ナカウラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
ラオックス > ナカウラ
株式会社ナカウラ
NAKAURA CO., LTD.
閉鎖後のナカウラ本店(2007年1月21日)
閉鎖後のナカウラ本店(2007年1月21日)
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
101-0021
東京都千代田区外神田一丁目12-1
設立 1954年6月8日
業種 小売業
事業内容 家庭用電気製品等の販売
代表者 渡邉哲夫(代表取締役社長)
資本金 1億1,900万円 
発行済株式総数 37万9,900株
売上高 42億4,200万円(2005年3月期) 
総資産 21億3,000万円
従業員数 74名
決算期 3月
主要株主 ラオックス(株) 100%
関係する人物 中浦芳人(創業者)
中浦仁(二代目社長)
外部リンク 公式サイト(閉鎖)
特記事項:上記は2005年3月31日時点の情報[1]
同年10月1日ラオックスに吸収合併。
テンプレートを表示

株式会社ナカウラ: NAKAURA CO., LTD.)は、かつて東京秋葉原を中心に店舗を展開していた家電量販店である。

2005年10月1日ラオックスに吸収合併され、解散した。

概要[編集]

秋葉原電気街の創成期1947年に中浦商店[2]として創業。1954年に株式会社中浦電気商会を設立、1988年に株式会社ナカウラに社名が改称された。チョウチンアンコウのマークでも知られ、長らく秋葉原の家電量販店群の一角を成していた。

1990年代以降のバブル経済崩壊後、郊外で展開する家電量販店との競争激化に伴う秋葉原電気街の競争力低下で経営が悪化。1989年にはレストランとの複合店を秋葉原以外の地域へ展開するなど、多角化を目指した試みが行われた[3]

1998年に秋葉原を本拠とする同業大手のラオックスがナカウラを完全子会社化[4]2005年にはヨドバシAkiba開店に伴うラオックスの秋葉原での事業再編の一環としてラオックスに吸収合併され、法人としてのナカウラは解散した[5]。その後、ラオックスの店舗再編により、ナカウラ店舗の閉鎖や転換が順次行われていった。

最後に残った本店のみナカウラとして営業が継続されたが、2007年1月21日に閉店し、建物も解体された。土地は売却され、新たに建つ建物には当初ラオックスが賃貸で入る予定となっており、本店の閉店も「一時閉店」としていた[6]が、ラオックスの経営不振により紳士服量販店のAOKIが入ることになった[7]。こうして、秋葉原の表舞台からナカウラの名前は消滅した。

なお、ナカウラの取締役だった山下巌は、2007年から2009年にかけてラオックスの社長をつとめている。

沿革[編集]

  • 1947年(昭和22年)6月 - 創業[8]
  • 1954年(昭和29年)9月 - 株式会社中浦電気商会設立[8]
  • 1962年(昭和37年)7月 - 株式会社ナカウラ商事設立[9]
  • 1974年(昭和49年)1月 - 株式会社でんきのナカウラに社名変更[8]
  • 1988年(昭和63年)4月 - 株式会社ナカウラに社名変更[8]
  • 1989年(平成元年) - 家電と外食の複合店を展開。ナカウラ商事が子会社のナカホーム、ナカフーズを設立。
  • 1998年(平成10年)3月 - ラオックス株式会社がナカウラの全株式を取得、同社の傘下に入る。
  • 2000年(平成12年)5月17日 - ナカウラ6号店開店。
  • 2000年(平成12年)8月24日 - ナカウラ7号店開店。
  • 2005年(平成17年)10月1日 - ラオックスがナカウラを吸収合併し、法人解散。
  • 2007年(平成19年)1月21日 - ナカウラ本店閉店。

かつて存在した店舗[編集]

秋葉原[編集]

  • ナカウラ本店 - 2007年1月21日閉店後、建物を取り壊し。現在はAOKI
  • 駅前店 - ナカウラのWEBサイトで1970年(昭和45年)当時の写真が公開されていた[10]
  • ナカウラ工具センター - 同じく1970年(昭和45年)当時の写真と、新築の第2中栄ビルに移転した[注 1]1980年(昭和55年)当時の写真が公開されていた[10]。第2中栄ビルはナカウラ工具センターの閉店後、アジア無線秋葉原1号店となった。
  • DUTY FREE NAKAURA - 本店の南隣の建物。閉店したザ・コンピュータGAME館の跡地に、ナカウラ運営の免税店として開店。2005年8月15日閉店し、アソビットキャラシティに転換された。
  • ナカウラ2号店あんこう・パソコン・ビジュアル館 - うすやビル。2001年10月12日にザ・コンピュータMAC館が移転してくる形で改装されたが、引き続きナカウラが運営していた。
  • ナカウラ3号店 - JR総武線高架下。2005年10月20日閉店後、ポケットプラスワンに転換された。
  • ナカウラ5号店あんこう・パソコン・ゲーム館 - JR総武線高架下。2005年10月5日に閉店。その後ケンタッキーフライドチキンとなる。
  • ナカウラ6号店 - 2000年5月17日開店、2002年9月29日閉店。その後アソビットシティ3番館が入居。2017年現在はフロントプレイス秋葉原の敷地の一部。
  • ナカウラ7号店通信・パソコン専門店 - ラオックスデジタルスポット跡に2000年8月24日開店。
→ナカウラ7号店パーツSHOP - 通信・パソコン専門店を改装し、2001年10月頃開店[12]したが短期間で閉店し、翌年1月にはラオックス買取センターが開店していた。2017年現在は6号店と同じくフロントプレイス秋葉原の敷地の一部。

外食との複合店[編集]

  • 1989年7月、ナカウラ商事による新業態実験店として東京・神宮前に家電、雑貨の販売店とスパゲティレストランの複合店を開店[3]
  • 1989年7月、1階が家電店、2階がイタリア料理店の複合店を横浜市に開店[13]
  • 1989年8月、家電店と和食レストランを同じフロアに併設した複合店を東京・江東区に開店[14]

アンコウマークの由来[編集]

店頭でおなじみだったナカウラのアンコウのマークには、深海でのんびり、しっかり生活するチョウチンアンコウのように、現代社会においても時代のなかで自分を失うことなく、のんびり、しっかりと生活していこうというメッセージが込められていた。チョウチンの灯りの部分に電器製品を象徴させている。アンコウのマークは本店が新築開店した1971年当時から使われており、当初は3匹のアンコウが重なっているマークで、創業者の釣り仲間がデザインしたものであった。ナカウラの消滅まで長らく使われていたマークは3代目のもので1979年から使われていた。[15]

CM[編集]

  • アンコウ親子のマークが建物にも描かれていたが、社屋を映しながら、それをモティーフにした少年少女の合唱団が「ハッピー ハッピー アンコウ親子〜♪」と歌うCMソングを使用したのどかなテレビコマーシャルが、当時関東ローカルでスポンサーだったクイズ・ドレミファドンにて放映されていた。
  • (CMではないが)萩原健一黒木瞳が出演の、年末の帰省をモチーフにした映画渋滞」で、萩原(藤林蔵)が勤務する電気店が同店である[10]
  • 1970年代日曜、FM東京で放送されていた『アフタヌーンジャズ』(パーソナリティ: 大野雄二, 水沢有美)の提供になっており、番組テーマ曲「cue sheet」は大野雄二(作曲, piano), 横田年昭(flute,bass flute), 稲葉国光(bass), 小津昌彦(drums)である。
  • オーディオ機器販促のために作られたオーディオルームのイメージサウンド「NAKAURA」(作曲・演奏同上)は上記「cue sheet」とカップリングでソノシートが作られている。

関連会社[編集]

  • 株式会社ナカウラ商事 - 1962年7月設立[9]。ナカウラのグループ企業内でも新業態開発部門に位置づけられていた会社で、業務内容は雑貨や玩具の販売、飲食店経営など。雑貨店のグッドマン秋葉原店に本社を置いていた。グッドマン閉店で外神田二丁目7-9へ移転。
  • ナカホーム - ナカウラ商事の子会社として1989年に設立したリフォーム業の会社[16]
  • ナカフーズ - ナカウラ商事の子会社として1989年に設立した外食産業の会社。ナカウラの複合店の外食部門を担当[16]
  • 株式会社ナカウラエステート - 1991年6月12日設立したナカウラの子会社で不動産賃貸業を営んでいた。2006年9月30日をもって清算[17]

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ ナカウラ工具センターが移転してくる前には朝日無線電機(ラオックスの前身)のTV店があった[11]

出典[編集]

  1. ^ “子会社の吸収合併(簡易合併)に関するお知らせ” (PDF) (プレスリリース), ラオックス, (2005年7月29日), http://www.laox.co.jp/laox/press2005/050729.pdf 2011年6月18日閲覧。 
  2. ^ 会社案内-20世紀年表前編”. ナカウラ. 2005年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月18日閲覧。
  3. ^ a b “ナカウラ商事、家電と外食を複合――東京・神宮前に開店”. 日経流通新聞 (東京: 日本経済新聞社): p. 11. (1989年7月27日) 
  4. ^ ラオックス、ナカウラを子会社化”. PC Watch. Impress Watch (1998年2月18日). 2011年6月18日閲覧。
  5. ^ ラオックス、10月1日付でナカウラを吸収合併”. PC Watch. Impress Watch (2005年8月8日). 2011年6月18日閲覧。
  6. ^ ナカウラ本店が一時閉店−店舗売却、再建築後に再出店へ”. アキバ経済新聞. DHE (2007年1月18日). 2011年6月18日閲覧。
  7. ^ 紳士服専門店「AOKI」、今秋秋葉原出店へ-ナカウラ本店跡地に”. アキバ経済新聞. DHE (2009年4月20日). 2011年6月18日閲覧。
  8. ^ a b c d 会社案内-会社概要”. ナカウラ. 2005年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月18日閲覧。
  9. ^ a b 『帝国銀行会社年鑑. 第71版(1991)』東日本、帝国データバンク、東京、1990年10月、東京 1304頁。全国書誌番号:91014969
  10. ^ a b c ナカウラミュージアム”. ナカウラ. 2004年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月21日閲覧。
  11. ^ 日本住宅地図出版 (1976年). 千代田区 (地図). 縮尺不定. ゼンリンの住宅地図. 東京都 (1976年度 ed.). p. 9. 全国書誌番号:20522193 
  12. ^ お買い得価格情報 2001年10月6日号”. AKIBA PC Hotline!. Impress Watch (2001年10月6日). 2011年6月25日閲覧。
  13. ^ “家電プラスイタリア料理、ナカウラ――7月、横浜に開店”. 日経流通新聞 (東京: 日本経済新聞社): p. 9. (1989年1月31日) 
  14. ^ “家電店+レストラン――横浜、東京・江東区に出店”. 日経流通新聞 (東京: 日本経済新聞社): p. 13. (1989年3月14日) 
  15. ^ なぜ?あんこうなの”. ナカウラ. 2005年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月18日閲覧。
  16. ^ a b “改装・外食に参入、ナカウラ商事、2子会社設立”. 日経流通新聞 (東京: 日本経済新聞社): p. 9. (1989年8月8日) 
  17. ^ “連結子会社の清算に関するお知らせ” (PDF) (プレスリリース), ラオックス, (2006年9月22日), http://www.laox.co.jp/laox/press2006/060922.pdf 2011年6月21日閲覧。 

外部リンク[編集]