アバカブ

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アバカブ
ジェネシススタジオ・アルバム
リリース
録音 1981年 イングランド サリー The Farm
ジャンル ポップ・ロックプログレッシブ・ロック
時間
レーベル カリスマ・レコード
プロデュース ジェネシス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(イギリス[1]
  • 4位(ノルウェー[2]
  • 6位(オランダ[3]、ドイツ[4]
  • 7位(アメリカ[5]
  • 11位(スウェーデン[6]
  • 44位(ニュージーランド[7]
  • 62位(日本[8]
  • ジェネシス 年表
    デューク
    (1980年)
    アバカブ
    (1981年)
    スリー・サイズ・ライヴ
    (1982年)
    ミュージックビデオ
    「Abacab」 - YouTube
    「No Reply」 - YouTube
    「Man On The Corner」 - YouTube
    テンプレートを表示

    アバカブ』(Abacab)は、ジェネシス1981年に発表した11作目のスタジオ・アルバム

    背景[編集]

    前作『デューク』(1980年)と本作の間に、フィル・コリンズ初のソロ・アルバム『夜の囁き』(1981年)がリリースされており、同アルバムに共同プロデューサーとして参加したヒュー・パジャムが、本作ではエンジニアを務めた[9]

    アルバム・タイトルにもなった「アバカブ」の曲名は、この曲が作られた当初A(ヴァース)、B(コーラス)、C(ブリッジ)が「ABACAB」の順に構成されていたことに由来しているが、最終的な曲構成はタイトルと異なるものになった[10]

    「ノー・リプライ・アット・オール」にはアース・ウィンド・アンド・ファイアーのホーン・セクションが参加しているが、トニー・バンクスは当初、「ホーンの音はシンセで作れる」と主張し、この案に反対したという[11]。なお、ジェネシスが2010年にロックの殿堂入りを果たした際の式典では、フィッシュがCBSオーケストラのホーン・セクションを従えて「ノー・リプライ・アット・オール」のカヴァーを演奏した[12]

    本作のアルバム・ジャケットは4種類の配色が存在し[11]、左上から時計回りに青・ピンク・赤・緑のもの[13]、赤・青・黄・グレーのもの[14]、黄・赤・グレー・緑のもの[15]、グレー・黄・ピンク・青のもの[16]がリリースされた。

    反響・評価[編集]

    全英アルバムチャートでは、前作『デューク』(1980年)に続く2度目の1位獲得作品となった[1]。本作からは「アバカブ」(全英9位)、「キープ・イット・ダーク」(全英33位)、「マン・オン・ザ・コーナー」(全英41位)がシングル・ヒットした[17]

    アメリカのBillboard 200では7位に達し、初のトップ10入りを果たした[5]。1982年5月にはRIAAによってプラチナ・ディスクに認定され、その後も売り上げを伸ばして、1988年2月にはダブル・プラチナに認定されている[18]。また、Billboard Hot 100では「ノー・リプライ・アット・オール」が29位、「アバカブ」が26位、「マン・オン・ザ・コーナー」が40位に達している[5]

    音楽評論家のStephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて「グループはヒュー・パジャムと共に『デューク』における新機軸を更に拡大し、ポップで印象的な部分を増やしながらも、それらを最も芸術的なロックに継ぎ目なく組み込んでいる」と評している[19]

    収録曲[編集]

    特記なき楽曲はメンバー3人の共作。

    1. アバカブ - Abacab - 6:57
    2. ノー・リプライ・アット・オール - No Reply at All - 4:33
    3. ミー・アンド・サラ・ジェーン - Me and Sarah Jane (Toby Banks) - 6:02
    4. キープ・イット・ダーク - Keep It Dark - 4:32
    5. ドードー〜ラーカー - Dodo/Lurker - 7:31
    6. フー・ダニット? - Who Dunnit? - 3:24
    7. マン・オン・ザ・コーナー - Man on the Corner (Phil Collins) - 4:27
    8. ライク・イット・オア・ノット - Like It or Not (Mike Rutherford) - 4:58
    9. アナザー・レコード - Another Record - 4:38

    参加ミュージシャン[編集]

    アディショナル・ミュージシャン

    • EWFホーンズ - ホーン・セクション(#2)
    • Tom Tom 84 - アレンジ(#2)

    脚注[編集]

    1. ^ a b GENESIS | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される
    2. ^ norwegiancharts.com - Genesis - Abacab
    3. ^ dutchcharts.nl - Genesis - Abacab
    4. ^ charts.de - 2014年6月25日閲覧
    5. ^ a b c Genesis | Awards | AllMusic
    6. ^ swedishcharts.com - Genesis - Abacab
    7. ^ charts.org.nz - Genesis - Abacab
    8. ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.160
    9. ^ Hugh Padgham | Credits | AllMusic
    10. ^ Abacab by Genesis Songfacts - 2013年7月27日閲覧
    11. ^ a b 日本盤SACD(TOCG-15015)ライナーノーツ(鬼形智)
    12. ^ No Reply At All History - Phish.Net - 2013年7月27日閲覧
    13. ^ Genesis - Abacab (Vinyl, LP, Album) at Discogs - BPRG
    14. ^ Genesis - Abacab (Vinyl, LP, Album) at Discogs - RBYG
    15. ^ Genesis - Abacab (Vinyl, LP, Album) at Discogs - YRGG
    16. ^ Genesis - Abacab (Vinyl, LP, Album) at Discogs - GYPB
    17. ^ GENESIS | Artist | Official Charts
    18. ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - "ABACAB"と入力して検索すれば表示される
    19. ^ Abacab - Genesis | AllMusic - Review by Stephen Thomas Erlewine