タイロッド・テイラー

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No image.svg タイロッド・テイラー American football pictogram.svg
Tyrod Taylor
ロサンゼルス・チャージャーズ No.5
refer to caption
2016年のテイラー
基本情報
ポジション クォーターバック
生年月日 (1989-08-03) 1989年8月3日(30歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
バージニア州の旗 バージニア州ハンプトン
身長 6' 1" =約185.4cm
体重 217 lb =約98.4kg
経歴
大学 バージニア工科大学
NFLドラフト 2011年のNFLドラフト|2011年 / 6巡目全体180位
初出場年 2011年
初出場チーム ボルチモア・レイブンズ
所属歴
2011 - 2014 ボルチモア・レイブンズ
2015 - 2017 バッファロー・ビルズ
2018 クリーブランド・ブラウンズ
2019 - ロサンゼルス・チャージャーズ
受賞歴・記録
スーパーボウル制覇(1回)
第47回
プロボウル選出(1回)
2015
NFL 通算成績
(2017年終了時点)
TD/INT 51/18
パス獲得ヤード 9,056ヤード
QBレイティング 91.2
ラン獲得ヤード 1,711ヤード
TDラン 15回
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

タイロッド・テイラーTyrod Di'allo Taylor, 1989年8月3日 - )は、アメリカ合衆国バージニア州ハンプトン出身のアメリカンフットボール選手。現在NFLロサンゼルス・チャージャーズに所属している。ポジションはQB(クォーターバック)

経歴[編集]

プロ入りまで[編集]

高校1年の時から先発QBを務め、3年間で34勝4敗、パスで5,144ヤードを投げて、44TD、ランでも2,546ヤードを走り56TDをあげた。またキックリターナー、セイフティとしてもプレーした。

2007年の高校卒業時に、Rivals.comからデュアルスリートQBとして1位[1]、Scout.comからQBとして4位と評価された[2]フロリダ大学バージニア工科大学からリクルーティングされた彼は、バージニア工科大学に進学した。

ボイシ州立大学戦でスクランブルするテイラー

1年次の2007年、9月8日のルイジアナ州立大学戦で初出場、パス18回中7回成功、62ヤード、ラン9回で44ヤードを走り、1TDランの成績をあげた。翌週のオハイオ大学戦から先発QBとして起用され[3]、パスで287ヤードを獲得、1TDをあげた。ボビー・ボウデンヘッドコーチ率いるフロリダ州立大学戦ではランで92ヤード、1TD、パス204ヤード、2TDパスをあげる活躍を見せ、20年ぶりの同大学に対する勝利に貢献した。10月13日のデューク大学戦の第2Qに足首を痛めて2試合に欠場し、ジョージア工科大学戦で復帰したものの、シーズンの残り試合では先発出場はしなかった。この年、パス134回中72回成功(成功率53.7%)、5TD、ランで429ヤード、6TDをあげた。

2年次の2008年は、当初練習生として迎えた。2戦目のファーマン大学戦でその年初出場、112ヤードを走り1TDをあげた。続くジョージア工科大学戦で先発QBに昇格した。10月25日のフロリダ州立大学戦の最初のプレーで、足首を痛めて、グレノンのリリーフを仰いだ。マイアミ大学戦では交代出場し、試合残り2分を切ってから第4ダウン3ヤードの場面で、QBサックされ、チームは14-16で敗れた。デューク大学戦では先発出場したが、前半だけで5ターンオーバーを与えてしまい、交代させられた。翌週のバージニア大学戦でも先発出場し、パス18回中12回成功、137ヤード、16回のランで137ヤードを走り、73ヤードのランも見せた。ボストンカレッジとのアトランティック・コースト・カンファレンス優勝戦でも先発出場し勝利、その試合のMVPに選ばれ、チームはオレンジボウルに出場した。

3年次の2009年には、チームをカンファレンス2位の9勝3敗に導いた。テネシー大学とのチックフィルAボウルにも勝利し10勝3敗でシーズンを終えた。チームは一時、全米ランク4位となったが、ジョージア工科大学、ノースカロライナ大学に連敗、AP通信USAトゥデイそれぞれから全米10位にランクされた。この年パス成功率56.0%、2311ヤード、13TD、5INTの成績を残した[4]

4年次の2010年には、開幕戦でボイシ州立大学相手に、ランで73ヤード、パス22回中15回成功、186ヤード、2TDをあげたが敗れ[5]ジェームズ・マディソン大学にも敗れ0勝2敗となったが、続く11試合に連勝した[6]。チームは10年ぶりにカンファレンスで8戦全勝、7シーズンで4度目となるACC優勝戦に出場、シャーロットで行われたフロリダ州立大学戦で44-33と勝利した。この年パス成功率59.7%で2743ヤード、24TD、5INTの成績をあげて、カンファレンス最優秀選手に選ばれた[6]。24TDパスは大学のシーズン記録となった。この年チームはジム・ハーボーヘッドコーチ、QBアンドリュー・ラックスタンフォード大学とオレンジボウルで対戦した[6]。テイラーはこの試合でパス222ヤードを投げたが、ランは22ヤードに終わり、敵陣35ヤード以内には、2回しかボールを進めることができず、12-40で敗れた[7]

2011年のEast–West Shrine Gameにも出場している。2月に行われたNFLドラフトコンバインでは、40ヤード走でQB最速の4秒51をマークした[8]

通算トータルオフェンス獲得ヤード(9,213)、通算パス獲得ヤード(7,017)、QBの通算ラン獲得ヤード(2,196)、先発QB勝利数(34)、QBの通算TDラン(23)、シーズンTDパス(24)で大学記録を更新した[9]

ボルチモア・レイブンズ[編集]

2011年のNFLドラフト6巡でボルチモア・レイブンズに指名された[4]。NFLではWRに転向するのではという見方もされていたが、同年5月、オジー・ニューサムGMは、QBとして育てていくことを明言した[10]

プレシーズン第2週のカンザスシティ・チーフス戦では、第4Qに2回のTDドライブを演出、逆転勝利に貢献した[11]。プレシーズン第3週では残り37秒にブランドン・ジョーンズへ9ヤードのTDパスを決めて逆転勝利、ジョー・フラッコの控えQBの座を射止めた。レギュラーシーズンでは、12月4日のクリーブランド・ブラウンズ戦で初出場した。12月18日の試合でプロ初のパスを成功させた。

2012年、プレシーズンゲーム最初の2試合、アトランタ・ファルコンズ戦、デトロイト・ライオンズでは合計パス39回中16回成功、129ヤード、タッチダウンなしに終わったが[12]、プレシーズン第3週のジャクソンビル・ジャガーズ戦では2TDパス、1TDランの活躍を見せた[13]

レイブンズがすでに地区優勝を決めた最終週、シンシナティ・ベンガルズ戦に交代出場し、スクランブルで28ヤードのランを見せた。さらにブーツレッグから1ヤードのTDランをあげたが、第4Qにエド・ディクソンへ投げたショートパスをカルロス・ダンラップに14ヤードのインターセプトされリターンTDを許した[14]。この試合でパス25回中15回施行、149ヤード、1インターセプト、QBレイティング60.2、9回のランで65ヤードを走った。試合終了後は、相手選手より、ロバート・グリフィン3世と比較したリスペクトも受けた[15]

2013年、シーズン開幕前、ケイレブ・ヘイニーとフラッコの控えQBの座を争い勝利、8月30日にヘイニーは解雇された[16]。第16週のニューイングランド・ペイトリオッツ戦では途中出場したが、スナップの際のファンブル、インターセプトで相手ディフェンスに2TDを許した[17]

バッファロー・ビルズ[編集]

2015年3月12日、バッファロー・ビルズと契約[9]マット・キャセルE・J・マニュエルとの先発QB争いを期待された[18]。同年8月31日、ビルズの開幕先発QBに指名された[19]

インディアナポリス・コルツ戦で初先発し、パス19回中14回成功、195ヤード、1TD、ランでも41ヤードを獲得し、チームは27-14で勝利した[20]。翌週のニューイングランド・ペイトリオッツ戦ではパス30回中23回成功、3TD、3INT、ランでも43ヤード、1TDをあげたが、チームは32-40で敗れた[21]マイアミ・ドルフィンズ戦ではパス29回中21回成功、3TD、インターセプトなしでチームは41-14で勝利した[22]。第5週のテネシー・タイタンズ戦ではパスで100ヤード以上、ランで70ヤード以上を獲得した5人目のQBとなった。この日彼が着用したジャージは、プロフットボール殿堂に贈られた[23]。この週の試合でMCLを痛めた彼は、第6週のシンシナティ・ベンガルズ戦から2試合欠場した[24]。第13週のヒューストン・テキサンズとの第3Qまで、インターセプトまでに、2002年ドリュー・ブレッドソーが作ったチーム記録を更新する連続インターセプトなしのチーム記録を更新した[25]。この記録は第14週のフィラデルフィア・イーグルス戦で最後に投げたパスがインターセプトされるまで、222回まで続いた[26]。チームは第15週のワシントン・レッドスキンズ戦で敗れた時点でチームは16年連続プレーオフ出場を逃した[27]。チームは8勝8敗となり、1990年代終わりから3度目となる勝率5割を達成した。

この年、14試合に先発出場し、パス成功率63.7%、3035ヤード、20TD、6INTの成績であった[28]。ランでもチーム記録となる568ヤードを走った[29]

2016年1月25日、第50回スーパーボウルに出場するキャム・ニュートンの代役としてプロボウルに選ばれた[30]

クリーブランド・ブラウンズ[編集]

2018年3月9日、ブルズはテイラーを、2018年のNFLドラフトの第3ラウンドとトレードでクリーブランド・ブラウンズへ放出した[31]。 3月14日に正式にブラウンズと契約[32]

ロサンゼルス・チャージャーズ[編集]

2019年3月13日、ロサンゼルス・チャージャーズの元攻撃コーディネーターと暫定ヘッドコーチのアンソニー・リンと会談し、2年間1,100万ドルの契約に署名した[33]

詳細情報[編集]

年度別成績[編集]

レギュラーシーズン[編集]

年度 チーム

試合 パス ラン
出場 先発 成功
回数
試投
回数
成功
確率
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD インター
セプト
レイテ
ィング
ラン
回数
獲得
ヤード
平均
獲得
ヤード
TD
2011 BAL 2 3 0 1 1 100.0 18 18.0 0 0 118.7 1 2 2.0 0
2012 7 0 17 29 58.6 179 6.2 0 1 62.3 14 73 5.2 1
2013 3 0 1 5 20.0 2 0.4 0 1 0.0 8 64 8.0 0
2014 1 0 0 0 0.0 0 8.0 0 0 0.0 4 −3 −0.8 0
2015 BUF 5 14 13 242 380 63.7 3,035 6.9 20 6 99.4 104 568 5.5 4
2016 15 15 269 436 61.7 3,023 6.7 17 6 89.7 95 580 6.1 6
2017 15 14 263 420 62.6 2,799 5.6 14 4 89.2 84 427 5.1 4
2018 CLE 4 3 42 85 49.4 473 7.0 2 2 63.7 16 125 7.8 1
NFL:8年 61 45 835 1,356 61.6 9,529 7.0 53 20 89.6 326 1,836 5.6 16
  • 2018年度シーズン終了時
  • 太字は自身最高

脚注[編集]

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  1. ^ Tyrod Taylor”. Rivals.com (2007年). 2013年1月4日閲覧。
  2. ^ Profile”. Scout.com (2007年). 2013年1月4日閲覧。
  3. ^ Beamer announces quarterback change”. バージニア工科大学 (2007年9月10日). 2013年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月4日閲覧。
  4. ^ a b 2011 Draft Tracker”. スポーツ・イラストレイテッド (2011年). 2013年1月4日閲覧。
  5. ^ Boise State Broncos VS Virginia Tech Hokies”. ESPN (2010年9月6日). 2013年1月4日閲覧。
  6. ^ a b c Monday's college football bowl game: Stanford vs. Virginia Tech in the Orange Bowl”. ロサンゼルス・タイムズ (2011年1月2日). 2013年1月4日閲覧。
  7. ^ Andrew Luck dominates as Stanford runs away with Orange Bowl”. ESPN (2011年1月3日). 2013年1月4日閲覧。
  8. ^ コンバインの40ヤード走、QB最速はテイラー”. NFL JAPAN (2011年2月28日). 2013年1月4日閲覧。
  9. ^ a b Chris Brown (2015年3月12日). “Bills add another QB in Tyrod Taylor”. バッファロー・ビルズ. 2015年8月22日閲覧。
  10. ^ レイブンズ6巡指名のテイラー、WR転向せずQBとしてNFLへ”. NFL JAPAN (2011年5月3日). 2013年1月4日閲覧。
  11. ^ Tyrod Taylor Rallies Ravens to Victory”. chiefswarpath.com (2011年8月). 2013年1月4日閲覧。
  12. ^ Garrett Downing (2012年8月24日). “Tyrod Taylor Has Best Showing Of Preseason”. ボルチモア・レイブンズ. 2013年1月4日閲覧。
  13. ^ レイブンズがジャガーズ圧倒、QBフラッコ中心に6TD”. NFL JAPAN (2012年8月24日). 2013年1月4日閲覧。
  14. ^ ともに主力温存、ベンガルズが3連勝でプレイオフへ”. NFL JAPAN (2012年12月31日). 2013年1月4日閲覧。
  15. ^ Aaron Williams (2012年12月30日). “Tyrod Taylor makes most of extended playing time”. ボルチモア・サン. 2013年1月4日閲覧。
  16. ^ Darin Gantt (2013年8月30日). “Ravens cut 11, including Caleb Hanie”. NBCスポーツ. 2013年9月28日閲覧。
  17. ^ ペイトリオッツ圧勝で地区5連覇、レイブンズは土俵際へ”. NFL JAPAN (2013年12月23日). 2013年12月23日閲覧。
  18. ^ Mike Rodak (2015年6月17日). “Tyrod Taylor sharp for Bills while splitting reps with Matt Cassel”. ESPN. 2015年8月22日閲覧。
  19. ^ ビルズ、開幕先発QBはテイラーに決定”. NFL JAPAN (2015年9月1日). 2015年9月1日閲覧。
  20. ^ James Brady (2015年9月13日). “Colts vs. Bills 2015 results: Tyrod Taylor leads Buffalo to 27-14 upset over Indianapolis”. SB NATION. 2016年2月13日閲覧。
  21. ^ ブレイディ3TDの奮闘、ペイトリオッツがビルズの猛追振り切る”. NFL JAPAN (2015年9月21日). 2016年2月13日閲覧。
  22. ^ ビルズがQBテイラーの3TDで快勝、ドルフィンズはQBタネヒルが3INT”. NFL JAPAN (2015年9月28日). 2016年2月13日閲覧。
  23. ^ Report: Tyrod's jersey headed to Pro Football Hall of Fame”. デイリープレス (2015年10月15日). 2016年2月13日閲覧。
  24. ^ ビルズQBテイラー、2試合欠場も「充電期間だった」と復活に自信”. NFL JAPAN (2015年11月6日). 2016年2月13日閲覧。
  25. ^ Matt Warren (2015年12月6日). “Tyrod Taylor sets Bills franchise record for consecutive passes without an interception”. buffalorumblings.com. 2016年2月13日閲覧。
  26. ^ NFL week 14 recap: Panthers continue unbeaten streak, Patriots stay top of AFC”. インデペンデント (2015年12月14日). 2016年2月13日閲覧。
  27. ^ レッドスキンズQBカズンズが4TD、ビルズは16年連続でプレイオフ逃す”. NFL JAPAN (2015年12月21日). 2016年2月13日閲覧。
  28. ^ QBテイラーがブレイクのビルズ、それでもGMはQB指名を示唆”. NFL JAPAN (2016年1月27日). 2016年2月13日閲覧。
  29. ^ 2015 NFL RECORDS AND MILESTONES”. nfl.com. 2016年2月13日閲覧。
  30. ^ プロボウル、SB出場チームの代替メンバー発表”. NFL JAPAN (2016年1月26日). 2016年2月13日閲覧。
  31. ^ Wesseling, Chris (2018年3月9日). “Cleveland Browns to trade for Bills QB Tyrod Taylor”. NFL.com. 2019年3月21日閲覧。
  32. ^ Gribble, Andrew (2018年3月14日). “Browns add veteran presence at QB, acquire Pro Bowler Tyrod Taylor in trade with Bills”. ClevelandBrowns.com. 2019年3月21日閲覧。
  33. ^ Henne, Ricky (2019年3月13日). “QB Tyrod Taylor Agrees to Terms on Two-Year Deal”. Chargers.com. 2019年3月21日閲覧。

外部リンク[編集]