オリンピック競泳競技

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競泳

夏季オリンピックにおける競泳競技は、男子は1896年のアテネオリンピックからオリンピック競技として実施され、女子は1912年のストックホルムオリンピックから実施された。ヤードまたはマイルでの実施や潜水種目なども行われたが、徐々に種目の整理がなされた。

モスクワオリンピック開催中の1980年7月31日に行われた国際水泳連盟の理事会で、オリンピックでの選手エントリーは一種目につき、1国2人までに制限することが決定された[1]

2008年北京オリンピックからは新種目のオープンウォータースイミング種目が新たに加えられ、男女それぞれ17種目で争われた。

概要[編集]

競泳では古くからアメリカが男女を通じて強さを誇り、「競泳大国」とも呼ばれている。それに次ぐ国としてはソビエト連邦などが強さを誇ったが、2000年シドニーオリンピックを境にオーストラリアがアメリカに次ぐ2番手に躍り出た。そのほかに強国として挙げられる国は、西欧ではドイツオランダイギリス、東欧ではロシアハンガリー、アジアでは日本中国である。日本は1930年代〜1970年代前半にかけて全盛期であった。それ以降、1988年のソウルオリンピック鈴木大地、1992年のバルセロナオリンピック岩崎恭子が金メダルを獲得したものの、1996年のアトランタオリンピックではメダル無しに終わった。そんな中、2001年に福岡で開かれた世界水泳を境に北島康介山本貴司、女子では中西悠子中村礼子といった新勢力が現れた。長い間低迷していた自由形でも柴田亜衣が急速に力を見せ、2004年のアテネオリンピックでは北島、柴田の3つの金メダルを含む8個のメダルを獲得し、久しぶりに強国の地位へ返り咲いた。2つの金メダルを含む5個のメダルを獲得した北京オリンピック辺りから高校生を含めた若手が急速に力をつけ、ロンドンオリンピック以降は、メダル争いにまで食い込むほど一気に台頭する。その中には自由形の選手も多い。さらに、日本ではこれまでメダル獲得が少なかった個人メドレーでも若手が活躍し、2013年の世界水泳で瀬戸大也が、2016年リオデジャネイロオリンピック萩野公介が金メダルを獲得している。

実施種目[編集]

男子[編集]

種目 / 年 96 00 04 08 12 20 24 28 32 36 48 52 56 60 64 68 72 76 80 84 88 92 96 00 04 08 合計
現行種目
50m自由形 6
100m自由形 24
200m自由形 12
400m自由形 23
1500m自由形 23
100m背泳ぎ 22
200m背泳ぎ 13
100m平泳ぎ 11
200m平泳ぎ 23
100mバタフライ 11
200mバタフライ 14
200m個人メドレー 9
400m個人メドレー 12
4 x 100m自由形リレー 10
4 x 200m自由形リレー 23
4 x 100mメドレーリレー 13
オープンウォータースイミング10km 1
現在は実施されていない種目
50yd自由形 1
100m競泳(水兵) 1
100yd自由形 1
220yd自由形 1
440yd自由形 1
500m自由形 1
880yd自由形 1
1000m自由形 1
1200m自由形 1
1マイル自由形 1
4000m自由形 1
100yd背泳ぎ 1
400m平泳ぎ 2
440yd平泳ぎ 1
200m団体競泳 1
4 x 50yd自由形リレー 1
200m障害 1
潜水 1
種目数 4 7 9 6 7 7 6 6 6 6 6 6 7 8 10 15 15 13 13 15 16 16 16 16 16 17

女子[編集]

種目 / 年 12 20 24 28 32 36 48 52 56 60 64 68 72 76 80 84 88 92 96 00 04 08 合計
現行種目
50m自由形 6
100m自由形 22
200m自由形 11
400m自由形 20
800m自由形 11
100m背泳ぎ 20
200m背泳ぎ 11
100m平泳ぎ 11
200m平泳ぎ 20
100mバタフライ 14
200mバタフライ 11
200m個人メドレー 9
400m個人メドレー 12
4 x 100m自由形リレー 22
4 x 200m自由形リレー 4
4 x 100mメドレーリレー 13
オープンウォータースイミング10km 1
現在は実施されていない種目
300m自由形 1
種目数 2 3 5 5 5 5 5 5 6 7 8 14 14 13 13 14 15 15 16 16 16 17

参加国[編集]

国 / 年 96 00 04 08 12 20 24 28 32 36 48 52 56 60 64 68 72 76 80 84 88 92 96 00 04 08 参加回数
オーストララシア オーストララシア 2
オーストラリア オーストラリア 22
オーストリア オーストリア 24
ベルギー ベルギー 22
カナダ カナダ 20
中国 中国 6
デンマーク デンマーク 22
エストニア エストニア 5
東西統一ドイツ 東西統一ドイツ 3
EUN EUN 1
フィンランド フィンランド 21
フランス フランス 22
西ドイツ 西ドイツ 5
東ドイツ 東ドイツ 5
ドイツ ドイツ 12
イギリス イギリス 24
ギリシャ ギリシャ 20
ハンガリー ハンガリー 24
イタリア イタリア 22
日本 日本 16
韓国 韓国 12
オランダ オランダ 22
ニュージーランド ニュージーランド 20
南アフリカ 南アフリカ 16
ロシア ロシア 3
スウェーデン スウェーデン 22
ウクライナ ウクライナ 3
ソビエト連邦 ソビエト連邦 9
アメリカ合衆国 アメリカ合衆国 23

メダル獲得数の国別一覧[編集]

国・地域
1 アメリカ合衆国 アメリカ合衆国 246 172 135 553
2 オーストラリア オーストラリア 60 64 64 188
3 東ドイツ 東ドイツ 38 32 22 92
4 ハンガリー ハンガリー 28 25 20 73
5 日本 日本 22 26 32 80
6 オランダ オランダ 21 18 19 58
7 イギリス イギリス 16 28 30 74
8 中国 中国 13 19 11 43
9 ドイツ ドイツ 13 18 28 59
10 ソビエト連邦 ソビエト連邦 12 21 26 59
11 スウェーデン スウェーデン 9 15 14 38
12 カナダ カナダ 8 15 25 48
13 フランス フランス 8 15 20 43
14 南アフリカ 南アフリカ 6 6 6 18
15 EUN EUN 6 3 1 10
16 ロシア ロシア 5 9 9 23
17 イタリア イタリア 5 5 11 21
18 ウクライナ ウクライナ 4 5 1 10
19 西ドイツ 西ドイツ 3 5 14 22
20 デンマーク デンマーク 3 5 6 12
21 ルーマニア ルーマニア 3 2 4 9
22 アイルランド アイルランド 3 0 1 4
23 ジンバブエ ジンバブエ 2 4 1 7
24 オーストララシア オーストララシア 2 3 3 8
25 スペイン スペイン 2 2 4 8
26 ニュージーランド ニュージーランド 2 1 3 6
27 チュニジア チュニジア 2 0 1 3
28 オーストリア オーストリア 1 6 4 11
29 東西統一ドイツ 東西統一ドイツ 1 5 6 12
30 ブラジル ブラジル 1 4 9 14
31 ギリシャ ギリシャ 1 4 3 8
32 ポーランド ポーランド 1 3 2 6
33 韓国 韓国 1 3 0 4
34 ベルギー ベルギー 1 2 2 5
35 コスタリカ コスタリカ 1 1 2 5
21 スリナム スリナム 1 0 1 2
36 アルゼンチン アルゼンチン 1 1 1 3
ブルガリア ブルガリア 1 1 1 1
38 ユーゴスラビア ユーゴスラビア 1 1 0 2
39 メキシコ メキシコ 1 0 1 2
スリナム スリナム 1 0 1 2
41 カザフスタン カザフスタン 1 0 0 1
リトアニア リトアニア 1 0 0 1
シンガポール シンガポール 1 0 0 1
44 ベラルーシ ベラルーシ 0 2 1 3
45 スロバキア スロバキア 0 2 0 2
46 フィンランド フィンランド 0 1 3 4
47 キューバ キューバ 0 1 1 2
ノルウェー ノルウェー 0 1 1 2
49 クロアチア クロアチア 0 1 0 1
セルビア セルビア 0 1 0 1
スロベニア スロベニア 0 1 0 1
52 フィリピン フィリピン 0 0 2 2
53 スイス スイス 0 0 1 1
ベネズエラ ベネズエラ 0 0 1 1
トリニダード・トバゴ トリニダード・トバゴ 0 0 1 1

オリンピック記録[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 種目別エントリー 将来は1国2人に 国際水連決定 読売新聞 1980年8月1日 夕刊2ページ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]