キロ型潜水艦

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キロ型潜水艦
Kilo Submarine DN-SC-96-00528.jpg
水上航行するキロ型潜水艦
基本情報
建造所 ルービン設計局
  • 第199 "Krasnoe Sormovo"造船所, ニジニ・ノヴゴロド (ゴーリキー)
  • 第112,"imeni Leninskogo Komsomola"造船所, コムソモリスク・ナ・アムーレ
  • "Leningradskoe Admiralteyskoe Obedinenie" (Admiralteyskie Verfi)造船所, サンクトペテルブルク(レニングラード)
  • "Severnoe Mašinostroiteľnoe Predprijatie"造船所, セヴェロドヴィンスク
運用者  ロシア海軍 20隻
 インド海軍 9隻
 イラン海軍 3隻
 インドネシア海軍
 ポーランド海軍 1隻
 ルーマニア海軍 1隻
 アルジェリア海軍 4隻
 中国人民解放軍海軍 12隻
 ベトナム人民海軍 4隻
就役期間 1982年4月
建造数 59隻 (現役52隻、退役6隻、沈没1隻)、建造中6隻
前級 タンゴ型潜水艦
次級 ラーダ型潜水艦
要目
排水量 水上: 2,300-2,350 t
水中: 3,000-3,950 t (満載時)
長さ 70.0 - 74.0 m
吃水 6.5 m
推進器 ディーゼル・電気推進
2 x 1000 kW ディーゼル 発電機
1 x 5,500-6,800 航行用電動機
1 x 固定ピッチスクリュー
速力 水上: 10-12 ノット
水中: 17-25 ノット
航続距離 シュノーケル使用時: 7ノットで6,000-7,500マイル
潜行時: 3ノットで400マイル
全速時: 21ノットで12.7マイル
航海日数 45日
潜航深度 240 m (運用時)
300 m (最深)
乗員 52名
兵装 6/553 mm 魚雷発射管
魚雷18本
機雷24基
SA-N-8 Gremlin8機、またはSA-N-10 Gimlet 地対空ミサイル8機 (輸出用には対空兵器は装備されていない可能性がある)
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キロ型潜水艦(キロがたせんすいかん Kilo class submarine)は、ソヴィエト/ロシア海軍通常動力型潜水艦である。

キロ型NATOコードネームであり、ソ連海軍の計画名は877型潜水艦(パルトゥースПодводные лодки проекта 877 "Партус"[1]であるが、自国用・輸出用も含めヴァルシャヴャンカ"Варшавянка":ワルシャワンカ(ワルシャワ労働歌の意)のロシア語表記)という愛称の方が広く用いられている。同型の改良版は西側諸国では改キロ級(Improved Kilo)と呼ばれ、この型式のロシア側名称は636号計画である。アメリカ海軍では改キロ級をKILO-Bと呼称する。

概要[編集]

浮上航行するキロ型潜水艦

本級はもともと、原子力潜水艦を補完し、自国沿岸で対潜警戒任務を行う目的で計画された。搭載したミサイルにより水上艦や地上目標も攻撃でき、フォックストロット型ロメオ型の後継として多くの友好国へも輸出されている。

最初の艦が就役したのは1982年で、当初は極東方面のコムソモリスク・ナ・アムーレで建造されていたが、のちに内陸部のニジニ・ノヴゴロド(旧ゴーリキー)でも建造されるようになり、輸出用のものはサンクトペテルブルク(旧レニングラード)で建造された。シクヴァルスーパーキャビテーション魚雷の運用が可能なディーゼル・エレクトリック推進潜水艦である。

司令塔に艦対空ミサイル(SAM)の発射装置が装備されており、射程3海里程度の携帯SAMSA-N-8 Gremlinまたは9K38 イグラ(Igla、NATOコードネームSA-16ギムレット)」を18発搭載している。原潜も含めて、自衛用の対空ミサイルを搭載するのはソビエト・ロシア潜水艦の特色の一つだが、発射は浮上時のみで、潜航時の発射能力は今のところないと言われている。

静粛性が高いのも大きな特長である。特にロシア海軍の純正のキロ型は非常に静粛性に優れ、パッシブソナーによる被探知距離は500m程度であろうと言われている。しかし、寒冷なロシア近海での運用を想定して設計されているため冷却機構が弱く、インドイラン等に輸出されているものは、独特の冷却ポンプの騒音で探知されると言われる。

877型の改良型の636型は、エンジンの出力を向上させたターボディーゼル機関に換装している。これによりフル充電の時間を約20分程度短縮することに成功している。また推進用プロペラを6翼から7翼ハイスキュード型に変更しており、これにより推進モーターの回転数を半分に抑え騒音レベルを低減している。

設計と装備[編集]

船体[編集]

船体は涙滴型船型、複殻式構造となっており、長さ51.8 m、直径7.2 m の耐圧船体(内殻)は水密隔壁により6つの区画に区切られている。 外殻の外側は1枚0.8m四方のゴム製吸音タイルで覆われており、探信音の反響軽減と、船体内部からの騒音遮蔽に効果が見込まれている。[2][3] 船体上部に直径614 mm のアクセスハッチが3箇所設けてある。

操舵装置として縦舵、横舵と潜舵を装備している。セイル直前の船体上部に引き込み式の潜舵が設置、艦尾の操舵部分は変形の『十文字型』と言え、下部のみの縦舵と横舵の3枚で操舵が行われる。後舵、潜舵はPirit-23油圧系統により制御される。

主たる推進装置に、877型は6翼のスクリュープロペラを装備し、877LPMB型、636型は7翼のハイスキュード・プロペラに替え静粛化を図っている。尚、877V型はポンプジェット推進に換装、同装置の試験に従事した。

機関[編集]

本級の主機は、ディーゼル・エレクトリック方式である。発電用ディーゼルエンジンは、877型は4-2DL42M型、636型は4-2AA-42M型を各2基搭載しており、後者はターボチャージャーにより出力が向上している。これらにより2基のPG-141M電動モーターを駆動する。

静粛化対策として、ラフト構造を採用している。騒音源となるディーゼル機関等の推進装置を内殻に直接設置せず、浮台(ラフト)の上に搭載し、吸振ゴムやサスペンションを挟んで船殻に設置する事で、騒音の船外への漏洩軽減を図っている。

446型鉛蓄電池を120セル2基装備している。後舵前方に2基のダクトがあり内部にそれぞれ低速用推進器が備えられており、動力源のモーターMT-168は耐圧隔壁後方に設置されている。低速用推進器により3ノットまで静粛に推進可能である。

17.5 m の潜望鏡深度まで潜航するのに120秒要する。

センサー[編集]

対空対水上用レーダーとして、MRK-50アルバトロス(Albatros)<NATOコードネーム、スヌープ・トレイ2(Snoop Tray-2)>をセイル内に装備している。

ソナーは、艦首下部に捜索・攻撃用としてMGK-400ルビコン(Rubikon)低周波アクティブ/パッシブ・ソナー<NATOコードネーム、シャーク・ギル(Shark Gill)>を装備している。同じく艦首下部に機雷検出及び回避用、測距用としてMGK-519アクティブ・ソナー<NATOコードネーム、マウス・ロア(Mouse Roar)>を装備している。 電子戦用機器は、ESM装置としてMRM-25EM<NATOコードネーム、スキッド・ヘッド(Squid Head)>をセイル内に装備している。

636計画艦ではソナーシステムが強化された。MGK400をMGK-400EMに換装し、MG-519 AfraをMG-519EMに換装した。強化されたソナーシステムは自動化が進み、一つの操作卓で複数のセンサーの操作を共用することが可能となった。その結果、システム運用員の数を減少らすことが可能となった。

MGK-400EMソナーは、MGK-400ソナーの基本的な寸法を維持しつつ、通常動力潜水艦のために最適化されている。アンテナは高度な受信要素を包括している。システム機器は現代的で、高速でデータ処理可能なコンピュータと多機能表示から構成される。システムの戦術的、技術的特性(特にソナー操作範囲と目標測定精度)は、相当改良されている。システムには、雑音と妨害状態の測定と制御、主なモードによるソナー操作範囲の予測という新しい機能がある。自己診断装置は品質、信頼性、およびシステムの操作の容易さを高めている。省力化のため、MGK-400EMソナーは情報を共通表示するコンソールが用いられ、MG-519EM機雷掃討システムが組み込みまれている。

戦闘システム[編集]

本級の戦闘システムはMVU-110EM魚雷 Murena火器管制装置である。同時に3つの異なる目標の捜索、内2つの目標への攻撃が可能である。

船体前部に533 mm 魚雷発射管6門が俵積みに設置してある。初期型の877型では有線誘導式魚雷の運用ができなかったが、改良型の877Mから魚雷発射管6本の内2本からTEST-71ME有線誘導魚雷を発射できるようになった。さらに877EKMからは魚雷発射管6本全てから有線誘導式魚雷を発射できるようになった。636M型からはクラブSミサイルシステムの運用が可能となり魚雷発射管から各種ミサイルを発射できるようになった。

他に運用可能な魚雷に53-65KE、53BA、SET-53MEが有り、AM-1型機雷も搭載・運用可能である。魚雷装填は自動化されており、メインコンソールパネルにより管制され、装填から発射まで3分以内に可能である。魚雷・ミサイル等は魚雷発射管より装填される。

各国での運用と実戦投入[編集]

本級は、派生型を含めて2014年末現在でロシア海軍向けに少なくとも26隻、海外向けは31隻が建造され、2015年にはベトナム向けに2隻が引き渡された。現在、少なくともロシア国内向けに4隻が、ベトナム向けに2隻が建造中である[4]

1980年にソビエト海軍で最初のキロ級潜水艦が就役した。2014年末現在、ロシア海軍で稼動状態にあるのは20隻とみられている[5]。2010年10月27日、ロシア海軍のヴラジーミル・ヴィソツキー海軍総司令官は、2020年までに黒海艦隊の艦艇老朽化対策として18隻の新型艦配備、その一部に636型を6隻新たに建造する意向を示した。6隻の内の3隻は既に起工済である[6][7]

2015年12月には、シリア騒乱に介入したロシア軍による反政権側への攻撃の一環として、黒海艦隊所属の「ロストフ・ナ・ドヌー」が地中海から巡航ミサイルを発射した[8]

インド海軍は購入した877EM型に、魚雷発射管から多様な攻撃ミサイルを発射できるロシアの「カリブルシステム」の国外輸出版「クラブSシステム」を新たに付与する改装工事をロシアで行った。「クラブSシステム」は2種類の対艦ミサイル3M-54EシズラーB3M-54E1を発射できる。

また中国海軍が購入したキロ型潜水艦の内、636M型8隻には当初から「クラブSシステム」が備わっており、対艦ミサイルの3M-54EシズラーBや3M-54E1が発射できる。

中国に輸出された636M型を基に、ロシアが自国で運用するために開発した636.3型には本家の「カリブルシステム」が搭載されている。この武器システムでは、射程を意図的に短縮させた輸出用モンキーモデルではない長射程の3M-54シズラーAが発射できる。亜音速シースキミング型対艦ミサイルの方は輸出専用であり、ロシア海軍での運用は考えられていないようである。

西側では、韓国海軍への輸出が検討されたことがある。借款弁済に充当するために検討されたものだが(同様の理由によりT-80U戦車BMP-3歩兵戦闘車が輸出され韓国陸軍に配備、韓国海軍に対してもロシア製ムレナ-E型エアクッション揚陸艇が導入されている。)ロシア・韓国双方が自国での建造を主張したため不調に終わり、韓国海軍はドイツ製214型潜水艦の導入を決定した。

同型艦一覧[編集]

ソ連・ロシア[編集]

艦番号 艦名 建造所 起工 進水 就役 配備 状態
プロジェクト877/877K/877M
B-248 アムール造船所 1980年
3月16日
1980年
9月12日
1980年
12月31日
太平洋艦隊 2001年除籍
B-260 チタ
(Chita)
1981年
2月22日
1981年
8月23日
1981年
12月30日
第19潜水艦旅団
B-227 ヴィボルグ
(Vyborg)
1982年
2月23日
1982年
9月16日
1983年
2月23日
バルチック艦隊 独立潜水艦大隊
B-229 1983年
2月23日
1983年
7月15日
1983年
10月30日
太平洋艦隊 2002年6月除籍
B-404 1983年
5月7日
1983年
9月24日
1983年
12月30日
2002年10月除籍
B-401 ノヴォシビルスク
(Novosibirsk)
クラースノエ・ソルモーヴォ造船所 1982年
10月6日
1984年
3月15日
1984年
9月30日
北方艦隊 修理中
B-402 ヴォログダ
(Vologda)
1983年
8月24日
1984年
9年29日
1984年
12月30日
第161潜水艦旅団
B-405 (ex Tyumenskiy Komsomolets) アムール造船所 1984年
4月20日
1984年
9月21日
1984年
12月30日
太平洋艦隊 2002年10月除籍
2007年スクラップとして売却
B-470 1985年
5月6日
1985年
8月27日
1985年
12月30日
2007年除籍
B-439 1986年
4月4日
1986年
7月31日
1986年
12月30日
2005年除籍
2007年スクラップとして売却
B-445 奇蹟者聖ニコライ
(Svyatitel Nikolay Chudotvorets)
1987年
3月21日
1987年
9月26日
1988年
1月30日
第19潜水艦旅団
B-808 ヤロスラヴリ
(Yaroslavl)
クラースノエ・ソルモーヴォ造船所 1986年
9月29日
1988年
7月30日
1988年
12月27日
北方艦隊 第161潜水艦旅団
B-394 ヌルラト
旧名称コムソモレスク・タジキスタナ
(Nurlat ex-Komsomolsk Tadjikistana)
アムール造船所 1988年
4月15日
1988年
9月3日
1988年
12月30日
太平洋艦隊 第182潜水艦旅団
B-464 ウスチィ・カムチャツスク
(Ust'-Kamchatsk)
アムール造船所 1989年
5月26日
1989年
9月23日
1990年
1月30日
第182潜水艦旅団
B-471 マグニトゴルスク
(Magnitogorsk)
クラースノエ・ソルモーヴォ造船所 1988年
10月26日
1990年
9月22日
1990年
12月30日
北方艦隊 第161潜水艦旅団
B-494 ウスチィ・ボリシェレツェク
(Ust'-Bolsheretsk)
アムール造船所 1990年
5月5日
1990年
10月4日
1990年
12月30日
太平洋艦隊 第182潜水艦旅団
B-345 モゴーチャ
(Mogocha)
1993年
4月22日
1993年
10月6日
1994年
1月22日
第19潜水艦旅団
プロジェクト877EKM
B-806 ドミトロフ クラースノエ・ソルモーヴォ造船所 1984年
10月15日
1986年
4月30日
1986年
9月25日
バルチック艦隊 独立潜水艦大隊
プロジェクト877LPMB
B-800 カルーガ
旧名称ヴォロゴドスキー・コムソモーレツ
(Kaluga ex-Vologodskij komsomolets)
クラースノエ・ソルモーヴォ造船所 1987年
3月5日
1989年
5月7日
1989年
9月30日
北方艦隊 第161潜水艦旅団
プロジェクト877V
B-871 アルローサ
(Alrosa)
クラースノエ・ソルモーヴォ造船所 1988年
5月17日
1988年
9月
1990年
12月30日
黒海艦隊 第247独立潜水艦大隊
→第4潜水艦旅団
プロジェクト636
B-459 ウラジカフカース
(Vladikavkaz)
クラースノエ・ソルモーヴォ造船所 1988年
2月25日
1989年
4月29日
1990年
9月30日
北方艦隊 第161潜水艦旅団
B-177 リペツク
(Lipetsk)
1989年
11月3日
1991年
11月27日
1991年
12月30日
第161潜水艦旅団
B-187 コムソモリスク・ナ・アムーレ
(Komsomolsk-na-Amure)
アムール造船所 1991年
5月7日
1991年
10月5日
1991年
12月30日
太平洋艦隊 第19潜水艦旅団
B-190 クラスノカメンスク
(Krasnokamensk)
1992年
5月8日
1992年
9月25日
1992年
12月30日
第182潜水艦旅団
プロジェクト636.3
B-261 ノヴォロシースク
(Novorossiysk)
アドミラルティ造船所 2010年
8月20日
2013年
11月28日
2014年
8月22日
黒海艦隊 第247独立潜水艦大隊
→第4潜水艦旅団
B-237 ロストフ・ナ・ドヌー
(Rostov-on-Don)
2011年
11月21日
2014年
6月26日
2014年
12月30日
第4潜水艦旅団
B-262 スタリー・オスコル
(Stary Oskol)
2012年
8月17日
2014年
8月28日
2015年
7月3日
第4潜水艦旅団
B-265 クラスノダール
(Krasnodar)
2014年
2月20日
2015年
4月25日
2015年
11月5日
第4潜水艦旅団
B-268 ヴェリキー・ノヴゴロド
(Veliky Novgorod)
2014年
10月30日
2016年
3〜4月予定
2016年
11月予定
建造中
B-271 コルピノ
(Kolpino)
2014年
10月30日
2016年
3〜4月予定
2016年
11月予定
建造中

中国[編集]

中華人民共和国海軍艦
重量物運搬船により輸送される途上の撮影
艦番号 艦名 建造所 起工 進水 就役 配備 状態
プロジェクト877EKM
364 遠征64号 クラスノエ・ソルモヴォ造船所 1989年
3月23日
1994年
5月31日
1994年
11月10日
東海艦隊
365 遠征65号 1990年
11月18日
1995年
3月31日
1995年
8月14日
プロジェクト636
366 遠征66号 アドミラルティ造船所 1996年
7月16日
1997年
4月26日
1997年
8月26日
東海艦隊
367 遠征67号 1997年
8月28日
1998年
6月18日
1998年
10月25日
プロジェクト636M
368 遠征68号 アドミラルティ造船所 2002年
10月18日
2004年
5月27日
2004年
10月20日
東海艦隊
369 遠征69号 2002年
10月18日
2004年
8月19日
2005年
5月5日
370 遠征70号 2004年 2005年
5月
2005年
371 遠征71号 2004年 2005年 2005年
372 遠征72号 クラスノエ・ソルモヴォ造船所 2005年 2005年 2005年
8月5日
南海艦隊
373 遠征73号 アドミラルティ造船所 2004年
5月8日
2005年
8月5日
374 遠征74号 セヴマシュ造船所 2003年
5月29日
2005年
5月21日
2005年
12月30日
375 遠征75号 2003年
5月29日
2005年
7月14日
2005年
12月30日

インド[編集]

インド海軍の877EM型 シンドゥゴーシュS-55
艦番号 艦名 建造所 起工 進水 就役 状態
プロジェクト877EM
S55 シンドゥゴーシュ
(INS Sindhughosh)
アドミラルティ造船所 1983年
5月29日
1985年
6月29日
1986年
4月30日
改装済
S56 シンドゥヴァジ
( INS Sindhudhvaj)
1986年
4月1日
1986年
7月27日
1987年
6月12日
S57 シンドゥラジ
( INS Sindhuraj)
1986年 1987年 1987年
10月20日
改装済
S58 シンドゥヴィル
( INS Sindhuvir)
1987年
5月15日
1987年
9月13日
1988年
8月26日
改装済
S59 シンドゥラトナ
( INS Sindhuratna)
1987年 1988年 1988年
12月22日
改装済
S60 シンドゥケサリ
( INS Sindhukesari)
1988年
4月20日
1988年
8月16日
1989年
2月16日
改装済
S61 シンドゥキルティ
( INS Sindhukirti)
1989年
4月5日
1989年
8月26日
1990年
1月4日
改装済
S62 シンドゥヴィジャイ
( INS Sindhuvijay)
1990年
4月6日
1990年
7月27日
1991年
3月18日
改装済
S63 シンドゥラクシャク
( INS Sindhurakshak)
1995年
2月16日
1997年
6月26日
1997年
12月24日
改装済
2013年8月14日事故の為沈没[20]
プロジェクト8773
S65 シンドゥシャストラ
( INS Sindhushastra)
アドミラルティ造船所 1998年
12月12日
1999年
10月14日
2000年
7月19日

イラン[編集]

イラン海軍の877EKM型

プロジェクト877EKM

艦番号 艦名 建造所 起工 進水 就役 引渡
901 タレク
(Tareq)
アドミラルティ造船所 1991年
5月4日
1991年
9月25日
1991年
12月25日
1992年
11月22日
902 ヌール
(Noor)
1992年
4月3日
1992年
10月16日
1992年
12月31日
1993年
6月6日
903 ユネス
(Yunes)
1992年
2月5日
1994年
7月12日
1996年
9月2日
1996年
11月25日

アルジェリア[編集]

アルジェリア海軍艦
艦番号 艦名 建造所 起工 進水 就役
プロジェクト877EKM
012 Rais Hadi Mubarek クラスノエ・ソルモヴォ造船所 1985年 1986年 1986年
11月29日
013 Rais Hadi Slimane 1986年 1987年 1987年
11月25日
プロジェクト636M
022 アドミラルティ造船所 2006年 2008年
11月20
2009年
8月28日
023 2007年 2009年
4月9日
2009年
10月29日

ベトナム[編集]

艦番号 艦名 建造所 起工 進水 就役
プロジェクト636.1
HQ-182 ハノイ
(Hà Nội)
アドミラルティ造船所 2010年
8月25日
2012年
8月28日
2013年
1月15日
HQ-183 ホーチミン・シティ
(Hồ Chí Minh City)
2011年
9月28日
2012年
12月28日
2014年
4月4日
HQ-184 ハイフォン
(Hải Phòng)
2012年
3月
2013年
8月
2015年
8月1日
HQ-185 ダナン
(Đà Nẵng)
2014年
3月28日
2015年
8月1日
HQ-186 カインホア
(Khánh Hòa)
2016年予定
HQ-187 バリア=ブンタウ
(Bà Rịa-Vũng Tàu)
2016年予定

各型[編集]

877型
初期型。
877LPMB
7翼スキュードプロペラ推進の実験艦。
877V型
B-871 アルローサロシア語版のみ。ポンプジェット推進を採用した実験艦。黒海艦隊に配備。
877K型
火器管制システムを強化したもの。
877M型
6本の魚雷発射管の内、2本から有線誘導魚雷を発射できるようにしたもの。
ポーランド海軍の877E型
ポーランド海軍の877E型艦内
877E型
877型の輸出向けダウングレード版。
877EM型
877M型の輸出向けダウングレード版。
877KM型
6本の魚雷発射管の内2本から有線誘導魚雷を発射でき、かつ火器管制システムを強化したもの。輸出用。
877EKM型
877KM型の改良版。6本の魚雷発射管全てから有線誘導魚雷を発射できるようにしたもの。輸出用。
636型ロシア語版
877EKM型をもとに機関の出力を向上させ、7翼スキュードプロペラに変更し静粛性を増した改良型。NATO名称“改キロ級”アメリカ海軍名称“キロ-B”
636M型
636型の改良版。クラブSミサイルシステムの運用が可能となった。輸出用。
636.3型
ロシア海軍向けに636M型を改良したもの。


諸元[編集]

キロ型潜水艦には複数の派生形式がある。以下の情報には入手した情報の最小値と最大値を併記する[12]

877型キロ型潜水艦の模式図
633型キロ型潜水艦の模式図
  • 全長 70–74m
  • 全幅 9.9m
  • 喫水 6.2-6.4m
  • 排水量 2,300t / 3,000t
  • 水上航続距離 11,100km (6000海里) /7kt
  • 水中航続距離 400海里 (700 km) /3ノット (6 km/h)
  • シュノーケル潜行時の水中航続距離 6,000海里 (11,000 km)/7ノット (13 km/h)(636型系列は、7,500海里)
  • 最大潜行深度 300 m (作戦時:240–250 m)
  • 最大速度 水上:10-12ノット、潜行時:17-25ノット
  • 推進 ディーゼル・電気推進:5,900 shp (4,400 kW)
  • 航海日数 45日
  • 兵装 533mm魚雷発射管×6 (53-65 ASuWまたはTEST 71/76 ASW 魚雷またはVA-111 シクヴァル18基又は機雷24基) SA-N-8 Gremlin8機、またはSA-N-10 Gimlet [21] 地対空ミサイル8機 (輸出用には対空兵器は装備されていない可能性がある)
  • 乗員 52人
  • 1隻あたりの値段はUS$20,000–25,000万ドル (中国では8隻の636計画キロ型潜水艦は約US$1.5-2億ドル)

後継艦[編集]

プロジェクト677によるラーダ型(Lada class)の1番艦が2005年に就役している。

脚注[編集]

  1. ^ "Партус"とはロシア語で「オヒョウ」を意味する
  2. ^ 吸音タイルは船殻と安定板に貼られており、アクティブソナーの音波を減衰する事によって探信音の反響を低減する効果がある。
  3. ^ キロ型潜水艦
  4. ^ http://rusnavy.com/news/navy/index.php?ELEMENT_ID=10118
  5. ^ 世界の艦船2015年6月号「特集・ロシア海軍の現況」p.32
  6. ^ ★くろいあめ、あかいほし ★黒海艦隊増強計画について
  7. ^ Черноморский флот до 2020 года получит 6 фрегатов и 6 ДЭПЛ
  8. ^ “Russia says it hit Islamic State with submarine-launched missile for first time”. ロイター通信. http://www.reuters.com/article/us-mideast-crisis-syria-russia-idUSKBN0TR2H620151209#05U5EVMgvLgDrvpI.97 
  9. ^ 877 / 636 Kylo class
  10. ^ a b SSK Kilo Class (Type 877EKM), Russia
  11. ^ Kilo-class submarine - People's Liberation Army Navy
  12. ^ a b Project 877 Kilo class Project 636 Kilo class Diesel-Electric Torpedo Submarine
  13. ^ SINDHUGOSH {KILO} CLASS
  14. ^ Algeria
  15. ^ Russia to strengthen its power at market of non-nuclear subs
  16. ^ OKRĘT PODWODNY TYPU KILO (PROJ. 877E)
  17. ^ Povestea tristă a submarinului "Delfinul", 8 Noiembrie 2010, romanialibera.ro, accesat la 9 noiembrie 2010
  18. ^ Vietnam commissions third and fourth Kilo-class submarines
  19. ^ Vietnam shift could see return of US ships
  20. ^ Indian submarine hit by explosion at Mumbai port
  21. ^ Project 877 Kilo class Project 636 Kilo class Diesel-Electric Torpedo Submarine Specifications”. GlobalSecurity.org (2006年4月22日). 2008年7月20日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]