) |
27.1 (80.8) |
26.8 (80.2) |
26.5 (79.7) |
27.23 (81.03) |
平均最低気温 °C (°F) | 22.8 (73) |
23.0 (73.4) |
23.9 (75) |
25.0 (77) |
25.5 (77.9) |
25.1 (77.2) |
24.7 (76.5) |
24.6 (76.3) |
24.5 (76.1) |
24.2 (75.6) |
23.6 (74.5) |
23.3 (73.9) |
24.18 (75.53) |
最低気温記録 °C (°F) | 19.1 (66.4) |
19.2 (66.6) |
20.5 (68.9) |
21.6 (70.9) |
21.7 (71.1) |
22.1 (71.8) |
22.0 (71.6) |
21.8 (71.2) |
21.6 (70.9) |
21.9 (71.4) |
20.6 (69.1) |
19.1 (66.4) |
19.1 (66.4) |
降水量 mm (inch) | 58 (2.28) |
47 (1.85) |
66 (2.6) |
95 (3.74) |
89 (3.5) |
59 (2.32) |
48 (1.89) |
55 (2.17) |
71 (2.8) |
151 (5.94) |
188 (7.4) |
118 (4.65) |
1,045 (41.14) |
出典:NOAA (1961-1990)[2] |
交通
[編集]港湾
[編集]![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b2/Hambantota_Port_Tower.jpg/220px-Hambantota_Port_Tower.jpg)
ハンバントタ港はスリランカ有数の大規模港である。2008年より第1期工事が始まり、2010年に開港したこの港はインド洋のシーレーン上に位置しており、物資の積み替え港として、また船舶燃料補給地としての需要が期待されている[3]。第3期工事までが予定されており、全てが完成すれば33隻の船が入港できる南アジア最大の港となる。
第1期工事の建設費は3億6千万ドル。建設は中国の中国港湾工程とSinohydroが請け負っており、総工費の85%は中国政府からの支援によるものである。しかし完成後は赤字が続き、2017年8月には港の運営権は中国の招商局港口に99年契約で譲渡された[4]。
空港
[編集]![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/53/Srilankanairlines_a340_at_mria.jpg/220px-Srilankanairlines_a340_at_mria.jpg)
ハンバントタから北に約15kmのマッタラには、スリランカ第2の国際空港として開発が進められたマッタラ・ラージャパクサ国際空港が存在する。2013年開港の新空港は3500mの滑走路を持ち、2015年目標の第2期工事が完了すれば、最終的には敷地面積2,000ヘクタールの大規模空港となる計画である。
建設費は2億900万ドル。こちらも建設は中国の中国港湾工程が請け負っており、建設に当たっては中国政府から1億9080万ドルの融資が行われている。[5][6]
しかし唯一の定期便であるドバイとの定期便が閉鎖され、利用者は1日10人という「世界一寂しい空港」状態で、政府の重荷となっている。
鉄道
[編集]2006年よりハンバントタを経由するマータラ-カタラガマ間の鉄道延伸作業が進められている。
高速道路
[編集]スリランカ南西部を延びる南部高速道路が2019年にハンバントタまで延伸されており、南部の主要都市マータラやゴール、さらには最大都市コロンボへと通じている。この建設費にも中国からの融資が行われている。[7]
スポーツ
[編集]2017年アジアユースゲームズの開催地に予定されている[8]。
姉妹都市
[編集]脚注
[編集]- ^ “Sri Lanka - largest cities (per geographical entity)” (英語). World Gazetteer. 2013年3月21日閲覧。
- ^ “Climate Normals for Habantota”. アメリカ海洋大気庁. 1 February 2013閲覧。
- ^ ペッターワドゥ・サーガラ (2012年11月27日). “「アジアの新興驚異」を目指すスリランカ”. 新興国情報EMeye. 2013年3月21日閲覧。
- ^ “スリランカ、ハンバントタ港の運営権を中国企業に譲渡 インドなどが懸念”. AFP通信 (2017年7月30日). 2017年8月6日閲覧。
- ^ “スリランカで2カ所目の国際空港開港、中国企業が建設請負”. 新華社 (2013年3月19日). 2013年3月21日閲覧。
- ^ 荒井悦代 (2013年3月). “スリランカとインド・中国の政治経済関係”. JETRO. 2013年3月21日閲覧。
- ^ “Extension of Southern Expressway Project (ESEP) - Section 4 (Hambanthota to Mattala via Andarawewa)” (英語). Road Development Authority. 2019年12月15日閲覧。
- ^ [1]