スウィート・チャイルド・オブ・マイン
| 「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ガンズ・アンド・ローゼズ の シングル | |||||||
| 初出アルバム『アペタイト・フォー・ディストラクション』 | |||||||
| リリース | |||||||
| ジャンル | ハードロック、ヘヴィメタル | ||||||
| 時間 | |||||||
| レーベル | ゲフィン・レコード | ||||||
| 作詞・作曲 | アクセル・ローズ、スラッシュ、イジー・ストラドリン、ダフ・マッケイガン、スティーヴン・アドラー | ||||||
| プロデュース | マイク・クリンク | ||||||
| チャート最高順位 | |||||||
| ガンズ・アンド・ローゼズ シングル 年表 | |||||||
| |||||||
| |||||||
「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」(原題:Sweet Child o' Mine)は、ガンズ・アンド・ローゼズが1987年に発表したファースト・アルバム『アペタイト・フォー・ディストラクション』の収録曲。翌年8月にはシングル・カットされた。後に、シェリル・クロウによるカヴァーがグラミー賞を受賞しており、他にも様々なアーティストによってカヴァーされている。
背景
[編集]歌詞は、アクセル・ローズの当時のガール・フレンド(エヴァリー・ブラザースのドン・エヴァリーの娘)に捧げられたものである[8]。
スラッシュによるアルペジオが印象的だが、本人は適当に弾いたフレーズだったと言い、後に「『スウィート・チャイルド・オブ・マイン』が書かれた時、俺に関する限りではジョークに過ぎなかった」「俺にとっては悪夢だった」と語っている[9]。また、ギター・ソロも一発録りである[9]。なお、スラッシュが2010年に発表したソロ・アルバム『スラッシュ』の「スーパー・デラックス・エディション」(2CD + DVD)には、アルター・ブリッジのマイルス・ケネディをボーカルに起用した「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」のアコースティック・ライヴ音源が収録された。
反響
[編集]1988年にシングル・カットされると、自身初のBillboard Hot 100で1位を獲得した[1]。
イギリスでは、1988年当時は全英シングルチャートのトップ100に8週連続でチャート・インして、最高24位止まりだったが[10]、1989年に本作のリミックス・ヴァージョンを収録したシングルがリリースされると、3週連続でトップ10入りして最高6位に達するヒットとなった[11]。アイルランドのシングル・チャートでは、1988年の時点では最高13位だったが、やはり1989年に再びチャート入りして最高4位に達した[2]。オランダのシングル・チャートでは、1988年の時点で最高22位に達し、1989年8月に再びチャート・インして、9月30日付で前年の最高位を上回る20位に達した[7]。
評価
[編集]『ローリング・ストーン』誌の選ぶ、「オールタイム・グレイテスト・ソング500」(2021年版)と「オールタイム・ベスト・ギター・ソング100」に於いて、それぞれ88位[12]。と63位[13]にランクイン。
2005年3月号の『Q』誌に掲載された「100 Greatest Guitar Tracks Ever!」では6位にランクインした[14]。
2006年にはVH1の番組「The Greatest」における「80年代の最も偉大な100曲」という企画で7位にランク・インした[15]。
2009年には、スラッシュによるギター・ソロが、『Guitar World』誌の選出した「500 Greatest Guitar Solos」で37位にランク・インした[9]。
2010年1月17日に『デイリー・テレグラフ』が発表した記事によれば、イギリスのDVDレーベル「Indi Vison UK」が音楽ファンを対象に行った偉大なギター・リフを選ぶ調査で1位となった[16]。2011年8月にギブソン公式サイトが発表した「'80年代の偉大な50曲」では2位にランク・インしている[17]。
収録曲
[編集]アメリカ盤7インチ・シングル(1988年)
[編集]- Sweet Child O' Mine (Edit / Remix)
- It's So Easy (Live at The Marquee, London, June 28, 1987)
イギリス盤再発7インチ・シングル(1989年)
[編集]- Sweet Child O' Mine (Edit / Remix)
- Out Ta Get Me
他メディアでの使用例
[編集]アメリカ映画では『悪夢の惨劇』(1988年公開)[18]、『ステート・オブ・グレース』(1990年公開)それぞれのサウンドトラックで使用された[19]。同じくアメリカ映画である『ビッグ・ダディ』(1999年公開)、『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』(2008年公開)、『ソー:ラブ&サンダー』(2022年公開)のサウンドトラックでは、ガンズ・アンド・ローゼズのヴァージョンに加えてシェリル・クロウによるカヴァーも使用された[20]。
日本では、劇場アニメーション『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』(2026年公開)のエンディング主題歌として使用された[21]。これを機にYouTube上での本楽曲の再生数は映画公開前の4倍、台湾と香港でもそれ以前の2.5倍ほどに増加した[22]。
盗作論争
[編集]本曲と、オーストラリアのバンド、オーストラリアン・クロールの1981年の楽曲「Unpublished Critics」との類似性が度々指摘されてきた。2015年5月、オーストラリアの音楽テレビ局Maxのウェブページに両曲の動画を含む記事が掲載され、閲覧者に楽曲の比較を促すと、ネット上で大きな反響があった[23][24]。
このことについてコメントを求められたダフ・マッケイガンは「知り合いが送ってくれた(2曲が抜粋された)動画を見て、本当に驚いた」「でも、盗作したわけではない。誓って、数日前までこの曲を聴いたことはなかった」と述べている[25]。
「Unpublished Critics」の共作者であり、オーストラリアン・クロールのリードシンガーであるジェームス・レインは、両者に類似点があることは「あり得ないことではない」と語っている。また、アメリカのバンドがオーストラリアのバンドの楽曲を知らなかった可能性も「あり得ないことではない」と述べている。さらに、「ガンズ・アンド・ローゼズについては、それほど詳しくは知らなかった。他の音楽を聴いていたので、意識していなかった」「曲の権利を所有する出版社が、この件に関して何か行動を起こすようなことはあってはならない」「ガンズ・アンド・ローゼズの弁護士たちに楯突くつもりはない」といったコメントを残している[24][26]。また、同バンドのギタリストだったサイモン・ビンクスは、YouTubeの「Unpublished Critics」のコメント欄において、「アクセルやスラッシュがオーストラリアン・クロールを聴いている姿は想像できない。本当にありふれたコード進行だよ。同じようなコード進行の曲は何百曲もあるはずだ」と述べている[27]。
カヴァー
[編集]シェリル・クロウ
[編集]| 「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」 | ||||
|---|---|---|---|---|
| シェリル・クロウ の シングル | ||||
| 初出アルバム『ビッグ・ダディ オリジナル・サウンドトラック』 | ||||
| B面 |
イフ・イット・メイクス・ユー・ハッピー ア・チェンジ | |||
| リリース | ||||
| ジャンル | ロック | |||
| 時間 | ||||
| レーベル |
| |||
| 作詞・作曲 | アクセル・ローズ、スラッシュ、イジー・ストラドリン、ダフ・マッケイガン、スティーヴン・アドラー | |||
| プロデュース | リック・ルービン、シェリル・クロウ | |||
| チャート最高順位 | ||||
| シェリル・クロウ シングル 年表 | ||||
| ||||
シェリル・クロウは、映画『ビッグ・ダディ』(1999年)のサウンドトラックに、リック・ルービンとの共同プロデュースによる「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」のカヴァーを提供した[20]。イギリスやオーストラリア等では、映画のサウンドトラック・アルバムからのシングルとしてリリースされ、アルバム『シェリル・クロウ』(1996年)からの2曲がカップリング曲として収録された。アメリカでは、クロウの所属レーベルであるA&Mレコードからプロモーション盤シングルがリリースされて[30]、『ビルボード』誌のアダルト・トップ40で29位に達した[31]。
クロウはこのカヴァーによってグラミー賞最優秀女性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞した[31]。このヴァージョンは後に、クロウのスタジオ・アルバム『グローブ・セッションズ』の再発CDにも追加収録された。
その他
[編集]- テキサス - ライヴで演奏。1989年8月26日のライヴ音源は、イギリス盤マキシ・シングル「Alone With You」(1992年)のカップリング曲として公式に発表された[32]。
- B'z - Z'bとして1991年~1992年にかけてライブで演奏。2014年現在、未音源化。
- GELUGUGU - カヴァー・アルバム『COVER UP! CALL UP MEMORIES OF ONE'S YOUNGER DAYS. BACK TO THE 80's』(2007年)に収録。
- テイクン・バイ・トゥリーズ - 2008年にシングルA面曲として発表[33]。
- 湯川潮音 - カヴァー・アルバム『Sweet Children O' Mine』(2009年)に収録。
- Sweet Vacation - カヴァー・アルバム『Cover the Vacation!!』(2010年)に収録。
- 竹内アンナ - EP『at TWO』(2019年)に収録。
脚注
[編集]- 1 2 Guns N' Roses | AllMusic - Awards - Billboard Singles
- 1 2 3 Irish Charts - 曲名「SWEET CHILD O' MINE」を入力して検索すれば確認可
- ↑ charts.org.nz - Guns N' Roses - Sweet Child O' Mine
- ↑ ChartArchive - Guns N' Roses
- ↑ australian-charts.com - Guns N' Roses - Sweet Child O' Mine
- ↑ Guns N' Roses - Sweet Child O' Mine - hitparade.ch
- 1 2 dutchcharts.nl - Guns N' Roses - Sweet Child O' Mine
- ↑ Sweet Child O' Mine | AllMusic - Review by Steve Huey
- 1 2 3 500 Greatest Guitar Solos - Page 2 | Guitar World
- ↑ ChartArchive - Guns N' Roses Sweet Child O' Mine
- ↑ ChartArchive - Guns N' Roses - Sweet Child O' Mine {1989}
- ↑ “The 500 Greatest Songs of All Time” (英語). Rolling Stone (2021年9月15日). 2021年12月21日閲覧。
- ↑ The 100 Greatest Guitar Songs of All Time: Rolling Stone
- ↑ Rocklist.net...Q Magazine Lists...
- ↑ Ep. 171 | 100 Greatest Songs of the 80s (Hour 5) | The Greatest | Episode Summary, Highlights(VH1.com) - 2012年1月11日閲覧
- ↑ Eighties hit 'Sweet Child O' Mine' hailed greatest guitar riff - Telegraph
- ↑ Gibson.com Picks Greatest Songs of the '80s - 2012年1月12日閲覧
- ↑ Bad Dreams (1988) - Soundtracks - IMDb.com
- ↑ State of Grace (1990) - Soundtracks - IMDb.com
- 1 2 Big Daddy (1999/I) - Soundtracks - IMDb.com
- ↑ “『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』本日公開!エンディング主題歌はガンズ・アンド・ローゼズ 「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」!”. 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』公式サイト (2026年1月30日). 2026年1月30日閲覧。
- ↑ 「ガンダム映画新作が火付け役 40年前ヒットの洋楽「ガンズ」再生数4倍」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2026年4月16日。2026年4月16日閲覧。
- ↑ Jolly, Nathan. “How similar is 'Sweet Child O Mine' to a 1981 Australian Crawl song?” (英語). Max. 2015年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年10月19日閲覧。
- 1 2 McCabe, Kathy (2015年5月11日). “Australian Crawl fans spark online debate after pointing out similarities with Guns N' Roses hit” (英語). news.com.au. 2025年10月19日閲覧。
- ↑ Ives, Brian. “Duff McKagan Swears Guns N' Roses Didn't Plagiarize on 'Sweet Child O' Mine'” (英語). radio.com. 2015年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年10月19日閲覧。
- ↑ Tan, Monica (2015年5月14日). “James Reyne responds to Guns N' Roses Sweet Child O' Mine plagiarism rumours” (英語). The Guardian. 2025年10月19日閲覧。
- ↑ “Australian Crawl - "Unpublished Critics" [1981 track with lyrics]”. YouTube. 2025年10月19日閲覧。
- ↑ ChartArchive - Sheryl Crow
- ↑ dutchcharts.nl - Sheryl Crow - Sweet Child Of Mine
- ↑ Sheryl Crow - Sweet Child O' Mine (CD) at Discogs
- 1 2 Sheryl Crow | AllMusic - Awards
- ↑ Texas - Alone With You (CD) at Discogs
- ↑ Taken By Trees - Sweet Child O' Mine (Vinyl) at Discogs