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上山温泉

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上山温泉
外観 地図
温泉情報
所在地 山形県上山市
座標 北緯38度09分29.5秒 東経140度16分23.9秒 / 北緯38.158194度 東経140.273306度 / 38.158194; 140.273306座標: 北緯38度09分29.5秒 東経140度16分23.9秒 / 北緯38.158194度 東経140.273306度 / 38.158194; 140.273306
交通 鉄道:奥羽本線山形新幹線 かみのやま温泉駅下車
泉質 塩化物泉
外部リンク かみのやま温泉
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上山温泉(かみのやまおんせん)は、山形県上山市(旧国出羽国明治以降は羽前国)にある温泉。古くは同じ山形県の湯野浜温泉福島県東山温泉と共に「奥羽三楽郷」に数えられた[1]

山形県の温泉統計などの温泉地の名称は「上山(温泉)」であるが[2]、ひらがなの表記「かみのやま温泉」が用いられることも多い[1]。最寄りとなる東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅名も「かみのやま温泉駅」である。

温泉街は湯町、新湯、十日町、河崎、高松、葉山、金瓶の7地区から構成されている。そのため、各地区をそれぞれ個々の温泉とみなし、上山温泉郷とも表現される。

泉質

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  • ナトリウム・カルシウム 塩化物・硫酸塩温泉(弱アルカリ性)[1]

温泉街

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源泉数は5本(源泉温度は63〜69℃)で、1978年(昭和53年)から集中管理されている[1][2]

温泉街では多数の温泉旅館温泉ホテルが営業している。また、共同浴場(下記)、日帰り温泉施設(下記の共同浴場以外)、足湯も存在する。2023年(令和5年)3月末現在、温泉利用施設数は32である[2]

共同浴場

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下大湯公衆浴場

7軒の共同浴場が存在したが、一部は閉鎖されている。

下大湯(しもゆ)共同浴場[3]
地元の温泉共同組合によって運営されている[3]
新丁温泉共同浴場(鶴の湯)[3]
地元の温泉共同組合によって運営されている[3]。2024年2月末で閉鎖となる[4]
二日町共同浴場(親子集いの湯)[3]
地元の温泉共同組合によって運営されている[3]
新湯共同浴場(通称澤の湯)[3]
地元の温泉共同組合によって運営されていたが、2020年3月31日に閉鎖(休業)となり、温泉権をNPOに譲渡することが決定された[3]。NPO法人(かみのやまランドバンク)が施設の運営を引き継ぐこととなり、建物を改修して2022年5月29日に営業を再開した。
湯町共同浴場[3]
地元の温泉共同組合によって運営されていたが、2016年11月30日に閉鎖[3]
葉山公衆浴場(寿荘)[3]
上山市老人福祉センター寿荘内にあり、上山市社会福祉協議会が運営している[3]
中湯共同浴場[3]
市営であったが2018年3月31日に閉鎖[3]

足湯

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5か所に足湯が整備されている[1]

歴史

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開湯は1458年(長禄2年)である[1]。肥前出身の旅の僧侶・月秀が、温泉で傷を癒しているを発見したとされる。そのため、古くは「鶴脛の湯」の別名があった。

江戸時代には当地に上山城および上山藩が置かれ、温泉地としてのみならず城下町としても繁栄した。また羽州街道の宿場町としても賑わいを見せた。

1878年(明治11年)7月にはイザベラ・バードが来訪し、『日本奥地紀行』で外国人が容易に来られる場所であったら健康的な保養地となるであろうと紹介している[1]

アクセス

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g 山形県上山市 クアオルト推進室. “かみのやま温泉クアオルトスタイル”. 環境省. 2024年2月15日閲覧。
  2. ^ a b c やまがたの温泉”. 山形県環境エネルギー部みどり自然課. 2024年2月15日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 明海大学 不動産学部 小杉学研究室. “かみのやまランドバンクエリアの取り組み 2018-2022”. 明海大学. 2024年2月15日閲覧。
  4. ^ 今月限り、惜しむ声多く 上山・新丁温泉共同浴場「鶴の湯」”. 山形新聞. 2024年2月15日閲覧。

外部リンク

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