サッカーベネズエラ代表

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サッカーベネズエラ代表
国または地域 ベネズエラの旗 ベネズエラ
協会 ベネズエラサッカー連盟
FIFAコード VEN
愛称 La Tricolor(トリコロール)
La Vinotinto(赤ワイン)
監督 アルゼンチンの旗 フェルナンド・バティスタ英語版
キャプテン トマス・リンコン
最多出場選手 フアン・アランゴ(127試合)
最多得点選手 サロモン・ロンドン(39得点)
ホームカラー
アウェイカラー
初の国際試合
 パナマ 3-1  ベネズエラ
パナマ市, 1938年2月12日)
最大差勝利試合
 ベネズエラ 7-0  プエルトリコ
カラカス, 1959年1月16日)
最大差敗戦試合
 アルゼンチン 11-0  ベネズエラ
ロサリオ, 1975年8月10日)
FIFAワールドカップ
出場回数 0回
最高成績 -
コパ・アメリカ
出場回数 19回
最高成績 4位 (2011)

サッカーベネズエラ代表(サッカーベネズエラだいひょう、西: Selección nacional de fútbol de Venezuela)は、ベネズエラサッカー連盟(FVF)によって構成される、ベネズエラサッカーナショナルチームである。

概要[編集]

ベネズエラは南米サッカー連盟(CONMEBOL)所属の10か国の中で、唯一FIFAワールドカップ本大会への出場経験がなく南米最弱の地位に甘んじてきたが、コパ・アメリカ2007で初の開催国となり、それに伴って強化が進められ、本大会ではベスト8まで進出した。2010年に行われた南アフリカW杯の出場はならなかったが、翌年のコパ・アメリカ2011では初のベスト4に進出している。さらに2016年のコパ・アメリカ・センテナリオや、コパ・アメリカ2019でも決勝トーナメントに進出した。なお、コパ・アメリカにおいてはエクアドル代表と共に優勝を果たせていない。

近年は政治の介入など煽りを受けて明確な代表強化を打ち出せない状態が続いており[1]コパ・アメリカ2021ではグループリーグ敗退となり、2022 FIFAワールドカップ・南米予選では予選最下位で敗退している。

愛称とチームカラー[編集]

ベネズエラ代表は時に『La Vinotinto』と呼ばれる。隣国のアルゼンチン代表が『アルビセレステス』、ブラジル代表は『カナリーニョ』とナショナルカラーを起源とするのに対し、ベネズエラ代表の『Vinotinto ( = vino tinto)』とはスペイン語赤ワインを意味する。これは、およそ200年前のベネズエラ独立戦争において、ベネズエラ軍とベネズエラ国家警備隊が軍服に赤ワイン色を用いていたことに由来している。ベネズエラの英雄であり現在では州の名前にもなっている将校ホセ・アントニオ・アンソアテギ英語版という人物が、当時バーガンディの軍服を着た自国の部隊を『vino tinto』と名付けたからだ。

1938年のベネズエラ代表

それからしばらく経ち、1938年にパナマで開催された中央アメリカ・カリブ海競技大会に参加する際、国際試合未経験のベネズエラの選手たちは大会に出場するためのユニフォームを持っていなかったので、国家警備隊は代表チームがプレーできるようにスポーツウェアを貸すと申し出た。この時に貸し出されたウェアが赤ワイン色の軍服を基にしたものであったので、現在までベネズエラ代表のユニフォームは赤ワイン色をベースにし、愛称も『La Vinotinto』と呼ばれるようになった。 なお、ユニフォームの色や愛称が政治的であると一部指摘されたが、国際オリンピック委員会はベネズエラ国旗の黄色、青、赤を混ぜたものとして使用を許可した[2][3]

ホームスタジアム[編集]

ベネズエラ代表は、3つのスタジアムをホームスタジアムとしている。

成績[編集]

FIFAワールドカップ[編集]

開催年 結果 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点
ウルグアイの旗 1930 不参加
イタリアの旗 1934
フランスの旗 1938
ブラジルの旗 1950
スイスの旗 1954
スウェーデンの旗 1958 棄権
チリの旗 1962 不参加
イングランドの旗 1966 予選敗退
メキシコの旗 1970
西ドイツの旗 1974 棄権
アルゼンチンの旗 1978 予選敗退
スペインの旗 1982
メキシコの旗 1986
イタリアの旗 1990
アメリカ合衆国の旗 1994
フランスの旗 1998
大韓民国の旗 日本の旗 2002
ドイツの旗 2006
南アフリカ共和国の旗 2010
ブラジルの旗 2014
ロシアの旗 2018
カタールの旗 2022
合計 0/22 0 0 0 0 0 0

コパ・アメリカ[編集]

  • 1955 - 不参加
  • 1956 - 不参加
  • 1957 - 不参加
  • 1959 - 不参加
  • 1959 - 不参加
  • 1963 - 不参加
  • 1967 - 5位
  • 1975 - グループリーグ敗退
  • 1979 - グループリーグ敗退
  • 1983 - グループリーグ敗退
  • 1987 - グループリーグ敗退
  • 1989 - グループリーグ敗退
  • 1991 - グループリーグ敗退
  • 1993 - グループリーグ敗退
  • 1995 - グループリーグ敗退
  • 1997 - グループリーグ敗退
  • 1999 - グループリーグ敗退
  • 2001 - グループリーグ敗退
  • 2004 - グループリーグ敗退
  • 2007 - ベスト8
  • 2011 - 4位
  • 2015 - グループリーグ敗退
  • 2016 - ベスト8
  • 2019 - ベスト8
  • 2021 - グループリーグ敗退

歴代記録[編集]

2023年6月18日現在[4]

出場数ランキング[編集]

最多出場者であるフアン・アランゴ
順位 選手 出場 得点 期間
1 フアン・アランゴ 127 23 1999-2015
2 トマス・リンコン 126 1 2008-
3 ホセ・マヌエル・レイ 110 10 1997-2011
4 サロモン・ロンドン 96 39 2008-
5 ロベルト・ロサレス 94 1 2007-
6 ホルヘ・アルベルト・ロハス 87 3 1999-2009
7 ミゲル・メア・ヴィタリ英語版 84 1 1999-2012
8 オスワルド・ビスカロンド 80 7 2004-2016
9 ルイス・バジェニージャ 76 0 1996-2007
10 ガブリエル・ウルダネタ 74 9 1996-2005

得点数ランキング[編集]

最多得点者であるサロモン・ロンドン
順位 選手 得点 出場 期間
1 サロモン・ロンドン 39 96 2008-
2 フアン・アランゴ 23 127 1999-2015
3 ジャンカルロ・マルドナード 22 65 2003-2011
4 ルベルス・モラン 16 63 1996-2007
5 ホセフ・マルティネス 14 63 2011-
6 ミクー 11 51 2006-2015
7 ホセ・マヌエル・レイ 10 110 1997-2011
ダニエル・アリスメンディ 10 30 2006-2011
9 ダルウィン・マチス 9 38 2011-
ガブリエル・ウルダネタ 9 77 1996-2005

歴代選手[編集]

GK[編集]

DF[編集]

MF[編集]

FW[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]