トヨタ・TF108

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トヨタ・TF108
イギリスGPでヤルノ・トゥルーリがドライブするTF108
イギリスGPヤルノ・トゥルーリがドライブするTF108
カテゴリー F1
コンストラクター トヨタ
デザイナー フランスの旗 パスカル・バセロン
日本の旗 新居章年
イタリアの旗 ルカ・マルモリーニ
先代 トヨタ・TF107
後継 トヨタ・TF109
主要諸元
シャシー カーボンファイバー ハニカム モノコック
サスペンション(前) カーボンファイバー ダブルウィッシュボーン, カーボンファイバー製トラックロッド、プッシュロッド
サスペンション(後) カーボンファイバー ダブルウィッシュボーン, カーボンファイバー製トラックロッド、プッシュロッド
エンジン トヨタ・RVX-08 2398cc 19,000 RPM Limited
トランスミッション トヨタ / ウィリアムズ / Xtrac製 前進7速 + 後進1速
燃料 エッソ
タイヤ ブリヂストン ポテンザ
BBS製鍛造マグネシウムホイール
主要成績
チーム パナソニック トヨタ・レーシング
ドライバー 11. イタリアの旗 ヤルノ・トゥルーリ
12. ドイツの旗 ティモ・グロック
初戦 2008年オーストラリアグランプリ
出走優勝ポールFラップ
18000
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トヨタ・TF108トヨタ2008年のF1世界選手権に投入したフォーミュラ1カー

特徴[編集]

2006年10月から開発が開始された当マシンの主な変更箇所は、ホイールベースの延長、空力性能の向上、サスペンションの改良、新しいギヤボックスである。特に空力性能に関しては、前代のTF107TF106を進化させたものであったのに対して、今回は全く新しいコンセプトを取り入れている。シーズン前には、エースドライバーのヤルノ・トゥルーリに「奇妙な動物」と評されるも、前年以上のパフォーマンスを示した。第11戦のハンガリーグランプリからは流行のシャークフィンが追加された。

直線でのトップスピードに欠ける反面、低速コーナーが多いテクニカルなセクターを得意にしたクルマに仕上がっており、ハンガロリンク富士スピードウェイの第3セクターやインテルラゴスの第2セクターでは予選・決勝を通じてトップクラスのタイムをたたき出すほどで、そのような低速セクターで稼ぎ出したマージンをその後の高速セクターで詰められても抜かせるまでには至らない、という性格のクルマであった。

なおTF108の新車発表会の模様はインターネットライブで生中継された。

カラーリング[編集]

スペック[編集]

バレンシアテスト時のTF108
フランスGPでのマシン。

シャーシ[編集]

エンジン[編集]

  • エンジン名 RVX-08
  • 気筒数・角度 V型8気筒・90度
  • 排気量 2,398 cc
  • 最高回転数 19,000回転(レギュレーションで規定)
  • 最大馬力 約740馬力
  • バルブ駆動 圧搾空気
  • スロットル駆動 油圧
  • スパークプラグ デンソー
  • 燃料・油脂類 エッソ

記録[編集]

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 ポイント ランキング
AUS
オーストラリアの旗
MAL
マラヤ連邦の旗
BHR
バーレーンの旗
ESP
スペインの旗
TUR
トルコの旗
MON
モナコの旗
CAN
カナダの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
EUR
欧州連合の旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
SIN
シンガポールの旗
JPN
日本の旗
CHN
中華人民共和国の旗
BRA
ブラジルの旗
2008 11 イタリアの旗ヤルノ・トゥルーリ Ret 4 6 8 10 13 6 3 7 9 7 5 16 13 Ret 5 Ret 8 56 5位
12 ドイツの旗ティモ・グロック Ret Ret 9 11 13 12 4 11 12 Ret 2 7 9 11 4 Ret 7 6
  • ドライバーズランキング
    • ヤルノ・トゥルーリ 9位
    • ティモ・グロック 10位

外部リンク[編集]

  • TF108 - トヨタモータースポーツ F1アーカイブ