あさりよしとお

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あさり よしとお
本名 浅利 義遠
生誕 1962年11月20日(53歳)
日本の旗 北海道空知郡上砂川町
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家
活動期間 1981年 -
ジャンル 青年漫画
SF漫画
学習漫画
代表作 宇宙家族カールビンソン
ワッハマン
まんがサイエンス』など
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あさり よしとお(本名:浅利 義遠[1]1962年11月20日[1] - )は、日本漫画家北海道空知郡上砂川町出身[1]。代表作に『宇宙家族カールビンソン』、『ワッハマン』、『まんがサイエンス』など。

柔らかく太い温かみのある描線で、毒のある笑いとSFを基本とした世界を描く。美少女や、シンプルだが味わい深いメカを描くことを得意とする。ロリコンブーム時期にデビューし、人気を集めた。その後作風の幅を広げていく。現在は青い鳥文庫fシリーズの挿し絵も手掛けている。

アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の制作には、第三使徒サキエル等のデザインで参加しており、漫画以外の分野でも高いデザインセンスを発揮している。

プロフィール[編集]

北海道空知郡上砂川町生まれ[1]。少年時代の多くを美唄市で過ごす。本格的に漫画を描き始めたのは高校入学後。道立滝川高等学校卒業後、東京国税局大蔵事務官を経て漫画家となる[1]

1981年浅利義遠名義の「木星ピケットライン」(『週刊少年サンデー』)でデビュー[1]。その後『レモンピープル』(あまとりあ社)、『宇宙船』(ホビージャパン)等の各誌に数篇の短編を発表したのち、1984年プチアップルパイ』(徳間書店)で「元祖宇宙家族カールビンソン」、翌年に『月刊少年キャプテン』(徳間書店)で「宇宙家族カールビンソン」の連載を開始した。

スキンヘッドに髭という風貌で、スラッシュメタルバンドスレイヤーギタリストケリー・キングに似ている。

宇宙作家クラブの会員で、無類のロケット好き。作家の笹本祐一らと共に『宇宙へのパスポート ロケット打ち上げ取材日記1999-2001』[2]に参加している。ロフトプラスワンのイベント「ロケットまつり」にも出演。『宇宙へ行きたくて液体燃料ロケットをDIYしてみた~実録なつのロケット団』では、第45回星雲賞(ノンフィクション部門)、2014年度科学ジャーナリスト賞を受賞した。

映画アニメファミコンソフトの評論家としても活躍。小説の挿絵に藤井青銅の『死人にシナチク』や、富永浩史『俺の足には鰓がある』がある。

新世紀エヴァンゲリオン』では制作側の人間であったのだが、SF雑誌編集者にしてトレッキーでもある岸川靖と組んで「EVANGELION補完委員会」なるものを立ち上げ、パロディー4コマ漫画集を上梓すると言った1ファン的な付き合いもしていた。ただし、本人はエヴァンゲリオンのラストに対し、「作品ではない」と批判的な意見を述べている[3]

1988年2月号から『アニメージュ』(徳間書店)誌上のOVAクロスレビューの審査に参加し、辛口なコメントを披露している。

作品リスト[編集]

長編・連載[編集]

連載中[編集]

連載終了[編集]

短編[編集]

短編集は5冊が刊行されている。『中空知防衛軍』にも短編3作品があるので、併せて記載する。

『怪獣使いと少年たち』[編集]

  • 木星ピケットライン(1981年)
    作者が受験を控えた高校3年生時のデビュー作で、『2001年宇宙の旅』をモチーフとしたパロディー作品。
    月ほどもある巨大隕石が地球に1年後衝突する。緊急事態を解決するため4名の決死隊が、隕石破壊用水爆を積んだ宇宙船「ホネバカリー」で飛び立った。しかし、問題の隕石は直径は月程度でも、質量が木星の12倍もある化け物のような星だった……。任務の重大さに押し潰されそうな陰気な男「ボーマン船長」、全てをギャグで押し通すおちゃらけ隊員「ヤマモト」を始めとするクルー達は、地球を救うことができるのか?
    2000年以前に出た3冊の短編集全てに収録されている。
  • 試験に出る北海道(1985年)
    北海道を一人旅する少女の試練。
  • 用心棒(1985年)
  • 突撃ヒューマン 発情編(1985年)
    挿入行為を特撮番組の合体シーンなどでパロディーにしたもの。登場人物は皆少女。元ネタは『サンダーバード』、『謎の円盤UFO』、『キャプテンウルトラ』、『ウルトラセブン』等、1960年代にテレビ放映されたもの。
  • 突撃ヒューマン 発情編2 同じネタが使えるのは2度までだ!!(1985年)

『あさりよしとお短編集』(1989年版)[編集]

  • 白頭巾(1985年)
    5ページのカラー漫画。白頭巾ちゃんはおばあちゃんの家へ向かう道中で血みどろになり、「赤頭巾」になってしまう。
  • それ行け宇宙パトロール(1987年)
    名作SF小説の『冷たい方程式』のパロディ。原作では密航した少女は18歳だが、ここでは幼女に描かれている。
  • 魔黒州城 前編(1984年)
  • 木星ピケットライン(1981年)
  • ムーンチャイルド(1986年)
    ロールプレイゲームのパロディ。作者得意の幼女描写、ブラックジョークが発揮されている。
  • 砂漠の魔王(1984年)
  • 宇宙刑事バスター(1987年)
    エイリアンからヒントを得た話。その後『ただいま寄生中』に、イメージが継承されている。
  • たたかう自衛官(1986年)
  • アンドロイドは電機クラゲの夢を見るか(1987年)
  • ゾンビの七人(1986年)
    第3次世界大戦から10年、生物兵器の影響か、死人がゾンビとして活動し人間を喰らう世界、ゾンビハンター達はゾンビ狩りで収入を得ていた。しかし仕事を終えたハンターの元に、復讐を目論むゾンビ達の手が迫っていた。
  • 魔黒州城 後編(1984年)
  • ゾンビの用心棒(1986年)
    食料が尽き、赤字に悩むゾンビハンターの元に依頼人が現れる。彼の依頼は、ゾンビの村を守って欲しいと言うものだった。
  • 地上最大の恩返し(1983年)
  • ためにならないプラモ製作基礎講座(1986年)
    プラモデル制作に関する1ページ漫画。

『あさりよしとお短編集』(1994年版)[編集]

  • 宇宙刑事バスター(1987年)
  • 宇宙刑事バスター2(1991年)
    1989年版にも収録されている『宇宙刑事バスター』の続編。
    バスターの宿主である道々橋絵奈を主人公とし、ラストも更なる展開を匂わせているが続きは存在しない。
    解説コーナーに、作者の「もっと描きたい。ホントはこれからスゴクなるのに…」と言うメッセージがある。
  • 地上最大の恩返し(1983年)
  • 魔黒州城 前編(1984年)
  • 魔黒州城 後編(1984年)
  • 砂漠の魔王(1984年)
  • ゾンビの七人(1986年)
  • ゾンビの用心棒(1986年)
  • 蠢くもの(1984年)
    作者の得意とするゴキブリ、クモなど虫の描写がある。
  • ムーンチャイルド(1986年)
  • たたかう自衛官(1986年)
  • 逆襲の赤ずきん(1986年)
    拷問のプロフェッショナルに成長した赤ずきんが、狼への復讐を始める。
  • それ行け宇宙パトロール(1987年)
  • 木星ピケットライン(1981年)

『あさりよしとお短編集 毒入り 〈カプセル編〉』[編集]

『あさりよしとお短編集 毒入り 〈錠剤編〉』[編集]

  • よりぬきヤードさん
    作者が発表した同人誌『ヤード』から4ページ分をカラーで掲載。但し紙面レイアウトの都合などから、コマ割りの違いや、出典元の『ヤード』とはオチが異なる点がある。
  • 重箱の隅
    ゲーム業界、アニメ業界の裏側を作者自身とキャラクターの漫談形式で暴露した作品。
  • 橋の下の超人
  • Let's go! うなぎちゃん
    作者のオリジナルキャラクター“げしょ”のような女子学生、築地野うなぎを主人公に、『セーラームーン』をパロディ化した一話完結ギャグ。『Let's go! うなぎちゃん』『Let's go! うなぎちゃんR』『Let's go! うなぎちゃんR鵺編』の3話がある。
  • 宮本武蔵
    宮本武蔵を主人公にした麻雀漫画通しを担当するキャラクター“お通”など、作者の特徴であるダジャレセンスが発揮された短編。
  • Mahjong&Dragons
    麻雀ゲームとファンタジーRPGの体裁を掛け合わせた短編ギャグ。

『中空知防衛軍』[編集]

  • がんまサイエンス
    科学者の竹内先生が嘘科学知識を教える、『まんがサイエンス』のセルフパロディ。あるふぁ・べーた・がんまの3話からなる。
  • 巨大ロボ北海道に現わる
  • 復活! 無節操超超巨大戦闘兵器

同人誌[編集]

  • ヤード/ヤード2
    最初期の個人誌。ブラックなショートショート集。
    ヤード2には「突撃ヒューマン 発動編」のタイトルであとがき漫画が収録されている。
  • 学習漫画 保健4 女体のひみつ - ミームいろいろ夢の旅 生殖その1
    作者の本分でもある科学漫画風の描写を用いた成人向け漫画。
  • Let's Go! うなぎちゃん
    『宇宙家族カールビンソン』に登場する作者の創作生物「げしょ」のような顔の女子中学生、築地野うなぎが騒動を起こすギャグ漫画。
    続編にうなぎちゃんR、うなぎちゃんR鵺編がある。
  • ヴィスタフカ別冊 エロい絵
    『宇宙家族カールビンソン』、『まんがサイエンス』など作者自身の代表作のキャラを扱った、セルフパロディの成人向けイラスト集。
  • モ子ちゃんの悩殺ガイドブック!
  • ひみつのお助け人 マジカルCANCER(1986年・スタジオ★アオーク『XSEED創刊準備号』掲載)
    同時に掲載された設定資料(文:来留間慎一、代筆:ふじたゆきひさ)によると、変身は表衣(ひょうい)であり、皮下のガン細胞が外へ出現し、装甲と化す……という、『宇宙刑事バスター』の原型とも言えるもの。これには『カールビンソン』のコロナとおとうさんの初期デザイン(おとうさんの変形した姿は似ているが、顔のデザインが違い、また脚がある)も掲載されている。

ゲーム[編集]

作画・その他[編集]

  • 死人にシナチク』シリーズ(表紙・巻頭漫画・挿絵)
  • 『俺の足には鰓がある』(表紙・挿絵)
  • ポンコツタイムマシン騒動記(表紙・挿絵)
  • 大合作・大合作2(スーパーバイザー)
  • ヴィスタフカ(CD-ROM画集)
  • ヴァイスの空(原作)
  • 恐るべき旅路 -火星探査機「のぞみ」のたどった12年-(カバー写真)
  • ハイウェイ惑星 惑星調査艇ヒノシオ号の冒険(表紙・挿絵)
  • MONDO21 平成極楽オタク談義(アポロ計画・家庭用ビデオの回に本人が出演)
  • 宇宙へ行きたくて液体燃料ロケットをDIYしてみた 実録なつのロケット団(エッセイ本)

アシスタント出身者[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f まんがseek・日外アソシエーツ共著『漫画家人名事典』日外アソシエーツ、2003年2月25日初版発行、ISBN 4-8169-1760-8、15頁
  2. ^ 宇宙へのパスポート - マンガ図書館Z(外部リンク)
  3. ^ 『アニメージュ』、1996年6月号
  4. ^ 「第3幕 舞台の裏側 藤田和日郎ロングインタビュー からくりサーカスのからくり」『からくりサーカス公式ガイドブック からくりサーカスのすべて』小学館〈少年サンデーコミックス〉2004年7月16日初版第一刷発行 ISBN 978-4-09-127771-8、252頁
  5. ^ プロフィール※Web Archive

外部リンク[編集]