でぶせん

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でぶせん
ジャンル 学園ブラックコメディ
漫画
原作・原案など 安童夕馬
作画 朝基まさし
出版社 講談社
掲載誌 マンガボックス
週刊ヤングマガジン
発表号 2014年12号 - 21号
(マンガボックス)
2014年45号 - 2016年39号
(YM)
巻数 全9巻
テンプレート - ノート

でぶせん』は、原作:安童夕馬(樹林伸)、作画:朝基まさしによる日本の漫画。『サイコメトラー』に登場したコスプレ大好きみっちゃんこと福島満を主人公に置いたスピンオフ作品[1]。2014年からwebコミック『マンガボックス』での連載を経て、『週刊ヤングマガジン』に連載された。

ストーリー[編集]

福島満は肥満体型の冴えない青年。趣味のコスプレ衣装を買い込み過ぎて、多額の借金を抱えてしまう。人生に絶望した彼は富士の樹海で自らの命を絶つ事を決意し樹海に入る。

その際、自分と瓜二つの女性・福島満子の遺体を発見し、彼女の遺品を見た所高級ブランド品や高価そうな指輪を所持していた所から彼女が裕福な人物であったと察し、満は満子に成りすまして生きていく事を決意する。

樹海から脱出し、満子の運転免許証に記載されていた住所のマンションで暮らす事にした満はそのまま眠り込んでしまう。

翌朝、目をさますと満(満子)は見知らぬ高校の体育館にいた。そこは不良生徒が多く通う底辺校・帝辺高等学校で、満子はこの学校に新規採用された教員であった。満は女性教員として帝辺高校の問題児たちを相手にすることとなったのだった。

登場人物[編集]

主人公[編集]

福島満
コスプレ好きの23歳。学生時代はイジメの標的だった。闇金に借金をしてまでコスプレに精を出していたため生活費が底を尽き[2]、自殺をしようと樹海へ向かったが穴に落ちてしまう。そこで見つけたのが自分と同じ容姿とほぼ同じ名前の福島満子の白骨死体だった。自殺することを止め、福島満子として第二の人生を歩もうとする。
福島満子
23歳。生年月日は平成2年8月29日生まれ[3]。体型や顔立ちは満にそっくりだが、裕福な家庭に生まれ育ったため、衣類やバッグ等は高級ブランド品を身につけており、なかなかのおしゃれをしている。また、文武両道の優等生[4]でもある。自宅は高層マンション・「ハイブリットタワー」1564号室に居住[5]。大学卒業後は教師を目指し帝辺高等学校へ配属。担当科目は国語。2年寅組担任。面接の際には独自の教育論を、校長を始めとした試験官に熱弁し、即採用となった。朝比奈景子とは小学校の同級生で幼なじみで、朝比奈のことを「景ちゃん」と呼んでいる。朝比奈の暗い過去を知る唯一の人物であり、それが原因で朝比奈に毒殺され、樹海の山中に捨てられてしまう。

帝辺高等学校[編集]

教職員[編集]

朝比奈景子
23歳。満子と同じく帝辺高等学校教諭。英語担当。2年巳組担任。容姿端麗で生徒からの人気が高い。沢矢に好意を寄せている。満子とは小学校からの幼なじみで「みっちゃん」と呼んでいる。
元々平凡な家庭の生まれで、非常に賢く両親からは愛情を受けて育ったものの、容姿には恵まれず[6]、その不遇な容姿のせいで「イカ」とあだ名を付けられた上にイジメられた。小学校時代は満子がイジメっ子を撃退してくれていたお陰で平穏に過ごすも、中学に進学する際に満子と離れ離れになってから再びイジメに遭うようになった挙句、高校に進学する頃には両親が経営していた会社の倒産を苦にして自殺して天涯孤独の身となる。失意のうちに夜の街を彷徨っていた際に男に3000円と枕カバーで処女を奪われ、それ以降はアニメキャラの覆面をつけて男を誘って生計を立てていたが、ある時南米に拉致されて麻薬組織ゲリラの女兵士として教育され、愛人兼ボディガードとして美女に整形された。その後、ゲリラ組織を壊滅に追い込むことで脱出し、高卒認定試験を経て大学に入学し教員免許を取得し、一時期充実した日々を送ったが、満子との再会で自分の過去がバラされるのを恐れると同時に、「自分がこれまで不幸な人生だったのは満子が別の中学に進学したからだ」と満子を逆恨みするようになり、満子を旅行に誘う振りをして彼女を毒殺した。
沢矢海人
2学年主任。クールな2枚目だが、不細工な母親に育てられた過去を持つブス専。満子の容姿や生徒に対するひたむきな姿勢に惹かれる。
裏見多摩部
2年寅組副担任。長髪で眼鏡をかけており、声が極端に小さい。根暗な性格で思考が陰険。
柳田三太夫
帝辺高等学校教頭。強面な人物で、常に竹刀を持っており、生徒からは「ヤクザ教頭」と呼ばれている。
校長
帝辺高等学校校長。1本だけ残っている髪の毛が特徴的。序盤から満子のことを鋭い目つきで見るシーンが多々ある。

2年寅組生徒[編集]

義志沢月人
喧嘩が強くイジメを断固として許さない性格。小学生の頃はイジメられっ子で、小山大器とは小学校の同級生だった。
黄龍力生
第一志望の進学校に進むはずだったが諸事情で帝辺高校に入学。イジメられるのが嫌で外見を変えようと、入れ墨(シール)を入れ、ヤクザの黄龍組の息子だと嘘をつき同級生に言いふらして恐れさせていた。
緋熊五郎
巨体で神夜からは「グリズリー」と呼ばれている。家族からは冷たくあしらわれている。神夜とは教室で決闘するのが日常茶飯事であるが、神夜からの攻撃をかばってくれた満子を尊敬し、毎朝満子の家まで出迎えにくるほど慕うようになる。
小山大器
童顔で小柄なイジメられっ子。気弱だが心優しい性格を持っている。イジメの際にはいつも下半身を丸出しにされる。神夜の危機を救ったのがきっかけで神夜に好意を持たれ、次第にお互いに惹かれ合っていき、満子に恋愛相談する。
武良広海
腹が読めないクールな性格。盾野共々、福島満子の正体に関して疑問を抱いているが、終盤まで満子の行動を傍観するのみであり、具体的な行動にも出ない。
シバトラにも同名で同じ容姿の人物が出ているが、関連性は不明。
盾野龍一
イケメンの眼鏡男子であるため女子生徒にモテる。福島満子の正体を暴くため「カワハギ」を行う。父親は大物政治家である。
神夜晶
左手は義手でありナイフになっている。一見すると美少女だが男勝りな性格。父親の虐待に苦しめられていたが、満子のおかげで父親の暴力による恐怖から解放され、それがきっかけで満子を慕っていく。
麻生祥子
神夜の親友。帝辺高校には貴重な優等生で真面目な生徒である。
七星心美
全く目立たない生徒で、担任である満子もその存在に忘れることが多々ある。素顔は非常に地味だが化粧をすることで様々な顔を取り繕っている。盾野からは「クイーン」と呼ばれ、色仕掛けで満子の正体を暴こうとする。

その他[編集]

書籍情報[編集]

テレビドラマ[編集]

でぶせん
(完全版)
ジャンル 配信ドラマ
配信時間 土曜(34 - 43分)
配信期間 2016年8月20日 - 10月1日(6回)
配信国 日本の旗 日本
制作 Hulu
日本テレビ
監督 松永洋一
脚本 伴一彦
プロデューサー 次屋尚
出演者 森田甘路
大澤玲美
渡辺邦斗
大野拓朗
東史友亮
渕野右登
横浜流星
池上紗理依
芝崎唯奈
エンディング どるせん from TPD「センセイのお気に入り」
外部リンク 公式サイト
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でぶせん
(テレビ版)
ジャンル テレビドラマ
放送時間 日曜0:55 - 1:25(土曜深夜)(30分)
放送期間 2016年8月21日 - 10月2日(6回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 Hulu
日本テレビ
外部リンク 公式サイト

特記事項:
初回は10分繰り下げ(1:05 - 1:35)、第2 - 4話は5分繰り下げ(1:00 - 1:30)。
テンプレートを表示

2016年Huluオリジナルドラマとして配信ドラマ化され、完全版が2016年8月20日から10月1日にかけて配信された。全6話。また、お色気シーンなどをカットしたテレビ版が8月21日から10月2日まで日本テレビにて放送された。

主演は森田甘路で、原作の安童夕馬の指名により抜擢され、本作がドラマ初主演となった[7]

キャスト[編集]

主人公[編集]

  • 福島満 / 福島満子(2年寅班担任) - 森田甘路[7]
    23歳の青年。子供の頃から肥満体型且つ気弱な性格で、いじめに悩まされスクールカーストは常に最下位という辛い子供時代を過ごしていた。その後高校に入学するが、そこは不良生徒が多く通う「底辺校」で、恐怖心から入学式の翌日に退学してしまい、その後はフリーターとして生活していた。
    女装コスプレが趣味であったが、衣装代がかさんで多額の借金を抱えてしまい、人生に絶望して富士の樹海で自殺する事を決意。そこで自分と瓜二つの女性・福島満子の白骨死体を発見し、彼女に成りすまして生きていく事を決意する。
  • 福島満子 - 森田甘路(二役)[7]
    満が富士の樹海で発見した女性。

帝辺高等学校[編集]

帝辺高等学校 教職員[編集]
  • 朝比奈景子(2年丑班担任) - 大澤玲美
    満/満子と共に新規採用された教員。担当科目は英語。満子とは同じ小学校に通っていた。実は満子を殺した犯人。
  • 沢矢海人(学年主任)- 渡辺邦斗
    爽やかなイケメンだが、実はふくよかな女性が好きな「デブ専」。
  • 裏見多摩部(2年寅班副担任) - 渋谷謙人
  • 毛見マナミ(化学の先生) - 寺川里奈
  • 三角ジョー(数学の先生) - 川嶋秀明
  • 柳田三太夫(教頭先生) - スマイリーキクチ
  • 校長 - ぴろき
帝辺高等学校 2年寅班[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

センセイのお気に入り
どるせん from TPDシングル
A面 センセイのお気に入り
B面 TPDのお気に入り♡メガミックス by DJ和
リリース
規格 シングル
ジャンル J-POP
時間
レーベル エピックレコードジャパン
作詞・作曲 小西康陽 (作詞)
小西康陽 (作曲)
小西康陽 (編曲)
チャート最高順位
ミュージックビデオ
センセイのお気に入り - YouTube
EANコード
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「センセイのお気に入り」小西康陽小西康陽小西康陽
2.「TPDのお気に入り♡メガミックス by DJ和   
3.「センセイのお気に入り (KARAOKE)」   
テンプレートを表示

東京パフォーマンスドールのメンバー4名(高嶋菜七上西星来櫻井紗季脇あかり)による新ユニット「どるせん from TPD」が主題歌「センセイのお気に入り」を担当、主演の森田甘路も役名の福島満子名義で参加している[12][13][14]。ドラマの音楽担当の音楽プロデューサー小西康陽(元ピチカート・ファイヴ)が楽曲の作詞、作曲、編曲を担当し、クセになるフレーズを散りばめたグラマラスなロックンロール調のポップソングに仕上げられている[12]

東京パフォーマンスドールにとって、同年5月にどーもくんとともにスペシャルユニット「東京パフォーマンスどーも(TPDomo)」を結成したのに続き、所属事務所の先輩である森田とともにユニットを結成するのは初の試みとなった。ユニット名の「どるせん」は「Doll meets Sensation」の略で、歌詞中の「センセーショナル」に着目し、センセーションを巻き起こすユニットとなるべく命名。さらに「Sensation」の読み「センセー」がドラマ中の「先生」に、またスペルがメンバーの名前の頭文字(Se〈Seira〉、N〈Nana〉、S〈Saki〉、A〈Akari〉)にかけられている[15]

「どるせん from TPD」の1枚目のシングルとして、2016年9月21日エピックレコードジャパンから発売された[16]

ミュージックビデオ内ではドラマや楽曲の内容を反映し、東京パフォーマンスドールの4名に異なるキャラ(金持ちの天然〈櫻井〉、文学少女〈脇〉、ギャル〈高嶋〉、優等生〈上西〉)が設定されている[17]

配信・放送日程[編集]

各話 配信日 配信分 放送日 備考
第1話 08月20日 40分 08月21日 10分繰り下げ(1:05 - 1:35)
第2話 09月03日 34分 09月04日 5分繰り下げ(1:00 - 1:30)
第3話 09月10日 35分 09月11日
第4話 09月17日 43分 09月18日
第5話 09月24日 36分 09月25日
最終話 10月01日 38分 10月02日

※8月27日は、24時間テレビ放送のため、休止。

ネット局[編集]

放送対象地域 放送局 放送期間 放送時間 系列 備考
関東広域圏 日本テレビ 2016年8月21日 - 10月2日 日曜日 0:55 - 1:25(土曜日深夜) 日本テレビ系列 制作局

関連商品[編集]

サウンドトラック[編集]

  • 小西康陽『Huluオリジナルドラマ「でぶせん」オリジナル・サウンドトラック』(2016年9月28日、バップ、VPCD-81884)

原作との相違点[編集]

  • 原作において緋熊五郎には妹が存在するが、ドラマでは妹が登場しない。また、原作では母親が正反対の体型であるが、ドラマでは同じ体型である。
  • 原作において月人が小山を助けるシーンは校舎が火事になった場面にあるが、ドラマでは林間学校の場面で描かれている。
  • ドラマにおいて麻生祥子はセクキャバに内緒で勤めていたが、原作においてはそのような描写はない。
  • ドラマにおいて水泳大会が行われたが、原作においては陸上大会が行われた。
  • 原作において朝比奈景子は沢矢に片想いをし、そのすれ違いが節々に描かれているが、ドラマにおいては朝比奈は沢矢に全く異性として興味がない。
  • 原作において神夜は小山に好意を持つようになり、最終的に交際にまで発展するが、ドラマにおいてはそのような恋愛描写はない。
日本テレビ 日曜0:55 - 1:25(土曜深夜)枠
前番組 番組名 次番組
不明
でぶせん
キャバすか学園
(2016年10月30日 - 2017年1月15日)

脚注[編集]

  1. ^ http://yanmaga.jp/contents/debusen/
  2. ^ 物語の開始時点では訪問販売員の仕事を解雇され、住所不定無職の状態となっていた。
  3. ^ 運転免許証の記載から
  4. ^ 武道は柔道五段、空手三段、剣道二段の腕前を持つ。
  5. ^ 運転免許証の記載から
  6. ^ 少女期の朝比奈の顔にはモザイクが掛かっており、明確な顔立ちは不明(「平凡な両親の悪い部分を寄せ集めたような顔」と表現されている)。
  7. ^ a b c 実写ドラマ版『でぶせん』主演に森田甘路を抜てき…で、誰!?”. ORICON (2016年7月20日). 2016年8月27日閲覧。
  8. ^ 横浜流星、『でぶせん』出演 学校一の問題児・義志沢月人役”. ORICON (2016年7月20日). 2016年8月27日閲覧。
  9. ^ 大野拓朗“ヤクザの息子”に変身 初の全身入れ墨&初トライバル”. ORICON (2016年8月3日). 2016年8月27日閲覧。
  10. ^ どるせん from TPD/センセイのお気に入り - TOWER RECORDS ONLINE”. タワーレコード. 2018年7月29日閲覧。
  11. ^ センセイのお気に入り|どるせん from TPD”. ORICON NEWS. oricon ME. 2018年9月5日閲覧。
  12. ^ a b “TPD新ユニットが連ドラ『でぶせん』主題歌 主演・森田甘路もメンバーに”. ORICON NEWS (oricon ME). (2016年8月5日). https://www.oricon.co.jp/news/2076320/full/ 2016年8月27日閲覧。 
  13. ^ “TPDメンバーדみっちゃん”の新ユニット、小西康陽プロデュースで「でぶせん」主題歌”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2016年8月5日). https://natalie.mu/music/news/197135 2018年9月5日閲覧。 
  14. ^ 音楽 Huluオリジナルドラマ「でぶせん」公式サイト”. 2018年7月29日閲覧。
  15. ^ “「でぶせん」主題歌にSPユニット・どるせん from TPD”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2016年8月5日). https://thetv.jp/news/detail/83534/ 2018年9月5日閲覧。 
  16. ^ 東京パフォーマンスドール公式サイト DISCOGRAPHY http://tpd-web.com/disco/
  17. ^ 高嶋, 菜七; 上西, 星来; 櫻井, 紗季; 脇, あかり (2016年9月10日). 東京パフォーマンスドール ドラマ『でぶせん』とコラボ“どるせん from TPD”について語る「新しいこと出来る!」. インタビュアー:平賀哲雄. Billboard JAPAN.. http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/41848/2 2018年9月5日閲覧。 

外部リンク[編集]